江古田観光で楽しむ芸術と歴史の街めぐり!おすすめスポットを360度写真付きで紹介

江古田ってどんな街?

江古田駅

東京・池袋から西武池袋線で急行わずか7分。都心からのアクセスは抜群なのに、どこかのんびりとした空気が漂う街、それが江古田です。練馬区と中野区にまたがるこのエリアは、昔ながらの商店街と学生の活気が絶妙に溶け合った、ちょっと懐かしくて温かみのある街並みが魅力です。

江古田の大きな特徴のひとつが、音楽・芸術の街であること。駅周辺には武蔵野音楽大学、日本大学芸術学部(通称・日芸)、武蔵大学という3つの大学が集まっており、楽器を手にした学生たちが日常的に行き交う光景が見られます。人気漫画・アニメ「のだめカンタービレ」の舞台モデルになったのも、この街ならではの文化的な背景があってこそです。

街歩きの楽しさも格別です。駅前には全長約400メートルの江古田ゆうゆうロードをはじめ、地元の人たちに長く愛されてきた商店街が続きます。個性的な店が軒を連ねる通りをぶらぶら歩くだけで、都内の大型商業施設では味わえない、地域に根ざした暮らしの雰囲気を感じられます。

歴史の深さも見逃せないポイントです。駅のすぐそばには創建が931年頃とも伝わる江古田浅間神社が静かに佇み、少し足を延ばせば1460年創建の江古田氷川神社や、徳川将軍ゆかりの東福寺など、歴史的なスポットが点在しています。広々とした公園や、哲学をテーマにした独特の公園まで、散歩コースとしてのバリエーションも豊富です。

大きな観光名所があるわけではありませんが、だからこそ「地元の空気感」をそのまま楽しめるのが江古田の魅力。休日にふらっと訪れて、自分だけのお気に入りスポットを見つける散歩旅にぴったりの街です。

江古田の観光スポット

神社・寺院

江古田浅間神社

江古田駅北口を出てすぐ、道路を挟んだ目の前に鳥居が見えてくるのが江古田浅間神社です。創建は931年頃とも伝わる歴史ある神社で、木花佐久夜姫命(このはなさくやひめのみこと)を祀っています。安産や子育て、美容や火防守護のご利益があるとされ、地域の人々から長く信仰を集めてきました。

この神社の最大の見どころは、境内の奥にひっそりと佇む「江古田の富士塚」です。江戸時代中ごろ、富士山への参拝を願いながらも費用的に難しかった人々が、富士山に模して築いたもので、高さ約8メートル、直径約30メートルという都内最大級の規模を誇ります。国指定重要有形民俗文化財にも指定されており、富士塚に登拝すると実際に富士山へ参拝したのと同じご利益があるとされています。登れる機会は正月三が日・7月1日の山開き・9月第2土曜・日曜の年3回のみと限られているので、訪問前に日程を確認しておくといいでしょう。

江古田氷川神社

江古田駅から徒歩約20分、中野区江古田に鎮座する江古田氷川神社は、1460年(寛正元年)の創建と伝わる由緒ある神社です。地元では「江古田おひかわさま」と親しまれており、旧江古田村の鎮守として地域の人々に大切にされてきました。境内には本殿のほか、稲荷神社・熊野八幡神社・北野天満社・霊神社も祀られており、一度の参拝で複数の神様にお参りできます。

特に注目したいのが、毎年10月の例祭で奉納される「江古田の獅子舞」です。3匹の獅子が舞う勇壮なこの獅子舞は、2017年に東京都指定無形民俗文化財に指定されました。神楽殿の天井には色彩豊かな花鳥画が描かれた格天井があり、見ごたえ十分です。例祭の時期に合わせて訪れると、一層特別な体験ができます。

武蔵野稲荷神社

江古田駅から徒歩わずか2〜4分という好立地にあるのが武蔵野稲荷神社です。境内のすぐ横を西武池袋線が走るというユニークなロケーションで、地元では「江古田のお稲荷さん」として親しまれてきました。商売繁昌・無病息災のご利益で知られ、「つなぎの神様」として多くの参拝客が訪れます。境内には朱色の鳥居が並ぶ身代稲荷大神も祀られており、その光景はどこか伏見稲荷を思わせる雰囲気があります。駅から近いので、散歩のついでに気軽に立ち寄れるスポットです。

