立川の魅力
立川は23区の西側、新宿駅から中央線で20~30分の場所にある大きな街です。街の中心となる立川駅は多摩地区最大の旅客数を誇ります。
駅周辺にはルミネやエキュート、ISETANやビックカメラなど大型の商業施設が充実していて、23区内の都市に引けを取らないほど都会で便利な街となっています。更に2020年4月には商業施設や多目的ホール、ホテルなどが入った複合施設がオープンし、今後もますます人が集まる都市として発展して行くことでしょう。
また、都会でありながら周辺には自然も多く残っていて、昭和記念公園など自然の中を散歩するスポットも多いの魅力のひとつです。
今回はそんな立川のお散歩が楽しめるスポットを厳選して紹介したいと思います。ショッピングだけじゃなく、自然や歴史に触れるプチ観光を楽しんでみてはいかがでしょうか。
立川のお散歩スポット17選
国営昭和記念公園
国営昭和記念公園は東京都の立川市と昭島市にまたがる、敷地面積180ヘクタールもの広さを持つ都内最大規模の公園です。立川駅から昭和記念公園の立川ゲートまでは徒歩15~20分ほどとなっています。なお、西立川ゲートが『西立川駅』の目の前にありますので、電車の場合は西立川駅から向かうのもおすすめです。
広い園内にはたくさんの木々が植樹されていて、緑に囲まれてお散歩を楽しむことができます。桜や紫陽花、イチョウやコスモス畑など季節ごとに見どころも変わり、何度訪れても飽きずに楽しめるお散歩スポットです。
園内には歩きやすい遊歩道が張り巡らされていますが、とても広いため全てを廻るのには1日がかりとなります。レンタサイクルやパークトレインのサービスもありますので、組み合わせてお散歩を楽しむと良いでしょう。
園内にはカフェやレストラン、移動販売車などもあり休憩スポットも多数あるのが魅力です。また、お散歩以外にもプールやバーベキュー、バスケットなど様々なレジャーを楽しむことも可能です。
国営昭和記念公園の基本情報
- 住所:東京都立川市緑町3173
- 電話番号:042-528-1751(昭和記念公園管理センター)
- 開園時間:時期やイベントなどで変動がありますので、公式サイトをご確認ください
- 料金
大人:450円
小人(中学生以下):無料
シルバー(65歳以上):210円 - トイレ:あり
- 駐車場:あり(有料)
- 昭和記念公園の公式サイト
- 園内マップ(公式サイト/PDF)
立川公園(根川緑道)
立川公園は立川市柴崎町、錦町にまたがる公園です。
- 約1.3キロメートルある『根川緑道』
- 遊具や多目的広場のある『ガニガラ広場』
- 野球場や陸上競技場などの『スポーツ施設』
- 広さ約2,000平方メートルの『花菖蒲園』
などで構成されています。
多摩川と残堀川との合流地点の北側に位置していて、立川駅からは徒歩約20分ほどの道のりです。なお、JR立川駅よりも多摩モノレールの『柴崎体育館駅』の方が近く、柴崎体育館駅にはガニガラ広場が隣接しています。
ガニガラ広場や霧の広場など園内全域にお散歩に適したスポットが点在していますが、中でも根川緑道は人気のお散歩コースとなっています。
約1.3キロメートルの根川緑道の全区間に桜が植樹されていて、都内でも有数の花見スポットとして知られていて、桜の開花時期には桜吹雪が舞い散る中お散歩を楽しむことが可能です。
桜のトンネルの下を小川が流れていたり、桜の木の下が休憩するのにちょうど良い草地になっていたりと、場所ごとに少しずつ異なる魅力を持ったお散歩コースとなっています。
また、公園の南側にある多摩川の土手にも遊歩道が設けられていて、セットでお散歩を楽しむことができます。
立川公園(根川緑道)の基本情報
- 住所:東京都立川市柴崎町4-11-1
- 料金:無料
- トイレ:あり
- 駐車場:なし
- 立川公園の公式サイト
残堀川緑道公園
残堀川緑道公園は、立川駅から南へ徒歩25~30分ほどの場所にある小さな公園です。残堀川が多摩川に挟まれたエリアの、残堀川沿いに遊歩道が整備されています。
園内は緑道公園の名の通りたくさんの木々が植樹され緑豊かで、都会の喧騒を忘れさせてくれる雰囲気となっています。春は桜、秋には紅葉など季節ごとに異なる顔も見せてくれる公園です。
残堀川に架けられた残堀遊歩橋も、味のあるお散歩スポットとなっています。
残堀川緑道公園の基本情報
