沖縄本島の『岬』8選!死ぬまでに一度は見たい絶景スポットを360度写真付きで紹介

沖縄には自然が作り出す絶景スポットがたくさんありますが、その中でも沖縄らしい真っ青な空と海を一望できるのが『岬』です。海岸沿いに切り立った断崖の上から眺める海は、サンゴ礁が作り出すエメラルドグリーンからコバルトブルーへと変化する海のグラデーションをはっきりと見ることができます。

沖縄の海といえば真っ白い砂浜をイメージする方も多いかと思いますが、岬から見下ろす海は時に荒々しく雄大で、ビーチとは違った一面を見ることができます。

この記事では数ある沖縄の岬のうち、観光地として遊歩道や展望所が整備されていて観光客でも行きやすいスポットを厳選して紹介しますので、ぜひ沖縄旅行の際の参考にしてください。

喜屋武岬

喜屋武岬(きゃんみさき)沖縄本島最南端の街『糸満市』にある岬です。岬も最南端近くに位置し、高さ10~20メートルの断崖絶壁からは東シナ海と太平洋の両方を同時に眺めることができる貴重な絶景スポットとなっています。

喜屋武岬の「きゃん」は沖縄の方言で「~まで」や「突端」という意味を持っています。ただし実際は最南端の岬ではなく、喜屋武岬から南東に800メートルほどの場所にある『新崎岬』という場所が沖縄本島の最南端です。(新崎岬は観光地として整備されておらず、駐車場から舗装されていない道を徒歩30分ほど歩く必要があります)

なお、喜屋武岬は絶景スポットとしてだけでなく、沖縄戦という悲惨な歴史を学ぶ場所でもあります。

沖縄戦末期には、沖縄本島最南端であるこの地で最後の抵抗を見せる日本軍とアメリカ軍との激しい戦闘があり、たくさんの住民が巻き添えとなってしまいました。そして、追い詰められた日本兵や住民の多くは喜屋武岬から身を投げ自決したと言われています。

現在、喜屋武岬には戦争の犠牲となってしまった住民や兵士のための慰霊碑『平和の塔』が建てられていて、平和を願う場所としても知られています。

喜屋武岬へのアクセス

那覇空港から喜屋武岬は車で30分ほどアクセスしやすい場所にあり、また無料の駐車場も備わっています。なお、喜屋武岬までは細い道を通る必要がありますので、運転には十分ご注意下さい。

喜屋武岬の基本情報

喜屋武岬-慰霊碑

  • 住所:沖縄県糸満市字喜屋武
  • 時間:24時間開放されていますが、夜間は道が暗いためお勧めしません
  • 定休日:なし
  • 駐車場:あり(無料)
  • トイレ:あり
  • バリアフリー:駐車場から展望所まで整備された遊歩道となっています

喜屋武岬については、以下の記事でも詳しく紹介していますので合わせてご覧ください。
喜屋武岬は絶景を眺めながら戦争の歴史にも触れられる観光スポット。沖縄戦終焉の地を360度写真付きで紹介

知念岬公園

知念岬は沖縄本島の南東側、知念半島の先にある岬です。遊歩道や芝生広場、展望所などがあり公園として整備された岬となっています。

公園の先端付近は開けた場所となっていて、周囲約250度の広範囲で海の絶景を一望できるスポットです。エメラルドグリーンからコバルトブルーへと変わるグラデーションの先には『クマカ島』や、沖縄では神の島と呼ばれる『久高島』を望むこともできます。

また、知念岬公園の近くには沖縄でトップクラスの観光名所『斎場御嶽』などがあり、セットで効率よく観光を楽しむことが可能です。斎場御嶽が近くにあるためか知念岬公園は意外に観光客が少ない穴場なスポットなっているのも魅力のひとつです。

なお、海の青が映える昼間はもちろん、東海岸にあるため水辺線から朝日が登る日の出の時間に訪れるのもお勧めな他、星空観察の場所としても人気が高く、夜に訪れるのもお勧めなスポットとなっています。

知念岬公園へのアクセス

那覇空港から知念岬公園へは、一般道を使って45分ほどの道のりです。駐車場は併設されている知念体育館の無料駐車場を利用することができます。

知念岬公園の基本情報

知念岬公園からの眺め

  • 住所:沖縄県南城市知念久手堅
  • 時間:24時間開放
  • 定休日:なし
  • 駐車場:あり(無料)
  • トイレ:あり
  • バリアフリー:先端まで行くには階段を利用する必要がありますが、途中の展望所(東屋)までは車いすやベビーカーでも行くことができます

