国際通りをバーチャル観光!沖縄が詰まった奇跡の1マイルを360度写真レポート

沖縄観光の定番スポット「国際通り」

国際通り360度写真 https://tokyo360photo.com/okinawa-kokusai-street – Spherical Image – RICOH THETA

沖縄一の繁華街といえば、今回紹介する「国際通り」。観光客はもちろん、地元の若者からお年寄り、そして米軍基地の兵隊さんまで、いろんな人種が集うこの街で沖縄の「今」を楽しむことができるスポットです。

 

国際通り てんぶす那覇付近 360度写真 https://tokyo360photo.com/okinawa-kokusai-street – Spherical Image – RICOH THETA

安里三叉路から県庁前のパレット久茂地を繋ぐ、約1.6キロメートルの直線道路で、戦後の焼け野原からいち早く復興を遂げた場所として「奇跡の1マイル」とも呼ばれています。

メインストリートには、アパレルショップや飲食店、お土産物屋さんなど様々なお店が立ち並んでいます。また、一歩裏通りに足を踏み入れると、まるでタイムスリップしたかのような錯覚に陥る古い商店街が網目のように広がっていて、フラフラと散策するだけでも十分に楽しめます。

変わり続ける沖縄の今と、守り続けられてきた沖縄文化を味わうことができる観光スポットです。

国際通りをバーチャル観光!360度写真

ハーリーのオブジェ

国際通り-360度写真03

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安里側から国際通りに入ってすぐの場所に、さいおんスクエアという、商業施設やホテル、公民館や図書館も入る複合施設があります。上の360度写真は、そのさいおんスクエア前に設置されている、ハーリーブニを模したベンチです。

ハーリーとは、沖縄の各漁港で毎年(旧暦5月4日)行われている、手漕ぎ船どうしがスピードを競い合うお祭りです。船は「ハーリーブニ」と呼ばれる(上の360度写真に写っているような)細長い形の伝統的な船で、長さは14.55メートルもあります。沖縄の各漁港では街をあげての一大イベントとなっていてかなり盛り上がりをみせます。観光スポットとしてもかなりおすすめのイベントです。ハーリーの時期に沖縄旅行を計画している方は、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?

各地のハーリーの情報は、こちらのサイトをチェックして下さい。
http://www.tabirai.net/sightseeing/feature/okinawa-haarii.aspx

牧志駅のうふシーサー

国際通り-360度写真04

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ゆいレールの牧志駅前にある「さいおん うふシーサー」という巨大なシーサー。「うふ」とは沖縄の方言で「大きい」という意味があります。「大きいシーサー」そのまんまのネーミングですね。

このうふシーサーには兄弟分がいます。国際通りから桜坂中通りという道にそれ、壺屋のやちむん通り方面に進むと、やちむん通り入口に「壺屋うふシーサー」という瓜二つのシーサーが設置されています。歩いてすぐ行ける場所なので、両方おさえておきたい観光スポットです。

てんぶす那覇

国際通り-360度写真05

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「てんぶす」とは沖縄の方言で「おヘソ」を意味し、その名の通り国際通りの中心近くに位置する施設で、

  • 1階には「那覇市観光案内所」「ショッピングエリア」
  • 2階には「那覇市伝統工芸館」
  • 3階には「会議室」「IT研究室」「SOHO室」「NPO那覇支援センター」
  • 4階には「テンブスホール」「音楽スタジオ」「レッスンルーム」

などが入居する観光客向けの複合施設です。

ホールで琉球舞踊などの公演が催される他、

  • エイサー体験教室
  • 琉球舞踊体験教室
  • 三線体験教室
  • うちなーぐち(沖縄の方言)体験教室
  • 琉球料理体験教室

など、体験型の観光も充実していて、沖縄の伝統文化に触れられる観光スポットです。

後ほど詳しく書きますが、このてんぶす那覇付近に昔あった映画館「アーニーパイル国際劇場」が、国際通りの名前の由来となっています。

平和通り商店街の入り口

国際通り-360度写真06

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平和通り商店街は、国際通り中心部の牧志から垂直に伸びるアーケードのある商店街です。名前は公募で決まったようですが、この入り口付近に「平和館」という映画館があったため、もともと「平和通り」と呼ばれていたようです。(国際通りに続き、映画館が通りの名前になることが多いようですね)

 

国際通り-360度写真07

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平和通りを入ってすぐは、観光客向けのお土産物屋さんが多く並んでいますが、奥に行けば奥に行くほど、地元民のための商店が並んでいます。どれも古くからやっていそうなお店ばかりで、情緒あふれる商店街です。

平和通り商店街は、別の記事で詳しく紹介していますので、そちらも合わせてご覧ください。
平和通り商店街を360度写真レポート。一味違った沖縄の観光スポット

さらに奥に進むと、那覇市民の台所と呼ばれる「牧志公設市場」がありましたが、2019年6月、建て替えのため閉鎖となりました。2022年の再開を目指して、現在は建て替えの工事が行われています。旧市場は他県の市場とは違う独特な雰囲気があり、ディープな沖縄を味わえる場所として人気の観光スポットの一つでした。この旧市場も別の記事で紹介していますので、今はなき旧市場の360度写真もぜひご覧ください。
牧志公設市場を360度写真付きでレポート。ここを知らずに沖縄は語れない!

市場本通りの入口

国際通り-360度写真08

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市場本通りも平和通りと同じように、国際通りから垂直方向に伸びるアーケード街です。その名の通り、国際通りから市場(牧志公設市場)への最短ルートとなっています。

この市場本通り入口のすぐ脇には、ドン・キホーテ国際通り店が建っています。2013年にオープンしたこのドン・キホーテでは、沖縄の方言バージョンの店内放送も流れており、観光客を楽しませています。

松尾付近

国際通り-360度写真09

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なぜかリムジンが走っていたりします。誰が乗っているのでしょうね?