- 住所:東京都立川市柴崎町235-18-11
- 料金:無料
- トイレ:あり
- 駐車場:なし
諏訪神社
諏訪神社は立川市柴崎町にある長野の諏訪大社を勧請し鎮座したと伝えられる神社です。立川駅からは徒歩10~15分の場所に位置しています。
ご祭神は日本神話の神『建御名方命(たけみなかたのみこと)』で、狩猟と農耕の神様であることから勝利祈願、商売繁盛、子授かりのご利益があることで知られています。
また、諏訪神社は武勇の神として伝統を継承していることから、例年8月下旬には獅子舞や奉納相撲の祭礼が行われ、たくさんの参拝客で賑わいます。
立川駅からも近く、様々なご利益があるパワースポットとなっていますので立川でお散歩を楽しむ際はぜひ立ち寄りたいスポットと言えるでしょう。
諏訪神社の基本情報
- 住所:東京都立川市柴崎町1-5-15
- 電話番号:042-522-5806
- 料金:無料
- トイレ:あり
- 駐車場:あり
- 公式サイト
阿豆佐味天神社(猫返し神社)
阿豆佐味天神社は立川市砂川町にある、医療や健康の神『少彦名命(すくなひこなのみこと)』と、文学や芸術の神『天児屋根命(あめのこやねのみこと)』が祀られる神社です。なお、正式名称は『阿豆佐味天神社・立川水天宮』です。
立川駅からは徒歩45分と距離がありますが、昭和記念公園の先にありますので、昭和記念公園をお散歩しながら目指すことができます。
阿豆佐味天神社のご利益は安産祈願や子授けとされているのに加え、迷子になってしまった飼い猫が戻ってくるよう祈願すると願いが叶うことでも知られ『猫返し神社』という異名も持っています。
猫返し神社となった由来は、江戸時代にこの地域では養蚕が盛んで、蚕を鼠から守るために鼠の天敵である猫を守り神としたことに始まります。近年では、ジャズピアニストの山下洋輔さんが飼い猫が迷い猫になってしまった際にこの神社で祈願したところ無事戻ってきたそうです。このことを山下洋輔さんが雑誌で紹介したことで有名になり、現在でもたくさんの愛猫家の方が祈願に訪れる愛猫家の聖地となっています。
境内には『ただいま猫』という猫の石像もあり、願い事をしながら石像を優しく撫でることで願いが叶うそうです。
阿豆佐味天神社(猫返し神社)の基本情報
- 住所:東京都立川市砂川町4-1-1
- 電話番号:042-536-3215
- 料金:無料
- トイレ:あり
- 駐車場:あり
- 公式サイト
矢川緑地
矢川緑地は立川市羽衣町にある小さな川『矢川』に沿って設けられた緑地公園です。国立市との市境に位置し、立川駅からは徒歩25分ほどの距離となっています。
矢川緑地保全地域として指定され自然が多く残るエリアです。矢川の北側にはムサシアブミなど都内では珍しい植物などが生える雑木林や名湧水57選にも選ばれた湧き水などがあり、南側はヨシなどが生い茂る湿地帯となっています。
自然の中を散策しやすいように木道も整備されていて、都会の喧騒を忘れて清流を感じながらお散歩を楽しめるスポットです。お散歩をしながら昆虫やトカゲ、野鳥などの観察も同時に楽しむことができます。
矢川緑地の基本情報
- 住所:東京都立川市羽衣町3-26
- 料金:無料
- トイレ:なし
- 駐車場:なし
- 公式サイト
立川競輪場(立川競輪場 市民の丘)
立川競輪場は立川市曙町にある立川市営の競輪場です。立川駅からは徒歩15分ほどの場所にあります。
その名の通り賭け事をする競輪場ですが『立川競輪場 市民の丘』という、誰でも利用可能な公園が隣接していて、散歩がてら立ち寄るのにお勧めなスポットとなっています。
市民の丘は、昔は競輪場の第4コーナー横のスタンドがあった場所に作られていて、今でも公園から競輪場を眺めることが可能です。賭けずとも競輪の開催日に合わせて散歩をして、公園からのんびり競輪を眺めてみてはいかがでしょうか。
立川競輪場(立川競輪場 市民の丘)の基本情報
- 住所:東京都立川市曙町3-32-5
- 電話番号:042-524-1121
- 料金:市民の丘は無料
- トイレ:あり
- 駐車場:なし
- 立川競輪場の公式サイト
GREEN SPRINGS(グリーンスプリングス)
GREEN SPRINGSは立川駅の北側に、2020年4月に開業したばかりの新たなレジャースポットです。立川駅北口から徒歩10分弱の場所に位置しています。
