四谷の観光スポット完全ガイド|360度写真付きで紹介する歴史と文化の街

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四谷ってどんな街?

四ツ谷駅-麹町口-

東京の中心部に位置する四谷は、新宿区と千代田区にまたがるエリアです。JR中央線や東京メトロ丸ノ内線・南北線が乗り入れる四ツ谷駅を中心に、徒歩圏内にさまざまな観光スポットが点在しています。新宿や赤坂・永田町といった賑やかなエリアに隣接しながらも、どこかゆったりとした空気が流れていて、散歩しながら街を楽しむのにぴったりの場所です。

四谷という地名の由来については諸説あり、「四つの谷があった」という説や「よつや(良い谷)」が転じたという説など、いまも定説はありません。歴史的には、江戸時代に甲州街道の起点となる宿場町として栄えたエリアです。江戸城の外堀に面した要衝でもあり、当時は「四谷見附」と呼ばれる城門が置かれていました。その石垣の一部は現在も駅のすぐそばに残っており、都心のど真ん中で江戸の面影を感じることができます。

また、四谷は「四谷怪談」の舞台としても有名です。江戸時代後期に生まれた鶴屋南北の歌舞伎狂言「東海道四谷怪談」は、日本を代表する怪談として今も広く知られています。物語ゆかりの神社やお寺が現在も残っており、歴史好きな方はもちろん、ちょっと不思議なスポット巡りを楽しみたい方にも見どころが多いエリアです。

街の雰囲気としては、上智大学や聖イグナチオ教会などカトリック系の文教施設が集まるインテリジェントな一面もあります。一方で、荒木町のような昭和の路地裏文化が色濃く残るエリアもあり、新旧さまざまな顔を持つ街でもあります。観光地として派手さはないものの、歩けば歩くほど発見がある、そんな奥深い魅力を持ったエリアが四谷です。

四谷の観光スポット

歴史を感じられる文化スポット

迎賓館赤坂離宮

四ツ谷駅から徒歩約7~10分のところに位置する迎賓館赤坂離宮は、外国の国家元首や政府の長などを迎えるための、日本で唯一の宮殿建築です。明治42年(1909年)に東宮御所として建設され、日本における唯一のネオ・バロック様式の西洋建築として、国宝にも指定されています。

普段は公務に使われる施設ですが、一般公開も行われており、内部の豪華な装飾や調度品を間近に見ることができます。正面玄関前に広がる大きな噴水と左右対称に整えられた前庭は、まるでヨーロッパの宮殿を訪れたかのような雰囲気。都心にいながらこれほどスケールの大きな建築を楽しめる場所は、なかなかありません。

なお、公開日や公開時間は時期によって異なるため、訪問前に公式サイトで最新情報を確認することをおすすめします。

四谷見附跡・四谷見附橋

四ツ谷駅のすぐそばにある四谷見附跡は、江戸城の外郭に設けられた36か所の見附(城門)のひとつです。「見附」とは城の出入り口に設けられた警備のための施設のことで、四谷見附は甲州街道を通じて江戸城への入り口を守る重要な拠点でした。現在も当時の石垣の一部が残っており、江戸時代の土木技術の高さを今に伝えています。

その四谷見附跡のすぐ横に架かるのが四谷見附橋です。大正2年(1913年)に完成したこの橋は、アール・デコ様式の美しい街灯と装飾的な欄干が特徴的で、歴史的な景観を形成する橋として今も親しまれています。JR中央線が行き交う外堀を見下ろしながら、橋の上でしばし立ち止まってみるのもおすすめです。

四谷大木戸跡

四ツ谷駅から新宿御苑方面に向かって歩くこと約20~30分、新宿御苑の北側の道沿いに四谷大木戸跡の石碑があります。「大木戸」とは江戸時代に江戸の出入り口に設けられた関所のようなもので、四谷大木戸は甲州街道沿いに置かれた重要な検問所でした。

現在は石碑が残るのみですが、ここがかつて玉川上水の水番所も兼ねていた場所だということはあまり知られていません。多摩川から引かれた玉川上水の水量をここで管理し、江戸市中へと水を供給していたのです。一見すると見過ごしてしまいそうな小さな史跡ですが、新宿御苑の散策と合わせて立ち寄ってみると、江戸時代の都市インフラへの理解が深まります。

