両国のお散歩スポット15選!都会だけど懐かしさも残る街を街を360写真付きで紹介

両国の魅力

両国駅の風景

「両国」は東京都墨田区に位置するエリアで、江戸時代から続く伝統と現代の都市生活が融合した独特の雰囲気を持つ街です。

両国駅の目の前には大相撲の本場所が行われる『両国国技館』があり、お相撲さんの街として知られています。駅周辺にはちゃんこ鍋を提供する店も多く、相撲ファンの人気の蟹甲名所となっています。

また、両国は相撲の聖地としての顔だけでなく、近くには隅田川が流れていたり、下町としての顔も持っていたりと、周辺を散策するだけでも楽しめるお散歩スポットとしても最適です。

相撲部屋が点在していて、散歩途中には体の大きなお相撲さんを見かけることが多いのも、ここ両国だけの特徴と言えるでしょう。

中央・総武緩行線と大江戸線が乗り入れていてアクセスしやすいのも魅力のひとつです。週末の空いた時間にふらっとお出かけしてみてはいかがでしょうか?

両国のお散歩スポット15選

両国国技館

両国国技館は、JR中央・総武緩の両国駅から徒歩1分の場所に位置する日本相撲協会の本部であり、大相撲の本場所が行われる施設です。両国といえば国技館を一番初めに連想する人がほとんどで、両国のシンボルと言えるスポットとなっています。

なお、大相撲の本場所のイメージが強い国技館ですが、実はコンサートやプロレス、ボクシングなどの格闘技なども開催される多目的施設です。そのため、相撲ファン以外の多くの人々に楽しんでもらえる場所となっています。

また、国技館の建物自体は、伝統的な日本の建築様式を取り入れたデザインとなっており、その外観は圧巻です。中に入らずに建物を見に行くだけでも十分の価値のあるスポットと言えるでしょう。

両国駅の目の前にありアクセスしやすいのも魅力のひとつとなっていますので、両国でお散歩を楽しむ際は、ここをスタート地点にするのもおすすめです。

両国国技館の基本情報

相撲博物館

相撲博物館は先に紹介した両国国技館の1階にある、相撲に関する資料を収集、保存、展示している博物館です。1954年9月に蔵前国技館の完成とともに設立されました。

古くから日本の国技として親しまれてきた相撲は、多くの伝統文化を生み出してきました。博物館では資料だけでなく、錦絵、番付、化粧廻しといった道具なども展示していて見るものを楽しませてくれます。

また、手に汗握るような迫力ある取組の映像も鑑賞することができます。展示室は1つしかないため、常設展示ではなく、年に6回の展示替えが行われており、その都度異なる資料を楽しむことができます。

両国での散歩をする際にこの博物館を訪れることで、相撲の深い歴史や文化を感じることができるでしょう。

相撲博物館の基本情報

  • 住所:東京都墨田区横網1-3-28(国技館1階)
  • 公式サイト

隅田川テラス

隅田川テラスは、東京都を流れる隅田川両岸に沿って整備された親水テラスの総称です。両国駅の西側、徒歩1~2分の場所にも通っていて、両国のお散歩スポットとしても人気があります。

この隅田川テラスは治水上の高水敷にあたる部分をテラス化したもので、舗装や緑化が施されることによって、平時には憩いの場や散策路としての役割が与えられています。昭和60年から東京都が隅田川両岸のほぼ全域にわたって整備を進めており、総延長は46.9kmにも及びます。

なお、昼間の散歩もおすすめですが、隅田川テラスは夜景が美しいことでも知られていますので夜のお散歩も楽しめです。

両国橋

両国橋は両国駅から徒歩5~6分の場所にある橋です。隅田川の西岸の東京都中央区東日本橋二丁目と東岸の墨田区両国一丁目を結んでいます。名前の由来は1686年まで武蔵国と下総国の国境に位置していたことから「両国橋」と名付けられました。

江戸時代に架けられて以来、流出や火災のために何度も架け替えられてきた歴史ある端となっています。現在の橋はガードレールには軍配や花火が描かれ、柱部には両国国技館の屋根を模したデザインが施されています。

