今はなき旧牧志公設市場を360度写真付きでレポート。ここを知らずに沖縄は語れない!

牧志公設市場は老朽化による建て替えのため、2019年6月に一時閉鎖となりました。2022年4月にリニューアルオープンする予定で建て替えの作業が行われています。この記事では、今はもう見ることができない古い牧志公設市場を360度写真付きで紹介しています。

牧志公設市場でディープな沖縄を味わう

牧志公設市場01 https://tokyo360photo.com/nahashi-makishi-market – Spherical Image – RICOH THETA

沖縄のメインストリート「国際通り」から、アーケードのある商店街「平和通り」に入り、奥へ奥へと進んで行くと「那覇市第一牧志公設市場」という知る人ぞ知る観光スポットがあります。今回はこの、那覇市民の台所を360度写真付きでレポートしたいと思います。

 

牧志公設市場02 https://tokyo360photo.com/nahashi-makishi-market – Spherical Image – RICOH THETA

牧志公設市場の歴史

第二次大戦直後の昭和22年(1947年)頃、復興を目的に那覇市壺屋の焼き物の陶工たちが許可を得て住み着くようになり、それに伴い那覇市の中心市街地を流れるカーブ川(我部川)に闇市が発生。その闇市が現在の牧志公設市場の起源となっています。

闇市だった当時は、川沿いだけでなく水上店舗も立ち並んでいたそうです。終戦直後はもちろん整備も行き届いておらず、洪水なども頻発。衛生的な問題を抱えていました。

そんな問題を解決するために、自治体である那覇市が昭和25年(1950年)に米軍管理用地約9800m2を借地契約し木造4棟の長屋を建設。晴れて公の市場としてスタートしました。

当時の木造長屋は昭和44年(1969年)に消失しており、現在の建物は昭和47年(1972年)に、総面積1419平方メートルの敷地に3階建てで建てられたものです。(一般客が利用できるのは1階と2階のみとなっています)

闇市から数えると歴史は長く、現在出店している店舗も老舗ばかりとなっています。沖縄観光の一大スポットである国際通りなどは、ドン・キホーテが店舗を構えるなど時代とともに変化し続けていますが、牧志公設市場は昔と変わらない姿を残しており、よりディープな沖縄を味わいたい沖縄通の観光客から人気の高いスポットとなっています。

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