東福寺

江古田駅から徒歩約20分、江古田の森公園のほど近くにある東福寺は、平安時代末期に源教によって開山されたと伝わる真言宗豊山派の寺院です。江戸時代には3代将軍・徳川家光が鷹狩りの際の休憩場所として利用し、8代将軍・吉宗はこの寺を御膳所に指定したという歴史を持っています。境内には「徳川将軍御膳所跡の碑」が建てられており、当時の格式ある歴史を今に伝えています。山門から本堂へと続く長い参道が格式を感じさせ、都内の寺院の中でも静かな趣があります。豊島八十八ヶ所霊場の第2番札所でもあり、巡礼者も多く訪れます。

公園

江古田の森公園

江古田駅から徒歩15〜20分ほどの場所にある江古田の森公園は、約6万平方メートルという広大な敷地を誇る中野区立の公園です。多目的広場や芝生広場、ビオトープ池など自然を身近に感じられるスポットが充実しており、週末には家族連れや散歩を楽しむ人たちで賑わいます。春になると「ハナミズキの丘」に白やピンクの花が咲き誇り、公園全体が華やかな雰囲気に包まれます。園内はバリアフリー対応となっているので、年配の方や小さなお子様連れでも安心して散策できるのも嬉しいポイントです。

みずのとう公園

新江古田駅から徒歩約15分の場所にあるみずのとう公園は、一見するとこぢんまりとした静かな公園ですが、実はちょっとユニークな歴史を持つスポットです。この公園はかつての野方給水場の跡地に整備されており、今も公園のシンボルとして野方配水塔がそびえ立っています。この配水塔は2010年に国の登録有形文化財に指定された歴史的建造物で、そのレトロでおしゃれな外観は思わず写真を撮りたくなる佇まいです。また、塔の表面には第二次世界大戦中の空襲で受けた弾丸の痕跡が今も残っており、平和史跡としての側面も持っています。園内は木陰が多く、夏場でも涼しさを感じられる落ち着いた雰囲気で、散歩の途中の休憩スポットとしても最適です。

江古田公園

妙正寺川と江古田川が合流する地点に位置する江古田公園は、新江古田駅方面から徒歩約20分ほどの場所にあります。広場と樹林からなる緑豊かな公園ですが、歴史好きにとって見逃せないのが園内に設置された石碑です。1477年(文明9年)、室町時代の武将・太田道灌と豊嶋泰経らがこの地で激突した「江古田・沼袋原の戦い」の史跡として、合戦を示す碑が建てられています。2014年には中野区認定観光資源にも認定されており、都内の公園にいながらにして中世の歴史に思いを馳せることができる、ちょっとディープな魅力を持ったスポットです。

哲学堂公園

江古田駅から徒歩約25分、中野区にある哲学堂公園は、日本でも唯一無二のテーマを持つ個性的な公園です。明治時代の哲学者・井上円了が1904年に創設したこの公園は、孔子・釈迦・ソクラテス・カントという東西の哲学者4人を祀る「四聖堂」を中心に、哲理門・六賢台・三学亭など哲学にちなんだ独特の建造物が園内各所に点在しています。その歴史的・文化的価値が認められ、2020年には国の名勝に指定されました。広大な敷地は緑豊かで、春には桜の名所としても多くの人が訪れます。ほかにはない不思議な世界観を持つ公園なので、散歩しながら哲学的な気分に浸ってみてはいかがでしょうか。

文化施設

武蔵野音楽大学 楽器ミュージアム

江古田駅北口から徒歩わずか4分、武蔵野音楽大学の江古田キャンパス内にある武蔵野音楽大学 楽器ミュージアムは、1967年に日本初の楽器博物館として開館した歴史ある施設です。2021年にリニューアルオープンし、現在は「鍵盤楽器展示室」「管弦打楽器展示室」「日本の楽器展示室」「世界の民族楽器展示室」の4つの展示室に、5,700点を超える楽器コレクションが展示されています。

