薬師池公園の概要
薬師池公園は東京都町田市野津田町にある市立公園です。周辺の
- 西園(ウェルカムゲート)
- 町田リス園
- 町田ダリア園
- 町田ぼたん園
- 七国山ファーマーズセンター
- ふるさと農具館
などで構成される『四季彩の杜』の中心となっています。
多摩丘陵南部に位置し、公園内も急な斜面があるなど起伏に富んだ地形を持つ公園で、景観は美しく、東京都民の公募によって選出された新東京百景にも選ばれています。更に日本の歴史公園100選にも指定される公園です。
名前の通り園の中心には薬師池があり、池の周辺に
- 梅林
- 花菖蒲田
- ハス田
- 旧永井家住宅
- 旧荻野家住宅
- 福王寺薬師堂
など見どころが多く、地元の方だけでなく市外からもたくさんの方が訪れるお出かけスポットになっています。
薬師池公園は野鳥観察も人気!
薬師池公園は薬師池やハス田などの水辺があり、その周辺は緑に包まれた自然豊かな公園です。バードサンクチュアリなどは無いものの、野鳥が生息するのに適した環境となっていて、一年を通じて様々な野鳥を観察することができ、バードウォッチングのスポットとしても人気があります。
薬師池やハス田ではバードウォッチャーに人気のカワセミがよく訪れることでも知られている他、都内では珍しいオシドリが飛来することもあります。
また、池だけでなく公園全域がバードウォッチングスポットとなっていて、ジョウビタキやルリビタキなどの小さな野鳥から、アオサギやダイサギなどサギの仲間、猛禽類であるツミなど多種多様な野鳥に出会える可能性がある公園です。
園内には約350本の桜が植樹されている他に梅林もあり、開花の時期にはメジロが花の蜜を吸いに飛来します。バードウォッチングとともに花見も楽しめるスポットとなっています。
薬師池公園で見られる野鳥
留鳥(一年を通して出会える鳥)
留鳥とは繁殖や子育て、越冬などを一定の場所で行う鳥です。渡り鳥のような季節に応じて生息する場所を変える鳥ではありませんので、季節にかかわらず出会える鳥です。ただし、小さい鳥は木の葉っぱが散って枝だけになっている方が見つけやすいなど探しやすさは季節ごとに違いがあります。
- アオゲラ
- アオサギ
- ウグイス
- エナガ
- オナガ
- ガビチョウ
- カルガモ
- カワセミ
- カワラバト
- キジバト
- キセキレイ
- ゴイサギ
- コゲラ
- コサギ
- コジュケイ
- シジュウカラ
- スズメ
- ダイサギ
- ツミ
- ハクセキレイ
- ハシブトガラス
- ハシボソガラス
- ヒヨドリ
- ムクドリ
- メジロ
- モズ
- ヤマガラ
アオサギ
アオサギは体長が90センチ以上にもなる、日本で見られるサギの仲間では最大の鳥です。体が大きく見ごたえがあることからバードウォッチングではとても人気の野鳥となっています。
成鳥は足や首がスラリと長く、頭には黒い冠羽があります。背(翼)部分は灰色ですが、それがくすんだ青色に見えるのがアオサギという名前の由来と言われています。(諸説あります)
アオサギは浅い水辺で魚や両生類などの捕まえて食べていますが、時に小鳥を捕食することもあります。また、他の鳥から獲物を横取りすることでも知られています。
カワセミ
カワセミはバードウォッチングをする方にとって人気の高い鳥の一種です。カワセミを漢字で書くと『翡翠』と書くのですが、宝石のヒスイはカワセミからその名が付けられています。カワセミ自体も別名『飛ぶ宝石』とも言われるほど美しい色を持つ鳥です。
体調は約17センチほどで体の大きさの割にクチバシが長いのが特徴的です。背中側は美しいコバルトブルーで、お腹側は鮮やかなオレンジ色となっています。
池や川の水辺の枝などにとまって獲物を探し、獲物が見つかるとスーッと水中に飛び込み小魚を捕まえます。枝などがない場合はホバリングした状態で獲物を探すこともあります。
漂鳥
漂鳥とは日本国内で季節に応じて生息場所を変える鳥です。それに対し、移動する距離が長く日本と国外とを行き来する鳥は渡り鳥と呼ばれています。
漂鳥は暖かい季節には北の地域や標高の高い場所に生息し、寒い季節になると南の地域や低地に移動して越冬します。
薬師池公園では基本、晩秋から冬、春の初頭にかけて出会える可能性が高い鳥たちです。
- アオジ
- オオバン
- オシドリ
- カイツブリ
- シメ
- トラツグミ
- マガモ
- ルリビタキ
- イカル
オシドリ
オシドリはオスの体長45センチ前後、メスが40センチほどでオスのほうが若干体の大きな水鳥です。体の大きさだけでなく、オスは少し派手な色彩となっているのに対し、メスは地味な色合いの鳥となっています。
「オシドリ夫婦」という言葉の由来にもなっていて、ツガイで行動していることが多く、その仲睦まじい姿からバードウォッチングの対象としても人気の高い野鳥です。
暖かい季節に北海道などの北の地域で繁殖を行い、冬場は本州以南に移動して越冬する漂鳥ですが、海外から渡ってくる冬鳥のオシドリもいるようです。
トラツグミ
トラツグミは体長約30センチほどのスズメ目ツグミ科に属する野鳥です。羽毛の色は黄褐色をベースに黒い鱗状の斑がまんべんなく入っていて、トラの模様を連想させる色味となっています。
山地で繁殖を行い、冬は積雪のない地域へと移動します。冬場は市街地の公園などでも見ることができます。
雑食性で、地面に降りて落ち葉をかき分けてミミズなどを捕食します。
夏鳥
夏鳥とは、暖かい春~夏の季節に日本国内に飛来し繁殖活動を行い、秋には日本を離れ国外で越冬する渡り鳥たちのことです。
