ヤンバルクイナ展望台は穴場!絶景だけじゃない観光スポットを360度写真付きで紹介

ヤンバルクイナ展望台の概要

ヤンバルクイナ展望台は沖縄県国頭郡国頭村にある一風変わった展望台です。国頭村のあるやんばるの森に生息する「ヤンバルクイナ」の形をした展望台で、展望室からの眺めはもちろんのこと、展望台自体も見て楽しい観光スポットとなっています。

高さは11.5メートルありますが、デフォルメされたキャラクターのようなものではなく、リアルにヤンバルクイナを再現した迫力のある作りとなっています。

ヤンバルクイナ展望台が作られたのは1996年3月で、一時老朽化の影響でヤンバルクイナの胴体部分にある展望室が立入禁止となったこともありますが、2021年現在は改修も完了して入れるようになっています。

やんばるの森

やんばるの森に立つヤンバルクイナ展望台

やんばるとは沖縄本島の北部一帯を指す言葉ですが、明確に「ここからここまで」という定義はありません。以前は恩納村から北を指す言葉として使われていましたが、現在では名護から北という認識が一般的となっています。

やんばるは漢字だと「山原」と書き、「山々が連なり森が広がる地域」という意味を持っています。沖縄本島の南部にはほとんど山が無いのに対し、北部には山が連なっていて手つかずの自然が多く残されているエリアです。

特に大宜味村、東村、国頭村のやんばる3村と呼ばれる地域は国立公園(やんばる国立公園)にも指定されています。ヤンバルクイナ展望台はやんばるの森の中にあり、やんばるの大自然を見渡し、また間近に見ることができる展望台となっています。

ヤンバルクイナ

歩くヤンバルクイナ

この自然豊かなやんばるの森に暮らしているのが、展望台のモチーフになっている「ヤンバルクイナ」という鳥です。

ヤンバルクイナは山階鳥類研究所によって1981年に発見されました。世界中でもやんばるにしかいない「固有種」で発見当時は大きなニュースとなり、翌年の1982年には国の天然記念物にも指定されました。

目とくちばし、足が真っ赤な色をしていて、ずんぐりとした胴体が愛らしい姿はすぐに人気者となり、現在でも様々な場面でマスコットキャラクターとして活躍する存在となっています。

やんばるを象徴する生き物として人気を博す一方、元々少なかったであろう個体数は年々数を減らし、絶滅の危機にも瀕しています。

ヤンバルクイナ展望台の見どころ

見晴らし台からの絶景

ヤンバルクイナ展望台-見晴らし台の景色

ヤンバルクイナ展望台のある国頭村は沖縄本島で最も北の地区にあたりますが、その国頭村の中でもヤンバルクイナ展望台は最北端の辺戸岬近くに位置しています。

ヤンバルクイナ展望台の目の前に作られている見晴らし台からは、やんばるの山と森、そして真っ青な海が一度に見渡せる絶景ポイントとなっています。晴れていれば海の向こうには鹿児島県の与論島や沖永良部島を望むことも可能です。

また、眼下には白砂の天然ビーチ(宇佐浜)も見え、やんばるの森の濃い緑と白砂のコントラスト、サンゴ礁が作るエメラルドグリーンから深場のコバルトブルーへのグラデーションなど、色彩豊かな絶景スポットとなっています。

展望室

なお、胴体部分の展望室は窓が小さくて開放感にかけます。絶景を眺めたい場合は外の見晴らし台からの景色がお勧めです。

リアル

冒頭にも書いた通り、ヤンバルクイナ展望台はそこから見える景色だけでなく、ヤンバルクイナ展望台自体も一見の価値がある展望台です。

顔や胴体だけでなく、ヤンバルクイナの特徴である太めの赤い足は爪まで忠実に再現されていて、迫力のある建造物となっています。足だけでも大人の身長を優に超えていて、写真映えする記念撮影スポットに

無料

ヤンバルクイナ展望台はいつでも誰でも利用できる「無料」の施設です。無料の駐車場も備わっているので、お金をかけずに沖縄の絶景を楽しむことができます。

穴場

ヤンバルクイナ展望台は沖縄本島の最北、まさに辺境の地にあるためここまで足を運ぶ観光客は少ないのが実情です。そのため、オンシーズンでも混んでしまうことは無く、かなり穴場な観光スポットとなっています。

