三保海岸はどんな場所?魅力と釣り場としての特徴を紹介
静岡県静岡市清水区にある三保海岸は、釣りを楽しむ人々にとって魅力的なスポットのひとつです。駿河湾に面したこの海岸は、全国的にも有名な観光地「三保の松原」がある場所として知られています。富士山を望む絶景が広がり、美しい松林と青い海のコントラストが印象的です。
三保海岸は静岡市の市街地からアクセスが良く、首都圏からでも日帰りで訪れることが可能です。そのため、釣りだけでなく、観光やレジャーを兼ねて訪れる人も多くいます。また、周辺には歴史的なスポットや食事処もあり、釣り以外の楽しみも見つかるでしょう。
三保海岸の釣り場の特徴
三保海岸の地形は、砂浜とゴロタ浜(大きめの石が転がる浜)が混ざっているのが特徴です。この地形の影響で、ターゲットとなる魚種が豊富になります。たとえば、砂浜エリアでは投げ釣りでキスやカレイを狙いやすく、ゴロタ浜ではルアー釣りでヒラメやシーバスが釣れることがあります。
また、三保海岸の水深は、岸からある程度の距離まで浅瀬が続きますが、遠投できるポイントでは急に深くなる場所もあります。そのため、釣り方によっては遠投が必要な場面もあります。特に青物を狙う場合や、大物を狙うルアー釣りでは、飛距離を意識した仕掛けが有利になります。
比較的波が穏やかであることも、三保海岸の特徴です。風向きによっては波が立つこともありますが、駿河湾の内側に位置しているため、大きな荒れ方をすることは少なめです。ただし、天候や潮の状況によっては急に波が高くなることもあるため、安全には十分配慮する必要があります。
三保海岸は観光地としても人気があり、週末や連休には多くの人が訪れます。釣りをする際は、周囲の人への配慮を忘れずに、安全に楽しむことが大切です。
三保海岸の釣りスポットと狙い目のポイント

三保海岸の全景
三保海岸には、釣りに適したスポットがいくつもあります。場所によって釣れる魚種や釣り方が異なるため、ターゲットや釣りのスタイルに合わせてポイントを選ぶことが大切です。ここでは、特に人気のある4つのスポットを紹介します。
真崎灯台付近:青物やシーバスの回遊が狙える好ポイント
真崎灯台付近は、シーバス(スズキ)や青物(ワカシ、イナダ、ブリの幼魚)が狙えるポイントとして知られています。駿河湾に向かって突き出た地形のため、潮通しが良く、回遊魚が入りやすいエリアです。特に、ルアーフィッシングに適しており、メタルジグやミノーを使った釣りが人気です。
また、春から秋にかけてはアオリイカも狙えます。エギングでの実績も高く、朝夕の時間帯が釣果アップの狙い目です。ただし、人気のエリアのため、釣り人が多いことがあるので、混雑時は譲り合いながら釣りを楽しみましょう。
三保飛行場周辺:キスやヒラメが狙える砂地のポイント
三保飛行場周辺は、砂地が広がるエリアで、投げ釣りでのキスやヒラメ狙いに適しています。特に初夏から夏にかけてはシロギスの群れが入りやすく、初心者でも釣果が期待できるスポットです。
ヒラメは、キスが接岸するタイミングに合わせて狙うのがポイントです。キスをエサにした泳がせ釣りが有効で、大型のヒラメが釣れることもあります。ルアー釣りなら、底付近を探るミノーやワームを使用すると効果的です。
このエリアは広々としており、周囲を気にせずのんびり釣りを楽しめるのも魅力です。ただし、風が強い日は釣りづらくなることがあるため、天候をチェックしてから訪れると良いでしょう。
清水灯台付近:アオリイカや根魚が狙える人気エリア
清水灯台付近は、岩場やテトラポッドが点在するため、根魚(カサゴ、メバルなど)やアオリイカを狙うのに適したポイントです。岩陰や障害物の多い場所では、小型のワームやブラクリ仕掛けを使った穴釣りが効果的です。
