都志港の概要
都志港は兵庫県の淡路島、洲本市五色町にある港です。淡路島の西海岸側のほぼ中央付近に位置しています。
港のすぐ隣には風力発電のための大きな風車がそびえ立っていて、五色町のランドマークとなっています。また港の南側には新都志海水浴場、北東側には旧都志海水浴場があり、レジャースポットとしても人気の高いスポットです。
例年、夏には約1500発の花火が打ち上がる「高田屋嘉兵衛まつり」が都志港湾で開催され、多くの人で賑わう地元民から親しまれている港です。
都志港の釣り場
都志港は釣りができる護岸や防波堤があり、人気の釣りスポットとなっています。足場が良いポイントが多く、トイレなどや自動販売機なども備わっているためファミリーフィッシングにも最適な釣り場です。
また、車を横付けして釣りができるポイントがあることがファミリー層からの人気に拍車をかけています。海に囲まれた淡路島とは言え、車横付けで釣りができるスポットは少なく、貴重な釣り場と言えるでしょう。
都志港の釣り場は大きく分けて
- 港内の護岸(車横付けポイント)
- 外海側の護岸
- テトラで繋がった防波堤
となっています。
港の北西側から伸びる一番長い波止は残念ながら立ち入り禁止となっています。外海に伸びる波止なので一番魚影が濃く、釣れそうな波止ですが絶対に立ち入らないようにしましょう。ルールを守らないと港全域で釣り禁止となってしまう可能性もあります。
①港内の護岸(車横付けポイント)
250メートル以上ある港内の護岸で、唯一車を横付けして楽しめるポイントです。波止に囲まれていて波は穏やかなので、初心者でも釣りがしやすいでしょう。
水深は10メートルほどと十分な深さがあり、初心者におすすめのサビキ釣りも可能です。アジやイワシ、サバなどの回遊のタイミングに合えば入れ食いとなり数釣りが楽しめます。
なお、サビキ釣りをしたい場合の場所選びのコツは、同じサビキ釣りを楽しんでいる釣り人さんの近くに釣座を構えることです。協力してコマセを撒くことになり、釣座近くに魚が寄ってきやすくなりますので釣果アップが期待できます。
サビキ釣り以外にはぶっ込み釣りで夏であればキス、冬であればカレイなどの底物も狙えます。また、タコの実績もあるポイントなので、インターネット等で釣果情報が出ている場合は狙ってみると良いでしょう。
②外海側の護岸
海水浴場や風車近くにある、外海に面した護岸です。
南半分はベランダ呼ばれる柵が設置された護岸となっていますので、安全に釣りが楽しめます。車横付けとまではいきませんが、駐車スペースからも近いので子連れのファミリーフィッシングの場合はこちらもお勧めです。
メバルやカサゴのロックフィッシュの他、メジナやクロダイなども実績の高いポイントです。また、夏から秋にかけてはタチウオも人気のターゲットとなりますので、タチウオテンヤや電気ウキで狙ってみると良いでしょう。
③テトラで繋がった防波堤
港の北東側、旧都志海水浴場付近から伸びる全長220メートルほどの防波堤です。
もともとは沖堤防だったのか、テトラ帯で陸と繋がった堤防となっていて、防波堤に行くにはテトラ帯を渡らなくてはいけません。また、防波堤の外海側にはテトラが入っているため、足場は良くありませんので、ファミリーフィッシングには不向きなポイントです。
ただし、都志川の河口が近くにあり魚影は濃く、汽水域を好むシーバスやクロダイなどの実績も高いポイントとなっています。またエギングではアオリイカの実績もあります。
トイレ
トイレは「②外海側の護岸」の裏手にあります。また、新都志海水浴場にも公衆トイレが備わっています。
都志港で釣れる魚
春
- メバル
- カサゴ(ガシラ)
- シーバス
- クロダイ
夏
- イワシ
- アジ
- サバ
- コノシロ
- タコ
- アナゴ
- ベラ
- キス
- メジナ
- タチウオ
- クロダイ
- シーバス
秋
- イワシ
- アジ
- サバ
- コノシロ
- タチウオ
- ツバス・ハマチ
- キス
- サヨリ
- アオリイカ
- アコウ
- メジナ
- クロダイ
- シーバス
冬
- カレイ
- メバル
- カサゴ(ガシラ)
- クロダイ
- シーバス
都志港でお勧めの釣法と仕掛け
ファミリーにはサビキ釣りがお勧め
