戸越銀座とは？下町情緒あふれる商店街の魅力
戸越銀座駅-線路
日本初の「銀座」商店街、その歴史とは？
東京都品川区にある戸越銀座商店街は、全長約1.3kmにわたり、約400の店舗が立ち並ぶ活気あるエリアです。商店街としては都内でも屈指の規模を誇り、地元の人々の生活の場であると同時に、週末には観光客や散歩を楽しむ人々で賑わいます。
「銀座」という名前を聞くと、中央区の高級ブランド街を思い浮かべるかもしれません。しかし、戸越銀座の「銀座」は、昭和2年（1927年）に商店街の活性化を目的として名付けられたものです。実は全国には「〇〇銀座」と呼ばれる商店街が数多くありますが、その中でも戸越銀座は日本で最初に「銀座」と名乗った商店街だといわれています。
庶民的で温かい雰囲気が魅力
戸越銀座の大きな特徴は、親しみやすい庶民的な雰囲気です。高級店が並ぶわけではなく、昔ながらの八百屋や魚屋、総菜屋が今も健在で、買い物客と店主が気軽に言葉を交わす光景があちこちで見られます。そんなアットホームな雰囲気が、訪れる人々を惹きつけているのでしょう。
また、最近では若い世代が開いたカフェや、ハンドメイド雑貨を扱うおしゃれなショップも増えています。こうした新旧の文化が交わる風景も、戸越銀座ならではの魅力といえます。昔ながらの商店街の雰囲気を楽しみつつ、新しい発見もできる「ちょうどいいバランス」が、散策の楽しみを広げてくれます。
食べ歩きの聖地！気軽に楽しめる絶品グルメ
戸越銀座といえば、食べ歩きグルメの宝庫としても有名です。商店街には、コロッケやメンチカツ、たい焼き、和スイーツなど、気軽につまめる美味しいものがそろっています。しかも、どれもワンコインで楽しめるリーズナブルな価格なのが嬉しいポイントです。
例えば、商店街の名物ともいえるコロッケは、サクサクの衣にホクホクのじゃがいもが詰まった絶品です。お店ごとに味が違うので、食べ比べをするのも楽しいです。たい焼きや団子といった和菓子系のお店も点在しており、甘いもの好きにはたまりません。散歩の途中に、好きなものをひとつずつつまみながら歩くのが、戸越銀座ならではの楽しみ方です。
ふらっと立ち寄れる気軽さが魅力
戸越銀座の魅力は、観光地というよりも「生活に溶け込んでいる楽しさ」にあります。特別な予定を立てなくても、ふらっと訪れるだけで、気になるお店を見つけたり、温かい接客に触れたりすることができます。
新しいカフェや個性的な雑貨屋を発見するのも楽しいですし、昔ながらの商店街の雰囲気を楽しむのも良いでしょう。散歩の延長で気軽に訪れることができる、そんな肩肘張らない楽しみ方ができるのが、戸越銀座の魅力です。
戸越銀座で楽しむ！おすすめの散歩コース
戸越銀座-商店街とたいやき
商店街を歩きながら楽しめる食べ歩きスポット
戸越銀座商店街を歩くなら、やはり食べ歩きは外せません。商店街には、コロッケやメンチカツをはじめ、たい焼きや和菓子など、歩きながら楽しめるグルメが豊富にそろっています。特にコロッケは、戸越銀座の名物といわれており、何軒ものお店で販売されています。それぞれのお店ごとに味や食感が異なるので、いくつか食べ比べてみるのも面白いです。
商店街の中心あたりには、手作りのおにぎりや総菜を販売するお店もあります。おにぎりはシンプルな塩むすびから具がたっぷり詰まったものまで種類が豊富で、散歩の合間にちょっとした軽食をとるのにぴったりです。最近ではカフェ系のテイクアウトグルメも増えてきており、散策しながら楽しめるメニューがさらに充実しています。
レトロな雰囲気が残る街並みを満喫
戸越銀座は商店街だけでなく、その周辺の街並みも散歩にぴったりの雰囲気があります。特に、昭和の雰囲気を残した建物が点在しているのが特徴です。昔ながらの木造の建物や、レトロな看板が残るお店も多く、まるでタイムスリップしたような感覚を味わえます。
商店街の裏道に入ると、静かな住宅街が広がっており、のんびりとした雰囲気を楽しめます。途中には、古民家を改装したカフェや、手作り雑貨を販売するお店もあり、立ち寄るだけでもほっとするような時間を過ごせます。戸越銀座は、ただ買い物を楽しむだけでなく、歩くだけで「懐かしさ」と「新しさ」の両方を感じられるのが魅力です。
戸越銀座周辺の散歩スポット
戸越八幡神社
戸越八幡神社
戸越八幡神社は、都営浅草線「戸越」駅から徒歩約6分、東急池上線「戸越銀座」駅から徒歩約10分の場所にあります。緑豊かな参道を進むと、歴史を感じさせる社殿が迎えてくれます。関東大震災や戦災を免れた風格ある社殿は、訪れる人々の心を落ち着かせます。
瀧泉寺（目黒不動尊）
目黒区に位置する瀧泉寺、通称目黒不動尊は、天台宗の寺院で、関東三十六不動尊の一つとして知られています。境内には歴史的な建造物や美しい庭園が広がり、多くの参拝者が訪れます。戸越銀座駅からは徒歩20～30分ほどの距離です。
