赤坂ってどんな街?
赤坂は、港区のほぼ中央にある都会的で洗練されたエリアです。オフィス街としての一面を持ちながら、昔ながらの風情や落ち着いた雰囲気も感じられるのが魅力です。
平日はビジネスパーソンの行き交う姿が多く見られますが、週末は静かで、のんびり散歩するにはぴったりの場所です。
この街の面白いところは、歴史とモダンが心地よく混ざり合っていることです。老舗の料亭や石畳の路地が残る一方で、赤坂サカスやアークヒルズのような現代的な施設もあり、どちらの空気も楽しめます。
少し歩くだけで街の表情が変わるので、ただ歩いているだけでも飽きません。
また、赤坂は文化や芸術との距離がとても近い街でもあります。TBSがある赤坂サカスではイベントやステージが頻繁に開催され、サントリーホールや美術館も徒歩圏内にあります。ふらっと立ち寄ってアートや音楽に触れられるのは、赤坂ならではの楽しみ方です。
さらに、神社や公園など自然を感じられるスポットも豊富です。赤坂氷川神社や日枝神社の境内は静かで、都会の喧騒を忘れさせてくれます。
檜町公園や氷川公園のように、ベンチに座ってゆっくり過ごせる場所もあるので、ちょっとした空き時間の散歩や気分転換にもうってつけです。
赤坂でぶらぶらできる暇つぶしスポット
赤坂サカス
赤坂で「ちょっと時間が空いたな」というときに、まず思い浮かぶのが赤坂サカスです。TBSの本社を中心とした複合施設で、広場や飲食店、イベントスペースがひとつになった開放感のある場所です。季節ごとに催しが変わるので、いつ訪れても何かしらの発見があります。
特に広場の空間は、ベンチに座って一息つくにもぴったりです。周辺にはカフェも多く、テイクアウトしてのんびり過ごす人の姿もよく見かけます。
気が向けばTBSのグッズショップをのぞいてみたり、テレビ番組の収録風景が見られることもあるので、意外な楽しみ方もあります。
街中にありながらどこか穏やかな空気が漂っていて、都会の真ん中で時間を潰すにはちょうどいい場所です。観光地というよりも、日常に寄り添った“使いやすさ”が赤坂サカスの魅力です。
赤坂Bizタワー
赤坂サカスに隣接する赤坂Bizタワーも、時間つぶしに重宝するスポットです。こちらはオフィスビルでありながら、低層階にはレストランやカフェ、ショップが充実していて、誰でも気軽に利用できます。
特に飲食店のバリエーションが豊富で、ひとりでも入りやすいカフェや、少し贅沢なランチが楽しめるお店まで揃っています。空調の効いた快適な屋内でゆっくりできるので、暑い日や雨の日にも便利です。
ビル内には広めの共用スペースもあり、椅子に座って軽く休憩することも可能です。ガラス張りの開放的な空間は、赤坂の街並みを眺めながら過ごすのに最適です。
歩き疲れたときの“ちょっと寄り道”にもぴったりな場所といえるでしょう。
アークヒルズ アーク森ビル
赤坂から少し足を伸ばすだけでたどり着けるのがアークヒルズ アーク森ビルです。オフィスや住宅、レストラン、イベントホールが一体となった大型複合施設で、六本木一丁目駅や溜池山王駅からも近く、赤坂エリアの散歩の延長として立ち寄るのにちょうどいい場所です。
ビル周辺にはけやき並木の遊歩道が整備されていて、散策にもおすすめです。春には桜、秋には紅葉が楽しめるほか、季節によってマルシェや音楽イベントが開かれることもあります。都会の喧騒から少し離れた、ゆったりとした時間が流れるエリアです。
館内にはカフェや飲食店も多く、静かな空間で読書をしたり、人の流れを眺めながら過ごすのにも向いています。急がない日のおだやかな暇つぶしにぴったりの場所といえるでしょう。
東京ミッドタウン
少し歩く余裕があるなら、東京ミッドタウンまで足を延ばすのもおすすめです。赤坂から乃木坂方面に向かって15分ほど歩けば到着できる立地で、途中の街並みも楽しいので、散歩ついでに向かうのにちょうどいい距離感です。
ミッドタウンは高級感のある商業施設ですが、実際には誰でも利用しやすい空間になっています。館内にはアートギャラリーやデザインショップが並び、ふらっと立ち寄るだけでも十分に楽しめます。また、屋外には広大な芝生広場や緑道があり、天気の良い日は散歩やベンチでのんびり過ごす人でにぎわいます。
「買い物や食事をする場所」というイメージがあるかもしれませんが、実は見るだけ・歩くだけでも満足度の高い暇つぶしスポットです。時間を気にせず歩き回れる、赤坂周辺の中でも開放感のある場所のひとつです。
サントリー美術館