また、アオリイカのエギングスポットとしても有名で、春と秋のシーズンには多くの釣り人が訪れます。特に朝マヅメや夕マヅメ(朝夕の薄暗い時間帯)は活性が高く、釣果が出やすい時間帯です。エギのカラーやサイズを工夫すると、さらに釣果を伸ばせる可能性があります。
このエリアは足場がしっかりしているため、初心者でも安心して釣りができますが、根がかりしやすいポイントもあるため、仕掛けのロストには注意が必要です。
羽衣の松周辺:シーバスやヒラメが狙える人気スポット
羽衣の松周辺は、観光スポットとしても有名ですが、釣り場としても非常に人気があります。シーバスやヒラメを狙うのに適したポイントで、特にルアーフィッシングでの実績が高いエリアです。
波打ち際から数メートル沖には砂地が広がっており、ヒラメがエサを待ち構えていることがあります。メタルジグやワームを使い、底付近をゆっくりと探る釣り方が効果的です。また、夜になるとシーバスの活性が上がるため、ナイトゲームを楽しむ釣り人も多いです。
このエリアは比較的アクセスが良く、駐車場やトイレも近いため、初心者やファミリー層にもおすすめの釣り場です。ただし、観光客が多い時間帯は混雑するため、朝早めの時間に釣りを始めると快適に楽しめます。
三保海岸で釣れる魚とおすすめのシーズン
三保海岸では、季節によってさまざまな魚が狙えます。春から夏にかけては砂浜周辺で釣れる魚が増え、秋から冬になると大型の魚が狙いやすくなります。ここでは、代表的なターゲットとそのシーズンごとの特徴を紹介します。
春~夏にかけて釣れる魚(キス、マゴチ、アオリイカなど)
春から夏にかけては、投げ釣りでキスを狙いやすいシーズンです。特に5月から8月にかけては、浅瀬にキスの群れが入り、初心者でも手軽に楽しめます。エサはジャリメやアオイソメが一般的で、軽い仕掛けを使って広範囲を探るのがポイントです。
また、春から初夏にかけてはマゴチが釣れる時期でもあります。マゴチは砂地に潜んでおり、ルアー釣りや泳がせ釣りで狙えます。ヒラメと同じく、底付近を意識しながら誘うのが効果的です。
この時期のもう一つの人気ターゲットがアオリイカです。特に春は大型の個体が釣れるシーズンで、エギングをする人が増えます。エギのカラーや動かし方を工夫すると、釣果が上がることもあります。
秋~冬に狙えるターゲット(ヒラメ、シーバス、カレイなど)
秋から冬にかけては、ヒラメが本格的に狙えるシーズンになります。特に11月から1月は大型のヒラメが釣れやすく、ルアー釣りの人気が高まります。メタルジグやミノーを使い、底付近を探ると効果的です。
また、秋になるとシーバス(スズキ)が活発に動く時期でもあります。河口からのベイトフィッシュ(小魚)を追って岸に寄るため、ルアー釣りで狙いやすくなります。夜釣りが特に有効で、ミノーやバイブレーションルアーを使うのが一般的です。
冬にはカレイが狙えるシーズンとなります。投げ釣りでゆっくりと仕掛けを動かしながら待つのがコツで、エサにはアオイソメやユムシを使うことが多いです。
季節ごとの釣果傾向と狙い方
三保海岸の釣りは、季節ごとのターゲットをしっかり把握することが重要です。一般的に夏から秋にかけて陸からの釣りはハイシーズンとなり、初心者でも釣果を出しやすい時期となっています。なお、潮の流れや時間帯によって釣果が変わるため、潮見表をチェックしながら釣りを計画するとより良い結果が期待できます。
三保海岸の釣りルールとマナー
三保海岸は釣りを楽しむ人にとって魅力的なスポットですが、安全に釣りをするためには守るべきルールやマナーがあります。釣り場を長く利用できるように、現地のルールを理解し、周囲に配慮しながら釣りを楽しみましょう。
釣り禁止エリアと安全に楽しむための注意点
