半田港の概要
半田港は愛知県半田市にある十ヶ川(半田運河)の河口に作られた港です。
規模はあまり大きくありませんが、江戸時代には醤油や味噌などの醸造業が盛んな町にあり、材料の運搬や製品を江戸に運搬するための拠点として半田港が地域の産業を支えていました。
現在は衣浦湾一帯の複数の港と統合され、衣浦港として国の重要港湾に指定されています。
半田港は釣りスポットとしても知られていて、特に冬にヒイカが釣れるエギングスポットとして人気の高い港となっています。
半田港の釣り場
半田港の釣り場は大きく
- 北側の護岸
- 北側の護岸にある小さな防波堤
- 南側の護岸
の3つに分けられます。
港内の護岸は足場がよく、また釣座の直ぐ側に車を駐めて釣りができますのでファミリーフィッシングにも向いている釣りスポットです。
衣浦湾の奥まった場所に位置していますが、意外にも狙える魚種は豊富です。中でも冒頭に書いた通り冬のヒイカは人気のターゲットで、ヒイカの釣果情報が出るとエギングをする釣り人が連日訪れる釣り場となっています。
また、十ヶ川河口に位置していますので汽水域を好むクロダイやシーバスの魚影が濃いことでも知られています。ハゼの魚影も濃く、お子さんと一緒に手軽なハゼ釣りを楽しむスポットとしてもお勧めです。
初心者でも釣果を出しやすいサビキ釣りも可能で、ハイシーズンにはアジやサッパが回ってきますので、釣り初心者の場合は夏から秋にかけてのサビキ釣りからスタートすると良いでしょう。
①北側の護岸
橋から防波堤の間にある400メートルほどの護岸です。車を横付けして釣りができるポイントで、ファミリーフィッシングにお勧めのポイントです。護岸の西側にある公園に公衆トイレもありますので、子連れでも安心です。
なお、防波堤より東側は立入禁止エリアとなっていて釣りができませんので、ご注意ください。全面釣り禁止となってしまわないよう、ルールは必ず守りましょう。
護岸の東側エリアは常夜灯が多く、ヒイカなどの実績が高いポイントとなっています。夜釣りをする場合は、ヒイカに限らず東側に釣り座を構えることで釣果を伸ばすことができます。
②北側の護岸にある小さな防波堤
北側護岸から伸びる全長230メートルほどの折れ曲がった防波堤です。
防波堤の先に向かって右側(十ヶ川の上流側)は、こちらでもヒイカが狙えます。また、シーバスやクロダイなども人気のターゲットです。
左側には大人の腰くらいの高さの壁があり、竿を置くのに便利な構造となっています。メバルやカサゴの他、ルアーでシーバスやマゴチ、ぶっこみ釣りでギマやハゼ、カレイなどが狙えます。
また、防波堤の先端付近では涼しい季節にはサヨリが釣れることもあります。
③南側の護岸
南側の護岸は道路に面しているため釣りはしづらいですが、先端(角)の方で一部釣りができるスペースがあります。
ぶっこみ釣りでハゼやカレイが狙える他、ルアーでシーバス、マゴチなども狙えます。
半田港で釣れる魚
春
- メバル
- カサゴ
- クロダイ
- シーバス
夏
- ハゼ
- アジ
- イワシ
- サッパ
- サバ
- ハゼ
- ギマ
- マゴチ
- シーバス
- クロダイ
秋
- ハゼ
- アジ
- イワシ
- サッパ
- サバ
- ハゼ
- サヨリ
- ギマ
- マゴチ
- シーバス
- クロダイ
冬
- ヒイカ
- カレイ
- メバル
- カサゴ
- クロダイ
- シーバス
半田港へのアクセス
半田港の場所(地図)
電車
最寄り駅はJR武豊線の「半田駅」で、駅から釣り場までは徒歩20~30分と少々距離があります。
車・駐車場
最寄りのインターチェンジは知多半島道路の「半田IC」で、ICから釣り場までは車で15分ほどとアクセスしやすい場所にあります。
半田の西側にある小さな公園には無料で駐められる駐車場があります。また「①北側の護岸」は釣座のすぐ側に車を駐めて釣りをすることが可能です。
半田港近くの釣具屋
イシグロ 半田店
半田港から車で10分弱の場所にある釣具屋さんです。
- 住所:愛知県半田市有楽町6-191-4
- 電話番号:0569-26-1496
- 営業時間
1月~3月:10時~21時(日曜は20時まで)
4月~12月:全日10時~21時 - 公式サイト
タックルベリー 愛知半田店
こちらも半田港から車で10分ほどの場所にある釣具屋さんです。中古釣具の買取や販売も行っている釣具店です。
- 住所:愛知県半田市有楽町6-52-1
- 電話番号:0569-25-1230
- 営業時間:11時~21時
- 定休日:年中無休
