西宮浜は広大な釣りスポット!石畳のポイントや西宮ケーソンを360度写真付きで紹介

西宮浜の概要

西宮浜は大阪湾にある人工島(埋立地)です。1981年から埋立工事が始まり、1989年に完成しました。

兵庫県西宮市に属していて西宮大橋と御前浜橋で本州と結ばれている他、阪神高速5号湾岸線が人工島の中心付近を横断しています。

西宮浜の人口は2005年~2010年あたりをピークに少しずつ減少傾向にありますが現在でも約7,000人ほどの人が暮らしていて、人工島内には小中学校もあります。

また、西宮浜の南側には西日本でも最大級のマリーナ「新西宮ヨットハーバー」があります。もともとはこのヨットハーバーを中心に海水浴場やテニスコートなどのスポーツ施設、野外音楽堂やオペラハウスなどを併設させ一大リゾート地にする計画があったのですが、バブル崩壊や阪神淡路大震災などの影響で住宅開発へと切り替えられたという経緯があります。

西宮浜の釣り場

西宮浜-釣り場の全体像

西宮浜-釣り場の全体像

海に囲まれた西宮浜にはが多くの釣りポイントがありますが、大きく分けると

  • 人工島北西および西側の「石畳護岸」
  • 人工島南側から伸びる防波堤「西宮ケーソン」

の2つに分けることができます。

なお、「西宮ボートパーク」「新西宮ヨットハーバー」は釣り禁止となっていますのでご注意ください。

石畳の護岸

御前浜橋付近の釣り場

御前浜橋付近の釣り場

西宮浜の北西および西側に一体に広がる護岸です。整備された石済みの護岸となっていて柵などは無いものの足場は良く、子連れおファミリーフィッシングにも最適なポイントです。

全体的に水深は浅めですが、夙川の河口に位置していて汽水域を好むクロダイやシーバスの魚影が濃いことで知られています。

中でも西宮浜の北側に位置する「御前浜橋」周辺は大阪湾の奥まった場所にあり比較的穏やかなポイントとなっていて、海が荒れているときでも釣りが楽しみやすい場所となっています。

御前浜橋は通称「跳ね橋」と呼ばれ、大型の船が通れるようにと橋を跳ね上げることができ、現在でも土日祝日の10時、12時、15時、17時に跳ね上げられています。ただし、現在ではこの水路を大型船が通ることはなく、御前浜橋を日常的に利用する近隣住民からは跳ね上げをやめるよう声が上がっているようです。

初心者はハゼやテナガエビ

御前浜橋付近の海底はゴロタ石となっていて、ハゼやテナガエビの格好の住処となっています。初心者の方はまずはハゼ釣りやテナガエビ釣りからスタートすると良いでしょう。ハゼは春から夏にかけて、テナガエビは夏の初めと夏の終りあたりが釣りシーズンとなっています。

トイレや駐車場もあります

釣り場となる石畳の護岸の後ろには「西宮浜総合公園」という大きな公園があります。園内にはトイレや専用の駐車場が備わっていて利用することができます。

西宮ケーソン

西宮ケーソンは西宮浜(人工島)の南側から伸びる全長約1.2kmもある防波堤です。隣りにある新西宮ヨットハーバーは釣り禁止となっていますが、西宮ケーソンは防波堤全域で釣りが許可されていて、キャパの大きな釣りスポットとなっています。

防波堤は長さだけでなく幅も5mほどと十分に広く足場も良いので小さなお子さん連れのファミリーフィッシングにも最適な釣り場です。ただし、柵などはありませんので万が一海に落ちてしまった時のことを考え、ライフジャケットは必須です。

防波堤の構造ですが、まずは付け根から南へと約250メートル直線が続いた後、東に折れ曲がり約470メートルの直線となります。更にそこから南へと折れ曲がり防波堤の先端まで約500メートルの直線となっています。

青物やタチウオなどの大物を狙いたい場合はやはり先端付近に釣座を構えるほうが良いのですが、先端までは1km以上とかなり距離があり、トイレが遠くなってしまうというデメリットもあります。子連れのファミリーフィッシングの場合は無理に先端付近に行くのではなく、付け根付近で釣座を構える方が良いでしょう。