レストランやショップが並ぶ商業施設の他、多目的ホール(立川ステージガーデン)やホテル(ソラノホテル)、芝生広場などが1つのエリアにまとまった複合施設となっています。
「立川の歴史と未来が交差する場所」という意味を込めて、街路が交差する形でエリア全体がデザインされているのが特徴的です。
また、エリア内にはたくさんの木々が植樹されている他、ビオトープも設けられていて、ショッピングついでにお散歩を楽しむにも最適なスポットとなっています。
GREEN SPRINGS(グリーンスプリングス)の基本情報
- 住所:東京都立川市緑町3-1
- 料金:無料
- トイレ:あり
- 駐車場:あり(有料)
- 公式サイト:
立川まんがぱーく
立川まんがぱーくは立川市錦町にあるマンガミュージアムです。立川駅から東へ徒歩10分ほどの『子ども未来センター』の2階に設けられた施設となっています。
小中学生200円、15歳以上400円の料金で3万冊以上のマンガが読み放題です。館内には立方体を積み上げたような読書コーナーもあり、その立方体の中にすっぽりと入り集中してマンガを楽しむこともできます。
また、マンガの他にも約2千冊の絵本もあり、子連れファミリーの利用にも適しています。
軽食やドリンクを販売するカフェコーナーもありますので、お散歩の途中に立ち寄ってみるのも良いでしょう。
立川まんがぱーくの基本情報
- 住所:東京都立川市錦町3-2-26
- 電話番号:042-529-8682
- 料金:
小中学生200円
15歳以上400円 - 開館時間
平日:10時~18時
土日祝:10時~13時、14時半~18時 - 公式サイト
錦第二公園(オニ公園)
錦第二公園は立川市錦町、立川駅から東に徒歩5~6分の場所にある公園です。規模は大きくありませんが、オニの顔をモチーフにした大きな滑り台があるのが特徴で、通称『オニ公園』と呼ばれています。
インパクトのあるオニの滑り台のおかげか、ドラマの撮影で使われたりアニメの舞台になっていたりします。また、オニの滑り台はグッズにもなっていて、町おこしにも活用されています。
錦第二公園(オニ公園)の基本情報
- 住所:東京都立川市錦町1-5-13
- 料金:無料
- トイレ:あり
- 駐車場:なし
ファーレ立川アート
ファーレ立川は立川駅北口の米軍基地跡地再開発で生まれた、デパートや映画館、ホテルやオフィスビルなどで構成されるエリアです。
- 世界を映す街
- 機能を物語に!
- 驚きと発見の街
という3つのコンセプトを掲げて都市開発が進められ、日本都市計画学会設計計画賞を受賞するなど高い評価を受けるエリアとなっています。
中でも特徴的なのが、街のいたるところにパブリック・アートが設置されていて、『アートの街』としての顔も持っている点です。
設置されているパブリック・アートは、36か国92人のアーティストによる109もの作品で、街そのものが美術館のようです。多国籍なアート作品を鑑賞しながらお散歩が楽しめるスポットとなっています。
ファーレ立川アートの基本情報
- 住所:東京都立川市錦町3-2-26
- 料金:無料
- 公式サイト
- ファーレ立川アートマップ
立川防災館
立川防災館は立川市泉町にある、地震や火災などの災害について体験学習が行える施設です。災害などで首都機能喪失時が失われた際の予備拠点となる『立川防災基地』内にあります。
立川駅からは徒歩30分ほどの道のりです。
消化器を使った消火訓練や大きな地震を体感できる設備などが揃っています。また、AEDの操作方法や転倒事故の危険性などについても学ぶことができ、災害時だけでなく日常的に役立つ知識を得ることも可能です。
立川防災館の基本情報
- 住所:東京都立川市泉町1156-1
- 電話番号:042-521-1119
- 開館時間:9時~17時
- 休館日:木曜・第3金曜、年末年始(12月29日~1月3日)
- 料金:無料
- トイレ:あり
- 駐車場:なし
- 公式サイト
国立極地研究所 南極・北極科学館
国立極地研究所 南極・北極科学館は立川市緑町にある、その名の通り南極と北極について学べる科学博物館です。立川駅から北へ徒歩25分ほどの場所に位置しています。
南極観測で実際に使用された機材などが展示されている他、昭和基地のライブ映像が見れるコーナーもあります。ライブ映像では運が良ければオーロラが見られるかもしれません。
