新宿御苑で野鳥観察のススメ!都心からアクセスしやすいバードウォッチングスポットを360度写真付きで紹介

新宿御苑の概要

新宿御苑は東京都新宿区と渋谷区にまたがる敷地面積は約58万平方メートルの規模の大きな公園です。広い園内には1万本を超える樹木が植樹されていて、都心にありながら緑あふれる公園となっています。

もともとは徳川家康が家臣の内藤清成に授けた江戸屋敷の一部だった場所ですが、戦後に公園として一般公開され、2017年には来園者数が250万に超えるほど人気の高い公園です。近年は来園者数の約半数が海外からの観光客で、通常の公園というより観光地としての色を濃くしていると言えます。

  • 日本庭園
  • イギリス風景式庭園
  • フランス式整形庭園
  • 母と子の森
  • 子供広場
  • 温室

など見どころも豊富で、季節ごとに違った顔を見せてくれるのでリピーターになる人も多く、都民の憩いの場としても活躍しています。

また、桜の種類が豊富なことでも知られていて、100種類近い桜が約1,000本植樹されています。花見のシーズンには入場規制がかかるほど沢山の人が集まります。

新宿御苑はバードウォッチングも楽しめる!

見どころの多い新宿御苑ですが、バードウォッチングのスポットとしても人気の高い公園です。新宿駅から歩いていけるアクセスの良さはもちろん、1万本を超える木々に複数の池があるなど野鳥の集まりやすい環境が揃っているのも人気の理由です。

シジュウカラやメジロなど比較的都心部でも見かけることの多い野鳥はもちろん、新宿御苑にはオオタカが訪れることがあったり、オシドリが新宿御苑の池で越冬したりと普段目にすることの無い野鳥を観察することもできます。

なお、新宿御苑では園内で撮影された写真を対象に、毎年フォトコンテストが開催されています。新宿御苑でバードウォッチングを楽しむ際は、カメラ片手に野鳥探索を行い、フォトコンテストに参加するのも醍醐味のひとつと言えるでしょう。

新宿御苑で見られる野鳥

留鳥(一年を通して出会える鳥)

留鳥とは繁殖や子育て、越冬などを一定の場所で行う鳥です。渡り鳥のような季節に応じて生息する場所を変える鳥ではありませんので、季節にかかわらず出会える鳥です。ただし、小さい鳥は木の葉っぱが散って枝だけになっている方が見つけやすいなど探しやすさは季節ごとに違いがあります。

  • アオサギ
  • ウグイス
  • オオタカ
  • カルガモ
  • カワセミ
  • カワラヒワ
  • キセキレイ
  • コゲラ
  • コサギ
  • シジュウカラ
  • スズメ
  • ツミ
  • ハクセキレイ
  • ハシブトガラス
  • ハシボソガラス
  • ヒヨドリ
  • ムクドリ
  • メジロ
  • ヤマガラ

オオタカ

木の枝にとまっているオオタカ

オオタカはオスの体長が約50センチ、メスが約60センチほどとメスのほうが若干大きな鷹です。日本では九州より北に広く分布していて、タカ類の中では最もポピュラーなタカです。(日本で「タカ」といえば、このオオタカを指す場合がほとんどです)

肉食の野鳥で、スズメなどの小さな鳥から鳩やカモなども捕食します。水辺の木の上に止まっている場合は、そこにいる水鳥を狙っていて捕食するシーンを見ることができるかもしれません。

また、小鳥やカモの群れなどが一斉に飛び立った場合は、近くにいるオオタカに気がついて逃げた可能性がありますので、逃げた方向と逆方面を探すとオオタカを見つけらることがありますので、覚えておくと良いでしょう。

カワセミ

枝にとまっているカワセミ

カワセミはバードウォッチングをする方にとって人気の高い鳥の一種です。カワセミを漢字で書くと『翡翠』と書くのですが、宝石のヒスイはカワセミからその名が付けられています。カワセミ自体も別名『飛ぶ宝石』とも言われるほど美しい色を持つ鳥です。

体調は約17センチほどで体の大きさの割にクチバシが長いのが特徴的です。背中側は美しいコバルトブルーで、お腹側は鮮やかなオレンジ色となっています。

池や川の水辺の枝などにとまって獲物を探し、獲物が見つかるとスーッと水中に飛び込み小魚を捕まえます。枝などがない場合はホバリングした状態で獲物を探すこともあります。

