御幸の浜の釣り場ガイド│突堤もあるサーフフィッシングの名所を360度写真付きで紹介します

御幸の浜とは

御幸の浜の景色

神奈川県小田原市にある御幸の浜(みゆきのはま)は、歴史ある美しい海岸です。名前の由来は、明治天皇がこの地を訪れた際に「御幸(ぎょこう)」されたことから付けられました。小田原城にも近く、観光地としても人気のスポットです。

この浜辺は、地元の人たちの憩いの場として親しまれています。広々とした砂利浜が特徴で、天気の良い日は富士山を望むことができる絶景ポイントです。特に夕暮れ時は、オレンジ色に染まる空と海が美しく、写真を撮る人の姿もよく見かけます。

また、御幸の浜はサーフィンやジョギングを楽しむ人も多く、休日には地元の人々や観光客でにぎわいます。遊泳は禁止されているものの、磯遊びや散策にはぴったりの場所です。

海岸のすぐそばには公園もあり、ベンチに座ってのんびり海を眺めることができます。ファミリーで訪れる人も多く、小さな子どもを連れた家族が波打ち際で遊んでいる姿もよく見かけます。

このように、御幸の浜は観光地としても魅力的な海岸ですが、釣りをすることも可能で、ハイシーズンの夏から秋にかけてはたくさんの釣り人が訪れる人気の釣りスポットにもなっています。

御幸の浜の釣り場

御幸の浜の全景

御幸の浜の全景

御幸の浜は、初心者からベテランまで楽しめる釣りスポットです。遠浅の地形を活かしたサーフ(砂浜)エリアと、比較的足場が安定した突堤の両方があるため、狙う魚種や釣り方に応じてポイントを選ぶことができます。

サーフ(砂浜)エリア

御幸の浜の広がる砂浜は、サーフフィッシング(砂浜からの投げ釣り)に最適なポイントです。特に、春から秋にかけてはシロギスが活発に動き回るため、ちょい投げや遠投で狙う釣り人が多く訪れます。

このエリアの特徴として、遠浅のため海岸から少し遠投することが求められることがあります。軽めのジェット天秤を使ったちょい投げでも釣果は期待できますが、30m以上投げることができると、より良いポイントに届きやすいでしょう。

また、夏から秋には、回遊してくる青物(イナダやソウダガツオ)を狙うショアジギングの釣り人も増えます。早朝や夕方の時間帯に沖を回遊する魚が接岸することがあるため、メタルジグやミノーを使って遠投するのがポイントです。

ただし、御幸の浜はサーフィンを楽しむ人も多い場所のため、サーファーとの距離をしっかりと確保し、安全に配慮しながら釣りをすることが重要です。

突堤

御幸の浜には、釣りがしやすい突堤もあり、足場が安定しているため初心者や家族連れにもおすすめのポイントです。突堤周りは変化のある地形になっており、根魚(カサゴやメバル)やシーバス(スズキ)を狙うには絶好のポイントといえます。

春から夏にかけては、サビキ釣りでアジやイワシを狙うのに適した場所でもあります。特に、朝夕のマズメ時には、小魚の群れが寄ってくるため、短時間でも数釣りを楽しめることがあります。

秋になると、アオリイカを狙ったエギングも楽しめるスポットとなります。突堤の先端部分は潮通しがよく、イカが回遊してくるため、軽めのエギを使ったシャクリ釣りが有効です。

ただし、突堤は人気の釣りスポットのため、混雑しやすいこともあります。譲り合いの気持ちを持ち、スペースを広く取りすぎないようにすることが大切です。波が高い日は足元が滑りやすくなるため、ライフジャケットを着用し、安全に注意しながら釣りを楽しみましょう。

御幸の浜で釣れる魚

釣り上げられたショゴ

御幸の浜では、季節ごとにさまざまな魚が釣れるため、1年を通して釣りを楽しめるポイントです。特に、遠浅の地形を生かしたサーフ釣りや、ちょい投げで狙える魚種が豊富なのが特徴です。それぞれの季節にどんな魚が狙えるのか、詳しく見ていきましょう。

春(3月~5月)

