喜屋武岬は絶景を眺めながら戦争の歴史にも触れられる観光スポット。沖縄戦終焉の地を360度写真付きで紹介

喜屋武岬の概要

喜屋武岬(きゃんみさき)は、沖縄県糸満市喜屋武にある高さ10~20メートルの断崖絶壁の岬です。沖縄本島の最南端近くに位置し、東シナ海と太平洋を望む絶景スポットとして知られています。

なお、沖縄の方言で「きゃん」は「~まで」や「突端」という意味を持っています。ただし、実際に沖縄本島最南端にあるのは喜屋武の隣りにある「糸満市束里(つかざと)」という地域で、その束里にある「荒崎」という岬が最南端の岬となっています。

喜屋武岬から新崎岬は見えるほど近く直線距離で800メートルほど、車で5分ほどの場所にあります。

沖縄戦跡国定公園

喜屋武岬のある糸満市を中心に、近隣の八重瀬町や東風平町、具志頭村の一部は「沖縄戦跡国定公園」に指定されています。戦跡としての国定公園は他に例はなく、日本の中で唯一この国定公園のみとなっています。

沖縄戦末期、アメリカ軍の猛攻によって那覇市(首里)にあった日本軍司令部は沖縄本島南部への撤退を余儀なくされます。侵攻するアメリカ軍と最後の抵抗を見せる日本軍は、この沖縄南部で激しい戦闘を繰り広げ、たくさんの住民が巻き添えとなってしまいました。

沖縄戦跡国定公園は沖縄戦最大の激戦地とも言われ、また終焉の地でもあります。追い詰められた日本兵や住民の多くは喜屋武岬から身を投げ自決したそうです。

喜屋武岬は絶景を見れるだけでなく、沖縄戦という悲惨な歴史を感じることができる観光スポットとなっています。

喜屋武岬の見どころ

絶景

喜屋武岬の見どころの一つは、断崖絶壁の上から見渡せる真っ青な海です。喜屋武岬は東シナ海と太平洋の境目にあり、両方の海域を同時に見渡すことが可能な絶景ポイントとなっています。

喜屋武岬の展望所からは180度大海原の絶景を見ることができ、遠くの水平線が湾曲していて地球の丸さを実感することもできます。

海に向かって左側に見える沖縄最南端の「荒崎岬」まで断崖絶壁が続く壮大な景観で、また絶壁の足元には沖縄らしいサンゴ礁とエメラルドグリーンの海が広がっています。エメラルドグリーンから沖合のコバルトブルーへと変化する絶景に心を奪われるでしょう。

お勧めの時間帯

喜屋武岬の絶景を見たい場合、晴れている日であることはもちろん、太陽が真上にある12時付近がお勧めの時間帯です。

また、もう一つ気にしたいのが潮の満ち引きです。好き嫌いが人によって異なるかもしれませんが、干潮時は絶壁の足元の岩がむき出しとなっています。満潮時で波の穏やかな日ほど、サンゴ礁が作り出すグラデーションが綺麗に見えますのでお勧めです。

季節は意外に冬場もお勧めです。岬は風が強いため寒さを我慢しなくてはなりませんが、冬の喜屋武岬ではクジラの目撃情報もあり、運が良ければ大海原のどこかにクジラを見つけることができるかもしれません。

平和の塔

喜屋武岬-平和の塔

喜屋武岬-平和の塔

喜屋武岬の見晴らし台には、沖縄戦で命を落とした兵士や住民のための慰霊碑「平和の塔」が建てられています。沖縄の空や海を思い起こす青で彩られた慰霊碑です。

元は昭和27年(西暦1952年)に地元の住民が集落や海岸にそのままになっていた兵士や住民の遺骨1万柱を集め、名城ビーチの西海岸に合祀し慰霊碑を建てたのが始まりです。その後の昭和44年(西暦1969年)にこの喜屋武岬に移転及び改修されました。

喜屋武岬から見える絶景に癒やされるだけでなく、戦争という悲しい歴史を繰り返さないためにも平和の塔の前で手を合わせ、戦死してしまった方々の霊を慰めると同時に世界平和を願うと良いでしょう。

喜屋武岬へのアクセス

那覇空港から喜屋武岬は車で30分ほどの道のりです。国道331号線で南下し、真栄里(南)の交差点を右折し更に南下します。その後喜屋武岬の看板を目印に進むのですが、途中細い道もありますので注意が必要です。

なお、カーナビ等で使えるマップコードは「232274157*40」となっています。

駐車場

喜屋武岬には専用の無料駐車場が備わっています。また、駐車場には公衆トイレも併設されています。いずれも24時間開放されていますが、喜屋武岬周辺は道が狭い上街灯がなくくらい場所が多いため、夜に行くのはおすすめできません。

なお、駐車場や見晴らし台は舗装された足元となっています。駐車場から見晴らし台も平坦でバリアフリーとなっていますので、車椅子やベビーカーでも観光可能なスポットとなっています。

喜屋武岬の口コミ

喜屋武岬近くのその他観光スポット

沖縄県営平和祈念公園

沖縄県営平和祈念公園は喜屋武岬から東に車で15~20分ほどの場所にある、広大な敷地面積を持つ公園です。

園内には

  • 沖縄県平和祈念資料館
  • 沖縄平和祈念堂
  • 平和の礎
  • 国立沖縄戦没者墓苑
  • 各県沖縄戦関係慰霊塔エリア / 霊域参道

など、戦争について学び沖縄の歴史に触れることができる施設が多数あります。資料館などで沖縄戦について知ることで、今回紹介した喜屋武岬をただの絶景スポットではなく、新たな視点で見ることができるかと思いますので、ぜひ立ち寄ることをおすすめします。

具志川城跡

具志川城跡は喜屋武岬の西側にあるお城の跡地です。喜屋武岬からは車で5分ほどで移動することができます。

喜屋武岬と同じく海沿いの断崖絶壁にある観光スポットで、大海原を見渡せる絶景スポットとして知られています。

立派な建物(お城)が残っているわけではありませんが、石積みで作られた城壁を見ることができ、こちらも絶景とともに沖縄の歴史に触れることができる観光名所です。

琉球ガラス村

琉球ガラス村は、喜屋武岬から北へ車で10ほどの場所にある県内最大の琉球ガラス工房です。

琉球ガラスとは戦後の資源難の中、アメリカ軍基地からゴミとして出る空き瓶を元に作られたガラス製品を起源とした工芸品です。丸みをおびた形状とガラスに閉じ込められている気泡が特徴的なガラスで、現在では県外にも多数のファンがいる工芸品となっています。

琉球ガラス村では工房の見学のほか、体験教室でオリジナルのコップなどを作ることもできる観光スポットとなっています。

喜屋武岬のまとめ

喜屋武岬は沖縄の空と海とが織りなす絶景を見れる上、沖縄戦の歴史にも触れられる観光スポットですが、あまり目立つ場所では無いためか訪れる観光客は少なく、穴場なスポットとなっています。

土産物屋や食事処、コンビニなどはなく静かな場所で、聞こえてくるのは岬に打ち寄せる波の音と、風が揺らす木々の音です。

喧騒から離れ、ゆったりとした時間の中で沖縄を感じたい人にはお勧めの観光名所となっています。

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