静浦漁港の釣り場は狙える魚種が豊富!カゴ釣りの聖地と言われる港を360度写真付きで紹介

静浦漁港の概要

静浦漁港は静岡県沼津市獅子浜にある規模の大きな港です。伊豆半島付け根の西側、少しくぼんだ場所に位置しています。

富士山の雄大な姿を望める景観を持ち、また港内にはしらすや干物などを一般客でも購入できる直売所があります。「朝ねぼう市」と題した朝市が開催されることもあり、地元住民からも親しまれています。

漁獲量に波があるため水揚げ量自体は多くありませんが、良質なしらすが水揚げされることで知られている他、朝ねぼう市でも購入できる静浦わかめが名産品となっています。

また、静浦漁港には規模の大きな堤防があり、釣りを楽しむことも可能です。

駿河湾の奥まった場所ですが魚影は濃く、また規模の大きさやアクセスのしやすさから西伊豆の中でもトップクラスの人気釣りスポットとなっています。

水深がある釣り場で、イナダやソウダガツオなどの青物、シイラなど大物の実績も高く、カゴ釣りの聖地とも呼ばれる港です。

静浦漁港の釣り場

静浦漁港-釣り場の全体像

静浦漁港-釣り場の全体像

掲載している情報が古くなっていたり、新型コロナの影響で立入禁止や釣り禁止の場所が増えている場合があります。釣行の際は現地の看板や関係者の指示に従い、ルールを守って釣りを楽しみましょう。

静浦漁港の釣り場は大きく分けて、

  1. 南側の大きな堤防
  2. 港内の護岸
  3. 北側の堤防・西郷島

の3つの釣りポイントに分けられます。

足場の良いポイントも多く、また港に隣接する公園に公衆トイレも備わっていますのでファミリーフィッシングにも向いている釣り場と言えるでしょう。

ただし、キャパは大きい釣り場ですが人気が高いので釣座確保の競争率は高めとなっています。ハイシーズンに良いポイントを確保するためには明るくなる前から釣座の確保をする必要があります。

1.南側の大きな堤防

静浦漁港の南側にある大きな堤防で、人気が高いメインの釣り場です。

西側(外海側)に突き出した後、両サイドに分かれて広がる構造となっていて、両サイドに広がる外海に面した堤防は全長650メートル以上あります。

外海側にもテトラは入っておらず足場が良いので、子連れのファミリーフィッシングも楽しみやすい環境です。ただし、転落防止の柵などはありませんので、ライフジャケットは着用しましょう。

足元から水深があり、初心者にお勧めのサビキ釣りにも向いている釣り場です。

狙える魚種は豊富で、サビキ釣りで定番のアジやイワシ、サバなどはもちろん、遠投カゴ釣りではイナダやソウダガツオなどの青物も狙えます。

特に防波堤の北側の釣りポイントは外海に1番近く水深も20メートル以上と深いため、近くまで青物の回遊が見られ、遠投しなくてもサビキ釣りなどにヒットすることがあります。夏から秋にかけてのハイシーズンであれば、サビキの号数を上げてウキサビキで狙ってみるのも良いでしょう。

青物の他にも、アオリイカやカマス、クロダイ、夜釣りではタチウオなども人気のターゲットです。

なお、ローカルルールだと思われるのですが、ルアーやエギが禁止されていますので青物狙いのショアジギングや、アオリイカ狙いのエギングは行なえません。エサ釣りで狙いましょう。

2.港内の護岸

静浦漁港-港内の護岸

静浦漁港南側の港内の護岸ポイントでも釣りが楽しめます。駐車場やトイレなどからも近く、また足場も良いのでファミリー層に人気の高いポイントです。

垂直護岸で水深も5メートルほどありますので、初心者やファミリーにお勧めの足元でのサビキ釣りも可能です。

防波堤に囲まれていて外海側に比べると魚影の濃さは劣るものの、アジやイワシ、小サバなどは回ってきますので、お子さんでも釣果をあげやすいでしょう。

サビキ釣りをする場合は、同じサビキ釣りをしている方の近くに釣り座を構えるのがお勧めです。サビキ釣りはアミコマセを使って魚を集めて釣る釣法なので、隣で同じサビキ釣りをしている方がいれば、集魚効果は2倍となります。