漂鳥

漂鳥とは日本国内で季節に応じて生息場所を変える鳥です。それに対し、移動する距離が長く日本と国外とを行き来する鳥は渡り鳥と呼ばれています。

漂鳥は暖かい季節には北の地域や標高の高い場所に生息し、寒い季節になると南の地域や低地に移動して越冬します。

新宿御苑では基本、晩秋から冬、春の初頭にかけて出会える可能性が高い鳥たちです。

  • アオジ
  • オシドリ
  • カイツブリ
  • トラツグミ
  • マガモ
  • ルリビタキ

ルリビタキ

背を向けているルリビタキ

ルリビタキは体調14センチほどの小さな野鳥です。

バードウォッチャーに人気の鳥で、中でも成長のオスは鮮やかな青い羽毛を持ち見るものを惹きつけます。幼鳥は緑褐色でメスは成長になっても緑褐色のままです。オスが立派な青色の羽毛を手に入れるまで2年以上かかります。

繁殖期以外は単独行動を行っていて、オスもメスも群れることはありません。縄張り意識が強く、その縄張りを見つけることができれば一度飛び去ってしまっても、また同じ場所に戻ってくることも多い鳥です。

アオジ

枝の上のアオジ

アオジは体長16センチほどで、スズメよりやや大きな小鳥です。

翼は茶褐色で模様などもスズメに似ているためよく間違えられますが、胸から腹にかけて緑がかった薄い黄色の羽毛が特徴。アオジの『アオ』は緑色も含めた古い意味での青が由来と言われています。

夏に北海道や本州北部で繁殖を行い、冬になると積雪の殆どない地域へと移動して冬を越します。中にはロシアや中国から越冬するために日本に飛来する種のアオジもいます。

夏鳥

夏鳥とは、暖かい春~夏の季節に日本国内に飛来し繁殖活動を行い、秋には日本を離れ国外で越冬する渡り鳥たちのことです。

  • キビタキ
  • チュウサギ
  • ツバメ

キビタキ

木の枝にとまるキビタキ

キビタキは体長13~14センチほどの小さな野鳥です。メスは地味な色合いですが、オスは黒をベースとした翼に旨や頭の一部に黄色い羽毛を持ち、カラフルな姿でバードウォッチャーを楽しませてくれます。

昆虫を捕食するため雑木林を好んで住処にしていますので、雑木林を中心に探してみると良いでしょう。また、明け方にオスは縄張りを誇示するために美しい声を発します。鳴き声を頼りに探すのもコツのひとつです。

夏場に日本で繁殖を行ったキビタキは、冬の訪れとともに東南アジアへ渡り越冬し、また暖かい季節に日本に戻ってきます。

冬鳥

冬鳥は秋から冬にかけて日本国内に訪れ越冬する渡り鳥です。春には日本を離れて北へ移動し、繁殖や子育てを行い、また寒い季節に日本に戻ってきます。

  • キンクロハジロ
  • ジョウビタキ
  • シロハラ
  • ツグミ
  • トモエガモ
  • ハシビロガモ
  • ホシハジロ

ツグミ

地上に降りているツグミ

ツグミは全長約24センチの野鳥です。体調はムクドリと同じくらいですが、ムクドリに比べてスマートな体型となっています。

羽の部分は茶褐色で、お腹や胸側は白と黒のまだら模様が特徴。まだら模様が濃くはっきりとしている個体がオスで、逆に薄い個体がメスです。

地面に降りて餌となる昆虫を探す際に、両足でピョンピョン跳ねるように移動する姿から古くは跳馬とも呼ばれていました。

キンクロハジロ

水面に浮かぶキンクロハジロ

キンクロハジロは体長40~45センチほどの、カモ目カモ科に属する野鳥です。

カモの仲間ですが名前にカモは入っておらず、目の周りが黄色、頭部や背中、胸が黒、腹や翼の一部が白というオスの見た目が名前の由来となっています。なお、メスはオスに対して地味な色で体全体が茶褐色です。

夏場にシベリアやヨーロッパの北部など北の地域で繁殖活動を行い、冬に日本等に飛来して越冬します。水に潜って小魚を捕食したり、飛び立つ際に水面を除草するなど見るものを楽しませてくれる野鳥となっています。

迷鳥

迷鳥とは、その地域で不定期にしか訪れない野鳥のことです。台風などの影響で迷ったり、他の渡り鳥に混ざって本来の経路から外れてしまったりして訪れるケースが多いようです。

ロクショウヒタキ

枝にとまるロクショウヒタキ

本来、中国や香港などの東アジアや、タイ、マレーシアなどの東南アジアに生息している野鳥ですが、時折日本でも迷鳥として観測されることがあります。

体長は15センチほどで小さいのですが、全体的に美しい水色の羽毛を持ち、見るものを引き付ける魅力的な見た目をしています。めったに見ることができない珍鳥なので、日本で観測された情報が出るとたくさんのバードウォッチャーの方たちが一目見ようと集まります。