- 公式サイト
成岩酸素釣具店
半田港から車で15分ほどの場所にある釣具屋さんです。
- 住所:愛知県半田市有楽町7-105-3
- 電話番号:0569-22-2122
半田港近くのその他釣りスポット
武豊緑地(ファイザー前)
武豊緑地は半田港から南に車で10分弱の場所にある釣りスポットです。製薬会社ファイザーの工場前にあり、釣り人からはファイザー前と呼ばれています。
釣り場となる護岸には全面柵が設置されていて、子連れファミリーでも安心して釣りが楽しめます。広さも十分にあり、釣座の後ろ側に簡易テントを広げることも可能です。
釣りが楽しめる護岸は全長300メートル以上ありますが、ハイシーズンの週末には釣座が埋まるほど人気が高い場所なので、早めに出掛けて釣座を確保するようにしましょう。
狙える魚種は豊富で、サビキ釣りで定番のアジやイワシ、サバなどの数釣りが楽しめる他、メバルやカサゴなどの根魚の釣果実績もあります。
武豊緑地については、以下の記事で詳しく紹介していますので合わせてご覧ください。
▶武豊緑地(ファイザー前)の釣り場はファミリーにも最適!人気の柵付きポイントを360度写真付きで紹介
碧南釣り広場
碧南釣り広場は半田港から車で15分ほどの場所にある釣りスポットです。衣浦トンネルを抜けた後、南下した場所にあります。
JERA碧南火力発電所に併設された海釣り施設となって、火力発電所から出る温排水の影響で年中海水温が高く、冬でも釣れる釣り場として有名です。
釣り場となる護岸は全長700メートルほどありキャパが大きく、また全面柵が設置されていて子連れファミリーでも安心して釣りができます。
足元でも水深があり、釣り初心者にお勧めのサビキ釣りにも向いていてハイシーズンにはアジやイワシ、サバなどの数釣りが楽しめるでしょう。
碧南釣り広場については、以下の記事でも詳しく紹介していますので合わせてご覧ください。
▶碧南釣り広場は冬でも釣れる!ファミリーにも人気のポイントを360度写真付きで紹介
りんくう釣り護岸
りんくう釣り護岸は半田港から西に車で20~30分の場所にある人気釣りスポットです。知多半島付け根の西海岸側にあり、半田港と同じく名古屋市街地からもアクセスしやすい場所に位置しています。
全体的に足元の水深は浅めですが、足場は良く柵が設置されていてファミリー層にも人気の高い釣り場となっています。
ウキを使ったサビキ釣りではアジやイワシ、サバなどの数釣りが楽しめる他、シーバスも人気のターゲットです。サビキ釣りで釣れたアジなどの小魚を生き餌に、泳がせ釣りで狙ってみるのもお勧めです。
りんくう釣り護岸の詳細については、以下の記事でご確認ください。
▶りんくう釣り護岸はファミリーフィッシングに最適!狙える魚種や各ポイントを360度写真付きで紹介
愛知県のその他釣りスポット
半田港のある愛知県には、まだまだ人気の釣りスポットがたくさんあります。釣りのために整備された海釣り施設や、車を横付けして釣りが楽しめる場所などファミリー層に人気の高い釣り場も豊富です。
以下の記事では、愛知県内の数ある釣り場の中からファミリーフィッシングに最適な場所を中心にお勧めの釣り場を多数紹介します。愛知県での釣行の際にはぜひ参考にしてあなたにあった釣り場を探してみてください。
▶愛知県の釣りスポット22選!ファミリーや初心者にもオススメなポイントを360度写真付きで紹介します
半田港のまとめ
半田港は釣り物が減ってしまう冬場でも半田港ではヒイカを狙ったエギングができ、一年中釣りが楽しみやすい釣りスポットです。
なお、アオリイカなどサイズの大きなイカはいないようなので、ヒイカに的を絞って小さなエギで攻めると良いでしょう。
また、夏から秋にかけてはサビキ釣りでアジやサッパ、サバなどの小物を釣って、それを餌に泳がせ釣りも楽しめます。ルアーのようなゲーム性の高い釣よりも泳がせ釣りは比較的簡単なので、初心者でも大物がヒットするかもしれません。ぜひ挑戦してみてください。
最後に、近年釣り人の悪さがインターネットやテレビで取り上げられることが増えました。その影響もあってか釣り禁止となる港や防波堤も増えています。半田港も釣り禁止となってしまわないよう、
- ゴミは持ち帰る
- 餌で汚したら掃除をする
- 立入禁止の場所には入らない
- 迷惑駐車しない
など、釣り人としてのマナーを守って釣りを楽しみましょう。釣り場を守るためにも一人ひとりの心がけが大切です。
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