展示の見どころは西洋楽器だけにとどまりません。歌舞伎の舞台を再現したスペースや三味線・琵琶などの和楽器、さらにはアフリカや南米など世界各地の民族楽器まで、まさに時代と地域を超えた楽器の旅を楽しめます。所蔵品の中には、ナポレオン3世の結婚祝いにイギリスのヴィクトリア女王から贈られたアップライトピアノや、音楽家クララ・シューマンが愛用したグランドピアノなど、歴史的に貴重な楽器も含まれています。入場料は中学生以上500円、小学生300円とリーズナブルです。

ただし、開館日は火曜・水曜・土曜の12:00〜16:00のみと限られており、祝日および学園休暇中は休館となります。訪問前に公式サイトで開館カレンダーを必ず確認しておきましょう。

山崎記念中野区立歴史民俗資料館

江古田駅からバスを利用して「江古田二丁目」バス停下車、徒歩2分ほどの場所にある山崎記念中野区立歴史民俗資料館(愛称:れきみん)は、地元・中野の歴史と文化を深く知ることができる施設です。名誉都民の故・山崎喜作氏から寄贈された約2,600平方メートルの土地に建設され、1989年に開設されました。

常設展示室では原始から現代までの中野の歴史をわかりやすく紹介しており、弥生時代の人々の生活を再現した模型や、昔ながらの家の造りを再現した展示など、まるでタイムスリップしたような感覚で中野の歴史を体感できます。年に3〜4回テーマを変えて開催される企画展示も充実しており、毎年2〜3月に行われる「おひなさま展」は都内随一の規模として知られています。

また、敷地内には江戸時代後期に建てられた山崎家の茶室・書院や樹齢約500年の「醤油屋のしいの木」(中野区指定記念物)があり、春と秋には庭園・茶室の一般公開も行われます。入館料は無料なので、気軽に立ち寄れるのも嬉しいところです。開館時間は午前9時から午後5時まで(入館は午後4時30分まで)、月曜日と第3日曜日、年末年始は休館となります。

ショッピング

江古田ゆうゆうロード

江古田駅を起点に西武有楽町線の新桜台駅へと伸びる江古田ゆうゆうロードは、全長約400メートルにわたって約70店舗が軒を連ねる江古田のメイン商店街です。飲食店や日用品店、個性的な雑貨店など、バラエティ豊かな店舗が並んでおり、地元の学生や住民に長く愛されてきました。大型商業施設のような華やかさはありませんが、その分、地域に根ざした温かみのある雰囲気が魅力です。

この商店街の面白いところは、音楽大学や芸術学部の学生たちが多く暮らすエリアならではの、個性的なお店が自然と集まっている点です。歩いているだけで新しい発見があり、散歩好きにはたまらない通りになっています。江古田観光の際にはぜひ、目的地への行き帰りに立ち寄ってみてください。

江古田銀座商店街

江古田銀座商店街

江古田ゆうゆうロードと並んで地元に親しまれているのが江古田銀座商店街です。昭和の雰囲気をどことなく残したレトロな街並みが続くこの商店街は、長年にわたって地域の暮らしを支えてきた存在です。全国各地にある「〇〇銀座」と呼ばれる商店街の中でも、江古田銀座はその素朴な雰囲気がひときわ魅力的で、観光客よりも地元の人たちが普段使いしているような、飾らない日常の空気感が漂っています。

大きな買い物よりも、街の空気を肌で感じながらのんびりと歩くことを楽しみたい方にとって、こうした昔ながらの商店街はかえって貴重な体験になるはずです。江古田ゆうゆうロードとあわせて、ふたつの商店街をはしごして江古田の街歩きを満喫してみてはいかがでしょうか。