国頭村が、国頭村に訪れた観光客を対象に行ったアンケート調査「国頭村で訪れた観光場所」でも、ヤンバルクイナ展望台はまだまだ知名度が低いためか殆どの方がヤンバルクイナ展望台には訪れていないようです。

ヤンバルクイナ展望台へのアクセス

ヤンバルクイナ展望台は、那覇空港から高速道路を使っても2時間強の道のりで、アクセスしやすいとは言えない観光スポットです。

また、周りはやんばるの森でコンビニや食事処などはありません。また、ガソリンスタンドも近くにはありませんので、ガス欠にならないように途中の名護辺りで補給して向かいましょう。

駐車場

ヤンバルクイナ展望台には無料の駐車場が備わっています。綺麗に舗装された駐車場なので安心です。

ヤンバルクイナ展望台の口コミ

ヤンバルクイナ展望台近くのその他観光スポット

辺戸岬

辺戸岬はヤンバルクイナ展望台から車で5分ほど北上した場所にある、沖縄最北の岬です。岬の右手には太平洋、左手には東シナ海が広がっている人気の高い絶景スポットです。

今では人気の観光名所となっていますが、戦後アメリカに統治されていた時代は国境の地として祖国復帰に向けた闘いが行われていた、歴史的にも価値の高いスポットです。

海の向こうに見える与論島に向けて狼煙を上げた「かがり火集会」や、与論島の人たちと中間地点である北緯27度線上行った「海上集会」など、祖国復帰を願った集会が行われていました。祖国復帰を果たした現在では「祖国復帰闘争記念碑」が建てられています。

辺戸岬については、以下の記事で詳しく紹介していますので合わせてご覧ください。
辺戸岬は絶景の広がる観光名所!沖縄本島の最北の地を360度写真付きで紹介

大石林山(だいせきりんざん)

大石林山はヤンバルクイナ展望台から西に車で5~10分の場所にある観光名所です。

海中で2億5千万年も昔に形成された石灰岩が隆起し地表に現れた場所です。長い年月風雨にさらされた石灰岩は、先の尖った岩へと姿を変え、まるで中国の林山を思い起こす風景となっています。

遊歩道が整備されたトレッキングコースがいくつか設けられていて、お子さんと一緒でも安心してやんばるの自然の中を散策することができるので、ファミリーにもお勧めの観光スポットです。

茅打ちバンタ

茅打ちバンタは、ヤンバルクイナ展望台から西に5~10分ほどの場所にある絶景スポットです。

バンタとは沖縄の方言で「崖」という意味で、その崖から茅を束ねて崖から落とした際に強風に打たれてバラバラになってしまうことからその名がついたと言われる場所です。

高さ約80メートルの崖の上から眺める大海原は息を呑むほど美しく、ヤンバルクイナ展望台に負けず劣らずの絶景を見ることができます。

また、晴れた夜には天の川の見れる天体観測スポットとしても知られており、沖縄の中でも随一の星空を見ることができる場所です。

茅打ちバンタについては、以下の記事でも詳しく紹介していますので合わせてご覧ください。
茅打ちバンタは昼も夜も絶景が見れる!沖縄の穴場な観光スポットを360度写真付きで紹介

ヤンバルクイナ展望台のまとめ

ヤンバルクイナ展望台の唯一の欠点は那覇などの都心から遠く、アクセスしづらい点です。高速道路を下りてからも1時間以上の道のりとなっています。

ただし、高速道路を下りてからは海沿いを走ることが多く、沖縄の真っ青な海を横目にドライブが楽しめます。途中途中では雑誌にも載っていない名もなき砂浜にいくつも出会えますので、海を眺めて休憩しながら向かえば素敵な沖縄観光になると思います。

また、ヤンバルクイナ展望台ためだけに長い距離を移動するのはあまりお勧めできませんが、周りには辺戸岬を始めとした人気の観光スポットもありますので、セットで効率良く観光地巡りが可能です。沖縄良好の際にはプランの一つとしてぜひ検討してみましょう。

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