知念岬公園について、以下の記事で詳しく紹介していますので合わせてご覧ください。
知念岬公園は穴場な絶景スポット!沖縄の知る人ぞ知る観光名所を360度写真付きで紹介

残波岬

残波岬は沖縄本島のほぼ中央付近『読谷村(よみたんそん)』にある岬です。約30~40メートルの断崖絶壁が続く岬で、岬からは東シナ海の大海原を一望することができます。

岬の先端には高さ約31メートルの白亜の灯台が建っていて、200円の入場料を払えば灯台に上ることも可能でき、晴れていれば渡嘉敷島や粟国島、遠くは久米島などを望むことが可能です。

また、残波岬には

  • 子どもたちが自由に遊べる遊具広場
  • 手ぶらでバーベキューが楽しめるBBQ’S TI-DA33
  • バスケットコートやテニスコートなどのスポーツ施設
  • ヤギに餌やりができるふれあい動物広場

など様々な施設が併設されていて、絶景以外にも魅力溢れるレジャースポットとなっています。中でも残波岬いこいの広場に設置されている世界一大きなシーサーは観光客に人気が高く、一見の価値があります。

なお、岬の南側には白砂のビーチ『残波ビーチ』があるのですが、シャワーや更衣室などの設備も整っていますので観光客の方でも楽しみやすいビーチです。絶景とセットで海水浴も楽しめる貴重なスポットと言えるでしょう。

残波岬へのアクセス

那覇空港から残波岬へは1時間と少しの道のりです。渋滞さえ発生していなければ下道でもあまり時間は変わりませんので、沖縄の主要道路である国道58号線を北上して向かうルートがお勧めです。

残波岬の基本情報

残波岬の風景

  • 住所:沖縄県中頭郡読谷村字宇座
  • 時間:24時間開放
  • 定休日:なし
  • 駐車場:あり(無料)
  • トイレ:あり
  • バリアフリー:灯台までは遊歩道が整備されていて車いすやベビーカーでも行くことが可能です。ただし、遊歩道以外は未舗装となっていますので、海近くの崖などには行くことはできませんのでご注意下さい。

残波岬の詳細については、以下の記事でご確認ください。
残波岬はレジャー施設も充実した絶景スポット!沖縄の観光名所を360度写真付きで紹介

真栄田岬

真栄田岬は沖縄本島中部、リゾート地として知られる『恩納村』にある岬です。岬の上からは沖縄らしい真っ青な大海原が眺められる絶景スポットと知られている他、シュノーケリングやダイビングのスポットとしても非常に人気の高い岬となっています。

岬の展望所からは階段で海へと降りることができ、岬周辺のサンゴ礁でシュノーケリングが楽しむことが可能です。また、近くには沖縄本島ではトップクラスの人気ダイビングスポット『青の洞窟』があり、青の洞窟へのダイビングツアーのエントリーポイントとしても利用されています。

サンゴ礁には色とりどりの熱帯魚が生息していて、熱帯魚と戯れながらシュノーケリングをすることができますので、興味のある方はぜひ一度挑戦してみましょう。

ただし、通常の管理されたビーチとは違って水深もある程度深く危険もつきものです。シュノーケリング等を楽しみたい場合はツアーに参加するなどして、安全に海を楽しんで下さい。

なお、シュノーケリングやダイビングではなく、潮風に吹かれながら絶景を眺めるだけでも十分に楽しめるスポットです。

真栄田岬へのアクセス

那覇空港から真栄田岬までは高速道路を利用して1時間と少しの道のりです。

なお、真栄田岬には有料の駐車場が備わっていて、駐車料金は

  • 最初の1時間:500円
  • その後1時間毎:200円

となっています。

真栄田岬の基本情報

真栄田岬の風景

  • 住所:沖縄県恩納村字真栄田
  • 時間:7時~19時(駐車場の営業時間)
  • 定休日:なし
  • 駐車場:あり(有料)
  • トイレ:あり
  • バリアフリー:駐車場から展望所までは車いすやベビーカーでも行くことが可能です。

