渋谷イチの待ち合わせスポット「ハチ公前」を360度写真レポート&バーチャル体験

待ち合わせの定番!忠犬ハチ公の銅像

渋谷ハチ公前01 https://tokyo360photo.com/shibuya-hachiko – Spherical Image – RICOH THETA

渋谷で待ち合わせをするときの定番スポットと言えば、もちろん「ハチ公前」。ハチ公の銅像前はもちろん、JR渋谷駅のハチ公口、目の前に広がるハチ公前広場はいつ行っても待ち合わせの人で溢れかえっています。
(人が多すぎて、待ち合わせ相手を探すのにも一苦労。待ち合わせ場所としてはもはや向いていない気もします…)

最近では、すぐ側の「渋谷スクランブル交差点」と共に外国人旅行客に人気の観光スポットにもなっていて、写真を撮りたい外国人が順番待ちをしている姿をよく見かけます。

 

渋谷ハチ公前02 https://tokyo360photo.com/shibuya-hachiko – Spherical Image – RICOH THETA

 

ハチ公の歴史

渋谷ハチ公前_360度写真03

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この渋谷のハチ公の銅像は、1934年(昭和9年)に設置されました。その後、第二次世界大戦の金属類回収令でハチ公の銅像も回収されてしまいましたが、昭和23年にハチ公銅像再建委員会が結成され、募金によって再建。現在に至るまで渋谷の駅前を眺め続けています。

ハチ公銅像のモデル

ハチ公は、亡くなった主人の帰りを待ち続ける実在の犬がモデルになっているのは有名な話です。

詳しくは、東京帝国大学農学部の教授「上野英三郎博士」に飼われていた、秋田犬の雄です。大正12年11月に秋田県大館市の斎藤義一さん一家の元で生を受け、ちょうどその頃日本犬を探していた上野博士が、教え子を通じてまだ生後50日ほどの子犬を譲り受けました。

上野博士はこの秋田犬に「ハチ」と名前を付け一緒に食事をしたりするほど可愛がっていたそうです。

ハチが譲り受けられた当初、上野博士の家には、ジョンとエスという先住の犬がおり、その2頭と共にハチは育てられました。愛犬家だった上野博士は、この愛犬達にすごく慕われており、時には渋谷駅まで上野博士を送り迎えすることもあったそうです。

飼い犬してきっと幸せいっぱいだった3頭ですが、ある日突然の不幸が訪れてしまいます。ハチが上野博士の元にきて1年と少し経った大正14年5月21日、農学部教授会会議に出掛けた上野教授は脳溢血のため帰らぬ人となってしまいました。

突然主人を失った3頭。中でもハチは上野教授が亡くなってから3日間、何も食べなかったそうです。

その後ハチは、上野教授の親戚などの家を転々とすることになりましが、亡き主人への忠誠心は薄れることはなく、散歩中に渋谷方面へ逃げ出すことがあったそうです。

様々なトラブルで住処(すみか)を転々としたあと、最終的にハチは、上野教授の家に出入りしていた植木職人の小林菊三郎に飼われることになります。元々のご主人である上野教授の死から2年ほど経っていたのですが、主人に対する忠誠心はまだまだ薄れることなく、その頃から渋谷駅で亡き上野教授の帰りを待つようになり、その後何年もの間、ハチは渋谷駅に通い、上野教授を待ち続けたのです。

この健気に待ち続けるハチの姿が朝日新聞に掲載され、それをきっかけに「忠犬ハチ公」として一躍有名になったのが、渋谷駅で亡き主人を待ち続けて7年の歳月が経ってからのことでした。

新聞に掲載されてからは、みんなの人気者になったハチ。ハチの物語が教科書に掲載されたり、今回紹介している銅像が設置されたりと、日本で最も有名で多くの人に愛される存在になりました。

ちなみに、渋谷のハチ公像が設置された1934年(昭和9年)は、 ハチの死後ではなく、まだハチが健在しているタイミングです。除幕式にはハチも参列したというから驚きです。それだけハチは人々に愛され、その忠誠心に感動する人が多かった証なんでしょうね。

渋谷ハチ公前広場

渋谷ハチ公前_360度写真04

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JR渋谷駅のハチ公口と、ハチ公銅像、渋谷スクランブル交差点の3つの中間地点に、ハチ公広場が広がっています。金曜や土曜の夜ともなると、とにかく人が多く、人混みが苦手な人は軽くパニックになってしまうかもしれません。

 

渋谷ハチ公前_360度写真05

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上の360度写真は、平日、朝9時過ぎのハチ公口とその目の前に広がるハチ公前広場です。渋谷の街もまだ開いている店が少なく、人もまばらです。

ハチ公の銅像への行き方

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今回は、JRの山手線で渋谷駅に来た場合を想定して、ハチ公の銅像前までの行き方を説明します。

駅の出口で一番近いのはその名の通り「ハチ公口」です。渋谷駅はダンジョンと揶揄されるほど迷路のように複雑。初めて訪れる方は、出口を間違えると迷ってしまう可能性が高いですが、出口さえ間違えなければ大丈夫。ハチ公銅像はハチ公口の目と鼻の先にあります。

