平和通り商店街とは
平和通り商店街(通称、平和通り)は、沖縄一の繁華街「国際通り」から垂直に伸びる商店街です。全長416メートルのアーケードが設置された商店街で、176の店舗が軒を連ねています。
アーケードが日よけとなり、沖縄の強い日差しから守ってくれますが、その分少し暗くなっており、国際通りとは一味違ったディープな雰囲気を醸し出してます。お年寄りが経営する歴史の長そうなお店や、サブカル色が強い個性的なお店が多く、目的なく散策するだけでも沖縄文化を味わうことができるおすすめの観光スポットです。
観光で国際通りに訪れた際は、セットで楽しみたい場所の一つとして観光雑誌などでも度々紹介されています。
下記に並べたスポットは、場所的に近くにまとまっていて、全て歩いて回ることが可能な観光スポットとなっています。
- 国際通り
- 平和通り
- 市場本通り
- 牧志公設市場
- 壺屋やちむん通り
近くにまとまっているとはいえ、一つ一つは長い商店街で、裏路地にも見所が多数あるので1日がかりの観光となります。
平和通り商店街の360度写真
国際通り側にある、平和通りの入り口です。
入り口付近の360度写真です。上を見上げるとアーケードがだいぶ老朽化しているのがわかります。
平和通りには土産物屋も多く、観光客向けのお店も充実しています。
上の360度写真に写っている「美ら風」というお店では、琉球アート体験と題して、琉球ガラスやシーサー作りの体験ができます。予約は不要とのことですので、時間があれば立ち寄ってみてはいかがでしょう。
詳細は公式ページをチェックしてみてください。
奥の方まで足を進めると、地元民向けの雑貨屋や婦人服屋、大衆食堂なども増えてきます。
360度写真に写っている「花笠食堂」は、沖縄の家庭料理を味わえる大衆食堂です。観光客向けの食事処とは違ったローカルな沖縄料理を楽しむことができます。
花笠食堂以外にも、平和通り付近には大衆食堂や沖縄そば屋さん、個性的な居酒屋なども多いので、食べ歩きも楽しいかもしれませんね。
平和通りと並ぶ商店街と牧志公設市場
平和通りには、他にも並行して走るアーケード商店街があり、またそれらを結ぶ路地にもアーケードが張り巡らせれていて、巨大なアーケード商店街が出来上がっています。まるで迷路のようで、初めて訪れると自分がどの商店街にいるのか?わからなくなってしまいます。
むつみ通りの360度写真
むつみ通りは路地といった感じで、平和通りなどに比べ道幅が狭く、また地元民向けのお店も多く、よりディープな雰囲気のある商店街です。
市場本通り
ドンキホーテ国際通り店横から、牧志公設市場へと続くアーケード商店街です。
土産物屋と地元民向けの商店が混在しています。
牧志公設市場
市場本通りを奥へと進むと、那覇市民の台所「牧志公設市場」があります。上の360度写真は牧志公設市場の入り口付近です。
牧志公設市場からは、市場中央通りへと通り名を変えて更に奥へと続いています。
牧志公設市場については「牧志公設市場を360度写真付きでレポート。ここを知らずに沖縄は語れない!」の記事にて詳しく紹介していますので、そちらの記事もぜひ御覧ください。
新天地市場本取り
平和通りや市場中央通を更に奥へ奥へと進むと「新天地市場本通り」という商店街があります。ここまで奥に来ると観光客向けのお店はなくなり、地元のお年寄り向けの店が増えます。
また、上の360度写真に写っているように、ダンボールを並べて果物を販売する、まさに露天闇市だった頃の名残を垣間見ることもできます。
平和通りの由来
戦後、開南地区から牧志にかけて発生した闇市が平和通りの起源となっています。国際通りや牧志公設市場もこの闇市から発展した繁華街です。
「平和通り」という名前は、もともとそこにあった「平和館」という映画館が由来となっています。沖縄には、平和通り以外にも「国際通り」や「沖映通り」など映画館が名前の由来となった通りが多くあります。
映画館は、戦争で傷つけられた心を癒す娯楽施設として沖縄の人たちに広く親しまれ、1960年頃は120もの映画館があったそうです。当時、映画館が沖縄の人たちにとって心の拠り所となっていたことが伺えます。
アーケードの撤去が決定
今回紹介した沖縄の平和通りといえば、全長416メートルのアーケードがシンボルですが、このアーケードは老朽化のため撤去されることが決まっています。
修繕や建て替えを望む声も多いのですが、アーケードを建築するための費用は1.5億〜2億円と言われており、現状の経済面からは難しい。と判断されたようです。代替案として、オーニング(日よけ)を設置することなども検討されているようです。
平和通りのまとめ
今回紹介した平和通りは、観光客だけでなく、地元の老若男女も買い物を楽しんでいる珍しい商店街です。地元の人が行く食事処も多く、現地の生活感を感じることができる貴重な観光スポットです。
先述した通り、アーケードの撤去が決まっており変化を余儀なくされていますが、闇市からスタートし、昔の沖縄を未だに留めるこの場所が変わってしまうのは少し寂しい気もします。
アーケードの撤去は2025年を目処に計画されているようなので、それまでに沖縄旅行に行く方はぜひ足を運んでみることをおすすめします。
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