駒込で観光を楽しもう!おすすめのスポットを360度写真付きで紹介します

駒込ってどんな街?

駒込駅近くの風景

JR山手線の中でも、巣鴨と田端の間でふと通り過ぎてしまいがちな駅、それが駒込駅です。新宿や渋谷のような賑やかさはありませんが、実は緑豊かな庭園や歴史あるお寺、昭和の雰囲気を残す商店街など、見どころがぎゅっと詰まったエリアなんです。

駒込は豊島区・文京区・北区という3つの区が接する、ちょっと変わった立地にある街です。区境が入り組んでいるからこそ、それぞれの区が大切にしてきた庭園や寺社、商店街が一つの街にコンパクトに集まっているのが大きな魅力といえます。駅にはJR山手線のほか、東京メトロ南北線も乗り入れており、都内各方面からのアクセスも良好です。

駒込観光の主役といえるのが、江戸時代から続く名庭園の数々です。徳川五代将軍綱吉から土地を賜った柳沢吉保が自ら設計したという六義園、洋館とバラ園が美しい旧古河庭園など、都心とは思えないほど静かで広々とした庭園を、駅から徒歩圏内で楽しむことができます。

もう一つ、駒込を語るうえで欠かせないのがソメイヨシノ発祥の地であるという歴史です。江戸から明治にかけて植木職人が多く住んでいた染井の地で生まれたこの桜は、今や日本中の春の風景をつくり出しています。その歴史を伝える公園や記念碑も、駅周辺にいくつか残されています。

そのほかにも、地元の暮らしに根づいた商店街や、長い歴史を持つ神社・お寺が点在しており、観光地らしい混雑とは無縁の、のんびりとした散歩が楽しめるのも駒込の魅力です。今回は、駒込駅から徒歩25分圏内で巡れる観光スポットを、ジャンルごとに詳しくご紹介していきます。

駒込の観光スポット

庭園・公園

六義園

駒込駅から徒歩7分。駒込観光のメインスポットといえるのが、国の特別名勝に指定されている大名庭園「六義園」です。1695年に5代将軍徳川綱吉から土地を賜った柳沢吉保が、自ら設計・指揮して7年がかり(元禄15年(1702年))で完成させました。万葉集や古今和歌集など古典和歌に詠まれた景観をモチーフにした「和歌の庭」として知られ、池を中心に築山や園路をめぐる回遊式庭園は、歩くたびに違った景色が広がります。

春のしだれ桜、秋のモミジやイチョウの紅葉が特に見事で、紅葉の時期には例年、夜間特別観賞のライトアップも開催されています。開園時間は9時から17時(入園は16時30分まで)、入園料は一般300円、65歳以上は150円、小学生以下と都内在住・在学の中学生は無料です。園内の吹上茶屋では、抹茶と和菓子で一息つくこともできます。

旧古河庭園

駒込駅から徒歩12分ほど。武蔵野台地の高低差を活かし、高台に洋館、斜面にバラの咲く洋風庭園、低地に日本庭園を配した、和洋折衷の景観が魅力の庭園です。洋館と洋風庭園は鹿鳴館やニコライ堂を手がけた英国人建築家ジョサイア・コンドル、日本庭園は京都の名庭師・七代目小川治兵衛が手がけました。もとは明治の元勲・陸奥宗光の別邸で、後に古河財閥の所有となった歴史を持っています。

例年春と秋にはバラフェスティバルが開催され、約100種200株のバラが園内を彩ります。2026年は都立庭園としての開園70周年、国の名勝指定20周年という記念の年にあたり、春のバラフェスティバルも6月30日まで開催中です。開園時間は9時から17時(入園は16時30分まで)、入園料は一般150円、65歳以上は70円。洋館内部の見学には別途入館料が必要です。

染井吉野桜記念公園

駒込駅前すぐという、観光の合間に立ち寄りやすい立地にある小さな公園です。駅前広場の整備にあわせて、駒込が桜の代表品種ソメイヨシノ(染井吉野)発祥の地であることを記念して名付けられました。園内には、ソメイヨシノの原種といわれるエドヒガンザクラとオオシマザクラが植えられており、見比べてみるのもおすすめです。

染井よしの桜の里公園

駒込駅から徒歩7分ほど。かつて銀行があった土地を区が整備した公園で、ここにもソメイヨシノやその原種となるエドヒガンザクラ、オオシマザクラが植えられています。隣接する苗床では、発祥の地・染井で育てた接木苗を育成し、全国の公園へ送り出す取り組みも行われています。桜の歴史を肌で感じられる、駒込らしいスポットです。

