駒込のお散歩スポット12選!都心で楽しむ緑と文化の名所を360度写真付きで紹介

駒込ってどんな街?歴史と魅力を探る

駒込駅

駒込駅

東京都内でありながら、どこか落ち着いた雰囲気が漂う駒込。江戸時代から続く由緒ある土地で、今も歴史と文化が色濃く残っています。山手線沿線でありながら、観光地のような喧騒が少なく、散歩好きにはぴったりのエリアです。

駒込といえば、日本庭園の名所「六義園」が思い浮かぶ人も多いかもしれません。しかし、それだけではありません。江戸時代から続く寺社、明治期の洋風建築、レトロな商店街など、見どころが多く、歩くほどに新しい発見があります。春には桜が美しく、秋には紅葉が楽しめるスポットが点在しているのも魅力のひとつです。

また、駒込は「ソメイヨシノ発祥の地」としても知られています。江戸時代、この地にあった染井村で植木職人たちが育てた桜が「ソメイヨシノ」として全国に広まりました。春になると、町のあちこちで見事な桜が咲き誇ります。

古くから文人や芸術家にも愛された土地でもあります。かつてこの地に暮らした人々の足跡をたどるのも、駒込散歩の楽しみ方のひとつです。歴史と文化が静かに息づく街で、都会の喧騒を離れてのんびりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

駒込で訪れたい散歩スポット12選

六義園(りくぎえん)

六義園は、江戸時代に作られた日本庭園の中でも特に美しいとされる回遊式築山泉水庭園です。元禄15年(1702年)、五代将軍・徳川綱吉の側用人だった柳沢吉保が、自らの下屋敷として設計・築造しました。「六義」という名前は、中国の古典文学『詩経』に由来し、和歌の趣を取り入れた庭園として作られています。

園内には大泉水(おおいずみ)と呼ばれる大きな池を中心に、大小の島や橋、築山(人工の小山)などが配置されており、歩きながら次々に異なる景観を楽しめるのが特徴です。四季折々の表情があり、春は見事なしだれ桜、秋は色鮮やかな紅葉が楽しめます。特に春のしだれ桜は都内でも有名で、見頃の時期には夜間ライトアップも行われます。

また、六義園には藤代峠(ふじしろとうげ)という園内で最も高い築山があり、ここからは庭園全体を見渡せる絶景が広がります。江戸時代に作られた景観をそのままに、現代に残る貴重なスポットです。

園内には抹茶と和菓子が楽しめる吹上茶屋があり、庭園を眺めながら一休みするのもおすすめです。庭園の静けさと美しさを味わいながら、贅沢な時間を過ごすことができます。

なお、六義園はJR駒込駅南口から徒歩約7分、東京メトロ南北線駒込駅から徒歩約7分の場所にあります。

旧古河庭園(きゅうふるかわていえん)

旧古河庭園は、洋館とバラ園が美しい庭園で、かつては古河財閥の二代目当主・古河虎之助の邸宅として建てられました。現在の洋館と洋風庭園は、鹿鳴館を設計したジョサイア・コンドルによって設計され、異国情緒と和の趣が融合しています。春と秋にはバラフェスティバルが開催され、多くの人々が訪れます。JR駒込駅から徒歩約12分の場所にあります。

染井霊園(そめいれいえん)

染井霊園

染井霊園

染井霊園は、ソメイヨシノ発祥の地として知られ、桜の名所として有名です。園内には多くのソメイヨシノが植えられ、春には見事な桜並木が広がります。また、著名な文人や歴史的人物が眠る場所でもあり、歴史を感じながら散策できます。JR駒込駅から徒歩約10分の場所にあります。

吉祥寺(きちじょうじ)

吉祥寺

吉祥寺

吉祥寺は、駒込にある歴史ある寺院で、静かな境内が魅力です。都会の喧騒を忘れ、心を落ち着けるひとときを過ごせます。特に梅の季節には美しい花が咲き誇り、多くの参拝者が訪れます。

駒込大観音(こまごめだいかんのん)

駒込大観音

駒込大観音

光源寺にある大きな観音像が特徴のスポットです。高さ約13メートルの金色の観音像は圧巻で、その優しい表情が訪れる人々を迎え、心を癒してくれます。JR駒込駅から徒歩約5分の場所にあります。

駒込富士神社

駒込富士神社

駒込富士神社

駒込富士神社は、江戸時代から続く神社で、小さな富士塚があるのが特徴です。富士塚とは、富士山を模して作られた人工の山で、登ればご利益があるとされています。地元の人々に親しまれ、多くの人が訪れます。JR駒込駅から徒歩約15分の場所にあります。