真栄田岬の詳細については、以下の記事でご確認ください。
真栄田岬は絶景だけじゃない!沖縄随一のシュノーケリング・ダイビングも楽しめるスポットを360度写真付きで紹介

万座毛

万座毛も真栄田岬と同じく、沖縄のリゾート地として知られる恩納村にある岬です。県内随一の絶景スポットとして人気が高く沖縄旅行のパンフレットなどにもよく掲載されているため、万座毛のシンボルである象の鼻に似た崖は写真などで見覚えのある方も多いのではないでしょうか。

海岸線に切り立つ高さ約20メートルの断崖絶壁の上は広大な草原となっていて、琉球王朝時代の国王が「万人を座らせるに足りる」と称賛したことでその名がついたとされます。(「毛(もう)」は沖縄の方言で草原や原っぱという意味です)

草原を囲むように断崖絶壁の縁付近が遊歩道となっていて、どこまでも続く壮大な東シナ海を一望できる絶景スポットとなっています。昼間はもちろん、夕日が水平線に沈む姿を拝むこともでき、夕暮れ時もたくさんの観光客が訪れる岬です。

また、2020年10月には新たな観光施設『万座毛周辺活性化施設』もオープンし、観光名所としての人気に拍車がかかっています。施設には展望デッキの他、土産物屋さんやレストランも入っていて、ショッピングや沖縄料理を楽しむことも可能です。

万座毛へのアクセス

那覇空港から万座毛へは高速道路を利用して1時間と少しの道のりです。最寄りの「屋嘉インターチェンジ」から10分弱と、アクセスしやすい場所にあるのも魅力のひとつです。

なお、万座毛には規模の大きな無料駐車場が備わっています。

万座毛の基本情報

万座毛-象の鼻に似た絶壁

  • 住所:沖縄県国頭郡恩納村恩納
  • 時間
    4月~10月:8時~20時
    11月~3月:8時~18時
  • 定休日:なし
  • 駐車場:あり(無料)
  • 料金:100円(小学生未満は無料)
  • トイレ:あり
  • バリアフリー:整備された遊歩道があり車いすやベビーカーでも回れます

万座毛の詳細については、以下の記事でご確認ください。
万座毛は沖縄トップクラスの絶景スポット!新たな施設もオープンした観光名所を360度写真付きで紹介

果報バンタ

果報バンタは沖縄本島の東、勝連半島の先にある離島『宮城島』の絶景スポットです。なお、宮城島は海中道路を経由して沖縄本島から車で行くことができる離島となっています。

沖縄の方言で「果報」は「幸せ」、「バンタ」は「崖」という意味で、別名「幸せ岬」とも呼ばれています。

高さ約70メートルの断崖絶壁から望む太平洋は、サンゴ礁が作るエメラルドグリーンからコバルトブルーへと変わるグラデーションが息を呑むほど美しく、幸せ岬の名前にふさわしい絶景です。

なお、果報バンタは『ぬちまーす観光製塩ファクトリー』という塩工場の敷地内にあります。果報バンタの展望所と同じく塩工場自体も無料見学することができ、1箇所で2つの観光を楽しめるスポットとなっています。

また、工場の敷地内には「命御庭(ぬちうなー)」という散策コースもあり、そちらはパワースポットとしても人気の高い場所です。

果報バンタへのアクセス

那覇空港から果報バンタへは高速道路を利用して1時間15分ほどの道のりです。ただし、沖縄はよく渋滞が発生することがありますので、時間には余裕を持ってプランをたてることをお勧めします。

駐車場は、塩工場の無料駐車場を利用することが可能です。

果報バンタの基本情報

果報バンタからの眺め

  • 住所:沖縄県うるま市与那城宮城2768
  • 時間:9時~17時半
  • 定休日:なし
  • 駐車場:あり(無料)
  • 料金:無料
  • トイレ:あり
  • バリアフリー:駐車場から果報バンタまでバリアフリーコースもありますが、傾斜がきつかったり砂利道があったりと介助者が必要です。

果報バンタの詳細については、以下の記事でご確認ください。
果報バンタ(かふうばんた)-沖縄の絶景スポットを360度写真付きで紹介

茅打ちバンタ

茅打ちバンタは沖縄本島の北部、国頭郡国頭村宜名真にある知る人ぞ知る絶景スポットです。国立公園に指定されている「山原(やんばる)」にあり、高さ約80メートルの断崖絶壁の上からは真っ青な海だけでなくやんばるの大自然も一望することができます。