サビキ釣りの他には、ちょい投げのぶっ込み釣りでシロギスなども狙えます。小物狙いがメインとなる釣りポイントですが、家族でのんびり釣りをするには良い釣り場です。

3. 北側の堤防・西郷島

静浦漁港北側にある全長約200メートルの堤防で、西郷島という小さな島と繋がっています。

外海側は付け根から160メートルの部分までテトラ帯となっていますが、その先の堤防先端付近はテトラがきれていて釣りポイントとなっています。また、内海側は漁船が係留されていますが、船と船との間で釣りが可能です。

外海側ではフカセ釣りでクロダイやメジナが狙える他、メバルやカサゴなどの根魚も人気のターゲットです。テトラ帯では穴釣りも楽しめますので、ブラクリなどでカサゴを狙ってみるのもお勧めです。

また、アオリイカの実績もあるポイントとなっていますので、真新しいイカ墨跡を見つけたら積極的に狙ってみましょう。

港内側はサビキ釣りでアジやイワシ、小サバなどが狙えます。朝マヅメや夕マヅメの時合のタイミングであれば小さなお子さんでも数釣りが楽しめます。ただし、停泊している船やロープに仕掛けを引っ掛けてしまわないよう十分注意してください。

静浦漁港で釣れる魚

釣り上げられた青物

  • メバル
  • カサゴ
  • アオリイカ
  • ヤリイカ
  • クロダイ
  • メジナ
  • サヨリ

  • アジ
  • イワシ
  • サバ
  • ソウダガツオ
  • ワカシ
  • ショゴ
  • シイラ
  • イサキ
  • シロギス
  • ハゼ
  • カマス
  • マダイ
  • メジナ
  • クロダイ
  • タコ

  • アジ
  • イワシ
  • サバ
  • ソウダガツオ
  • ショゴ
  • イナダ
  • シイラ
  • タチウオ
  • マダイ
  • アオリイカ
  • シロギス
  • カマス
  • サヨリ
  • メジナ
  • クロダイ

  • カサゴ
  • メバル
  • ソイ
  • カレイ
  • タチウオ

静浦漁港へのアクセス

最寄りのインターチェンジとなる伊豆中央道の「長岡北インターチェンジ」から静浦漁港までは、車で10分ほどアクセスしやすい釣り場です。東名高速道路の沼津インターチェンジからでも30分ほどの道のりです。

なお、都内からだと2時間半ほどの遠征となりますが、都内ナンバーの車も多く訪れていて、釣り場の人気が高いということがわかります。

電車

静浦漁港の近くには電車の駅がありませんので、電車釣行には不向きな釣りスポットです。最寄り駅は伊豆箱根鉄道駿豆線の「韮山駅」ですが、駅から港まではタクシーで15~20分ほどの距離となっています。

静浦漁港近くの釣具屋・コンビニ

フィッシング祝丸

静浦漁港の目の前にある釣具屋さんです。

  • 住所:静岡県沼津市馬込34-2
  • 電話番号:055-931-2000
  • 営業時間:時期によって変わるようです
  • 定休日:火曜日
  • 公式サイト

フィッシングショップ マイムス

こちらも静浦漁港に隣接する釣具屋さんです。

セブンイレブン 沼津志下店

静浦漁港から北へ車で5分の場所にあるコンビニです。

  • 住所:静岡県沼津市志下176-1
  • 電話番号:055-932-7715
  • 営業時間:24時間年中無休

静浦漁港近くのその他釣りスポット

重寺港

重寺港は静浦漁港から南へ車で10分ほどの場所にある小さな港です。駿河湾奥の内浦湾に位置し、目の前には水族館などがある「淡島」があります。

大小2つの防波堤と港内の護岸で釣りができ、メインの釣り場は北側から伸びる防波堤となっています。メインの北側から伸びる防波堤では遠投カゴ釣りが人気で、イナダやソウダガツオなど青物の他、カゴ釣りで真鯛が狙えることでも知られています。