新宿御苑では、2021年12月にロクショウヒタキが訪れ、たくさんのバードウォッチャーさんで賑わいました。

新宿御苑の野鳥観察ポイント

新宿御苑は園全体がバードウォッチングスポットとなっていますが、中でも野鳥探索がしやすいポイントとして

  • 母と子の森
  • 上の池
  • 中の池・下の池
  • 玉藻池

などが挙げられます。

いずれも整備された遊歩道から野鳥を観察することができ、また基本は平坦な道のりとなりますので気楽にバードウォッチングを楽しむことが可能です。バードウォッチング初心者さんのデビューの場としても最適なスポットとなっています。

母と子の森

新宿御苑の西側に設けられた『母と子の森』と名付けられたエリアです。大小様々な木々が植樹されたエリアに、遊歩道が整備されていて自然豊かな林の中を散策することができます。

また、規模はあまり大きくありませんが池(湿地帯)もあり、様々な種類の野鳥が訪れるバードウォッチングスポットとなっています。

上の池

母と子の森の南側にある、新宿御苑の中では比較的大きな池です。周辺に遊歩道が整備されている他、池の中心には小さな島があり島へと続く橋もかけられています。

冬場はカモ類が訪れることが多く、オシドリもこの池で越冬するケースが多いことで知られています。

中の池・下の池

公園の南東側にある連続した2つの池です。こちらも池の周辺は遊歩道となっている他、池の中にある小島に橋がかけられていて、池全体を散策しやすい作りとなっています。

カモ類が集まる他、バードウォッチャーに人気のカワセミが訪れることもあります。カワセミは警戒心が強いので、カワセミをじっくり観察したり写真に収めたい場合は、まだ人が少ない朝早い時間帯を狙うと良いでしょう。

玉藻池

新宿御苑の北東側にある池です。江戸時代に作られた内藤家の庭園の一部で、日本庭園のような作りで今でも面影を残しています。

池の周辺には背の低い木々が水面にせり出すように枝を伸ばしている場所があったり、折れて池に落ちた木の枝が水面から顔を出していたりと、カワセミがとまりやすそうな雰囲気の池です。実際に、カワセミが訪れるポイントとしても知られています。

新宿御苑へのアクセス

電車

以下、複数の路線や駅が利用可能です。

  • JR・京王・小田急線『新宿駅』:徒歩10分
  • 東京メトロ丸ノ内線『新宿御苑前駅』:徒歩5分
  • 都営新宿線『新宿三丁目駅』:徒歩5分
  • 東京メトロ副都心線『新宿三丁目駅』:徒歩5分
  • 西武新宿線『西武新宿駅』:徒歩15分

駐車場

新宿御苑には専用の有料駐車場が備わっています。ただし、花見のシーズンなどは混雑が予想されますので、ご注意下さい。

料金は

  • 最初の120分:600円
  • 以降30分毎:200円
  • 最大料金当日24時まで:2,400円

となっています。

24時間出庫は可能ですが、入庫は「6時半~21時」までです。

新宿御苑の野鳥に関するみんなのツイート

東京都内のその他バードウォッチングスポット

新宿御苑のある東京には、まだまだたくさんのバードウォッチングスポットがあります。大都会であるにも関わらず、野鳥が生息できる自然が残された場所も点在していて、観察できる野鳥も意外に豊富です。

以下の記事では、東京都内にあるバードウォッチングスポットを厳選して紹介しています。

東京都内の野鳥観察スポット20選!バードウォッチングに最適な公園などを360度写真付きで紹介します

都内なのでアクセスの便は良く、また基本は公園など遊歩道が整備された歩きやすい場所となっていますので、バードウォッチング初心者でも気軽に野鳥観察を楽しめる環境ばかりです。

東京都内で野鳥観察をする場合は、ぜひご参考ください。

新宿御苑の基本情報

  • 住所:東京都新宿区内藤町11番地
  • 電話番号:03-3350-0151(新宿御苑サービスセンター)
  • 開園時間:
    10/1~3/14:9時~16時半(16時入園締め切り)
    3/15~6/30・8/21~9/30:9時~18時(17時半入園締め切り)
    7/1~8/20:9時~19時(18時半入園締め切り)
  • 料金
    大人:500円
    学生(高校生以上):250円
    子供(中学生以下):無料
    シルバー(65歳以上):250円
  • トイレ:あり
  • 駐車場:あり(有料)
  • 新宿御苑の公式サイト
  • 園内マップ(公式サイト/PDF)

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