リムジンの向こうに見えるのが「沖縄屋 泡盛蔵」という泡盛(沖縄の地酒)専門店です。泡盛と一言で言っても1,000近い種類が存在しているようです。

ラオックス

国際通り-360度写真10

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入口に奇抜なシーサーがいるラオックス国際通り店。総合免税店として、特に海外からの観光客に力を入れており、外国語対応のスタッフが常駐しているようです。と言うと聞こえは良いですが、いわゆる中国人観光客の「爆買い」向けにオープンした店舗です。

東京でも中国人観光客による爆買いが話題になりましたが、ここ沖縄でも爆買いの波が押し寄せています。このラオックスでは、爆買い客に人気の高い、京都の「京焼」や岩手県の「南部鉄器」などが販売されていて、なんだかちょっと悲しい現実を見たような気がしますが、これも変化し続ける国際通りの新しい一面ということかもしれませんね。

ぱいかじ

国際通り-360度写真11

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沖縄民謡の生演奏を聴きながら、沖縄料理を堪能できる観光客向けのお店です。沖縄にはもちろん、東京などにも支店を持つ沖縄料理屋さんです。東京だと「新宿南口店」「銀座八丁目店」があります。店舗の詳しい情報は以下の公式サイトをご確認ください。
ぱいかじ店舗情報

OKINAWA文化屋雑貨店

国際通り-360度写真12

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燃え尽きている「あしたのジョー」や、ジョーズがトレードマークとなっている「OKINAWA文化屋雑貨店」。ちょっと変わり種なお土産を探すには良さそうなお土産物屋さんです。

県庁前交差点

国際通り-360度写真13

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国際通りの端っこにあるスクランブル交差点。近くにはお菓子御殿パレット久茂地(デパート)などの商業施設の他、県庁や県議会などもあります。

パレットくもじ前の広場

国際通り-360度写真14

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県庁前交差点にある「リウボウ(パレットくもじ)」の広場です。以前は、国際通りに三越や山形屋、ダイナハなどのデパートが複数ありましたが、いずれも閉店していて、現在はこのパレットくもじが沖縄唯一のデパートとなっています。

国際通りの歴史(奇跡の1マイル)

国際通り-360度写真15

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太平戦争前は「新県道」という名で呼ばれており、琉球王国の王都である首里と那覇市の中心を結ぶ道として使われていました。当時は畑などが広がるただの田舎道だったようです。

時は流れ太平洋戦争が勃発。終戦間際には沖縄戦と呼ばれる激しい戦闘が繰り広げられます。現在の国際通りがあった新県道一帯も、この沖縄戦で甚大な被害を受け、あたり一面焼け野原となってしまいました。

しかし、米軍に土地を接収され行き場を失った那覇市民が闇市を形成し始めたのをきっかけに、新県道や牧志公設市場付近が急速に復興を遂げることになります。(この、焼け野原からの目覚ましい発展が「奇跡の1マイル」と呼ばれる所以です)

国際通りという名の由来

1945年の敗戦からわずか3年後の1948年1月21日には、敗戦後初めて米軍政府から正式に認可された常設映画館「アーニーパイル国際劇場」が、現国際通りの中心近く(現在のてんぶす那覇付近)に開館します。このアーニーパイル国際劇場は、敗戦後で娯楽の少なかった県民の間で瞬く間に人気となり、いつしかこの国際劇場のある通りを「国際通り」と呼ぶようになり、今に至ります。

なお、このアーニーパイル国際劇場では、映画はもちろん、のど自慢大会やプロボクシングの試合、ストリップショーなども行われており、那覇市民の娯楽(エンタメ)の中心だったようです。

現在の国際通り

戦後いち早く復興を遂げた国際通り。当初はデパートやアパレルショップ、映画館やカラオケなど地元民のための商業施設が立ち並び、東京で言うところの渋谷のように若者が集う流行の発信地であり、人と活気が溢れる繁華街でした。

しかし、沖縄が観光地として人気を博していくにつれ、お土産物屋さんや観光客向けの飲食店が増えていき、観光地化が一気に進みました。

観光客が増加する代わりに、元々国際通りに軒を連ねていたデパートやアパレルショップは、那覇新都心という再開発地区に出来た大型のショッピングモールに客を奪われ、地元民と国際通りとの繋がりがだんだんと薄れてきているのが現状です。国際通りにあった「山形屋」や「三越」といったデパートはいずれも既に閉店してしまいました。

今回筆者が訪れたのが平日だったということもあるのかもしれませんが、確かに観光客風の人がほとんどで(しかも中国系の観光客が多く見受けられました)、以前に比べ味気なさを感じたのと、やはり活気がなくなってきているようにも感じました。

国際通りのまとめ

国際通り-360度写真16

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王都首里と市の中心を結ぶ田舎道だったのが戦争で一旦は焼け野原に。そこから奇跡の復興を遂げて地元民の娯楽の中心となった後、今度は観光地化が進む代わりに地元民のお客さんが離れてしまった国際通り。中国人の爆買い旋風にも陰りが見え始めた今、また新たに変革の時を迎えているのかもしれません。

時代とともに変わり続けてきた国際通りですが、今後はどのような姿になっていくのでしょうか?観光地として発展していくのと同時に、作られた観光都市ではなく、やはり地元民にも愛される街として、沖縄のリアルな今を感じられる観光スポットとしてさらなる成長をとげて欲しいですね。

国際通りのクチコミ・みんな声

 

 

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