神社・寺院

駒込天祖神社

駒込駅から徒歩15分ほど。文治5年(1189年)、奥州征討に向かう源頼朝が霊夢のお告げを受けてこの地に神明宮を建立したのが起源と伝えられる、駒込の総鎮守です。江戸時代には「駒込神明宮」と呼ばれ、地域の人々から篤く信仰されてきました。約50mにわたる参道に並ぶいちょう並木が見事で、12月には黄金色の落ち葉のトンネルとなります。近隣にある駒込富士神社を兼務しているのもこの神社の特徴です。

妙義神社

駒込駅から徒歩5分という近さも魅力です。創建はおよそ1300年前と伝えられる古社で、日本武尊(やまとたけるのみこと)が東征の際にこの地に陣を構えたという伝承が残っています。「勝負の神様」として知られ、勝負運だけでなく、苦難に打ち勝つ力や安産、家内安全のご利益もあるとされています。令和に入って新しくなった社殿は美しく、拝殿の柱に施された竜の彫刻も見どころです。

駒込大観音(光源寺)

駒込駅からは徒歩20~30分ほどとやや距離がありますが、東京メトロ南北線なら一駅隣の本駒込駅から徒歩3〜6分というアクセスの良さもポイントです。1589年に神田で創建され、慶安元年(1648年)に現在地へ移転した浄土宗の寺院です。高さ6mの十一面観音像は昼夜問わずガラス越しに参拝でき、夜はライトアップされた姿も楽しめます。毎年7月9・10日には「四万六千日ほおずき千成り市」が開催され、ほおずきや屋台、ライブ演奏で境内が賑わいます。

吉祥寺

駒込駅から徒歩15分。実は、人気の街「吉祥寺」という地名の由来になったお寺がここにあります。もともと江戸城内にあったこのお寺は、明暦3年(1657年)の大火で焼失し、駒込の地へ移転。住む場所を失った門前の人々が武蔵野に移り住んで開拓した村が、現在の吉祥寺の始まりとなりました。境内には、江戸時代の学問所で駒澤大学の前身となった「旃檀林(せんだんりん)」の跡地や、八百屋お七の恋物語の舞台となった史跡も残っています。

染井霊園

駒込駅から徒歩12分ほどにある霊園で、多くの著名人が眠る場所として知られています。一帯はソメイヨシノ発祥の地ともいわれ、霊園内にも美しい桜並木があり、春には静かなお花見スポットとしても親しまれています。観光地らしい賑わいとは無縁の、落ち着いた散策が楽しめる場所です。

駒込富士神社

駒込駅から徒歩10〜12分。天正元年(1573年)に創建されたと伝わる神社で、境内には富士山に見立てた小高い「富士塚」があり、頂には拝殿が建てられています。江戸時代には「江戸八百八講」と呼ばれるほど富士講が盛んで、火消し職人たちの信仰も篤かったことから、纏(まとい)を彫った石碑が多く残されています。初夢の縁起物「一富士二鷹三茄子」の「一富士」はこの神社を指すともいわれています。毎年6月30日から7月2日には山開祭が行われ、露店も多く出て賑わいます。普段は無人の神社で、御朱印は近くの駒込天祖神社で受けられます。

とげぬき地蔵(高岩寺)

とげぬき地蔵

最寄り駅は巣鴨駅ですが、駒込駅からも徒歩20分ほどで歩いて行けます。「おばあちゃんの原宿」として知られる巣鴨地蔵通り商店街の中心的なお寺で、本尊の延命地蔵菩薩のほか、患部と同じ場所を洗うと治癒のご利益があるとされる「洗い観音」も有名です。毎月4のつく日には縁日が開かれ、商店街にずらりと露店が並びます。六義園や旧古河庭園からさらに足を延ばして、商店街散策とセットで楽しむのもおすすめです。

文化施設

東洋文庫ミュージアム

駒込駅から徒歩8分、六義園のすぐそばにあるミュージアムです。大正6年(1917年)、三菱財閥三代目当主の岩崎久彌が、北京で政治顧問を務めていたオーストラリア人ジャーナリスト、ジョージ・アーネスト・モリソンの蔵書を購入したことから始まった、日本最古・最大級の東洋学研究図書館です。蔵書は現在約100万冊にのぼり、国宝や重要文化財も含まれています。

2階にあるモリソン書庫は、天井まで届く本棚に約2万4千点の蔵書がぎっしりと並ぶ、館内随一の見どころです。入館料は一般1,000円、65歳以上900円、大学生800円、高校生700円、中学生以下は無料。六義園の観覧券を提示すると割引が受けられるので、庭園散策とあわせて訪れるのもおすすめです。館内のオリエント・カフェでひと休みすることもできます。