神社・寺院

須賀神社

四ツ谷駅から徒歩約10~15分、住宅街の一角に静かに佇む須賀神社は、江戸時代初期に創建された歴史ある神社です。縁結びや家内安全のご利益があるとされ、地元の人々に長く親しまれてきました。

近年、この神社が一躍注目を集めるようになったのは、新海誠のアニメ映画「君の名は。」の聖地として知られるようになったからです。

君の名は-聖地

主人公・瀧と三葉が出会う印象的なシーンの舞台となった階段は、須賀神社の境内へと続く石段がモデルとなっています。映画公開以降、国内外から多くのファンが訪れるスポットとなりました。アニメファンでなくても、石段の上から眺める街並みはなかなか風情があり、ぜひ立ち寄ってみてほしい場所のひとつです。

於岩稲荷田宮神社・陽運寺

須賀神社からほど近い場所に、於岩稲荷田宮神社陽運寺が並んで建っています。どちらも、日本を代表する怪談「東海道四谷怪談」のヒロイン・お岩さんゆかりのスポットです。

歌舞伎や映画でお馴染みのお岩さんは、実際には夫に深く愛された貞淑な女性だったと伝えられています。そのため、縁結びや悪縁切りのご利益があるとして、芸能関係者をはじめ多くの参拝者が訪れます。四谷怪談にまつわる作品を上演・上映する際には、関係者が必ずといってよいほど挨拶に訪れるという風習も残っています。怖いイメージを持たれがちですが、実際に訪れてみるとどちらも落ち着いた雰囲気の静かなスポットです。

西念寺(服部半蔵の墓)

四ツ谷駅から徒歩約10分の場所にある西念寺は、天正18年(1590年)に忍者・服部半蔵が建立した浄土宗の寺院です。服部半蔵といえば、徳川家康に仕えた伊賀忍者の頭領として有名で、その名を冠した「半蔵門」が皇居のそばに残っているほど、江戸の歴史に深く刻まれた人物です。

境内には服部半蔵の墓と、彼が所持していたとされる槍が保管されています。忍者や戦国時代の歴史に興味がある方にとっては、見逃せないスポットといえるでしょう。観光客があまり多くない静かな寺院なので、落ち着いた雰囲気の中でゆっくりと参拝できます。

聖イグナチオ教会

四ツ谷駅を出てすぐの場所に建つ聖イグナチオ教会は、上智大学に隣接するカトリックの教会です。正式名称は「麹町教会」といい、イエズス会によって運営されています。現在の建物は1999年に完成したもので、花びらをかたどったような天井と、やわらかな自然光が差し込む開放的で美しい内部空間が印象的です。

ミサへの参加はもちろん、普段から教会内への見学も可能で、宗教を問わず多くの人が訪れます。四谷という街が持つ、カトリック文化との深い結びつきを感じられる場所です。四ツ谷駅からのアクセスも抜群なので、観光の最初や最後に立ち寄るのもおすすめです。

市谷亀岡八幡宮

四ツ谷駅から徒歩約15~20分、市ヶ谷駅からもアクセスできる市谷亀岡八幡宮は、文明10年(1478年)に太田道灌によって創建された歴史ある神社です。
もともとは江戸城の西側を守る鎮守社として建立されました。

この神社がユニークなのは、ペットの守り神として広く知られているところです。毎週土日には動物のお祓いが行われており、ペットを連れた飼い主が多く訪れる光景が見られます。境内にはペット用のお守りや絵馬も用意されており、ペット好きの方にとっては特別な場所となっています。四谷エリアの観光と合わせて、少し足を延ばして訪れてみてください。

都心にいながら緑を感じられるスポット

新宿御苑(大木戸門)

四谷駅から徒歩約20~25分のところにある新宿御苑は、面積約58ヘクタール、外周約3.5キロメートルにおよぶ広大な国民公園です。もともとは江戸時代に信州高遠藩・内藤家の屋敷があった場所で、明治時代に宮内省の庭園として整備され、戦後に一般に開放されました。

園内には日本庭園・イギリス風景式庭園・フランス式整形庭園という3つの異なるスタイルの庭園が広がっており、それぞれ趣の異なる景色を楽しむことができます。春の桜、初夏の新緑、秋の紅葉と、季節ごとに表情を変える園内は、何度訪れても飽きることがありません。特に春のソメイヨシノをはじめとする約1,000本の桜は圧巻で、都内屈指の花見スポットとして多くの人が訪れます。