三保海岸の全域で釣りが可能というわけではなく、一部のエリアでは釣りが禁止されている場所があります。特に、港周辺や漁業関係者の活動がある場所では、釣りが制限されていることがあるので、看板などで注意喚起されていないかを確認しましょう。
また、三保海岸は比較的波が穏やかですが、天候や潮の状況によって急に波が高くなることもあります。特にルアー釣りやウェーディング(海に立ち込んで釣るスタイル)をする場合は、ライフジャケットを着用し、安全第一で行動することが大切です。
釣り場でのマナー(ゴミの持ち帰りや違法駐車の禁止など)
釣りをする際は、ゴミの持ち帰りが基本です。釣り糸や仕掛けの放置は環境への悪影響が大きく、海鳥や魚が絡まる原因にもなります。使用済みの釣り糸やエサのパッケージなどは、必ず持ち帰って処分しましょう。
また、三保海岸周辺には駐車場が限られているため、違法駐車は厳禁です。特に週末や連休には多くの釣り人や観光客が訪れるため、駐車スペースを確保するのが難しくなることもあります。車で訪れる際は、事前に駐車場の場所を確認し、決められた場所に駐車しましょう。
さらに、釣りをする際は、ほかの釣り人や観光客への配慮も大切です。釣り場が混雑しているときは、できるだけ距離をとり、仕掛けを投げる方向にも注意しましょう。特にルアー釣りでは、キャストの際に周囲に人がいないか確認することが重要です。
夜釣りの可否やルアー・エサ釣りの制限情報
三保海岸では夜釣りを楽しむ人も多くいますが、場所によっては夜間の釣りが制限されていることがあります。特に灯台周辺や漁港付近では、管理者が立ち入りを制限している場合があるので、事前に確認するのが安心です。
また、エリアによってはルアー釣りやエサ釣りの適性が異なります。シーバスやヒラメを狙うならルアー釣りが主流ですが、キスやカレイを狙うならエサ釣りのほうが有利になります。どちらの釣り方を選ぶかは、ターゲットと釣り場の状況を見ながら決めると良いでしょう。
三保海岸での釣りを楽しむためには、ルールを守り、周囲と調和を大切にすることが欠かせません。マナーを意識することで、快適に釣りを楽しむことができるだけでなく、釣り場の環境を守ることにもつながります。
トイレや駐車場・施設について
三保海岸で釣りをする際には、トイレや駐車場などの施設の有無も気になるところです。特に初めて訪れる人にとって、どこに駐車できるのか、トイレはどこにあるのかを事前に把握しておくと安心です。ここでは、三保海岸周辺の設備について紹介します。
トイレの設置場所と利用可能時間
三保海岸周辺には、公衆トイレがいくつか設置されています。特に観光地でもある「三保の松原」周辺には、比較的利用しやすい公衆トイレが整備されています。このエリアには駐車場も隣接しているため、釣りの合間に利用するのに便利です。
また、三保灯台周辺にもトイレがありますが、こちらは利用できる時間が限られている場合があるので、事前にチェックしておくと良いでしょう。夜釣りをする場合は、近くにコンビニや飲食店がないため、事前に済ませておくのがおすすめです。
近隣の駐車場情報
三保海岸にはいくつかの駐車場がありますが、特に人気の釣り場周辺では早い時間から埋まることが多く、週末や連休は混雑しやすくなります。
三保の松原駐車場(無料)
三保海岸の中心部にあり、観光客向けに整備されています。釣り場にも比較的近く、駐車しやすいですが、日中は混雑することが多いです。
三保灯台周辺の駐車スペース
灯台周辺には駐車スペースがありますが、駐車台数が限られているため、早朝のうちに確保するのがベストです。
駒越側の駐車場(有料・無料あり)
駒越側の海岸周辺にはいくつか駐車場がありますが、釣り場からやや距離がある場合もあります。