1つ目の直線

防波堤付け根から約250メートル直線が続く釣りポイントです。西側には新西宮ヨットハーバーがあるため、東側のみでの釣りとなります。(西側は高い壁となっていて釣りはできない構造となっています)

青物やタチウオなどの実績は少ないですが、サビキ釣りでアジやイワシなどの数釣りを楽しみたい場合は、トイレが一番近いこのポイントがおすすめです。(ただし、トイレが一番近いと言っても最寄りのトイレまで防波堤付け根から徒歩8分ほどかかります)

2つ目の直線

1つ目の直線からほぼ90度東側に折れて約470メートル続く直線の釣りポイントです。内海側、外海側の両方で釣りが行なえます。両サイドの曲がり角付近の外海側にはテトラが入っています。

テトラの入っていない内海側では1つ目の直線と同様にサビキ釣りがメインとなり、アジやイワシなどの小物を中心に数釣りが楽しめます。

テトラ帯ではクロダイやシーバス、カサゴ等の根魚の実績が高いポイントです。また、外海側はタチウオも人気のターゲットとなる他、秋のハイシーズンには青物も十分に狙えるポイントとなっています。

ルアーやカゴ釣り、電気ウキなど様々な釣法を楽しむことが可能です。クロダイ狙いの場合はエビ撒き釣りの実績が高いようです。

3つ目の直線

西宮ケーソンの先端へと伸びる約500メートルの釣りポイントです。付け根(曲がり角)の西側はテトラ帯となっていますが、それ以外テトラも入っておらず初心者でも釣りが楽しみやすい環境です。

潮通しがよく水深もあるため、青物やタチウオ狙いのアングラーには一番人気のポイントとなっています。西宮ケーソンの付け根から約1kmとかなり歩かなくては行けないポイントですが、青物やタチウオのハイシーズンとなる秋には釣座が確保できないくらい混雑してしまいます。青物やタチウオを狙いたい場合は早めに釣座を確保し時合を待ちましょう。

ちなみに西宮ケーソンは自転車で入ることもでき、地元の常連さんはこのポイントまで自転車に乗ってきます。確かに自転車があれば1kmの距離も楽ですね。

西宮浜で釣れる魚

  • カサゴ
  • シーバス
  • クロダイ
  • イワシ
  • ハゼ

  • アジ
  • イワシ
  • サバ
  • ツバス
  • メジロ
  • サゴシ
  • メジナ
  • アナゴ
  • タチウオ
  • シーバス
  • クロダイ
  • タコ

  • アジ
  • イワシ
  • サバ
  • ツバス・ハマチ
  • メジロ・ブリ
  • サゴシ・サワラ
  • メジナ
  • サヨリ
  • タチウオ
  • コウイカ
  • シーバス
  • クロダイ

  • カサゴ
  • ヒラメ
  • シーバス
  • クロダイ

みんなの釣果情報

西宮浜でお勧めの釣法と仕掛け

ファミリー層にはサビキ釣りがお勧め

子連れファミリーや釣り初心者の場合は、西宮ケーソンでサビキ釣りからスタートするのがお勧めです。サビキ釣りはアミコマセという撒き餌をカゴに入れて魚を集め、サビキ針(疑似餌)でアジやイワシ、サバなどの回遊魚を狙う釣法となっています。

比較的釣果を上げやすく、朝マヅメや夕マヅメなどの回遊のタイミングに合えば小さなお子さんでも数釣りが楽しめるでしょう。

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その時に回遊してくる魚のサイズに対応できるよう、サビキ仕掛けの号数は複数用意しておくのが理想です。特に子連れファミリーの場合は、小さな魚でも釣れることが大事だと思いますので、必ず針が小さい1号針のサビキ仕掛けも持参することをお勧めします。

釣具屋さんでは1号針のサビキ仕掛けを置いていないことも多いので、事前にネットで買っておきましょう。

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なお、回遊魚狙いの場合は釣れた魚が暴れて、仕掛けがぐちゃぐちゃに絡まってしまうことも多いので、仕掛けは余分に持って行くようにしましょう。

