木負堤防の概要
木負堤防は静岡県沼津市西浦木負にある、全長約310メートルの長い堤防です。釣り場が豊富な静岡の中でもトップクラスの人気釣りスポットで、一年を通して県内外から沢山の釣り人が訪れます。
伊豆半島西側の根元、駿河湾の最も奥まった場所に位置していますが、沖に向かって一直線に300メートル以上も伸びる堤防は潮通しが良く、魚影が濃いのが特徴です。
足場は良く、堤防の幅も5~6メートルと十分に広いので子連れのファミリーフィッシングも楽しみやすい環境となっています。ただし、転落防止などの柵などはありませんので、ライフジャケットを着用して釣りを楽しみましょう。
また、狙える魚種が豊富なところも木負堤防の嬉しいポイント一つです。季節に応じて多種多様な魚が狙えるので、サビキ釣りやルアー、フカセ釣りやダンゴ釣り、エギングやヤエンなど釣法も色々試せるので、初心者からベテランまで幅広い層に人気があります。
木負堤防の釣り場
木負堤防の釣り場は大きく分けて
- 堤防の先端~中心
- 堤防の中心~手前付近
- 堤防付け根にある荷上場の護岸
の3箇所です。
冒頭にも書いた通り堤防は全長300メートル以上あり、また両サイドで竿を出すことができるので釣り場のキャパは大きいと言えます。人気の先端付近は釣座確保の競争率が高めですが、ポイントに拘らなければ釣座の確保はしやすい釣り場です。
なお、堤防の先端に近ければ近いほど水深もあり魚影も濃くなります。それに伴い先端付近のほうが釣果を出しやすいので早めに出かけてできるだけ先端寄りに釣り座を構えるのがお勧めです。
1.堤防の先端~中心
木負堤防で一番人気の高く、平日でも釣り座が埋まっていることが多いポイントです。
全長300メートルと非常に長い堤防なので先端付近はまるで沖堤防のような環境となっています。潮通しもよく足元でも水深があります。
初心者にお勧めのサビキ釣りももちろん可能で、定番のアジやサバ、イワシなどが狙える他、カゴ釣りやジギングでイナダやソウダガツオの青物も人気のターゲットです。
また、春から初夏にかけて大型のアオリイカも狙え、エギングやヤエンなどで狙うことができます。
また、フカセ釣りやダンゴ釣りでクロダイやメジナの他、真鯛がヒットすることもあります。変わり種では捕まえたカニなどの甲殻類を餌にブダイも狙うことが可能です。
駐車場やトイレから遠くなってしまうことが難点ではありますが、魚影の濃さや魚種の豊富さ、大物の狙いやすいさなど、どれをとっても一番良いポイントとなっていますので空いていれば積極的に釣座を確保しましょう。
2.堤防の中心~根本
先端付近に比べると水深は浅いものの、中心付近まで足を伸ばせば大物が狙いやすい水深となっています。ある程度投げれれば水深は10メートル以上あり、外海側(先端に向かって左側)はイナダやソウダガツオ、シイラなども回ってきますので、ショアジギングもお勧めです。
また、ちょい投げのブッコミ釣りではシロギスも狙えます。また、ヒラメやマゴチも狙えますので、シロギスやハゼなどを釣ってそれを活餌に泳がせ釣りも有効です。
内海側(先端に向かって右側)では、フカセ釣りでクロダイや真鯛の他、カサゴなどの根魚も狙えます。
サビキ釣りで定番のアジやサバなどの釣果実績も高いので、釣り初心者の場合はまずはサビキ釣りからスタートしてみるのも良いでしょう。回遊のタイミングに合えばお子さんでも数釣りが楽しめます。
なお、内海側は船が係留されていることがありますので、ロープなどに仕掛けを引っ掛けてしまわないよう十分に注意してください。
3.堤防付け根にある荷上場の護岸
駐車場の目の前にある荷上場の護岸でも釣りができます。堤防に比べると水深や魚影の濃さでは劣ってしまいますが、堤防が混雑してしまっている際の逃げ場として覚えておくと良いでしょう。
メバルやカサゴなどの根魚、ちょい投げではシロギスやハゼなどが狙えます。
また、意外にもアオリイカの実績も高くエギングやヤエンなどの好ポイントとしても知られています。波が穏やかなポイントなので、泳ぎがあまり得意ではないアオリイカの魚影は濃いのかもしれません。真新しいイカ墨の跡があれば、積極的に狙っていると良いでしょう。
なお、エギングよりもアジを餌に専用の仕掛けでウキ釣りのほうが釣果を出しやすくてお勧めです。春から初夏にかけてはキロアップの大物アオリイカも狙えます。
トイレ
駐車場の南側、岩崎釣具店の横にトイレがあります。
木負堤防で釣れる魚
春
- メバル
- カサゴ
- アオリイカ
- メジナ
- クロダイ
- ブダイ
夏
- アジ
- イワシ
- サバ
- シロギス
- ハゼ
- ヒラメ
- マゴチ
- メジナ
- ベラ
- タコ
- アナゴ
- イナダ
- ソウダガツオ
- シイラ
- クロダイ
- マダイ
秋
- アジ
- イワシ
- サバ
- シロギス
- カマス
- ヒラメ
- マゴチ
- メジナ
- アオリイカ
- カワハギ
- イナダ
- ソウダガツオ
- シイラ
- オオモンハタ
- タチウオ
- クロダイ
- マダイ
冬
- メバル
- カサゴ
- アジ
- クロダイ
- メジナ
木負堤防へのアクセス
車