春は水温が上がり始め、さまざまな魚の活性が上がる季節です。特に、シロギスが釣れ始め、投げ釣りで狙うには良いシーズンになります。海底の起伏が少ない御幸の浜では、シロギスの群れが回遊しやすく、比較的手軽に釣果を期待できます。ほかにも、メバルやカサゴといった根魚も狙えるため、ルアー釣りを楽しむ人も増えてきます。

夏(6月~8月)

夏になると、シロギスの活性が最も高くなり、ちょい投げ釣りで数釣りが楽しめる時期になります。また、ハゼやチヌ(クロダイ)も釣れるようになり、エサ釣りでじっくり狙うのも面白いでしょう。さらに、早朝や夕方には青物(イナダやソウダガツオなど)の回遊が見られることがあり、ショアジギングに挑戦するのもおすすめです。

秋(9月~11月)

秋は、魚の活性が最も高まるシーズンです。シロギスはまだ釣れ続けますが、アジやサバといった小型回遊魚も狙えるようになります。特に、ウキ釣りやサビキ釣りで手軽に楽しめるのが魅力です。また、ルアーではシーバス(スズキ)やヒラメを狙う人も増えてきます。夜釣りでは、アオリイカを狙ったエギングも面白い時期です。

冬(12月~2月)

水温が下がる冬は、釣れる魚が限られるものの、根魚(カサゴやメバルなど)が釣れやすい時期です。特に、護岸沿いの障害物周りを探ると、じっくりとアタリを楽しめるでしょう。また、運が良ければヒラメやマゴチといった高級魚も狙えます。寒い時期なので、防寒対策をしっかりとしながら楽しむのがポイントです。

時間帯について

御幸の浜で釣りをする際は、朝マズメ(夜明け前後)や夕マズメ(日没前後)が最も釣果を期待できる時間帯です。特に、シロギスや青物を狙う場合は、この時間帯を狙うとヒット率が高くなります。

駐車場・トイレ・周辺施設情報

御幸の浜で釣りを楽しむ際に、駐車場やトイレの有無は気になるポイントです。釣りは長時間になることが多いため、周辺の設備情報を把握しておくことで、快適に過ごすことができます。特に、家族連れや初心者の場合は、こうした環境面も重要になるでしょう。

駐車場情報

御幸の浜には専用の駐車場はありませんが、周辺にはいくつかのコインパーキングがあるため、車でのアクセスも可能です。小田原駅周辺にも駐車場が多数あるので、そこから徒歩で向かうのも一つの方法です。

トイレ情報

御幸の浜には公衆トイレが設置されており、釣りの合間に利用できるため安心です。ただし、釣り場から少し離れている場合もあるため、事前に場所を確認しておくと良いでしょう。特に小さな子どもを連れている場合は、近くのコンビニや商業施設のトイレも併用するのがおすすめです。

また、長時間の釣行を予定している場合は、釣りを始める前にトイレを済ませておくのがベストです。混雑する時間帯や夜間は利用しにくいこともあるため、余裕を持って行動するようにしましょう。

周辺の施設情報

釣りの前後に食事や休憩をしたい場合、御幸の浜周辺にはコンビニや飲食店が点在しています。特に、小田原駅周辺には新鮮な海鮮を楽しめるお店が多いため、釣りの帰りに立ち寄るのも楽しみの一つです。

