生田緑地で野鳥観察のススメ。川崎市最大のバードウォッチングスポットを360度写真付きで紹介

生田緑地の概要

生田緑地は神奈川県川崎市多摩区および宮前区にまたがる、川崎市内最大の大きな公園です。急速に進む都市開発から自然を守るために、多摩丘陵の豊かな森を活かした都市計画緑地として整備された都市公園となっています。

広い園内には

  • あじさい山
  • つつじ山
  • ホタルの里
  • しょうぶ園
  • 野鳥の森
  • クヌギ・コナラの雑木林
  • ハンノキ林
  • 向ヶ丘遊園から引き継がれたバラ園

など自然に体感できるスポットが多数ある他、

  • 日本民家園
  • 岡本太郎美術館
  • プラネタリウムのある
  • かわさき宙(そら)と緑の科学館
  • 藤子・F・不二雄ミュージアム

などもあり、様々な楽しみ方ができる老若男女幅広い層に人気のスポットです。

なお、バラ園のある向ヶ丘遊園の跡地には、2023年に商業施設や温泉施設がオープンする計画となっていて、ますます魅力的なレジャースポットとして注目を集めるエリアとなっています。

生田緑地は野鳥観察に最適!

自然が多く残っている生田緑地はたくさんの野生動物の命を育んでいる場所でもあり、野鳥も例外ではなく、たくさんの野鳥がそこで暮らしていたり、越冬のために飛来してきたりと、一年を通して様々な野鳥を見ることができます。

雑木林だけでなく奥の池やしょうぶ園などの水辺の環境も有していることから、見られる野鳥の種類も豊富で野鳥観察にも最適なスポットと言えるでしょう。

園内には遊歩道が張り巡らされていて、バードウォッチング初心者や年配の方でも安心して野鳥観察を楽しむことが可能です。ただし、アップダウンの激しい箇所もありますので、歩きやすい格好で行くことをお勧めします。

野鳥観察のポイント

生田緑地は園内全域が野鳥観察のポイントとなっていますが、『奥の池』などの水辺は欠かせない野鳥観察ポイントとなっています。カルガモが生息している他、バードウォッチャーに人気のカワセミが訪れることでも知られています。

また、生田緑地にある雑木林にはヤドリギが自生する木も多く、ヤドリギの実を好んで食べるヒレンジャクなどに出会えることもあります。ヒレンジャクは稀な冬鳥として知られ個体数は少なく、4~5年に1度だけ群が渡来することがある不定期な冬鳥となっていますので、見つけられたら幸運です。

他にも野鳥の森と呼ばれるエリアがあったり、あじさい山の東側には野鳥観察小屋も設置されていたりと、園内のいたる場所に野鳥観察ポイントがあります。

初めての方は、『東口ビジターセンター』や『西口サテライト』で情報収集することで効率よく園を回ることができます。センターの開館時間はいずれも『8時半~17時』です。

観察会も開催されています

生田緑地では、かわさき宙と緑の科学館(川崎市青少年科学館)が主催する野鳥観察会も定期的に開催されています。特定非営利活動法人かわさき自然調査団のガイド付きとなっていますので、バードウォッチング初心者さんは参加してみると良いでしょう。

野鳥観察会の開催や申し込みなどについては、かわさき宙と緑の科学館(川崎市青少年科学館)の公式サイトをご確認ください。

生田緑地で見られる野鳥

留鳥(一年を通して出会える鳥)

留鳥とは繁殖や子育て、越冬などを一定の場所で行う鳥です。渡り鳥のような季節に応じて生息する場所を変える鳥ではありませんので、季節にかかわらず出会える鳥です。ただし、小さい鳥は木の葉っぱが散って枝だけになっている方が見つけやすいなど探しやすさは季節ごとに違いがあります。

  • アオゲラ
  • アカゲラ
  • ウグイス
  • エナガ
  • オナガ
  • カケス
  • ガビチョウ
  • カルガモ
  • カワセミ
  • カワラバト
  • カワラヒワ
  • キジバト
  • キセキレイ
  • ゴイサギ
  • コゲラ
  • コジュケイ
  • シジュウカラ
  • スズメ
  • ツミ
  • トビ
  • ハクセキレイ
  • ハシブトガラス
  • ハシボソガラス
  • ヒヨドリ
  • ミソサザイ
  • ムクドリ
  • メジロ
  • モズ
  • ヤマガラ
  • リュウキュウサンショウクイ

エナガ

木の枝にとまるエナガ

エナガは柄杓の柄のような長い尾羽が特徴的な小さな鳥です。全長は尾羽を含めると13~14センチほどあり、また胴体の部分も羽が丸く膨らんでいるため実際より大きく見えますが、実際はとても小さい鳥で体重は8グラムほどしかありません。

スズメの体重が24グラムほどなので、スズメの半分以下の体重です。日本で一番小さい『キクイタダキ』の5グラムに次いで、日本で二番目に小さい鳥となっています。

キセキレイ

枝にとまっているキセキレイ

キセキレイは体長約20センチほどの野鳥で、スズメ目セキレイ科に属します。尾羽が長く体長の半分ほどを占め、いつもこの尾羽をフリフリと上下に動かす姿から、「石たたき」や「庭たたき」とも呼ばれます。