 

渋谷ハチ公前_360度写真07

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電車からホームに降りたら、まずは「ハチ公口」の案内板を探し、案内板に従ってハチ公口を目指しましょう。ちなみに、山手線の内回りであれば一番後ろの方、外回りであれば一番前の方に、ハチ公口へと下りる階段があります。

 

渋谷ハチ公前_360度写真08

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無事ハチ公口に出たら、東急百貨店を左手にしながら駅前広場(ハチ公前広場)をマークシティの方向に進むと、ハチ公の銅像に辿り着きます。

緑の電車(青ガエル)

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ちなみに、ハチ公の銅像は想像よりも小さく目立たない印象です。私が上京したばかりの頃、初めてハチ公銅像を見て拍子抜けしたのを覚えています。遠くからだと目印になりづらいので、ハチ公の目の前に設置されている緑色の電車を目印にすると良いかと思います。

この緑の電車は通称「青ガエル」と呼ばれる電車のモニュメントです。正式名称は「青ガエル観光案内所」で、英語が話せるスタッフが常駐し観光案内を行なっています。10時~18時の間は開いていて誰でも中に入って休憩することも可能です。

近くにある他の待ち合わせスポット

先述した通り、ハチ公前は待ち合わせスポットとして有名になりすぎた為か、とにかく人が多くて、待ち合わせの人を探すのも一苦労な状況です。「若者の街」なので雰囲気も良いとは言い難いので、人混みが苦手な方は避けたい待ち合わせスポットかもしれません。そこで、ハチ公付近にある他の待ち合わせスポットも紹介したいと思います。

モヤイ像

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ハチ公前広場に隣接する東急百貨店を挟んで反対側にあるのが、渋谷の第二の待ち合わせスポットとして有名な「モヤイ像」です。JR渋谷駅からは南改札を抜けたら西口方向に進み、西口を出たら右側に進むとモヤイ像に辿り着きます。

ちなみにモヤイ像の発祥の地は伊豆諸島の新島で、新島には多数のモヤイ像が設置されています。渋谷のモヤイ像も新島から東京移管100年を記念して寄贈されたものです。「モヤイ像」の名前の由来は、新島の方言「もやう(力を合わせる・助け合う)」と、イースター島のモアイ象をもじったものだそうです。

明日の神話

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JR渋谷駅の「玉川改札」と京王井の頭線を結ぶ連絡通路に、「明日の神話」と題された巨大な壁画があります。この壁画は、万博の「太陽の塔」や、「芸術は爆発だ!」などで有名な芸術家「岡本太郎」の作品です。

壁画(明日の神話)は、縦5.5メートル、横幅30メートルととても大きいのですが、この壁画がある連絡通路も、通路というより広場と言った方がよいほど広い場所となっています。

また、マークシティ内(屋内)ですので、雨が降っても濡れる心配がなく、待ち合わせ場所としては最適かと思います。

ハチ公付近にあるその他スポットの360度写真

渋谷スクランブル交差点

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ハチ公前広場から渋谷センター街へと渡るスクランブル交差点です。1日に渡る人の数は50万人~100万人とも言われ、多い時だと一回の青信号で3,000人の人が行き交うそうです。

他の記事で詳しく紹介していますので、ぜひそちらの記事もお楽しみ下さい!

渋谷スクランブル交差点を360度写真でバーチャル体験

世界一のスターバックス

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渋谷スクランブル交差点を、ハチ公前広場からセンター街方面に渡ってすぐ目の前にQ-FRONTという商業施設があります。そのビルに入っている「スターバックス シブヤ ツタヤ店」は、世界中至る所にあるスタバの中でも、世界一の売り上げを誇っています。

店内はガラス張りとなっていますので、スクランブル交差点方面の席に座れば、人と人の群れが交差する様子を上から眺めることができます。

渋谷センター街

渋谷ハチ公前_360度写真14

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東京随一の若者の街といえば、やはり渋谷センター街と言えるでしょう。ハチ公前広場から斜向かいにスクランブル交差点を渡ると、そのセンター街への入り口があります。

渋谷センター街は、実際のところアパレル関連のショップやファストフード店などの若者向けのお店が並んでいるだけで、これと言った見どころがあるわけではありません。それでも、外国人観光客が行きたい観光スポットとしても人気が高いのは、街全体が作り出す雰囲気、そしてそこに集う若者のカルチャーを強く感じることができる場所だからかもしれません。

ハチ公前のまとめ

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常に進化し続ける渋谷の街を見守り続けるハチ公の銅像。この渋谷の駅前も、実際のハチが目にしていた頃の景色と今では全く違う姿になっていて、今後もさらに変化していくことでしょう。

オリンピックに向けた再開発が進む中、完成イメージ模型にはハチ公銅像の設置場所が無く、どこに設置されるのかは未定のようです。ぜひ再開発後も駅前の一等地に設置し、これまでと同じように待ち合わせ場所として、渋谷のシンボルとしてあり続けて欲しいですね。

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