御幸の浜へのアクセス

御幸の浜は、神奈川県小田原市に位置し、都心からのアクセスが良い釣りスポットです。電車や車のどちらでも訪れやすく、日帰りの釣行にも適しています。

車でのアクセス

車で御幸の浜に行く場合、東名高速道路「小田原厚木道路」を利用するのが便利です。

東京方面からの場合

東名高速道路を経由して小田原厚木道路へ入り、「小田原IC」で降ります。その後、国道1号線を経由して約10分ほどで御幸の浜に到着します。

横浜方面からの場合

国道1号線を利用し、小田原市街へ向かいます。所要時間は約1時間30分ほどですが、週末や祝日は道路が混雑することがあるため、早めの出発をおすすめします。

電車でのアクセス

電車で行く場合は、小田原駅から徒歩でアクセス可能です。

最寄り駅:JR東海道本線「小田原駅」

小田原駅は、JR東海道本線・東海道新幹線・小田急小田原線・箱根登山鉄道が乗り入れるターミナル駅で、各方面からのアクセスがしやすい駅です。

小田原駅から御幸の浜までの移動

駅から御幸の浜までは徒歩約15分ほどです。駅西口を出て、国道1号線を直進し、海方面へ向かうと到着します。歩いてアクセスできるため、電車釣行にも向いています。

また、釣りの道具を持って移動する場合は、小田原駅からタクシーを利用するのも便利です。所要時間は5分ほどで、荷物が多い場合や家族連れの場合にはおすすめです。

釣りのルールやマナー

御幸の浜-岩でできた突堤

御幸の浜は、多くの釣り人が訪れる人気のスポットですが、ルールやマナーを守ることが大切です。釣り場の環境を保ち、地元の人やほかの釣り人とトラブルなく楽しむために、事前に知っておくべきポイントを押さえておきましょう。

釣り禁止エリアの確認

御幸の浜自体は釣りができるエリアですが、一部の護岸や立ち入り禁止区域では釣りが制限されている場合があります。現地の看板や案内をしっかり確認し、禁止されている場所では絶対に釣りをしないようにしましょう。特に、小田原港周辺では関係者専用のエリアもあるため、むやみに立ち入らないことが重要です。

ゴミの持ち帰りを徹底する

釣り場の環境を守るために、ゴミは必ず持ち帰るようにしましょう。特に、使い終わった仕掛けや釣り糸は海に放置すると、魚や海鳥が絡まる原因になります。最近では、釣り人によるゴミの放置が問題視されることも多く、マナーの悪化が原因で釣り禁止になる場所も増えています。

持ち帰り用のビニール袋を用意しておけば、エサのパッケージや使い終わった針などもまとめて捨てやすくなります。近くにゴミ箱がない場合は、責任を持って持ち帰るのが釣り人のマナーです。

ライフジャケットの着用

御幸の浜は比較的安全な釣り場ですが、突然の高波や足元のぬかるみに注意が必要です。特に、お子さんと一緒に釣りをする場合は、ライフジャケットを着用することで安全性がぐっと高まります。最近では、小型で動きやすいライフジャケットも販売されているため、安全対策の一環として準備しておくとよいでしょう。

周りの人に配慮する

釣り場では、ほかの釣り人や散歩している人、サーファーとスペースを共有することもあります。特に、御幸の浜はサーフィンを楽しむ人も多いため、釣り糸が絡まないように注意が必要です。キャスト(仕掛けを投げる動作)をする際は、必ず後方を確認し、安全な距離を保つことが大切です。

また、釣り座を確保する際も、必要以上に広く場所を取らず、譲り合いの気持ちを持って行動しましょう。混雑している時期は、周囲と適度な距離を保ちながら楽しむことが、気持ちよく釣りをするコツです。

釣り場を守るための心がけ

御幸の浜は、地元の人々にとっても大切な場所です。釣りができる環境を維持するためには、釣り人自身がルールを守り、釣り場の環境を大切にする姿勢が求められます。特に、ファミリー層や初心者にとって、ルールを守りながら楽しく釣りをすることが、今後の釣り文化を支えることにもつながるでしょう。

最後に

夕暮れのサーフフィッシング

御幸の浜は、アクセスの良さと豊富な魚種が魅力の釣りスポットです。初心者でも挑戦しやすく、ファミリーでの釣りにもぴったりな場所といえます。特に、春から秋にかけてはシロギスやアジ、サバなどの釣果が期待できるため、初めての釣りにもおすすめです。

釣りを楽しむためには、事前の準備が大切です。仕掛けやエサの選び方を工夫するだけでなく、駐車場やトイレの場所を確認しておくことで、より快適に過ごすことができます。また、ライフジャケットの着用や、周囲の人への配慮も忘れずに、安全第一で釣りを楽しみましょう。

そして何よりも、釣り場の環境を守ることが大切です。ゴミを持ち帰り、マナーを守って行動することで、これからも御幸の浜が釣りを楽しめる場所として維持されていきます。せっかくの楽しい釣り時間を、気持ちよく過ごせるようにしたいですね。

家族や友人と一緒に、御幸の浜での釣りを存分に楽しんでみてください。

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