胸から腹部、お尻のほうにかけて黄色い羽毛で覆わているのが特徴で、特に夏場は黄色が鮮やかになり、見るものを魅了します。

群れは作らず単独かツガイで行動しています。渓流沿いで生活していることが多いので、水辺付近を探すと良いでしょう。

漂鳥

漂鳥とは日本国内で季節に応じて生息場所を変える鳥です。それに対し、移動する距離が長く日本と国外とを行き来する鳥は渡り鳥と呼ばれています。

漂鳥は暖かい季節には北の地域や標高の高い場所に生息し、寒い季節になると南の地域や低地に移動して越冬します。

  • アオジ
  • アカウソ
  • クロジ
  • シメ
  • トラツグミ
  • ハイタカ
  • ルリビタキ
  • イカル

アオジ

枝の上のアオジ

アオジは体長16センチほどで、スズメよりやや大きな小鳥です。

翼は茶褐色で模様などもスズメに似ているためよく間違えられますが、胸から腹にかけて緑がかった薄い黄色の羽毛が特徴。アオジの『アオ』は緑色も含めた古い意味での青が由来と言われています。

夏に北海道や本州北部で繁殖を行い、冬になると積雪の殆どない地域へと移動して冬を越します。中にはロシアや中国から越冬するために日本に飛来する種のアオジもいます。

ルリビタキ

背を向けているルリビタキ

ルリビタキは体調14センチほどの小さな野鳥です。

バードウォッチャーに人気の鳥で、中でも成長のオスは鮮やかな青い羽毛を持ち見るものを惹きつけます。幼鳥は緑褐色でメスは成長になっても緑褐色のままです。オスが立派な青色の羽毛を手に入れるまで2年以上かかります。

繁殖期以外は単独行動を行っていて、オスもメスも群れることはありません。縄張り意識が強く、その縄張りを見つけることができれば一度飛び去ってしまっても、また同じ場所に戻ってくることも多い鳥です。

夏鳥

夏鳥とは、暖かい春~夏の季節に日本国内に飛来し繁殖活動を行い、秋には日本を離れ国外で越冬する渡り鳥たちのことです。

  • アカハラ
  • エゾムシクイ
  • キビタキ
  • コサメビタキ
  • コムクドリ
  • コルリ
  • サンコウチョウ
  • サンショウクイ
  • センダイムシクイ
  • ツバメ

サンコウチョウ

枝にとまるサンコウチョウ

サンコウチョウはオスに長い尾羽があるのが特徴的な野鳥です。メスの体長が約17.5センチなのに対しオスは約45センチで、そのオスの体長の内30センチ以上は尾羽となっています。

なお、オスの尾羽が長いのは繁殖期のみで、日本にやってくる春から初夏は尾羽が長く、繁殖活動が終わり海外へと渡る秋頃には長い尾羽がなくなっています。

繁殖期のオスが長い尾羽を付けて飛ぶ姿は幻想的で、バードウォッチャーには一度は見てみたい憧れの野鳥です。

センダイムシクイ

枝の上のセンダイムシクイ

センダイムシクイは体長が12.5センチほどのとても小さく愛らしい野鳥です。翼となる背中側は淡い緑色、腹は白い羽毛で、頭部には細長い淡色斑を持っています。

渡り鳥で、日本には繁殖のために夏に訪れる夏鳥です。冬になるとマレー半島などの東南アジアへと渡ります。

食性は昆虫などを捕食する動物食で、木の枝から木の枝へと移動して葉の裏に隠れている昆虫を探して捕食します。

メボソムシクイなどと見分けるのが難しいですが、「チヨ チヨ ヴイー」と最後に「ヴイー」と特徴的な鳴き方をしますので、その声を頼りに探すと良いでしょう。

冬鳥

冬鳥は秋から冬にかけて日本国内に訪れ越冬する渡り鳥です。春には日本を離れて北へ移動し、繁殖や子育てを行い、また寒い季節に日本に戻ってきます。

  • アトリ
  • ジョウビタキ
  • シロハラ
  • ツグミ
  • ヒレンジャク

ジョウビタキ

枝にとまっているジョウビタキ

ジョウビタキは全長約15センチほどの小さな野鳥です。

ベースの色は薄い茶色に、オスのみ頭が銀白色に顔部分が黒と比較的カラフルな羽毛を持っていますが、メスは翼の一部に白斑があるのみで地味な色味となっていてスズメに見間違えられることもあります。

夏にチベットやロシア極東などで繁殖を行い、冬になれると日本全国に渡り鳥としてやってきますが、近年は日本国内での繁殖も確認されています。

体の小さい鳥は群れることが多いのですが、こんおジョウビタキは群れを作らず単体で暮らしています。

ヒレンジャク

枝に止まって背を向けるヒレンジャク

ヒレンジャクは体調18~19センチほどの鳥で、体の色は赤茶がかった淡褐色がベースですが、翼の先端部は黒や灰色、尾っぽの先は赤いのが特徴となっています。また、頭部には冠羽があるのも特徴のひとつです。

シベリアや中国北東部で繁殖していますが、自然環境の悪化で絶滅が危惧されています。日本には冬鳥として越冬のために飛来してきます。繁殖期は昆虫食ですが、日本に飛来してくるタイミングでは果実類を好んで食べるようになります。

日本に飛来してくる個体数は少なく、バードウォッチャーにとっては希少性の高い野鳥と言えるでしょう。

生田緑地へのアクセス

生田緑地の場所(地図)

電車

最寄り駅は小田急線の『向ヶ丘遊園駅』で、駅から生田緑地までは徒歩15分弱です。また、JR南武線の『登戸駅』からも徒歩25分ほどで行くことができます。

車・駐車場

最寄りのインターチェンジは東名高速の『東名川崎IC』で、ICから生田緑地までは車で約10分とアクセスしやすい場所となっています。

なお、生田緑地には『東口駐車場』と『西口駐車場』の2つの有料駐車場が備わっています。駐車料金はいずれも普通車で

  • 1時間以内:200円
  • 超過料金(2時間まで):30分ごと100円
  • 超過料金(2時間超):30分ごと50円

です。

生田緑地の野鳥に関するみんなのツイート

生田緑地の基本情報

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