万座毛の概要
万座毛は沖縄県恩納村にある県内有数の観光スポットです。海岸線に切り立つ高さ約20メートルの断崖絶壁を持つ岬で、崖の上は広大な草原となっています。草原を囲うように岬の縁は遊歩道が整備されていて、どこまでも広がる真っ青な東シナ海を一望することができます。
万座毛という名前の由来は、琉球王朝時代の1726年に国王の尚敬王が訪れ「万人を座らせるに足りる」と称賛したことからそう呼ばれるようになりました。なお、「毛(もう)」とは沖縄の方言で草原や原っぱという意味を持っています。
沖縄本島のほぼ中央付近に位置していて、周辺には人気のビーチもたくさんあるリゾートエリア内にあります。沖縄の主要道路である国道58号線からも近く、アクセスしやすいのも魅力的です。
遊歩道はゆっくり景色を見ながら回っても20~30分ほどの所要時間なので、美ら海水族館など北部の観光名所に行く際に立ち寄るのにも最適な観光スポットとなっています。
万座毛の魅力
象の鼻に似た断崖と東シナ海の絶景
万座毛最大の魅力は沖縄の青い空と大海原が作り出す絶景。万座毛からの景色は沖縄旅行のパンフレットやポスターにも採用されることも多く、象の鼻に似た断崖は印象的で写真などで見覚えのある方も多いのではないでしょうか。
琉球石灰岩が作る断崖はゴツゴツと荒々しく、遠くから眺めているだけでも足がすくむほど迫力満点の景観となっています。
高さ約20メートルから見下ろす足元の海は透明度が高く、サンゴ礁と砂地のグラデーションをはっきりと見ることができます。また、コバルトブルーの大海原の先には、晴れていれば伊江島タッチューを望むことも可能です。
なお、絶景を見ることができる遊歩道は平坦でバリアフリーとなっています。車いすやベビーカーでも観覧しやすいのも魅力のひとつです。
お勧めの時間帯
万座毛の絶景を堪能したり写真に収めたりしたい場合は正午あたりがお勧めです。お日様が真上にあるタイミングが海のグラデーションがよりはっきりと見えるでしょう。
なお、万座毛は沖縄本島の西海岸側にあるため、お昼すぎは撮影ポイントによっては逆光となってしまいますので、絶景を写真に収めたい場合は時間帯に注意しましょう。
ただし、西海岸にあるということは水平線に沈む夕日を拝むこともできる場所ということです。夕暮れの万座毛も非常に人気があり、ハイシーズン中は象の鼻に似た断崖の向こう側に沈む夕日を一目見るためにたくさんの観光客が訪れます。
新たな観光スポット万座毛周辺活性化施設
出典:恩納村公式サイト
2020年10月、万座毛に新たな『万座毛周辺活性化施設』という観光施設がオープンしました。もともと万座毛の駐車場には土産物屋が軒を連ねる建物が併設されていたのですが、その場所が再開発され、複合施設へと生まれ変わっています。
土産物屋はもちろん、沖縄料理を堪能できるレストランや万座毛の絶景を見渡せる展望デッキなどが入った複合施設となっていて、恩納村の新たな観光スポットとして注目を集めています。
なお、万座毛はもともと無料の観光スポットでしたが、万座毛周辺活性化施設がオープンした再開発後は環境保全料として「1人100円(小学生未満は無料)」の料金が発生するようになりました。
トベラ岩(夫婦岩)
万座毛の東側は万座ビーチのある湾が広がっていて、その湾内にはトラベ岩と呼ばれる2つの巨石が寄り添うように海から顔を出しています。隣り合う2つの巨石はしめ縄で結ばれていて、神聖な岩であることがわかります。
それぞれ聖観音と慈母観音が祀ってあるそうですが、その寄り添う姿から『夫婦岩』とも呼ばれていて、夫婦円満や家内安全などのご利益があると言われています。
象の鼻に似た断崖とは逆方向ではありますが、万座毛からもトラベ岩をみることができますので足を運んだ際はぜひ探してみましょう。
万座毛へのアクセス
那覇空港から万座毛へは高速道路を利用して1時間ほどの道のりです。最寄りのインターチェンジは「屋嘉インターチェンジ」で、ICを降りてからは10分弱とアクセスしやすい場所にあります。
また、高速道路を利用せずに58号線をのんびり北上するのもお勧めです。ただし、沖縄の道は渋滞することも多く、下道からだと1時間30分ほどかかりますのでご注意下さい。
なお、万座毛には規模の大きな無料駐車場が備わっています。
万座毛に関するみんなのツイート・口コミ
万座毛
海見るのだいすきなわたしにはたまらなかった
波のうねり、ひろがり、光のキラキラ、青さ、透明で透ける海底、あぶく、
見渡せる海の、そこにある水の量を想像して圧倒される謎の感性の持ち主だけどそういうの大切にしたい pic.twitter.com/tB47zKLijo
— よしこ@沖縄本島🚴♀️ (@kii_moto88) May 5, 2022
沖縄の絶景、万座毛。
ふらっと立ち寄ったが、非常に良かった。
観光名所なのに、昔から誰も行こうとしなかった。
入場料100円。
えっ?お金取るの?
1番の理由は多分それ。
2番目は移動できるスペースが、限定的な事。
理由は分かるから、良いんだけどね。 pic.twitter.com/k2FDny4Ncg
— 高江洲 強【Free Moon】 (@free_moon_tarot) April 26, 2022
万座毛、めちゃくちゃ綺麗でした〜😉 pic.twitter.com/it4ZYz6uKV
— モトモト(2年ぶりのタイ (@JALANAMILs) April 25, 2022
万座毛下の海岸 pic.twitter.com/cGm6DprulA
— komatsumax (@komatsumax) April 24, 2022
その他の絶景岬
今回紹介した万座毛以外にも、沖縄には絶景が見られる『岬』がまだたくさんあります。絶景だけでなく観光施設が併設されていたりシュノーケリングスポットになっていたり、他のレジャーも同時に楽しめる場所などタイプも様々です。
以下の記事では万座毛と同じく観光地として整備されていて、観光客でも気軽に行きやすい岬を厳選して紹介していますので、ぜひ沖縄旅行の際に参考にして下さい。
▶沖縄本島の『岬』8選!死ぬまでに一度は見たい絶景スポットを360度写真付きで紹介
万座毛の基本情報
- 住所:沖縄県国頭郡恩納村字恩納2767
- 電話番号:098-966-8080(万座毛周辺活性化施設)
- 営業時間
4月~10月:8時~20時
11月~3月:8時~18時 - 定休日:なし
- 料金:100円
- 駐車場:あり(無料)
- トイレ:あり
- 公式サイト
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