両国橋からの景色は隅田川沿いの遊歩道(隅田川テラス)や、首都高速向島6号線、総武線などが見える他、スカイツリーも見える景観となっていて、散歩を楽しむにも良いスポットです。

橋の下を流れる隅田川には屋形船や水上バスなどの船が頻繁に通るため、その景色をのんびりと眺めるのもおすすめです。

江戸東京博物館

江戸東京博物館は両国駅の目の前、先に紹介した両国国技館の東隣にある、公益財団法人東京都歴史文化財団が運営する博物館です。江戸・東京の歴史・文化に関する資料を収集、保存、展示することを主な目的としており、1993年3月28日に開館しました。

常設展示室は、江戸ゾーンと東京ゾーンに分かれており、江戸ゾーンでは絵図や浮世絵などの資料をはじめ、日常生活や文化に関する展示が行われています。

一方、東京ゾーンでは明治維新や関東大震災、東京大空襲などの歴史的な出来事に関する展示が行われています。

また、菊竹清訓によって設計された博物館の建物自体も特徴的です。地上7階、地下1階の鉄骨造構造で、地上部分の高さは約62mで、江戸城の天守閣とほぼ同じ高さを持っています。

建物の見た目は4つの大きな柱が印象的な高床式の構造となっていて、迫力のある外観だけでも一見の価値があるスポットです。

江戸東京博物館の基本情報

旧安田庭園

旧安田庭園は、両国駅から北へ徒歩5分の場所に位置する日本庭園です。この庭園は、元禄時代に造られたと言われており、明治維新後に安田善次郎によって新たに作庭されました。戦後、墨田区によって全面的な改修が行われ、現在の姿となっています。

庭園の中心には池があり、その周りを回遊式の庭園が取り囲んでいます。元々は隅田川の水を引いた潮入回遊式庭園として造られていましたが、現在ではポンプを使用して人工的に潮入が再現されています。

この庭園は、日本の代表的な庭園の一つとして知られており、東京都の文化財にも指定されています。入場料は無料で、多くの人々が散歩や休憩の場として利用しています。

また、庭園内の池には亀や鯉が泳いでおり、水面に映る緑や空の色がとても穏やかな風景を作り出しています。特に、夜間のライトアップは昼間とは異なる幻想的な雰囲気を楽しむことができ、両国で散歩をする際にはぜひ立ち寄りたいスポットのひとつです。

旧安田庭園の基本情報

江戸NOREN

江戸NORENは、現在のJR両国駅に隣接する旧駅舎に作られた、両国の歴史とグルメを体験できる商業施設です。

かつて江戸最大級の庶民の街として栄えた両国の食文化を中心に、魅力的な食事を提供する12の飲食店が軒を連ね、観光案内所やお土産屋さんなどが入っています。

旧駅舎をリニューアルして作られた施設内には町屋や火の見櫓などがあり、江戸の街並みを再現がされています。そして、吹き抜けの大空間の中心には両国らしい相撲の土俵が作られています。

1929年に開業した旧駅舎は歴史的にも価値の高い建物となっていますので、飲食やショッピングをしなくても、ぜひ立ち寄りたいスポットと言えるでしょう。

江戸NORENの基本情報

両国花火資料館

両国花火資料館は両国駅から徒歩5分の場所にある、花火の歴史や製造方法に関する多くの資料が展示される施設です。

この資料館が両国に存在する理由は、両国が納涼花火大会の発祥の地であり、かつて多くの花火師がこの地に住んでいたからです。両国で作られた花火は「両国花火」として知られ、夏の風物詩として多くの人々を楽しませてきました。

資料館内には、大きな花火玉の断面模型が展示されており、ビデオを通じて花火の造り方を学ぶことができます。他にも隅田川花火大会と関連の深い花火会社の半纏、昔の花火製造資料、花火に関する錦絵や浮世絵、新旧の写真パネルやポスター、花火大会の一覧など、花火に関するさまざまな資料が展示されています。

入館料は無料となっていますので、両国でお散歩を楽しむ際には立ち寄ってみることをおすすめします。

両国花火資料館の基本情報

  • 住所:東京都墨田区両国2-10-8
  • 電話番号:03-5637-7551(両国観光案内所)
  • 開館時間:12時~16時
  • 公式サイト

刀剣博物館

刀剣博物館は、両国駅から北へ徒歩6~7分の場所に位置する、公益財団法人日本美術刀剣保存協会によって運営されている博物館です。先に紹介した旧安田庭園に隣接しています。

