果報バンタの概要
果報バンタ(かふうばんた)は沖縄県うるま市にある、知る人ぞ知る絶景ポイントです。沖縄の方言で果報(かふう)とは「幸せ」、バンタは「崖」という意味で、別名「幸せ岬」とも呼ばれています。
沖縄本島から海中道路を経由して車で行ける「宮城島」の東側に位置し、高さ約70メートルの断崖絶壁からは真っ青に広がる太平洋を一望することができます。
果報バンタの展望所は「ぬちまーす観光製塩ファクトリー」という塩工場の敷地内にありますが、一般客にも開放されていて誰でも自由に立ち寄ることが可能です。また、塩工場も無料で見学することができ、1箇所で2つの観光が楽しめるスポットとなっています。
果報バンタの見どころ
果報バンタの見どころはもちろん眼下に広がる海。沖縄には白砂のビーチが至るところにありますが、果報バンタにはビーチから眺める海とは一味違った魅力があります。
果報バンタのある宮城島は、古くは「高離り(たかはなり)島」と呼ばれており、周りの離島に比べると標高が高い島です。その標高の高い宮城島の中でも、切り立った崖の上にある果報バンタから眺める青い海は、ここでしか見ることのできない絶景です。
まだそまで有名な観光スポットではないため、観光客は比較的少なく、穴場なところも嬉しいポイントのひとつ。パラグライダーのような派手なアトラクションがあるわけではありませんが、崖を登ってくる潮風を受けながら眺める沖縄の空と海に癒されること間違いありません。
お勧めの時間帯
果報バンタの絶景をより楽しめむための時間帯は、太陽が真上にある12時(正午)前後がお勧めです。東側の海岸のため、午前中は逆光となってしまいますので、写真を撮影したい方は午後が良いでしょう。
もちろん晴れている方が海の青が綺麗に見えるのですが、少々曇っていても絶景であることに変わりはありませんので足を運ぶことをお勧めします。ただし、風が強くて海が荒れている日は白波が立っていて海の綺麗さが半減してしまうかもしれません。
なお、夜明けの時間帯では、晴れていれば水平線から登る朝日を拝むことも可能です。
また、もう一点気にしたいのが潮の満ち引きです。干潮時のほうが白砂からリーフ、深い海へと色が変わっていくグラデーションをよりはっきりと見ることができます。
ぬちの浜
果報バンタから海に向かって左側の眼下には、自然にできた白い砂浜「ぬちの浜」があります。ウミガメが産卵に訪れることもあるそうで、神々しさを感じさせてくるるほど美しいビーチです。
なお、沖縄の方言で「ぬち」とは「命」という意味です。
残念ながらぬちの浜へと続く道は無く、浜へと降りることはできません。(沖縄には猛毒を持つハブがいますので、森の中を無理やり行くのはお勧めできません)
ぬちの浜へ行きたい場合は、シーカヤックを利用していくツアーがあるようなので参加してみると良いでしょう。透明度抜群のプライベートビーチを満喫することができます。
命御庭(ぬちうなー)のパワースポット
冒頭にも書きましたが、果報バンタは「ぬちまーす観光製塩ファクトリー」という塩工場の敷地内にあるのですが、この工場の敷地は「命御庭(ぬちうなー)」と呼ばれるちょっとした散策コースになっていて、営業時間内であれば自由に散策することができます。
この「命御庭」には、果報バンタ以外にもぜひ足を運びたいパワースポットがあります。
龍神風道(りゅうじんふうどう)
沖縄の島々を創ったとする祖神「アマミキヨ」「シルミキヨ」が住んでいたと伝えられている「浜比嘉島」と、沖縄では神の島と呼ばれる「久高島」の両方が一直線上に見える場所で、龍神の通り道と言われています。
三天御座(みてぃんうざ)
小さな鍾乳洞となっている場所ですが、天と地、海の神様が集う場所と言われています。命御庭のパワーの源で、ここ三天御座から敷地内のいたるところにエネルギーが流れているとされています。