- アカハラ
- キビタキ
キビタキ
キビタキは体長13~14センチほどの小さな野鳥です。メスは地味な色合いですが、オスは黒をベースとした翼に旨や頭の一部に黄色い羽毛を持ち、カラフルな姿でバードウォッチャーを楽しませてくれます。
昆虫を捕食するため雑木林を好んで住処にしていますので、雑木林を中心に探してみると良いでしょう。また、明け方にオスは縄張りを誇示するために美しい声を発します。鳴き声を頼りに探すのもコツのひとつです。
夏場に日本で繁殖を行ったキビタキは、冬の訪れとともに東南アジアへ渡り越冬し、また暖かい季節に日本に戻ってきます。
冬鳥
冬鳥は秋から冬にかけて日本国内に訪れ越冬する渡り鳥です。春には日本を離れて北へ移動し、繁殖や子育てを行い、また寒い季節に日本に戻ってきます。
- キンクロハジロ
- ジョウビタキ
- シロハラ
- ツグミ
- トモエガモ
- ホシハジロ
キンクロハジロ
キンクロハジロは体長40~45センチほどの、カモ目カモ科に属する野鳥です。
カモの仲間ですが名前にカモは入っておらず、目の周りが黄色、頭部や背中、胸が黒、腹や翼の一部が白というオスの見た目が名前の由来となっています。なお、メスはオスに対して地味な色で体全体が茶褐色です。
夏場にシベリアやヨーロッパの北部など北の地域で繁殖活動を行い、冬に日本等に飛来して越冬します。水に潜って小魚を捕食したり、飛び立つ際に水面を除草するなど見るものを楽しませてくれる野鳥となっています。
ジョウビタキ
ジョウビタキは全長約15センチほどの小さな野鳥です。
ベースの色は薄い茶色に、オスのみ頭が銀白色に顔部分が黒と比較的カラフルな羽毛を持っていますが、メスは翼の一部に白斑があるのみで地味な色味となっていてスズメに見間違えられることもあります。
夏にチベットやロシア極東などで繁殖を行い、冬になれると日本全国に渡り鳥としてやってきますが、近年は日本国内での繁殖も確認されています。
体の小さい鳥は群れることが多いのですが、こんおジョウビタキは群れを作らず単体で暮らしています。
薬師池公園へのアクセス
薬師池公園の場所(地図)
電車・バス
最寄り駅は小田急線の『玉川学園前駅』ですが、公園までは徒歩30~40分と距離があります。
バスも併用する場合は、小田急町田駅北口の21番乗り場から出ている『本町田経由鶴川行き』『本町田経由野津田車庫行き』に乗車し、『薬師池』または『薬師ヶ丘』にて降車します。
駐車場
薬師池公園は、
- 北駐車場
- 東第1駐車場
- 東第2駐車場
- 西園駐車場
と4つの駐車場が利用可能です。
いずれも普通自動車の料金は
- 最初の1時間:無料
- 1時間30分:100円
- それ以降30分毎:50円
- 当日最大料金:800円
とリーズナブルな設定となっています。
なお、年中無休ですが営業時間が5時~22時となっています。
薬師池公園の野鳥に関するみんなのツイート
カルガモ
カルガモ親子。元気な3羽です!🐤
2022.07.11
町田市薬師池公園#カルガモ #easternspotbilledduck #野鳥 #野鳥撮影 #birdphotography #野鳥好きな人と繋がりたい #EOSR7 #キヤノン党でほめあいたい#写真好きな人と繋がりたい #カメラ好きな人と繋がりたい pic.twitter.com/NNCuVss8XG— Daison (@daison_photo_) July 18, 2022
薬師池公園で出会った野鳥たち。#薬師池公園 #オシドリ pic.twitter.com/bjAXwJf5I3
— かん (@tamazoowalking) January 22, 2022
今朝の青鷺#street#野鳥#野鳥撮影#薬師池公園 #町田 pic.twitter.com/nsdXfwXYL7
— 吉岡このみ(桃香)/Brownies35! -my usual-出展 (@lotuskonomi) July 8, 2019
2020/2/2
薬師池公園
ルリビタキ#ルリビタキ #青い鳥 #野鳥#薬師池公園#ファインダー越しの私の世界#写真好きな人と繫がりたい#写真撮ってる人と繋がりたい pic.twitter.com/2eeAjaP2Zn— やす (@y_yasu1214) February 2, 2020
東京都内のその他バードウォッチングスポット
薬師池公園のある東京には、まだまだたくさんのバードウォッチングスポットがあります。大都会であるにも関わらず、野鳥が生息できる自然が残された場所も点在していて、観察できる野鳥も意外に豊富です。
以下の記事では、東京都内にあるバードウォッチングスポットを厳選して紹介しています。
▶東京都内の野鳥観察スポット21選!バードウォッチングに最適な公園などを360度写真付きで紹介します
都内なのでアクセスの便は良く、また基本は公園など遊歩道が整備された歩きやすい場所となっていますので、バードウォッチング初心者でも気軽に野鳥観察を楽しめる環境ばかりです。
東京都内で野鳥観察をする場合は、ぜひご参考ください。
薬師池公園の基本情報
- 住所:東京都町田市野津田町3270
- 電話番号:042-724-4399(町田市公園緑地課)
- 料金:無料
- トイレ:あり
- 駐車場:あり
- 公式サイト
- 園内マップ(公式/PDF)
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