東京ミッドタウンの中にあるサントリー美術館も、赤坂周辺で静かに過ごしたいときにぴったりのスポットです。「美を結ぶ。美をひらく。」をコンセプトに、日本美術を中心とした展示を行っていて、企画展ごとに異なるテーマで楽しませてくれます。
館内はとても静かで落ち着いており、都会の中にいることを忘れるような時間を過ごすことができます。展示物の説明も丁寧で、知識がなくても楽しめる構成になっているため、ふらりと立ち寄っても心地よく過ごせます。
また、美術館自体の設計も美しく、ガラスや木材を活かした内装は歩いているだけで癒される空間です。展覧会によっては混雑することもありますが、比較的空いている時間帯であれば、静寂の中で自分だけの時間を満喫できる場所として重宝します。
21_21 DESIGN SIGHT
デザインや建築に興味があるなら、21_21 DESIGN SIGHT(トゥーワン・トゥーワン・デザインサイト)は見逃せません。東京ミッドタウンの敷地内、檜町公園に隣接する場所にあり、赤坂からの散歩ルートにも自然に組み込める距離です。
ここは、世界的な建築家・安藤忠雄氏による設計で、建物そのものがひとつのアート作品のような存在です。施設では、日常生活に深く関わるデザインの視点から企画された展覧会が開かれており、思わず立ち止まって考えたくなるようなテーマが多いのも特徴です。
館内は広すぎず、展示内容も視覚的にわかりやすいため、デザインの知識がない人でも気軽に楽しめます。静かで空調の効いた空間は、天候に左右されずにゆっくり暇を潰せるスポットとして非常におすすめです。
迎賓館赤坂離宮
重厚な建築と歴史に触れたい気分のときは、迎賓館赤坂離宮に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。JR四ツ谷駅からすぐの場所にあり、赤坂からも歩いて20分程度。散歩が好きな人なら、外堀通りを歩きながら向かうのも楽しい道のりです。
迎賓館は、国賓を迎えるための正式な施設でありながら、予約制で一般公開もされています。特に本館内部は、明治期の建築美とヨーロッパ様式の装飾が見事に融合した空間で、ただ見て歩くだけでも非日常感に包まれます。
庭園も手入れが行き届いており、晴れた日には外観だけでも十分に楽しめます。重厚な門構えと広々とした敷地は、都心にいることを忘れさせてくれるほど。静かに時間を使いたいとき、歴史と美に触れられる特別な場所です。
檜町公園
赤坂から東京ミッドタウン方面へ向かう途中にある檜町公園は、緑と水に囲まれた癒しの空間です。もともと赤坂御用地の一部だった歴史があり、今でもその面影を感じさせる落ち着いた雰囲気が魅力です。
園内には池や小川があり、散歩道が整備されていてとても歩きやすいです。ベンチも多く、読書をしたり軽食をとったりするのにもぴったり。周囲にはビルが立ち並んでいるのに、ここだけは別世界のように静かです。
子ども向けの遊具もあるので、家族連れの姿も見かけますが、決して騒がしくはなく、大人がひとりで訪れても落ち着いて過ごせます。自然を感じながらゆっくりしたいときに、気軽に立ち寄れる都会のオアシスです。
一ツ木公園
赤坂駅から徒歩すぐの場所にある一ツ木公園は、街歩きの合間にふらっと立ち寄れる小さな公園です。
オフィスビルに囲まれた立地にありながら、緑が多く、静かな時間が流れています。広場にはベンチが並び、木陰も多いため、ちょっと腰を下ろしたいときに重宝します。
昼どきには近隣の会社員がランチをとる姿も見られますが、混雑することはあまりなく、どの時間帯でも落ち着いた雰囲気です。目立たないけれど、ちょうどいい場所にある休憩スポットとして覚えておくと便利です。
一ツ木児童遊園
同じく赤坂エリアにある一ツ木児童遊園は、住宅街に溶け込むようにたたずむ、ごく小規模な公園です。滑り台やブランコなどの遊具があり、主に近隣の親子連れが利用しています。
人通りも少なく、ひとりでゆっくりと過ごしたいときには穴場的な存在です。短時間の滞在にも向いており、静かに本を読んだり、コーヒー片手にぼんやりしたりするのにちょうどいい空間です。赤坂の隠れた“ひと休みスポット”として覚えておくと役立ちます。
氷川公園
氷川神社のすぐ隣にある氷川公園は、緑豊かで広々とした敷地が特徴の公園です。遊具エリアと広場がゆるやかに分かれていて、家族連れにも人気がありますが、大人が静かに過ごせる場所も多くあります。
周囲を囲む木々のおかげで、日差しがやわらかく感じられ、春や秋には散策が心地よくなります。