その他

武蔵野音楽大学 江古田キャンパス

江古田駅北口から徒歩わずか4分の場所にある武蔵野音楽大学 江古田キャンパスは、1929年創立という長い歴史を持つ、日本で最も歴史ある私立音楽大学のキャンパスです。2017年に新校舎が完成し、美しく整備されたキャンパスには、ベートーヴェンホール・ブラームスホール・モーツァルトホールという3つのコンサートホールが備わっており、在学生や卒業生による演奏会が定期的に開催されています。

このキャンパスが音楽ファンのみならず多くの人に知られているのは、人気漫画・アニメ・ドラマ『のだめカンタービレ』との深い縁があるからです。上野樹里さんと玉木宏さんが主演した大ヒットドラマで、主人公たちが通う「桃ヶ丘音楽大学」のモデルとなったのが、この武蔵野音楽大学です。作品のファンの間では有名な聖地として知られており、江古田駅のホームには作中のヒロイン「のだめ」がピアノを弾く看板も設置されています。

なお、ドラマ版の実際のロケ地は神奈川県川崎市の洗足学園音楽大学が使われているため、厳密には「モデルの地」という位置づけになりますが、作品の世界観を感じながらキャンパス周辺を散策するだけでも、ファンにとっては特別な体験になるはずです。音楽と芸術の香り漂うこのキャンパスは、『のだめカンタービレ』ファンはもちろん、そうでない方にとっても江古田らしさを感じられるスポットのひとつです。

江古田駅へのアクセス

江古田駅は西武池袋線が乗り入れており、池袋駅から急行で約7分、各駅停車でも約10分というアクセスの良さが魅力です。池袋駅は山手線や東京メトロ各線、東武東上線など多くの路線が乗り入れるターミナル駅のため、都内各地からのアクセスが非常に便利です。

主要なターミナル駅からのアクセスの目安は以下の通りです。新宿駅からは西武新宿線と西武池袋線を乗り継いで約30〜35分、渋谷駅からは東京メトロ副都心線で小竹向原駅まで行き、西武池袋線に乗り換えて約25〜30分ほどで到着します。また、東京駅からはJR山手線または東京メトロ丸ノ内線で池袋駅まで出てから西武池袋線に乗り換えると約30分前後です。

また、江古田駅から徒歩約10分の場所には都営大江戸線「新江古田駅」もあります。新江古田駅は都営大江戸線が乗り入れており、新宿駅まで約20分、六本木駅まで約25分とアクセスが充実しています。江古田エリアを観光する際は、西武池袋線の江古田駅と都営大江戸線の新江古田駅、どちらを起点にするかによって回りやすいスポットが変わってきますので、訪れる観光スポットに合わせて使い分けると便利です。

なお、江古田エリアの観光スポットの中には、江古田駅から徒歩20分前後かかる場所もあります。無理なく散策を楽しむためにも、事前にある程度の散策ルートを計画しておくことをおすすめします。歩くのが好きな方には、複数のスポットをつなぐ散歩コースとして回るのが江古田観光の醍醐味でもあります。

最後に

夕方の江古田駅

江古田は、東京の中でも少し異色の魅力を持つ街です。派手な観光名所や大型施設があるわけではありませんが、だからこそ「街そのものを楽しむ」という観光の醍醐味が詰まっています。駅前の神社から始まり、歴史ある寺院、個性的な公園、そして音楽と芸術の香り漂うキャンパスまで、徒歩圏内にこれだけ多彩なスポットが揃っている街はそう多くありません。

特に散歩好きの方にとって、江古田は歩けば歩くほど新しい発見がある街です。商店街をぶらぶら歩いていると昔ながらの店構えが目に入り、路地を一本入れば静かな神社が佇んでいる。そんな偶然の出会いを楽しめるのが、江古田ならではの街歩きの魅力です。

池袋からわずか7分というアクセスの良さも、江古田を訪れる大きな理由のひとつです。都心からさほど離れていないにもかかわらず、時間がゆっくりと流れるような穏やかな雰囲気が漂っています。休日の半日散歩にちょうどいい、そんなサイズ感も江古田の魅力といえるでしょう。

歴史・文化・自然・芸術と、多彩な顔を持つ江古田をぜひ一度訪れてみてください。きっとお気に入りのスポットが見つかるはずです。

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