車で訪れる場合は、事前に駐車場の場所を確認し、満車だったときのためにいくつかの候補を用意しておくのが安心です。違法駐車は近隣住民の迷惑になるため、必ず指定の駐車場を利用しましょう。
コンビニや釣具店
釣りに行く際には、エサや仕掛けの準備、飲み物や軽食の確保も大事です。三保海岸周辺には、いくつかのコンビニや釣具店があります。
最寄りのコンビニ
三保海岸周辺には、ファミリーマートやセブンイレブンが点在しています。ただし、釣り場のすぐ近くにはないため、途中で立ち寄って準備を済ませておくのが良いでしょう。
近くの釣具店
三保海岸周辺には、小規模な釣具店もありますが、品揃えが限られていることが多いです。本格的な釣り道具が必要な場合は、静岡市内の大型釣具店で事前に購入しておくのがおすすめです。
トイレや駐車場、買い物の場所を把握しておくことで、当日の釣りがスムーズになります。事前に計画を立てて、快適に釣りを楽しみましょう。
三保海岸へのアクセス
三保海岸は静岡県静岡市清水区に位置し、首都圏からでも比較的アクセスしやすい釣りスポットです。車で訪れる場合と公共交通機関を利用する場合、それぞれの移動方法について詳しく紹介します。
車でのアクセス
車で三保海岸へ向かう場合は、東名高速道路や新東名高速道路を利用するとスムーズです。
東名高速道路「清水IC」からのルート
清水ICを降りた後、「三保方面」へ進みます。国道150号線を経由し、約30分ほどで三保海岸に到着します。
新東名高速道路「新清水IC」からのルート
新清水ICからは、静清バイパスを通り、清水IC方面へ向かいます。その後、国道150号線を経由して三保方面へ進むルートが一般的です。
三保海岸周辺には駐車場がいくつかありますが、特に観光シーズンや週末は混雑しやすいため、朝早めの時間帯に到着するのが理想です。
電車やバスでのアクセス
公共交通機関を利用する場合、最寄り駅からバスを利用するのが一般的です。
JR東海道本線「清水駅」からのアクセス
清水駅で下車後、「三保方面」行きのバスに乗車し、約30〜40分で三保海岸に到着します。
静岡鉄道「新清水駅」からのアクセス
新清水駅で下車し、同じく三保方面のバスを利用すると便利です。
三保海岸のバス停は「三保松原入口」や「三保灯台」など複数ありますが、釣りをするエリアによって降車する場所を選ぶと移動が楽になります。
電車とバスを利用する場合は、運行時間に注意しながら、余裕をもったスケジュールを組むのがおすすめです。特に夜釣りを考えている場合は、帰りのバスの時間を事前にチェックしておきましょう。
最後に
三保海岸は、釣り初心者からベテランまで楽しめる魅力的なスポットです。豊富な魚種、ルアー釣りや投げ釣りなど多彩な釣り方、そして美しい景観が揃っており、釣りと観光を兼ねて訪れるのもおすすめです。
釣りをする際には、ターゲットの魚に合わせたシーズンやポイントを押さえておくと、より良い釣果が期待できます。特にヒラメやシーバス、アオリイカなどは、釣り方やタイミング次第で大物が狙えるため、事前の情報収集がカギになります。
また、釣り場を長く楽しむためには、ルールやマナーを守ることも重要です。ゴミの持ち帰りや安全への配慮、駐車場の利用ルールを守ることで、気持ちよく釣りができる環境を維持できます。
三保海岸での釣りは、家族でのレジャーにも最適です。子どもと一緒にキス釣りを楽しんだり、大人はルアー釣りで大物に挑戦したりと、さまざまな楽しみ方ができます。釣りの後は、周辺の観光スポットを巡るのも良いでしょう。
これから三保海岸での釣りを計画している方は、ぜひ今回紹介したポイントを参考にして、充実した釣り時間を楽しんでください。
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