この博物館は、日本国内で数少ない日本刀専門の博物館として知られており、刀剣愛好家から寄贈された作品や、愛好家からの保管と管理を依託されている刀剣、刀装、刀装具類を収蔵・公開しています。

旧刀剣博物館は1968年に渋谷区代々木四丁目で開館しましたが、2017年に閉館し、現在の刀剣博物館は2018年に墨田区横網の旧安田庭園内の両国公会堂跡地に移転開館しました。

刀剣博物館の収蔵品には、刀剣、刀装、刀装具、甲冑、金工資料など約190点が含まれており、その中には国が指定・認定した国宝、重要文化財、重要美術品や、博物館を運営する日本美術刀剣保存協会が指定した特別重要刀剣などの貴重な平安・鎌倉・南北朝期の古名作を中心に、各年代・流派の作品が収蔵されています。

刀剣博物館の基本情報

  • 住所:東京都墨田区横網1-12-9
  • 電話番号:03-6284-1000
  • 開館時間:9時半~17時
  • 休館日:毎週月曜日(月曜が祝日の場合は火曜)、展示替期間、年末年始
  • 入館料
    大人:1,000円
    高校・大学・専門学校:500円
    中学生以下:無料
  • 公式サイト

都立横網町公園

横網町公園は両国駅から北へ徒歩7分ほどの場所にある都立公園です。園内には「復興記念館」があり、過去の震災や戦禍から東京がどのように復興してきたのかを学ぶことができます。

大正11年の関東大震災や昭和20年の東京大空襲の犠牲者を追悼するための東京都慰霊堂があり、多くの遺骨が安置されているのも特徴のひとつです。公園内には「記憶の場所」という碑もあり、東京大空襲で亡くなった犠牲者の名簿が収められています。

また、園内には日本庭園もあり、都会の喧騒を忘れリラックスしながら東京スカイツリーの眺望を楽しむこともできます。東京の歴史を振り返りながらゆっくりとお散歩を楽しむにも最適なスポットです。

都立横網町公園の基本情報

回向院

回向院(えこういん)は、両国駅から南へ徒歩4~5分の場所にある浄土宗の寺院です。振袖火事と呼ばれる明暦の大火が発生した際、火事で亡くなった方々を手厚く葬るために、将軍家綱が隅田川の東岸に土地を提供し、そこに『万人塚』という墳墓が設けられたのが始まりとされています。

この寺院の理念は「有縁・無縁に関わらず、人・動物に関わらず、生あるすべてのものへの仏の慈悲を説くもの」として、現在まで守られています。そのため、軍用犬や軍馬、さらにはペットなどの動物の慰霊碑や供養碑も多数存在します。

また、回向院の境内には多くの尊像や歴史的な建造物が見られます。かつては観音堂や鎮守堂、太師堂などが建立されていましたが、関東大震災などの災害で多くが焼失しました。

現存する尊像の中には、通称「釜六」の作とされる御本尊阿弥陀如来や、水子供養の発祥とされる水子塚、そして力塚の碑などがあります。

多くの人々や動物たちが安らかに眠るこの場所は、都心の中にありながら静寂を感じられる空間となっています。

回向院の基本情報

すみだ北斎美術館

すみだ北斎美術館は、両国駅から東へ徒歩10分ほどの場所にある美術館です。その名の通り江戸時代の人気浮世絵師『葛飾北斎』の作品を展示しています。北斎が生涯の大半を過ごした地域が墨田ということもあり、この地に美術館が建てられました。

美術館内には7つのエリアで構成された常設展示室と企画展示室があり、北斎の生涯や作品を順番に紹介しています。また、北斎アトリエの再現模型や錦絵制作過程の映像も鑑賞できます。企画展示は、北斎と関連する出来事や人物を取り上げ、約2ヵ月ごとに内容が変わります。

外観も特徴的で、アルミを使用した外壁や斬新な内部構造があり、空間建築の美を鑑賞するという意味でも楽しむことができます。隣には緑町公園もあり、外観を観ながら周辺をお散歩するのもおすすめです。