文庫の森
文庫の森は、旧三井文庫の跡地を整備した公園で、豊かな緑と静かな環境が特徴です。園内には散策路やベンチが設けられ、ゆったりとした時間を過ごすことができます。戸越銀座駅からの徒歩10～15分とアクセスしやすい場所にあります。
戸越公園
戸越公園は、東急大井町線「戸越公園」駅から徒歩約5分の場所に位置する公園です。広々とした敷地内には、池や遊具、芝生広場などがあり、家族連れや散歩を楽しむ人々に親しまれています。四季折々の自然を感じながら、リフレッシュするのに最適なスポットです。
京陽公園
京陽公園
京陽公園は、戸越銀座駅から徒歩約10分の場所にある小さな公園です。遊具やベンチが設置されており、地域の子どもたちの遊び場や、散歩の休憩スポットとして利用されています。商店街の散策途中に立ち寄って、ひと休みするのも良いでしょう。
平塚中央公園
平塚中央公園は、広々とした敷地を持つ公園で、スポーツ施設や遊具、緑豊かなエリアが広がっています。地域のイベントやレクリエーションの場としても活用され、多くの人々に親しまれています。戸越銀座駅からの徒歩10分ほどの場所にあります。
戸越台公園
戸越台公園は、戸越銀座駅から徒歩約15分の場所に位置する公園です。高台にあるため、周囲の景色を一望でき、開放感があります。遊具やベンチもあり、子ども連れの家族や散歩を楽しむ人々に利用されています。
戸越銀座温泉
戸越銀座温泉
戸越銀座温泉は、東急池上線「戸越銀座」駅から徒歩約5分の場所にある銭湯です。黒湯の天然温泉が楽しめる都内でも貴重なスポットで、散策の後に立ち寄って疲れを癒すのに最適です。モダンな外観と、昔ながらの銭湯の雰囲気を併せ持ち、地元の人々にも愛されています。
長濱家住宅主屋
長濱家住宅主屋は、品川区に現存する貴重な歴史的建造物で、江戸時代の建築様式を今に伝えています。一般公開はされていないため外観のみの見学となりますが、歴史的な佇まいを感じることができます。戸越銀座駅からの徒歩3分の場所にあります。
戸越銀座へのアクセス＆散歩におすすめの時間帯
電車・バスでのアクセス方法
戸越銀座は都内からのアクセスが良く、電車やバスを利用して気軽に訪れることができます。
最寄り駅は、東急池上線の「戸越銀座駅」と都営浅草線の「戸越駅」です。戸越銀座駅は、五反田駅からわずか2駅（約3分）という便利な立地にあります。都営浅草線の戸越駅は、新橋や浅草方面からのアクセスがしやすく、直通運転をしている京急線沿線からも乗り換えなしで訪れることができます。
また、近隣のJR「大崎駅」や「五反田駅」からもバスが出ており、商店街の入口付近に停留所があるため、電車だけでなくバスを利用するのも便利です。バスを使えば、品川や目黒エリアからもスムーズにアクセスできます。
混雑を避けるならこの時間帯がおすすめ
戸越銀座商店街は、平日よりも週末や祝日の方が混雑します。特に、土日のお昼前後（11時～14時頃）は食べ歩きを楽しむ人々で賑わい、行列ができるお店も多くなります。
ゆったりと散歩を楽しみたいなら、午前10時頃までに訪れるのがおすすめです。この時間帯なら、お店の準備が整い始めていて、まだ混雑していないため、落ち着いて買い物や食べ歩きを楽しむことができます。
また、夕方16時以降になると、昼間ほどの混雑はなくなるものの、商店街の多くのお店が閉店準備に入るため、食べ歩き目的で訪れる場合は注意が必要です。一方で、夕方は飲食店や居酒屋が開店し始める時間でもあるため、昼間の散策後に、夜ご飯を楽しむのも良いプランです。
戸越銀座は時間帯によって雰囲気が変わるため、目的に合わせて訪れる時間を選ぶと、より楽しむことができます。
最後に
夕方の戸越銀座商店街
戸越銀座は、都内にありながらどこか懐かしい雰囲気を残した魅力的なエリアです。長い商店街には、食べ歩きにぴったりなグルメや個性的な雑貨店、昔ながらの八百屋や精肉店が軒を連ね、訪れる人を温かく迎えてくれます。散歩をしながらお気に入りのお店を見つけたり、地元の人とのふれあいを楽しんだりするのも、この街の醍醐味ではないでしょうか。
また、商店街だけでなく、戸越八幡神社や文庫の森といった静かなスポットを巡ることで、都会の喧騒を忘れてのんびりとした時間を過ごすこともできます。さらに、銭湯好きなら、散策の締めくくりに戸越銀座温泉で汗を流してリフレッシュするのもおすすめです。
アクセスも良好で、電車やバスを使えば都内各地から気軽に訪れることができます。週末のお出かけ先に迷ったとき、ちょっとした散歩を楽しみたいとき、ふらっと戸越銀座に足を運んでみてはいかがでしょうか。気取らない下町の魅力と、美味しい食べ物、そして温かい人々が、きっと素敵な時間を提供してくれるはずです。
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