ただし防波堤の外海側は少々足場が狭いため、子連れファミリーの場合は港内側で釣りを楽しむと良いでしょう。サビキ釣りでアジやイワシ、サバなどが狙えます。

人気の釣りスポット沼津港と木負堤防に挟まれているため、比較的穴場な釣り場とも言えます。

重寺港については、以下の記事で詳しく紹介していますので合わせてご覧ください。
重寺港の釣り場は青物から真鯛やアオリイカまで色々狙える!各ポイントや季節ごとのターゲットを紹介

沼津港

沼津港は静浦漁港から北へ車で15分ほどの場所にある大きな港です。大型船が停泊する外港と主に漁船が停泊する内港の2つのエリアで構成されています。

広い港で釣りポイントが点在していましたが、近年は釣り人のマナーの悪さが影響して釣り禁止の場所が増えてしまいました。

現在は港内の護岸や狩野川の河口付近のみ釣りが可能ですが、これ以上釣り場が減ってしまわないようルールやマナーを守って釣りを楽しんでください。

港内ではサビキ釣りでアジやイワシ、サバなどが狙え、河口付近ではシーバスが人気のターゲットとなっています。

沼津港について以下の記事で詳しく紹介していますので、合わせてご覧ください。
沼津港の釣り場は立入禁止に注意!釣りができる場所や狙える魚を360度写真付きで紹介

木負堤防

木負堤防は静浦漁港から南へ車で15~20ほどの場所にある、人気の釣りスポットです。全長約310メートルの堤防が沖に向かって一直線に伸びていて、駿河湾の奥まった場所に位置しているにも関わらず魚影が非常に濃い釣り場となっています。

転落防止などの柵は無いためライフジャケットは必須ですが、足場は良く堤防の幅も広いためファミリーフィッシングにも向いている釣り場と言えるでしょう。

狙える魚種は豊富で、サビキ釣りで定番のアジやサバ、イワシなどはもちろん、イナダやソウダガツオなどの青物も狙えます。またエギングでのアオリイカ、フカセ釣りでクロダイなども人気のターゲットとなっています。

木負堤防については、以下の記事でも詳しく紹介していますので合わせてご覧ください。
木負堤防は人気の釣りスポット!狙える魚種や各ポイントを360度写真付きで紹介

静岡県のその他釣りスポット

静岡県には静浦漁港の他にもまだまだたくさんの人気釣りスポットがあります。アクセスしやすい場所や穴場な釣り場、車を横付けして楽しめるポイントなど特徴も様々です。

以下の記事では、静岡県内の釣りスポットの中からファミリーフィッシングにも向いている釣り場を中心に紹介しています。静岡県での釣行の際にぜひご参考ください。
静岡県の釣り場27選!ファミリーや初心者にもお勧めなポイントや狙える魚種を360度写真付きで紹介

静浦漁港のまとめ

静浦漁港は足場も良く狙える魚種も豊富で人気の高い釣り場ですが、トラブルが多い釣り場としても知られています。

地元の常連さんはカゴ釣りをする方が多く、常連さんが「ルアー、エギングは禁止」というローカルルールを作るなどしてルアーマンを追い出そうとしているのが事の発端のようです。

せっかく遠征してトラブルに巻き込まれたら悲しいので、ルアーフィッシングをしたい方には残念ながらおすすめできない釣り場となっています。

また、もちろんですが

  • ゴミは必ず持ち帰る
  • 餌で汚したら掃除をする
  • 迷惑駐車は行わない
  • 立入禁止の場所には入らない
  • 釣り禁止の場所で釣りをしない
  • キャストする際は周りに配慮する

など、釣り人として当たり前のルールやマナーを守らないとトラブルに発展してしまいます。必ずルールやマナーを守って釣りを楽しみましょう。

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