地元の人の憩いの場として親しまれていることもあり、落ち着いた空気が流れています。神社参拝の前後にゆっくりするのにもぴったりの公園です。
高橋是清翁記念公園
赤坂見附駅の近くにある高橋是清翁記念公園は、日本の元首相・高橋是清の旧邸跡に整備された歴史ある公園です。園内には彼の銅像が立ち、静かな環境の中で歴史に思いを馳せることができます。
整備された遊歩道やベンチがあり、読書やひとり時間を過ごすのにも向いています。木々が多く、季節の移ろいを感じられるのも魅力のひとつです。
派手さはないものの、知る人ぞ知る落ち着いた時間の流れる場所です。
日枝神社
赤坂エリアで神社といえば、まず名前が挙がるのが日枝神社です。溜池山王駅や赤坂駅からもアクセスしやすく、大きな鳥居と長い階段が印象的な神社です。
都心の真ん中にありながら、境内は広々としていてとても静か。参拝客も多く、平日でも一定のにぎわいがありますが、どこか落ち着いた雰囲気を保っています。
神社の境内には緑が多く、歩くだけでも心が落ち着きます。特に平日の午前中や、夕方前の時間帯は人も少なく、静寂の中で心を整えるには理想的な場所です。
観光というよりも、時間を忘れてぼんやりしたいときにおすすめしたい神社です。
豊川稲荷 東京別院
赤坂見附駅のすぐそばにある豊川稲荷 東京別院は、都会の中で異空間のような静けさを味わえる寺院です。名前に「稲荷」とありますが、実は神社ではなく曹洞宗の寺院で、ここには商売繁盛や芸能上達を願う参拝者が多く訪れます。
境内には無数の赤い幟(のぼり)が並び、狐の像がずらりと並ぶ姿はとても印象的です。初めて訪れると、その独特な空気感に驚くかもしれませんが、都会の喧騒を忘れて静かに心を落ち着けるには絶好の場所です。
また、赤坂の中でも比較的アクセスが良く、駅からの移動時間が短いのもポイントです。短い空き時間に、少しだけ非日常に触れたいときにちょうどいいスポットです。
赤坂氷川神社
赤坂の住宅街の中にひっそりとたたずむ赤坂氷川神社は、赤坂駅や六本木一丁目駅から歩いて行ける場所にあります。周囲はとても静かで、訪れる人の多くが地元の方か、静かな場所を求めて足を運ぶ方です。
境内はコンパクトですが、どこか懐かしさを感じさせる素朴な雰囲気が魅力です。大きな木々が境内を包み込むように立っており、木漏れ日が心地よく差し込む午後の時間帯は、まるで時間が止まったかのような感覚になります。
観光地というよりも、日常の延長線でふと立ち寄れる神社です。ひとりでぼんやりと過ごしたいときや、散歩の途中に立ち寄るにはうってつけの場所です。
乃木神社
東京ミッドタウンのすぐ近くにある乃木神社は、明治時代の軍人・乃木希典(のぎ まれすけ)を祀る神社です。都心とは思えないほど落ち着いた境内で、訪れるたびに静けさに包まれる感覚を味わえます。
赤坂からは少し歩きますが、周囲の街並みを楽しみながら向かえば、散歩としてちょうどよい距離感です。境内には乃木将軍夫妻の旧邸も残されており、歴史を感じる空気が漂っています。
境内には池や小道もあり、ただ歩いているだけでも気分が整います。忙しい日常から少しだけ離れて、穏やかな時間を過ごしたいときにぴったりの場所です。時間があればぜひゆっくり歩いて訪れてみてください。
国会議事堂
赤坂から少し歩いた先にある国会議事堂は、日本の政治の中心地として知られていますが、建物の美しさや歴史的な雰囲気を味わえる散策スポットとしても魅力的です。特に外観の堂々とした姿は迫力があり、写真を撮るだけでも訪れる価値があります。
周辺は緑が多く、憲政記念館や国会前庭など、開放的な空間が広がっているので、静かに歩くにはうってつけです。天気の良い日には芝生の上でのんびり過ごす人も見かけます。観光地化されすぎていない分、落ち着いた空気が漂い、都心とは思えないほど静けさがあります。
事前予約をすれば議事堂内の見学も可能で、歴史や政治に興味がある方には非常におすすめです。ただ歩くだけでも、“特別な場所にいる”感覚が味わえるスポットです。
サントリーホール
赤坂から徒歩圏内にあるサントリーホールは、日本を代表するクラシック音楽のコンサートホールです。赤坂アークヒルズ内にあり、施設全体が洗練されたデザインで統一されています。音楽好きでなくても、その空気感だけでも十分に楽しめます。
コンサートが行われていない時間帯でも、ロビーや共用スペースは一般に開放されていることがあり、静かに過ごすのにちょうどいい場所です。館内にはカフェもあり、クラシック音楽のパンフレットを読みながら一息つくのも心地よい時間の過ごし方です。