四谷駅側からアクセスする場合は大木戸門が最寄りの入口となります。新宿門や千駄ヶ谷門に比べると利用者が少なく、比較的ゆったりと入園できるのがうれしいポイントです。四谷エリアを観光する際には、ぜひこちらの入口から足を踏み入れてみてください。入園料は大人500円と、都心の公園としてはリーズナブルな価格設定です。なお、料金や開園時間は変更になる場合があるため、訪問前に公式サイトで最新情報を確認することをおすすめします。

外堀公園

四ツ谷駅のすぐそばを流れる外堀沿いに整備された細長い緑地帯が、外堀公園です。江戸城の外堀として造られた堀に沿って、JR中央線の線路と並行するように続く遊歩道は、散歩やジョギングを楽しむ地元の人々に親しまれています。

この公園の最大の魅力は、春になると咲き誇るソメイヨシノです。外堀沿いに立ち並ぶ桜の木は見事な並木を形成しており、春の季節には多くの花見客で賑わいます。対岸を走るJR中央線の電車と桜並木が重なる風景は、都内でも随一の鉄道×桜の撮影スポットとして、写真愛好家にも人気があります。

新宿御苑のような広大なスペースはありませんが、観光の合間に少し立ち寄って緑の中を歩くだけでも、気分転換になるスポットです。四谷見附橋から眺める外堀の景色も趣があるので、橋の上からも景色を楽しんでみてください。

ミュージアム・体験施設

消防博物館

四ツ谷駅から徒歩約15分、四谷三丁目駅からもアクセスできる消防博物館は、東京消防庁が運営する、消防の歴史と文化を学べるミュージアムです。江戸時代の火消しから現代の消防活動まで、消防の歴史を幅広く紹介する展示が充実しています。しかも入館料は無料というのがうれしいところです。

館内には江戸時代の火消し装束や手押しポンプ、明治・大正時代のクラシックな消防車など、時代ごとの消防機材が実物展示されています。なかでも注目は、屋上に展示された実物のヘリコプターです。間近で見るヘリコプターのスケール感は迫力満点で、大人も思わず見入ってしまいます。また、消防士の制服を着て写真を撮れるコーナーもあり、子ども連れのファミリーにも大変人気のスポットとなっています。

展示の多くに日本語と英語の説明が併記されており、外国からの観光客にも楽しめる内容です。四谷エリアの観光途中に気軽に立ち寄れるスポットとして、ぜひスケジュールに組み込んでみてください。

東京おもちゃ美術館

四ツ谷駅から徒歩約15~20分の場所にある東京おもちゃ美術館は、廃校となった小学校の校舎をリノベーションして生まれたユニークな施設です。NPO法人が運営しており、世界中から集められた約40,000点のおもちゃが展示・体験できる、ほかにはないミュージアムです。

展示の中心となるのは、木のぬくもりを感じられる木製のおもちゃたちです。見るだけでなく実際に手に取って遊べるものが多く、子どもはもちろん、大人も童心に返って楽しめます。世界各国のおもちゃが並ぶ展示室では、国や文化によって異なるおもちゃのデザインや遊び方の違いを発見できるのも、この施設ならではの魅力です。

また、木工クラフトなどのワークショップも定期的に開催されており、実際にものづくりを体験することもできます。旧校舎の教室や廊下の雰囲気がそのまま残る空間は、大人にとっても懐かしさを感じられる居心地のよい場所です。訪問の際は事前に公式サイトでワークショップの開催情報を確認しておくと、より充実した時間を過ごせるでしょう。

街の雰囲気を感じられるショッピングスポット

アトレ四谷

アトレ四谷は、JR四ツ谷駅に直結した駅ビル型のショッピング施設です。
ファッションや雑貨、食料品など日常使いのショップが揃っており、観光の合間に立ち寄るのにちょうどよい規模感です。地下には食料品売り場があり、東京土産や軽食を買い求めるのにも便利な場所です。駅直結という利便性の高さから、観光の出発点や帰り際に立ち寄るスポットとして活用するのがおすすめです。