すみだ北斎美術館の基本情報

  • 住所:東京都墨田区亀沢2-7-2
  • 電話番号:03-6658-8936
  • 開館時間:9時半~17時半
  • 休館日:毎週月曜日(月曜が祝日の場合は翌平日)、年末年始(12月29日~1月1日)
  • 入館料
    一般:400円
    高校生、大学生、専門学校生、65歳以上:300円
  • 公式サイト

東京おりがみミュージアム

東京おりがみミュージアムは、両国駅から徒歩20分ほどの場所にある、折り紙専門のミュージアムです。日本折紙協会が運営しており、作家による折り紙作品の鑑賞ができるだけでなく、各種の折り紙や教本の購入も可能です。

館内には技術の高い細やかな作品から、作家のアイデアが光るユニークな作品まで多彩に展示されており、作り手の想いが込められた作品を通じて、折り紙の持つ表現の幅広さを感じることができます。

また、折り紙関連の図書を集めた資料室もあり、折り紙に関する深い知識を得ることができます。特に、日本折紙協会が手がける「月刊おりがみ」は、折り紙の基本からちょっと難しい作品までの作り方をわかりやすく図解しており、折り紙初心者にもおすすめです。

入館料は無料なので、両国で散歩をする際はぜひ立ち寄りたいおすすめスポットです。

東京おりがみミュージアムの基本情報

鳥越神社

鳥越神社は両国駅から徒歩20分ほどの場所にある神社です。墨田区の両国駅から隅田川を渡りますので、住所としては台東区となります。

歴史の長い神社で、651年、日本武尊を祀ることを始めた白鳥神社として名を馳せ、その後前九年の役の際に源義家が訪れ、鳥越大明神と名を変えたと伝えられています。主な祭神としては日本武尊が祀られており、他にも天児屋根命や東照宮公などが合祀されています。

なお、鳥越神社の例大祭は都内でも非常に有名で、特に千貫神輿は都内最大級と言われています。この例大祭は毎年6月に開催され、多くの参拝者や観光客で賑わいます。また、神輿の渡御の際には、猿田彦や子供たちが五色の旗を持って先導する姿が見られます。夜には神輿の周りに提灯が灯され、その幻想的な姿から「お化け神輿」とも称されています。

鳥越神社のご利益については、除災や必勝祈願、商売繁盛、出世開運などがあります。特に、商売の繁盛や出世を願う人々にとっての信仰の対象となっています。また、末社の志々岐社には豊玉姫命が祀られており、安産のご利益も期待されています。

鳥越神社の基本情報

水天宮

水天宮は両国駅から南へ30分ほど歩いた場所にある神社です。隅田川を渡り、住所としては中央区となっています。

福岡県久留米市の久留米水天宮の分社として知られて、安産祈願では都内で1番有名な神社となっています。そのため、特に戌の日には多くの若い夫婦が参拝に訪れ安産や産まれてくる子供の健康を祈願するために参拝に訪れます。お宮参りのスポットとしても都内有数の人気を誇っています。

なお、周辺にはビルが建つ都市の中に佇む神社ですが、水天宮の境内には、美しい庭園や池があり、その風景は四季折々の美しさを楽しむことができますので、散歩コースに入れるのもおすすめです。

都心にありながらも自然と歴史を感じることができ、都会の喧騒を忘れて心の安らぎを感じることができる場所として、多くの人に親しまれるスポットとなっています。

水天宮の基本情報

両国駅のアクセス

両国駅の場所(地図)

両国駅に乗り入れている路線

  • 中央・総武線
  • 都営大江戸線

両国のお散歩まとめ

両国といえばお相撲さんの街というイメージが強いですが、両国国技館以外にも沢山の見どころがある街です。

また、両国と東隣の錦糸町との間には碁盤の目のように整理された区画が広がっていて、真っ直ぐな道をただひたすらお散歩するのも楽しいかもしれません。

博物館や資料館、美術館などの施設が多いのも魅力のひとつで、学びの多いお散歩ができるでしょう。中央・総武緩の他、大江戸線も乗り入れていてアクセスし易いので、時間の空いた週末にお出かけしてみてはいかがでしょうか。

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