東名高速道路の「沼津インターチェンジ」から車で30分ほどの道のりです。都内からだと2時間~2時間半ほどかかります。
駐車場
堤防の付け根(南側)に1回400円の有料駐車場があります。
電車
木負堤防の近くには電車の駅が無いため、電車釣行に不向きな釣りスポットです。最寄り駅は伊豆箱根鉄道駿豆線の「田京駅」で、駅から木負堤防へはタクシーで15~20分ほどの距離となっています。
木負堤防近くの釣具屋・コンビニ
釣具屋:岩崎貸ボート
木負堤防から歩いてすぐの場所にある貸しボート屋さんで、釣具や釣り餌の販売も行っています。駐車場の南側にあります。
- 住所:静岡県沼津市西浦木負353-8
- 電話番号:055-942-2281
コンビニ:セブン-イレブン 伊豆三津シーパラダイス前店
木負堤防から車で5分ほどの場所にあるコンビニです。
- 住所:静岡県沼津市内浦三津46
- 電話番号:055-941-3393
木負堤防近くのその他釣りスポット
重寺港
重寺港は木負堤防から北へ車で10分弱の場所にある小さな港です。駿河湾奥の内浦湾に位置し、目の前には水族館などがある「淡島」があります。
大小2つの防波堤と港内の護岸で釣りができ、メインの釣り場は北側から伸びる防波堤となっています。メインの北側から伸びる防波堤では遠投カゴ釣りが人気で、イナダやソウダガツオなど青物の他、カゴ釣りで真鯛が狙えることでも知られています。
ただし防波堤の外海側は少々足場が狭いため、子連れファミリーの場合は港内側で釣りを楽しむと良いでしょう。サビキ釣りでアジやイワシ、サバなどが狙えます。
人気の釣りスポット沼津港と木負堤防に挟まれているため、比較的穴場な釣り場とも言えます。
重寺港については、以下の記事で詳しく紹介していますので合わせてご覧ください。
▶重寺港の釣り場は青物から真鯛やアオリイカまで色々狙える!各ポイントや季節ごとのターゲットを紹介
静浦漁港
静浦漁港は木負堤防から北へ車で15~20分ほどの場所にある大きな港です。伊豆半島西側の付け根付近に位置しています。
アクセスのしやすさや魚影の濃さからも西伊豆の中でトップクラスの人気を誇る釣りスポットとなっています。港の南側にある大きな堤防がメインの釣り場となっているのですが、水深があるため遠投できない釣り初心者さんでも大型の青物を狙いやすいのが魅力の一つです。
カゴ釣りの聖地と言われていて、イナダやソウダガツオなどを堤防から狙うことができる他、アオリイカやタチウオなども狙うことができます。転落防止の柵はありませんが足場は良く、ファミリーフィッシングにも向いている釣り場となっています。
静浦漁港については、以下の記事でも詳しく紹介していますので合わせてご覧ください。
▶静浦漁港の釣り場は狙える魚種が豊富!カゴ釣りの聖地と言われる港を360度写真付きで紹介
沼津港
沼津港は木負堤防から北へ車で30分ほどの場所にある大きな港です。大型船が停泊する外港と主に漁船が停泊する内港の2つのエリアで構成されています。
広い港で釣りポイントが点在していましたが、近年は釣り人のマナーの悪さが影響して釣り禁止の場所が増えてしまいました。
現在は港内の護岸や狩野川の河口付近のみ釣りが可能ですが、これ以上釣り場が減ってしまわないようルールやマナーを守って釣りを楽しんでください。
港内ではサビキ釣りでアジやイワシ、サバなどが狙え、河口付近ではシーバスが人気のターゲットとなっています。
沼津港について以下の記事で詳しく紹介していますので、合わせてご覧ください。
▶沼津港の釣り場は立入禁止に注意!釣りができる場所や狙える魚を360度写真付きで紹介
静岡県のその他釣りスポット
静岡県には木負堤防の他にもまだまだたくさんの人気釣りスポットがあります。アクセスしやすい場所や穴場な釣り場、車を横付けして楽しめるポイントなど特徴も様々です。
以下の記事では、静岡県内の釣りスポットの中からファミリーフィッシングにも向いている釣り場を中心に紹介しています。静岡県での釣行の際にぜひご参考ください。
▶静岡県の釣り場27選!ファミリーや初心者にもお勧めなポイントや狙える魚種を360度写真付きで紹介
木負堤防のまとめ
木負堤防には岩崎貸ボートを始め複数のレンタルボートのお店もあり、ボート釣りも人気です。防波堤釣りに慣れてきたら挑戦してみると良いでしょう。二人乗りのボートもありますので、親子でボート釣りも楽しいかと思います。
最後に、近年の釣り人のマナーの悪さが原因で釣り禁止となってしまう場所が増えてきています。木負堤防も本来は釣り人のための堤防ではありませんので、
- ゴミは必ず持ち帰る
- 餌で汚したら掃除をする
- 漁業関係者の邪魔にならないよう十分注意する
- 迷惑駐車は行わない
- 釣り禁止、立入禁止を守る
など、釣り人として最低限のマナーやルールを守って釣りを楽しみましょう。
この記事に掲載している情報が古くなっている可能性もありますので、釣りをする際は禁止事項などが増えていないか現地の看板などをチェックしてください。
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