アミコマセ

サビキ釣りで使う撒き餌(アミコマセ)は、釣具屋さんで販売している冷凍のブロックになったアミコマセが一番集魚効果が高く、釣果も出しやすいです。ただし、冷凍ブロックのアミコマセは買い置きが難しかったり、解凍する手間があったりと不便な面もあります。

釣行の際に釣具屋さんに寄らずに直接釣り場に行くなど手間を省きたい場合は、パックのアミコマセを事前に買っておくと良いでしょう。ただし、パックのアミコマセを購入する際は「アミ姫」にすることを強くお勧めします。パックのアミコマセにはタイプや種類が豊富ですが、筆者の経験上ではアミ姫が集魚力や使い勝手がダントツに良いです。

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ジグサビキ

少し釣りに慣れてきたらルアーで青物なども狙いたくなると思いますが、その際はジグで青物を狙いつつ、同時にサビキ部分でアジやサバなども狙える『ジグサビキ』がお勧めです。

ジグがセットになった仕掛けも販売されていますので、初めてジグサビキに挑戦する方はセットを購入すると良いでしょう。

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タチウオ用の電気ウキ

西宮ケーソンの夜釣りではタチウオも人気のターゲットです。タチウオの活性が高い夕マヅメのタイミングではルアーで狙い、日が落ちた後は電気ウキで狙うのがお勧めです。

タチウオの電気ウキ仕掛けは用意しなくてはならないパーツも多く少し複雑ですが、今では全てセットになって販売されている商品もありますので、初めての方は『タチウオの電気ウキ仕掛けセット』を購入すると良いでしょう。

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西宮浜へのアクセス

西宮浜の場所(地図)

電車

西宮浜(人工島)には電車が通っていないため、電車での釣行には不向きです。車をお持ちでない方はレンタカーもしくはバスを利用しましょう。

バスは西宮駅北口より阪神バスの「西宮浜線」というバスが出ています。

駐車場

西宮浜には複数の駐車場がありますので、どのポイントで釣りをしたいかによって選ぶと良いでしょう。

西宮浜総合公園(北多目的広場東)

西宮浜の北西側にある「西宮浜総合公園」の有料駐車場です。跳ね橋こと「御前浜橋」周辺の石畳で釣りを楽しみたい場合にはこの駐車場が最寄りとなります。

料金は

  • 最初の1時間100円
  • 以後30分毎100円
  • 当日最大1,000円

とリーズナブルです。

ただし、営業時間が「7時30分~21時30分」となり、それ以外の時間は車の出し入れができませんので夜釣りをしたい方は注意が必要です。

西宮浜総合公園(人工芝グラウンド前駐車場)

こちらも西宮浜総合公園に備わっている有料駐車場です。西宮浜の西側の石畳護岸で釣りをしたい場合はこちらが最寄りの駐車場となります。

料金は北多目的広場東の駐車場と同じく以下となっています。

  • 最初の1時間100円
  • 以後30分毎100円
  • 当日最大1,000円

新西宮ヨットハーバーの駐車場

西宮ケーソンの釣座を構えたい場合は、新西宮ヨットハーバーの有料駐車場を利用するのが良いでしょう。

駐車料金は

  • 8時~19時:30分100円・最大800円
  • 19時~8時:60分100円・最大400円

となっています。

西宮浜付近の釣具屋

フィッシングマックス 芦屋店

御前浜橋から車で10~15分ほどの場所にある釣具屋さん。チェーン展開する釣具屋さんで品揃えも豊富です。

  • 住所:芦屋市平田町1-41
  • 電話番号:0797-34-4848
  • 営業時間:時期によって異なるため公式サイトをご確認ください
  • 公式サイト

タックルベリー 西宮店

御前浜橋から車で15分ほどの場所にある釣具屋さんです。全国にチェーン展開する釣具屋さんで品揃えも豊富です。駐車場も備わっていますので、車での釣行の際に立ち寄るのにも便利です。

