漫湖水鳥湿地センターを360度写真レポート。マングローブの生態系を手軽に学ぼう!

漫湖水鳥湿地センターの概要

漫湖水鳥湿地センターは、沖縄の湿地の自然を観察・体感できる施設です。場所は那覇市と隣接する豊見城市にあり、運営は国(環境省)・沖縄県・那覇市・豊見城市が共同で行っています。

センターのある「漫湖」は、国場川と饒波川といういずれも二級河川の川が合流する河口付近に形成された干潟(湿地帯)で、干潟としては県内最大規模となっています。

干潟にはマングローブが生い茂り、カニやエビ、貝や魚など様々な生き物が生息していて沖縄ならではの自然を観察することが可能です。また、シギ・チドリ類を含む多くの水鳥が渡来する世界的にも重要な場所としてラムサール条約の登録湿地に指定されています。

ラムサール条約とは、正式名称が「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」という、水鳥の生息地である湿地の保全を目的とした条約です。
詳しくは、下の環境省HPにて確認できます。

ラムサール条約について(外務省HP)

施設の目玉はマングローブ林

漫湖水鳥湿地センターには、

  • 資料館
  • ジオラマ
  • 観察展望室
  • 図書コーナー
  • レクチャールーム

などが常設されていて、沖縄の湿地やそこに棲む生物について学ぶことができます。紙の資料だけでなく、常時放映されているビデオやトンネルをくぐって中に入れるジオラマなどがあり、小さなお子さんでも学びやすい施設となっています。

また、建物の裏手からマングローブ林の中へと続く木道が設けられていて、実際にマングローブ林を歩き、そこに棲む生物を観察しながら巡ることもできます。

無料で穴場な観光スポット

漫湖水鳥湿地センター-360度写真-03

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漫湖水鳥湿地センター内の施設は、誰でも全て無料で利用することができます。沖縄ではカヤックに乗ってマングローブ林を体験するツアーが人気ですが、それなりに料金がかかります。ここならカヤックほど冒険感はありませんが、無料で手軽にマングローブ林を体験することが可能です。

また、那覇の市街地や空港からも近くアクセスしやすい場所にありながら、まだあまり知られていないスポットのため、混雑することも今のところありません。「無料」「アクセスしやすい」「空いている」と三拍子揃った穴場な観光スポットです。

漫湖水鳥湿地センターの360度写真

マングローブ林

漫湖水鳥湿地センター-360度写真-04

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漫湖のマングローブ林に自生している多くは「メヒルギ(別名:リュウキュウコウガイ)」という種類のマングローブです。その他には「ヤエヤマヒルギ」「オヒルギ」という種類のマングローブが自生しています。

その他の植物を含め、公式サイトに詳しく掲載されていますので、興味のある方はチェックしてみましょう。

漫湖水鳥湿地センター-360度写真-05

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マングローブ林を歩いていると、時折「パチッパチッ」という破裂音が聞こえてきます。この音の正体は「テッポウエビ」というエビです。敵などが近づいてきた時に威嚇のために大きなハサミを使って音を出しているそうです。

漫湖水鳥湿地センター-360度写真-06

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マングローブ林に設けられた遊歩道の足元でも、たくさんのカニやエビ、ハゼの仲間たちを観察することができます。目を凝らして色んな種類の生物を探すと楽しいかと思います。筆者家族は運良くオオウナギ(らしきもの)が顔を出す瞬間をみることができました。

漫湖に棲む生物の種類は、下の公式サイトでチェックしてみましょう。

漫湖の底生生物

漫湖の魚

漫湖水鳥湿地センター-360度写真-07

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辺りを一望できる展望台も設けられています。双眼鏡などを持っていくと水鳥などを観察しやすいです。

漫湖水鳥湿地センター-360度写真-08

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遊歩道の至るところに生物に関するパネルが設置されていて、学びながらマングローブの中を巡ることができます。

漫湖水鳥湿地センター-360度写真-09

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子供たちは、パネルで紹介されている生物を一所懸命さがして楽しんでいる様子でした。

センター内

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センターに入ってすぐの場所に水槽が設置されていて、漫湖に棲む魚が展示されていました。筆者が訪れたこの日は、メッキ(ギンガメアジの幼魚)が泳いでいました。ちなみにこのメッキは、近所の子供が漫湖のすぐ側にある用水路で釣ったそうです。

展示室

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1階の常設展示室には漫湖の水辺を再現したジオラマや、そこに棲む生物を解説したパネルが展示されています。

図書フロア12

漫湖水鳥湿地センター-360度写真-12

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2階の図書室では、より詳しく漫湖に関する歴史やそこで暮らす生物について学ぶことができます。

観察展望台

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図書フロアの横には観察展望台があり、望遠鏡がいくつか設置されています。無料で望遠鏡を利用することができ、漫湖に訪れる水鳥を観察することができます。

漫湖水鳥湿地センターへのアクセス

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車でのアクセス

嬉しいことに無料の駐車場が完備されています。那覇の市街地からも車で15分程度の距離となっていますので、レンタカーがあれば那覇市内観光とセットで楽しめるかと思います。住所は「沖縄県豊見城市字豊見城982」となっていますので、カーナビの検索にご利用ください。

ゆいレール(沖縄都市モノレール)でのアクセス

最寄り駅は「奥武山公園駅」で、駅から徒歩15分の距離となっています。奥武山公園駅は「那覇空港」から3つ目の駅で、空港からもアクセスしやすい場所です。ゆいレールを使うと那覇市の観光スポット「国際通り」や「首里城公園」へも簡単にアクセスすることができます。

バス

最寄りのバス停は「小禄」で、バス停からセンターまでは徒歩10分程度です。小禄バス停には

  • 9番(小禄ー石嶺線)
  • 11番(安岡ー宇栄原線)
  • 101番(平和台ー安謝線)
  • 105番(豊見城市内一周線)

のバスを利用して行くことができます。

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漫湖水鳥湿地センターのまとめ

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市街地からも近い場所でマングローブが無料で観察できるのは、沖縄ならではの観光スポットですね。

なお、季節や時間帯によって見れる生物や観察のしやすさが変わってきます。干潟が姿を表すのは干潮時なので、カニやハゼなどを観察したい場合は干潮時がおすすめです。(季節は夏が良いとのことです)

水鳥の観察におすすめなのは鳥の種類によって異なりますが、渡り鳥が一番多く飛来してくるシーズンは11月~2月がピーク。秋から冬にかけてがオンシーズンと言えるようです。

夏と冬では違った顔を見せる干潟。両方見てみたいですね。

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