具志川城跡は穴場な絶景スポット!糸満市の観光名所を360度写真付きで紹介

具志川城跡の概要

具志川城跡は沖縄本島最南端の町「糸満市」にある城(ぐすく)の跡です。沖縄本島にある城の中では最南端に位置しています。

残念ながら戦争の影響でお城そのものは残っていませんが、石積みで作られた城壁が残っていて、1972年には国の史跡に指定された歴史的にも学術上でも価値の高い城跡です。

また、具志川城は沖縄本島の海岸線にある高さ約17mの崖に築かれたお城で、目の前には真っ青な海が広がる絶景ポイントとしても知られています。

24時間無料で開放されていて、誰でも自由に歴史的価値のある文化財と沖縄屈指の絶景の両方を同時に見ることができる観光スポットとなっています。

具志川城跡の構成

具志川城跡は2つの曲輪(区画)で構成されています。正門から入り城壁の間を先へ進むと一段下がった場所に二の曲輪があります。二の曲輪には柵で囲まれた「ヒーフチミー」と呼ばれる海へと繋がっている穴があります。

ヒーフチミーを直訳すると「火吹き穴」という意味ですが、荷物の運搬や避難経路として使われていたと伝えられています。

二の曲輪からさらに海の方へと進むと、海に突き出す崖の上に本丸となる一の曲輪があります。眼下には沖縄の青い海が広がる絶景ポイントとなっています。

具志川城跡の歴史

具志川城跡が建てられた正確な年代は定かになっていませんが、城跡から中国の製陶磁器が出土されたことから13世紀~15世紀に利用されていたお城であることが推定されます。

なお、沖縄の離島「久米島」にも同じ名前の具志川城跡があります。一説によると、この久米島の具志川城は真達勃(まだふつ)按司によって築城されましたが、その子である真金声(まかねごえ)按司の代に攻め滅ぼされてしまい、沖縄本島へ逃げた真金声按司が逃げた先である現在の糸満市で新たに同じ名前の具志川城を築城したと伝えられています。

具志川城跡の魅力

絶景

具志川城跡-一の曲輪

冒頭にも書いた通り具志川城跡は海岸沿いの高さ17メートルほどの崖の上にあり、眼下に大海原を見下ろす絶景ポイントとなっています。

沖縄本島の南端付近に位置していて、右手には東シナ海、左手には太平洋と2つの海を見渡せる位置にあるのも特徴の一つです。

特に本丸となる一の曲輪は海に突き出しているような場所にあり、足元のサンゴ礁が作るエメラルドグリーンの海から深場のコバルトブルーへと変わるグラデーションがはっきりと見えます。

海岸線に続く断崖絶壁と、そこに波が打ち付ける姿は壮大で、砂浜から眺める海とはまた違った沖縄の海を感じることができるでしょう。

なお、絶景を眺めるお勧めの時間帯は太陽が真上にいる正午あたりですが、具志川城跡からは海に沈む夕日を眺めることもできますので、夕暮れ時もお勧めです。

穴場

具志川城跡はまだあまりメジャーではないため、訪れる観光客は少なく穴場な観光スポットとなっています。沖縄旅行のハイシーズンの夏場でも混雑してしまうことはほぼ無いでしょう。

他に観光客が誰もいないということも多々あり、悠久の時を感じながら目の前に広がる絶景を独り占めできる絶景スポットです。

ただし、具志川城跡から海へと降りていくと潮溜まりがあるのですが、近年その潮溜まりが人気のスポットとなったため具志川城跡の駐車場が混雑してしまうケースがあるようです。

なお、その潮溜まりに多くの人が集まるようになったため、ゴミや違法駐車などの迷惑行為が問題となっているようです。
琉球新報

潮溜まりは管理された場所ではなく危険も多く、崖を降りていくのは控えたほうが良いでしょう。

具志川城跡へのアクセス

那覇空港から具志川城跡までは車で30分ほどの場所にあります。ただし、沖縄の道路は混雑することも多々ありますので、余裕を持って向かうほうが良いでしょう。

なお、具志川城跡には無料の駐車場が備わっています。

具志川城跡の口コミ

具志川城跡のまとめ

沖縄のお城といえば首里城を思い浮かべる人も多いかと思いますが、沖縄には首里城以外にもたくさんの城跡が残っています。ただ、第二次世界大戦で激しい戦火に見舞われ、具志川城跡のように城壁の一部が残っているだけで原型はほとんどわからない城跡ばかりです。

城の主も眺めていたであろう変わらない海の絶景を眺めつつ、沖縄に流れた激動の時間に思いを馳せてみるのも良いでしょう。

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