都志港は足元から水深が深くサビキ釣りに向いているポイントがありますので、子連れファミリーや釣り初心者さんは比較的釣果を上げやすい『サビキ釣り』からスタートするのがお勧めです。
朝マヅメや夕マヅメなど時合のタイミングでアジやイワシ、サバなどの回遊があれば小さなお子さんでも数釣りが楽しめるでしょう。
その時に回遊してくる魚のサイズに対応できるよう、サビキ仕掛けの号数は複数用意しておくのが理想です。特に子連れファミリーの場合は、小さな魚でも釣れることが大事だと思いますので、必ず針が小さい1号針のサビキ仕掛けも持参することをお勧めします。
釣具屋さんでは1号針のサビキ仕掛けを置いていないことも多いので、事前にネットで買っておきましょう。
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アミコマセ
サビキ釣りで使う撒き餌(アミコマセ)は、釣具屋さんで販売している冷凍のブロックになったアミコマセが一番集魚効果が高く、釣果も出しやすいです。ただし、冷凍ブロックのアミコマセは買い置きが難しかったり、解凍する手間があったりと不便な面もあります。
釣行の際に釣具屋さんに寄らずに直接釣り場に行くなど手間を省きたい場合は、パックのアミコマセを事前に買っておくと良いでしょう。ただし、パックのアミコマセを購入する際は「アミ姫」にすることを強くお勧めします。パックのアミコマセにはタイプや種類が豊富ですが、筆者の経験上ではアミ姫が集魚力や使い勝手がダントツに良いです。
ぶっこみ釣り
都志港ではぶっこみ釣りも有効です。のんびり待つ釣りが楽しみたい場合は、ぶっこみ釣り用の仕掛けも用意しておくと良いでしょう。キス釣り用の仕掛けを持っていけば同じ仕掛けでハゼ、カレイなども同時に狙うことができます。
なお、初心者の方はできるだけ仕掛けの全長が短いものがトラブルが少なくお勧めです。
また、『ボウズのがれ』というセットになっている仕掛けも初心者には強い味方となっています。底だけでなく少し上のタナも同時に狙うことができます。
オモリやスナップなどがセッティングされ全て完成された状態となっていますので、ワンタッチで釣りをスタートすることが可能です。
ルアーや電気ウキでタチウオ狙い
都志港ではタチウオも人気のターゲットとなっていますので、釣りに慣れてきたらぜひ狙ってみましょう。タチウオの活性が一番高まる夕マヅメの時間帯はルアーで狙い、夜釣りは電気ウキでエサ釣りに切り替えるのがお勧めです。
ルアーで狙う場合はメタルジグやタチウオテンヤなど色々と種類がありますが、初めての方であればワインド用に販売されているジグヘッドとワームからスタートするのがお勧めです。
ワインド釣法は竿をシャクってルアーにアクションを与える釣法ですが、タチウオの活性が高い夕マヅメなどのタイミングでは、ただ巻きしているだけでも十分に食いついてきます。
なお、筆者の経験上ルアーを光らせると釣果が出やすい傾向にありますので、ルアーを選ぶ際には「夜行」や「グロー」などの記載があるものを選択しましょう。刃が鋭くすぐにリーダーを切られてしまうのでワイヤーリーダーも忘れずに用意してください。
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初めて電気ウキに挑戦する場合は、タチウオ釣り用にセットになっている仕掛けを購入すると良いでしょう。タチウオの電気ウキ仕掛けは少々複雑ですが、セットになっているものであればスムーズに始めることができるのでお勧めです。
都志港へのアクセス
神戸方面から
神戸方面からのアクセスの場合は、神戸淡路鳴門自動車道の「北淡インターチェンジ」を下りて車で約30分です。
○鳴門市方面から
鳴門市方面からのアクセスの場合は、神戸淡路鳴門自動車道の「淡路島中央スマートインターチェンジ」を下りて車で約20分です。
駐車場
風力発電のの風車のたもとに新都志海水浴場の駐車場があります。無料の駐車場で収容台数は125台となっています。
都志港近くの釣具屋
長丁釣具店
- 住所:兵庫県洲本市五色町都志849-1
- 電話番号:0799-33-0490
船越釣具店
- 住所:兵庫県南あわじ市湊689