霜降銀座商店街(しもふりぎんざしょうてんがい)

霜降銀座商店街は、レトロな雰囲気が魅力の商店街で、地元のグルメを楽しめます。昔ながらのパン屋やお総菜屋が並び、食べ歩きもおすすめです。季節ごとのイベントも開催され、地域の人々で賑わいます。JR駒込駅から徒歩約5分の場所にあります。

駒込東公園(こまごめひがしこうえん)

駒込東公園は、地元の人々に親しまれる公園で、子ども連れにも人気です。広々とした芝生や遊具があり、家族でのんびり過ごすのに最適なスポットです。春には桜が咲き、花見を楽しむ人々で賑わいます。

東中里公園(ひがしなかざとこうえん)

東中里公園は、緑が豊かで落ち着いた小さな公園です。静かな時間を過ごしたいときにぴったりの場所で、ベンチに座って読書をしたり、散策を楽しんだりできます。地元の人々の憩いの場となっています。

妙義神社(みょうぎじんじゃ)

妙義神社は、歴史ある神社で、静寂の中で心を落ち着けることができます。境内には古木が立ち並び、厳かな雰囲気が漂います。散歩の途中に立ち寄ってみるのもおすすめです。JR駒込駅から徒歩約10分の場所にあります。

旧丹羽家腕木門(きゅうにわけうでぎもん)

旧丹羽家腕木門は、駒込に残る歴史的建築物で、かつての武家屋敷の名残を感じられます。立派な門構えは、当時の風格を今に伝えています。歴史好きにはたまらないスポットです。JR駒込駅から徒歩約12分の場所にあります。

伊藤政武墓(いとうまさたけのはか)

伊藤政武墓は、歴史を感じる史跡で、幕末に活躍した伊藤政武の墓があります。

伊藤政武(いとう まさたけ)は、江戸時代中期に活躍した植木職人で、江戸の園芸文化の発展に大きく寄与しました。彼は、江戸で一番の植木屋と称された伊藤伊兵衛家の一員で、父・三之烝(さんのじょう)とともに園芸の世界で名を馳せました。

彼の業績は、現在のガーデニングブームの原点ともいえるものであり、江戸の園芸文化を知る上で欠かせない存在です。

駒込へのアクセス情報

駒込は、東京都内でもアクセスの良いエリアとして知られています。主要な交通手段としては、JR山手線と東京メトロ南北線が利用可能です。

JR山手線 駒込駅

JR山手線の駒込駅は、池袋駅から3駅目、新宿駅や東京駅へも乗り換えなしで行ける便利な立地です。駅の南口と北口からは、それぞれの方面へスムーズにアクセスできます。

東京メトロ南北線 駒込駅

東京メトロ南北線の駒込駅は、目黒駅から赤羽岩淵駅までを結ぶ路線上にあり、都内の主要エリアへの移動が容易です。南北線は、目黒駅から先は東急目黒線に直通運転しており、神奈川県方面へのアクセスも良好です。

バス路線

駒込駅の南口にはバスロータリーがあり、都営バスの路線が発着しています。秋葉原駅前行きや御茶ノ水駅前行きなど、都心部へのバス移動も可能です。また、北区のコミュニティバス「Kバス」や文京区のコミュニティバス「B-ぐる」も周辺を運行しており、地域内の移動にも便利です。

最後に

旧古河庭園

旧古河庭園

駒込は、歴史と自然が調和する落ち着いた街です。江戸時代から続く庭園や寺社、レトロな商店街が点在し、都心とは思えない静かで心地よい散歩が楽しめます。六義園や旧古河庭園の四季折々の美しさ、ソメイヨシノ発祥の地としての歴史、そして地元に根付いた商店街や公園の魅力。歩くたびに新たな発見があるのが、駒込散策の醍醐味です。

アクセスの良さも魅力のひとつです。JR山手線と東京メトロ南北線が利用でき、都心部からもスムーズに訪れることができます。駅から徒歩圏内に多くの見どころが揃っているため、ちょっとした休日のお出かけにもぴったりです。

何気ない散歩が、心を豊かにしてくれるのが駒込の魅力。季節ごとに違う表情を見せてくれるこの街を、ぜひ歩いてみてください。普段は気づかない小さな発見が、あなたの休日を特別なものにしてくれるかもしれません。

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