コモレ四谷

2020年に誕生したコモレ四谷は、オフィス・住宅・商業施設が一体となった四谷エリア最大級の複合施設です。「コモレ」という名前は、木漏れ日をイメージして付けられたもので、施設内には緑豊かなテラスや広場が整備されており、都心にいながら開放的な雰囲気を味わえます。

商業フロアにはスーパーマーケットやドラッグストア、100円ショップなど生活に密着した店舗が揃っており、地元の方にとっての日常の買い物スポットとして定着しています。
観光客にとっても、散策の合間に小腹を満たしたり、必要なものをさっと買い揃えたりするのに重宝する施設です。テラスのベンチでひと休みしながら、新しい四谷の街並みをゆっくり眺めてみるのもいいでしょう。

荒木町エリア

荒木町

四ツ谷駅から徒歩約10~15分のところにある荒木町は、新宿区の中でも特に昭和の雰囲気が色濃く残るエリアです。かつてこの一帯には大名屋敷の庭園があり、
その地形の起伏がそのまま街並みに刻まれています。坂道や路地が入り組んだ独特の地形が、ほかの都心エリアとは一線を画す風情ある景観を生み出しています。

路地のあちこちに小さな飲食店や老舗の店が軒を連ねており、ぶらぶらと歩きながら街の雰囲気を感じるだけでも十分楽しめます。エリアの中心には津の守弁財天という小さな池と祠があり、周囲の緑と相まって都会の喧騒を忘れさせてくれるような静けさがあります。昼間の散策はもちろん、夕暮れ時に路地をそぞろ歩くのもまた格別です。四谷観光の中でも、特に「街歩き」の醍醐味を感じられるスポットといえるでしょう。

四ツ谷駅へのアクセス

四ツ谷駅にはJR中央線・総武線と、東京メトロ丸ノ内線・南北線の計3路線が乗り入れており、都内各方面からアクセスしやすい駅です。主要なターミナル駅からの所要時間を確認しておきましょう。

まず、JR中央線を利用する場合、新宿駅からは約3分と非常に近く、乗り換えなしで一本でアクセスできます。東京駅からは約15分で、中央線快速を利用すれば乗り換え不要です。

東京メトロを利用する場合、丸ノ内線では新宿駅から約7分銀座駅から約15分でアクセスできます。また、南北線を利用すると永田町駅から約2分溜池山王駅から約4分と、赤坂・永田町エリアからも非常に便利です。

渋谷駅からは、東京メトロ銀座線で赤坂見附駅まで行き、丸ノ内線に乗り換えて四ツ谷駅へ向かうルートが一般的です。乗り換えを含めて約20〜25分を見ておくとよいでしょう。

なお、四ツ谷駅にはJR線の「四ツ谷口」と「麹町口」、そしてメトロの「1番出口」〜「4番出口」など複数の出口があります。迎賓館赤坂離宮や新宿御苑方面へは四ツ谷口が、聖イグナチオ教会や上智大学方面へは麹町口が便利です。目的のスポットに合わせて出口を確認してから向かうと、スムーズに観光を楽しめます。

最後に

四ツ谷駅-駅前の交差点

四谷は、東京の中心部にありながら、江戸時代から続く歴史の痕跡と落ち着いた街の空気が共存する、魅力的なエリアです。派手な観光地ではないからこそ、歩けば歩くほど新しい発見がある、そんな街といえるでしょう。

迎賓館赤坂離宮や四谷見附跡といった歴史的なスポットから、「君の名は。」の聖地として知られる須賀神社、四谷怪談ゆかりの神社仏閣、無料で楽しめる消防博物館、そして昭和の路地裏文化が残る荒木町まで、一日かけてめぐっても飽きることのない多彩なスポットが揃っています。

新宿御苑の四谷門から入園して緑の中をゆったり散歩したり、外堀公園沿いをのんびり歩いたりと、都心にいながら自然を感じられるのも四谷ならではの魅力です。新宿や渋谷のような賑やかさとは一味違う、落ち着いたペースで街を楽しみたい方にこそ、ぜひ訪れてほしいエリアです。

JR・東京メトロ合わせて3路線が乗り入れる四ツ谷駅は、都内各方面からのアクセスも抜群です。週末のお出かけ先として、ぜひ四谷を候補に加えてみてください。きっと、また訪れたくなる街に出会えるはずです。

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