- 電話番号: 0799-36-4848
シーバイト
- 住所:兵庫県淡路市志筑3523-2
- 電話番号:0799-62-3523
都志港以外の淡路島内の釣りスポット
福良港
福良港は都志港から車で約30分、淡路島の南部にある港です。鳴門海峡が近くにありますが、福良湾の奥の方に位置しているため比較的穏やかな海で、アジやイワシなどの小魚が溜まりやすい環境となっています。
釣り場となる防波堤には常夜灯が設置されていて、夜釣りの好ポイントとして知られています。アジなどの小魚を狙ってアオリイカなども寄ってきますので、ナイトエギングに挑戦してみるのも良いでしょう。
福良港の詳細については、以下の記事で紹介していますので合わせてご覧ください。
▶福良港の釣り場は狙える魚種が豊富!夜釣りにも最適なポイントを360度写真付きで紹介
津名港
津名港は都志港から車で約30分、淡路島の東海岸にある港です。大きな港で釣り可能なポイントもたくさんあり、中には車を横付けして釣りができるポイントもあることからファミリー層にも人気の高い釣りスポットなっています。
釣り場の環境も港内の護岸や防波堤、河口ポイントなど様々で、ポイントに応じて狙える魚種も様々です。
港の東側の護岸は柵が設置されているポイントとなっていて、子連れファミリーでも安心して釣りが行なえます。朝マヅメや夕マヅメのタイミングではサビキ釣りで数釣りが楽しめるお勧めのポイントとなっています。
津名港の詳細を以下の記事で紹介していますので、合わせてご覧ください。
▶津名港は車横付けで釣りが楽しめるポイントあり!釣り場を360度写真付きで紹介します
洲本港
洲本港は都志港から車で約30分、淡路島の東海岸にある大きな港です。
港内の護岸の他、複数の堤防や大浜海水浴場、洲本一文字(沖堤防)など、環境の異なる釣りポイントが複数あります。
港の北側には中浜公園という小さな公園があり、その公園近くにはベランダと呼ばれる柵付きの護岸もあります。お子さん連れのファミリーフィッシングの場合は、ベランダに釣座を構えると良いでしょう。
ベランダ近くの防波堤は、青物やタチウオなどの釣果実績も高いポイントとなっています。
洲本港の詳細については、以下の記事でご確認ください。
▶洲本港の釣り場はポイントも魚種も豊富!ファミリーフィッシングにも最適なスポットです
翼港
翼港は淡路島の北部、都志港から車で約40分の場所にある港です。正式名称は「あわじ交流の翼港海の駅」といい、トレジャーボートなどの停泊地となっています。
海上に埋め立てて作られた港で周りを海に囲まれており、周囲の護岸や港の東から伸びる防波堤(波止)で釣りが行なえます。
明石海峡が近く潮通しの良い釣り場で、大型の青物が釣れることで有名な釣りスポットです。青物釣りのハイシーズンには開場前から行列ができるほど人気で、県外からの釣り客もたくさんいます。
港内の売店では釣具のレンタルサービスもあり、釣り初心者でも楽しみやすい環境が揃っています。
翼港について以下の記事で詳しく紹介していますので、合わせてご覧ください。
▶翼港の釣り場は狙える魚種が豊富!青物の実績も多いポイントを360度写真付きで紹介
兵庫県
都志港のある兵庫県には、淡路島以外にもまだまだたくさんの釣りスポットがあります。
以下の記事では兵庫県内の数ある釣り場の中から、ファミリーフィッシングに向いている釣りスポットを厳選して紹介しています。兵庫県内での釣行の際にはぜひご参考ください。
▶兵庫県の釣りスポット27選!ファミリーにおすすめなポイントを360度写真付きで紹介します
都志港のまとめ
都志港は
- 車横付けポイントがある
- 安全柵付きの護岸がある
- トイレが近い
- 無料の駐車場がある
など、ファミリーフィッシングにとっては嬉しいポイントがたくさんある釣りスポットです。
この貴重な釣り場を守るためにも、
- ゴミは必ず持ち帰る
- コマセなどで汚した場所は掃除をする
- 立入禁止の場所には入らない
- 港関係者や他の人に迷惑とならないよう十分注意する
など、釣り人としてのマナーを必ず守って釣りを楽しみましょう。
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