また、敷地内には龍神風道や三天御座以外にも「はなり獄」など見どころがたくさんあります。ぬちうなー自体は15分程で散策できる規模なので、果報バンタの絶景を見た後はぜひ散策することをお勧めします。
ぬちまーす観光製塩ファクトリー
ぬちまーす観光製塩ファクトリーでは塩工場を無料で見学することができます。世界初と言われる「常温瞬間空中結晶製塩法」をガイドの方の解説を聞きながら見学することができます。塩が雪のように降り積もる姿は一見の価値があります。
また、予約をすれば「ぬちまーす」が生まれたストーリーなどの講話を受けることも可能なので、興味のある方は公式サイトをご確認ください。
工場見学の他にも、施設内にはぬちまーす関連商品の直売所やカフェもありますので、ぜひ立ち寄ってみましょう。
果報バンタへのアクセス
那覇空港から果報バンタまでは高速道路を利用して1時間15分ほどです。高速道路を使わなくても道が混んでいなければ1時間半ほどで行くことが可能です。
なお、駐車場はぬちまーす観光製塩ファクトリーの無料駐車場が利用可能です。駐車場から果報バンタまでバリアフリーコースもありますが、傾斜がきつかったり砂利道があったりと介助者が必要です。
果報バンタ(ぬちまーす観光製塩ファクトリー)の基本情報
- 住所:沖縄県うるま市与那城宮城2768
- 電話番号:098-923-0390
- 営業時間:
工場見学:9時~17時30分
直売所:9時~17時30分
カフェ:10時~17時 - 定休日:年中無休
- 公式サイト
果報バンタの口コミ
お疲れ様です 昨日、午後4時過ぎの
「 果報バンタ 」です#空がある風景 #空と海 #青空 pic.twitter.com/x7DYzDl82j— まじむん@ (@foster5703) August 21, 2021
果報バンタは何度みてもよきかな pic.twitter.com/kKgkBdozyN
— かっぱ (@Coppermine0) August 15, 2021
命の塩と言う意味の「ぬちまーす」の工場と直営売店です。
塩だけでなく美容品や様々な商品を扱っています。
併設のカフェで食べられるぬちまーすのソフトは絶品!
敷地内には幸せ岬と言う意味の「カフウバンタ」があり、素晴らしい景色を眺められます。https://t.co/SGZgPhD1cL
#めんそーれFC琉球 pic.twitter.com/P7p8Rs2FxP— こばさん@足利御厨ファン (@t_kobaindb) September 17, 2019
ぬちまーすカフェ「たかはなり」は、想像してたよりは大分良かった。単なる併設店ぐらいに思ってたのだけど、メインだけじゃなくパンとかスープも丁寧に作ってますね。今度マース煮食べに行こう。
— Naruaki TOMA 温泉旅行… (@naltoma) September 24, 2010
その他の絶景岬
今回紹介した果報バンタ以外にも、沖縄には絶景が見られる『岬』がまだたくさんあります。絶景だけでなく観光施設が併設されていたりシュノーケリングスポットになっていたり、他のレジャーも同時に楽しめる場所などタイプも様々です。
以下の記事では果報バンタと同じく観光地として整備されていて、観光客でも気軽に行きやすい岬を厳選して紹介していますので、ぜひ沖縄旅行の際に参考にして下さい。
▶沖縄本島の『岬』8選!死ぬまでに一度は見たい絶景スポットを360度写真付きで紹介
最後に
沖縄には絶景を見ることができる観光名所が数多くあり、果報バンタのように隠れた名所もまだまだたくさんあります。
果報バンタ周辺にもドライブコースとして人気の海中道路や、橋で繋がる「浜比嘉島」「平安座島」「伊計島」など見どころが多数あり効率良く観光を楽しむことができます。
また、果報バンタのある宮城島には「トンナハビーチ」「アクナ浜」「ウクの浜」など、穴場なビーチも満載です。一日では遊び尽くせないほど魅力の詰まったエリアなので、沖縄旅行の際にはぜひ選択肢の一つに加えることをお勧めします。
コメント