また、南極で採取された『月の隕石』や『火星の隕石』など貴重な展示物もあり、お散歩途中にぜひ立ち寄りたいスポットとなっています。現在は予約無しで入館できますので、ふらっと立ち寄るのにも最適です。
国立極地研究所 南極・北極科学館
- 住所:東京都立川市緑町10-3
- 電話番号:042-512-0910
- 開館時間:10時~17時
- 休館日:日曜・月曜・祝日・第3火曜
- 料金:無料
- トイレ:あり
- 駐車場:なし
- 公式サイト
立川市歴史民俗資料館
立川市歴史民俗資料館は昭和60年12月にオープンした、立川市の歴史や文化について学ぶことができる資料館です。市指定文化財など自然や民族に関する貴重な資料が展示されています。
原始から中世、そして近代に至るまでの立川について、それぞれ時代ごとの立川を知ることで長い歴史のある立川に思いを馳せることができます。
立川の歴史や文化の生い立ちを知ることで、立川でのお散歩もより一層感慨深いものとなりますので、お散歩前にぜひ立ち寄りたいスポットとなっています。
立川市歴史民俗資料館の基本情報
- 住所:東京都立川市富士見町3-12-34
- 電話番号:042-525-0860
- 開館時間:9時~16時半
- 休館日:月曜日(祝日・振替休業日の場合は、翌日)・年末年始
- 料金:無料
- トイレ:あり
- 駐車場:なし
- 公式サイト
中嶋家の門
中嶋家の門は、立川市柴崎町に残る史跡で、中嶋家の屋敷があった場所です。現在は江戸時代の末に代官である江川太郎左衛門から中嶋家が譲り受けとたされる門だけが残されていています。なお、中島家は江戸時代に柴崎村の名主を務めていた家系です。
門の奥には中島氏碑も見ることができます。
立川駅から15分ほどの場所にあり、立川の史跡を巡るお散歩スポットのひとつとして覚えておくと良いでしょう。
中嶋家の門の基本情報
- 住所:東京都立川市柴崎町1丁目
- 料金:無料
- トイレ:なし
- 駐車場:なし
八幡神社大欅
八幡神社大欅は立川市柴崎町にある大きな欅の木です。現在は住宅街となっていますが、かつてこの地にあった『八幡神社』の参道に植えられた木です。
八幡神社が近くの諏訪神社の本殿東隣に移動した後も、このケヤキだけが市指定天然記念物として残されています。
なお、文政7年(1824年)に発生した野火の被災や、その後の台風被害などで全体像は留めておらず、木の上部は残っておりません。
今なお残る幹の太さから、もし災害が発生していなければ迫力のあるとても大きなケヤキだったことが想像できます。
八幡神社大欅の基本情報
- 住所:東京都立川市柴崎町1丁目
- 料金:無料
- トイレ:なし
- 駐車場:なし
満願寺跡
満願寺跡は立川市柴崎町、立川駅から徒歩15分ほどの場所にある史跡です。
現在周辺は住宅街となっていますが、以前この地にあった満願寺という寺の井戸が残されていて、立川の史跡巡りのスポットのひとつとして知られています。
江戸時代の元禄期以前、東光院という寺がありましたが元禄期になるとすっかり寂れてしまいました。その後、当時名僧として名高かった和尚の弟子別峰が医王山満願寺として再興し人気を集めますが、幕末にはまた寂れてしまい廃寺となったという歴史を持っています。
満願寺跡の基本情報
- 住所:東京都立川市柴崎町1丁目
- 料金:無料
- トイレ:なし
- 駐車場:なし
立川駅へのアクセス
立川駅の場所(地図)
立川駅に乗り入れている路線
- JR中央本線
- JR青梅線
- JR南武線
立川のお散歩まとめ
立川には新しい「GREEN SPRINGS」から歴史ある史跡、または都内最大規模の公園など多種多様な散歩スポットがあります。全てを巡るのはもちろんん1日では足りず、何度も訪れたくなる魅力的な街です。
中央線で新宿から20~30分と都心からのアクセスのしやすさも魅力のひとつで、休日の空いた時間にふらっとお散歩に出かけるのにも最適なスポットとなっています。
なお、立川市の公式サイトにて『立川散策ガイドブック』や『立川観光ガイドマップ』などのパンフレットを見ることができますので、立川でのお散歩の際は合わせてチェックしてみると良いでしょう。
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