足がすくむほど険しい断崖絶壁はその昔、茅を束ねて崖から落とした際に強風に打たれてバラバラになってしまったことから「茅打ちバンタ」という名がついたと言われています。

この断崖絶壁の上からの眺めは正に絶景で、エメラルドグリーンからコバルトブルーへと変わる海のグラデーションは息を呑む美しさです。また、眼下に見えるサンゴ礁の海は透明度が非常に高く、泳いでいる魚の影が見えるほどとなっています。

また、茅打ちバンタは周辺に明るい施設が無いため県内でも随一の星空観察スポットとして知られています。周辺が暗いため十分注意が必要ですが、沖縄で満天の星空を眺めたい場合はぜひ足を運んでみると良いでしょう。

茅打ちバンタへのアクセス

那覇空港から茅打ちバンタへは高速道路を利用しても2時間ほどの道のりと、少々距離があります。運転は十分注意して向かいましょう。

なお、茅打ちバンタには無料の駐車場が備わっています。混雑することもほぼありませんので、駐車スペースに困ることは無いでしょう。

茅打ちバンタの基本情報

茅打ちバンタからの眺め

  • 住所:沖縄県国頭郡国頭村宜名真
  • 時間:24時間開放
  • 定休日:なし
  • 駐車場:あり(無料)
  • 料金:無料
  • トイレ:あり
  • バリアフリー:整備された遊歩道があります。

茅打ちバンタの詳細については、以下の記事でご確認ください。
茅打ちバンタは昼も夜も絶景が見れる!沖縄の穴場な観光スポットを360度写真付きで紹介

辺戸岬

辺戸岬は国頭村にある沖縄本島最北に位置する岬です。最南端近くの喜屋武岬と同じく東シナ海と太平洋の両方を一望できる絶景スポットとなっています。荒々しい波が断崖に打ち付ける迫力のある絶景を見ることができます。

なお、第二次大戦後、沖縄がアメリカに統治されていた時代には国境の地であり、この辺戸岬では祖国復帰を願い狼煙(のろし)を上げていたという歴史的にも価値の高い場所です。

現在では『日本祖国復帰闘争碑』が建てられてい他、『ヨロン島・国頭村友好記念碑』や『海邦国体(第42回国民体育大会)の記念碑』などの記念碑が建てられていて、沖縄県民にとって重要な地であることがわかります。

辺戸岬内には拝所(ウガンジュ)と呼ばれる祈りを捧げる場所も多数あり、近年はパワースポットとしても人気の高い場所です。

辺戸岬へのアクセス

那覇空港から辺戸岬までは高速道路を利用しても車で2時間以上かかる距離です。アクセスに難はありますが、本島最北の地から眺める絶景は格別で、また晴れた夜には海の向こうに鹿児島県の与論島の明かりを見ることもできます。

なお、辺戸岬には規模の大きな無料駐車場が備わっていますので、駐車スペースに困ることはありません。

辺戸岬の基本情報

辺戸岬からの眺め

  • 住所:沖縄県国頭郡国頭村辺戸
  • 時間:24時間開放
  • 定休日:なし
  • 駐車場:あり(無料)
  • 料金:無料
  • トイレ:あり
  • バリアフリー:遊歩道が整備されていて車いすやベビーカーでも展望所まで行くことが可能です

辺戸岬の詳細については、以下の記事でご確認ください。
辺戸岬は絶景の広がる観光名所!沖縄本島の最北の地を360度写真付きで紹介

最後に

今回紹介した岬以外にも、高台やビーチ、橋など沖縄にはたくさんの絶景スポットがあります。真っ白い砂浜で海水浴を楽しむだけでなく、絶景スポットを巡る沖縄旅行もお勧めです。

なお、今回紹介した絶景スポットには地元の方が祈りを捧げる拝所があるなど、沖縄の方にとって信仰の対象となっている場所もあります。そのことを念頭に、むやみに騒いだりゴミをポイ捨てしたりと行儀の悪い行為をしないよう注意して下さい。祈りを捧げている方を見かけたら、ぜひ心のなかで一緒に平和を祈ると良いでしょう。

また、岬の中には柵がない崖近くまで行ける場所もありますが、危険を伴いますので十分に注意して観光を楽しん下さい。

コメント

タイトルとURLをコピーしました