  • 住所:兵庫県西宮市桜谷町1-18
  • 電話番号:0798-74-1211
  • 営業時間:11時~21時
  • 定休日:年中無休
  • 公式サイト

尼エサ鳴尾店

御前浜橋から車で15~20分ほどの場所にある釣具屋さんです。釣り初心者の方には釣り好きの店長さんがコツやポイントなどをレクチャーしてくれるようです。

西宮浜近くのその他釣りスポット

甲子園浜

甲子園浜は西宮浜から車で東へ6~7分の場所にある釣りスポットです。西宮浜と同じく大阪湾に作られた人工島で四方を海に囲まれています。

石積みの護岸や垂直護岸、サーフなど釣り場環境が豊富な釣りスポットとなっています。いずれも足場はよく、中でも南側にある護岸は柵が付いたベランダと呼ばれるポイントで、子連れファミリーにお勧めなポイントです。

西宮浜ほど釣り人は多くないのが特徴で比較的穴場となっていますので、西宮浜で釣座の確保ができなかった場合の逃げ道としても覚えておくと良いでしょう。

甲子園浜については以下の記事で詳しく紹介していますので、合わせてご覧ください。
甲子園浜の釣り場は穴場なスポット!タチウオや青物も狙えるポイントを紹介します

南芦屋浜

南芦屋浜は西宮浜から車で5分程度の場所にある人気の釣りスポットです。西宮浜の西隣にある人工島で、四方を海や水路に囲まれていて潮芦屋ビーチやマリーナなどの一部を除いてほぼ全域で釣りを楽しむことができます。

駐車場やトイレなどの設備もあり、足場も良い釣りスポットなのでファミリーにも人気の高い釣りスポットです。そのため釣りのハイシーズンには西宮浜と同様に混雑してしまう点が難点です。

釣り場の環境は石畳の護岸や垂直護岸、柵付きのベランダなど様々で、ポイントに応じて狙える魚種も豊富です。

なお、ベランダと呼ばれるポイントは外海に面していて潮通しもよく一番人気の高いポイントで、アジやイワシなどの回遊系の魚に加え、サヨリやコウイカ、タチウオなど様々な魚種で釣果実績の高い釣り場となっています。

南芦屋浜については以下の記事で詳しく紹介していますので、合わせてご覧ください。
南芦屋浜の釣り場は親子連れにも最適!アジやイワシ、タチウオなどのポイントを360度写真付きで紹介

六甲アイランドマリンパーク

六甲アイランドマリンパークは西宮浜から車で30分ほどの場所にある公園です。六甲アイランドという人工島にあり、南側に釣りが可能な護岸を有しています。

護岸は全長約400メートルほどの整備された護岸で、全面柵が設置されていて子連れファミリーでも安心して釣りが楽しめます。

水深は10メートルほどと深く、大物が期待できる釣り場です。足場と海面の高低差は少なく、大物がヒットしても取り込みがしやすいのも特徴の一つです。

釣りのハイシーズンには釣座が埋まってしまうこともあるほど混雑します。24時間開放されていて夜釣りも楽しめますので、夜明け前から釣りをスタートすると良いでしょう。

六甲アイランドマリンパークについては以下の記事で詳しく紹介していますので、合わせてご覧ください。
六甲アイランドマリンパークの釣り場は色々狙える!家族連れにも最適なポイントを360度写真付きで紹介

兵庫県のその他釣りスポット

西宮浜のある兵庫県には、大阪湾奥だけでなく「紀伊水道」「播磨灘」「日本海」と環境の異なる海が複数あり、釣りスポットもかなり豊富にあります。

海峡近くで潮当たりの良い釣り場も多く、県外からもたくさんの釣り人が訪れるほど人気のポイントが多々あります。

以下の記事では兵庫県の釣りスポットの中からファミリーフィッシングにも最適な釣り場を中心に、たくさんのポイントを紹介していますのでぜひチェックしてみてください。
兵庫県の釣りスポット27選!ファミリーにおすすめなポイントを360度写真付きで紹介します

西宮浜のまとめ

西宮浜の釣り場の魅力はキャパの大きさにあります。西側にある石畳の護岸は約1.8km、西宮ケーソンは約1.2kmといずれも釣り場としてはかなりの広さを誇ります。

ハイシーズンの西宮ケーソンは混雑することが予想されますが、それでもどこかしらは釣座を確保でき、せっかく釣りに出掛けたけど釣座が確保できないということはまず無いでしょう。

広いがゆえにトイレなどの施設まで遠いのが難点ではありますが、足場もよく小さいお子さん連れのファミリーフィッシングも楽しめますのでおすすめの釣りスポットです。

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