田端文士村記念館

駒込駅からは徒歩18分ほどとやや距離がありますが、隣の田端駅からは徒歩2分という近さです。明治中頃まで雑木林や田畑が広がる静かな農村だった田端は、明治22年に上野で東京美術学校(現・東京藝術大学)が開校したことをきっかけに若い芸術家が集まるようになり、大正期には芥川龍之介や室生犀星をはじめとする文士たちも移り住んで「文士芸術家村」を形成しました。

1993年に開館したこの記念館では、芥川龍之介の自宅を30分の1の縮尺で再現した模型や、文士たちの原稿・書簡などの資料を展示しています。入館料は無料、開館時間は10時から17時(入館は16時30分まで)、月曜休館です。駒込観光に加えて、文学好きの方は足を延ばしてみる価値のあるスポットです。

ショッピング

駒込銀座商店街(さつき通り商店街)

駒込銀座商店街

駒込駅東口を出てすぐ左にある、全長約160mの商店街です。駅のホーム脇に植えられた「さつき」の花にちなんで名付けられました。短い通りながら、そば屋や居酒屋、パン屋、洋菓子店、100円ショップなど40店舗近くが軒を連ね、通勤・通学の人々で朝から賑わいます。線路際にある老舗の立ち食いそば店は、山手線の車窓からも見える駒込の名物です。毎年5月頃には「さつきまつり」も開催され、地域に根づいた商店街らしい温かさが感じられます。

染井銀座商店街

駒込駅から徒歩7〜10分。全長約400mにわたり100店舗以上が並ぶ、駒込エリアでも規模の大きな商店街です。隣接する霜降銀座商店街と合わせて歩けば、昭和の面影が残る下町の商店街をたっぷり満喫できます。八百屋や肉屋、惣菜店など暮らしに根づいた個人商店が多く、地元の人々の生活を肌で感じられる場所です。六義園や旧古河庭園で庭園散策を楽しんだ後、ぶらりと立ち寄るのにもちょうどいい距離感です。

巣鴨地蔵通り商店街

巣鴨地蔵通り商店街

最寄り駅は巣鴨駅ですが、駒込駅からも徒歩20分ほどで歩いていける距離にあります。江戸時代の中山道の名残を残す全長約780mの商店街で、「おばあちゃんの原宿」という愛称で全国的に知られています。健康長寿のご利益があるとされる赤い下着や、行列ができる塩大福など、昔から変わらぬ品揃えの店が今も多く残っているのが魅力です。商店街の中心にはとげぬき地蔵で知られる高岩寺があり、毎月4のつく日には縁日が開かれて一帯がより一層賑わいます。駒込から少し足を延ばして、下町情緒たっぷりの散策を楽しんでみてください。

駒込駅へのアクセス

駒込駅には、JR山手線東京メトロ南北線の2つの路線が乗り入れています。山手線の駅としては巣鴨と田端の間に位置し、新宿や渋谷、東京といった主要なターミナル駅からも乗り換えなしで一本でアクセスできるのが魅力です。

新宿駅からはJR山手線で乗り換えなし、約15分。渋谷駅からも同様に乗り換えなしで、約23分です。東京駅からは山手線で約18分とアクセスも良好で、観光や出張の合間に立ち寄りやすい立地といえます。

地方から新幹線や飛行機で訪れる方の場合、新幹線をご利用なら東京駅で山手線に乗り換えれば約18分です。羽田空港からは京急線や東京モノレールを利用し、品川駅や浜松町駅で山手線に乗り換えるルートが一般的で、所要時間は1時間前後。空港リムジンバスを利用する方法もありますが、時間が読みやすい電車移動がおすすめです。

最後に

六義園のライトアップ

駒込は、新宿や渋谷のような賑わいはないものの、江戸時代から続く名庭園や、地域の歴史を伝える神社・寺院、昭和の香りを残す商店街など、ひとつの街でいくつもの顔を持つエリアです。駅から徒歩25分圏内に見どころがコンパクトに収まっているため、電車を使わずにのんびり歩いて巡れるのも大きな魅力といえます。

六義園や旧古河庭園で四季折々の景色を楽しんだ後は、神社やお寺をめぐって歴史に触れ、商店街で下町の雰囲気を味わう。そんな自由な組み合わせができるからこそ、何度訪れても新しい発見がある街です。次の休日は、地図を片手に駒込の街を気の向くままに歩いてみてはいかがでしょうか。

コメント

タイトルとURLをコピーしました