定期的に無料や低価格のイベントが開催されることもあるので、公式サイトをチェックしておくと、偶然の出会いがあるかもしれません。音楽と静寂の両方が感じられる、大人のための暇つぶしスポットです。
ゲーテ・インスティトゥート東京 図書館
知的な時間を過ごしたいときには、ゲーテ・インスティトゥート東京 図書館を訪れてみるのもおすすめです。ドイツの文化や語学を紹介する公的な施設で、図書館は誰でも無料で利用できます。
館内はこぢんまりとしていますが、ドイツ語の書籍や雑誌、映画資料などが揃っており、静かな環境の中でじっくりと本に向き合える空間です。赤坂駅や溜池山王駅からもアクセスが良く、ふらっと立ち寄るにはぴったりです。
語学学習者や文化に興味のある方でなくても、異国の文化に触れるだけで気分転換になります。混雑することもほとんどないため、静かで落ち着いた場所を探している方にとっては、まさに理想的な隠れ家といえるでしょう。
港区立赤坂図書館
最後に紹介するのは、地元の人々に親しまれている港区立赤坂図書館です。赤坂駅からも歩いてすぐの場所にあり、誰でも自由に利用できます。施設はコンパクトながら清潔感があり、静かに過ごせる落ち着いた空間です。
館内には一般書から雑誌、新聞まで幅広い資料が揃っていて、ちょっとした調べ物や読書にぴったりです。学習スペースも用意されているので、ノートパソコンを開いて作業をしたいときにも便利です。
赤坂という都心の真ん中にありながら、こうした静かな図書館があることは意外に思われるかもしれません。周囲の喧騒から少しだけ離れて、本と向き合いたいときに重宝する場所です。知的な気分で時間をゆったりと過ごしたい人にとって、心地よい居場所になるはずです。
赤坂へのアクセス
赤坂は、都内各所からのアクセスが非常に良好なエリアです。東京メトロ千代田線の赤坂駅を中心に、周囲には複数の駅が徒歩圏内に点在しています。そのため、どこからでも気軽に訪れることができます。
赤坂駅には千代田線が乗り入れており、表参道や明治神宮前、大手町などから直通でアクセス可能です。たとえば、表参道駅からはおよそ5分、大手町からは7分ほどと、短時間で移動できます。さらに、赤坂駅の出口は赤坂Bizタワーや赤坂サカスと直結しているため、地上に出てすぐに行きたい場所へ向かえるのも便利です。
また、徒歩圏内には赤坂見附駅(銀座線・丸ノ内線)や、溜池山王駅(銀座線・南北線)、さらには乃木坂駅(千代田線)などもあり、乗り換えなしでアクセスできる路線の選択肢が多いのも特徴です。赤坂見附からは新宿駅まで約9分、銀座までは約6分と、主要なターミナル駅への移動も非常にスムーズです。
また、東京駅や渋谷駅、品川駅といった大きな駅からも20分以内でアクセス可能なので、観光や買い物の途中に立ち寄るのにも適しています。都心のどこにいても行きやすく、そして帰りやすい立地という点で、赤坂は非常に使い勝手の良いエリアといえるでしょう。
このアクセスの良さこそが、赤坂が「ちょっと暇つぶし」に向いている理由のひとつです。移動のストレスが少ないので、時間が限られている日でも安心して訪れることができます。
最後に
赤坂は、ビジネス街としての顔を持ちながらも、落ち着いた雰囲気の中でゆっくりと過ごせる場所が多い街です。
今回紹介したような神社、公園、美術館など、どのスポットも「ちょっと時間が空いたから、どこかに寄ってみたい」という気分にぴったり合う場所ばかりです。
もちろん、今回取り上げた場所以外にも、赤坂には魅力的な暇つぶしスポットがたくさんあります。
たとえば、雰囲気の良いカフェや小さなベーカリー、静かに読書ができるコーヒースタンドなど、ふらりと入って時間を潰せるお店が街のあちこちに点在しています。雨の日や寒い日でも、屋内で快適に過ごせる場所が多いのは、都心ならではの強みです。
アクセスの良さと、多様な過ごし方ができる柔軟さがあるからこそ、赤坂は「ちょっとした空き時間」の行き先としてとても優秀です。仕事の合間に立ち寄ってもよし、週末にぶらぶら歩いてもよし。そんな使い勝手の良さが、この街の大きな魅力といえるでしょう。
ぜひ気軽な気持ちで赤坂を歩いてみてください。きっと、自分だけのお気に入りの過ごし方が見つかるはずです。
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