千鳥ヶ淵の桜
今回360度写真付きで紹介するのは、桜の咲く千鳥ヶ淵。撮影した日は、少し散り始めたタイミングではありましたが、沢山の花見客で溢れ、花見スポットとしての人気の高さがうかがえます。
千鳥ヶ淵は、江戸城(現在の皇居)の北西側に掘られた水堀で、このお堀沿いにはソメイヨシノや山桜などの桜が植樹されています。桜咲く季節には散った桜の花びらが水面に浮かび、情緒豊かな雰囲気を醸し出しています。
千鳥ヶ淵緑道
千鳥ヶ淵には、お堀に沿う形で千鳥ヶ淵緑道という全長700メートルの遊歩道が設けられており、約260本の桜が咲き誇ります。桜のトンネルの下を散歩する花見客が、国内のみならず海外からもたくさん訪れ、桜祭りが開催される時期には、10日間だけで100万人以上の来訪があります。
ボード
写真を見ていただくとわかる通り、千鳥ヶ淵では手漕ぎのボートに乗ることができます。
千鳥ヶ淵緑道の中間点あたりにボート乗り場があり、桜の季節は30分800円となっています。(通常時は30分500円)もちろん、観光客などの花見客には大人気で、桜の季節は長蛇の列ができます。1~2時間待たないと乗れないようなので、ボートを楽しみたい方は、余裕を持って出かけしましょう!
ボートの利用者数は年間約3万人で、その内約8割が観桜期に集中しているそうです。
ボートから眺める桜はきっと格別。筆者はまだ乗ったことがないので、次回はボートに挑戦したいと思います。
最寄駅は九段下駅・半蔵門駅
千鳥ヶ淵の最寄り駅は、東京メトロの「九段下駅(2番出口)」もしくは「半蔵門駅(5番出口)」です。いずれも徒歩5分程度と駅が近いのも花見スポットとして人気が高い理由の一つかもしれません。
上の写真は、地下鉄の九段下駅から地上に出てきて目の前にある、靖国通りと目白通りが交わる九段下交差点です。
靖国通り
九段下から千鳥ヶ淵に向かう靖国通り沿いには、子爵品川弥次郎銅像や元帥陸軍大将大山巌公像、九段坂の高燈篭などの銅像や塔が建っていて、向かいながら桜以外の観光を楽しむこともできます。
子爵品川弥次郎銅像
品川弥次郎は、幕末から明治時代の政治家です。この銅像は関東大震災で一度倒壊した過去を持っていますが、作者である本山白雲が私費を投じて再建されました。
銅像の左に建っているのは九段坂の高燈篭。戦前までは九段坂上はとても見晴らしがよく、品川沖や房総の海からもこの高燈篭が見え、灯台としての役割を担っていたそうです。
元帥陸軍大将大山巌公像
大山巌は幕末から大正の軍人。西郷隆盛の従兄弟であり、よく見る西郷隆盛の肖像がのモデルの一人だと言われています。(私達がよく目にする西郷隆盛の肖像画は、実は弟や従兄弟をモデルにして創作されたものだそうです)
牛ヶ淵と田安門
牛ヶ淵
九段下駅から千鳥ヶ淵に向かう場合、千鳥ヶ淵よりも先に牛ヶ淵(うしがふち)という水堀が左手に見えてきます。
牛ヶ淵にも見事な桜が植樹されており、千鳥ヶ淵とならぶ花見スポットとなっていまふ。ただし、牛ヶ淵にボートはなく、外から眺めるだけしかできません。
田安門橋
牛ヶ淵と千鳥ヶ淵とを分けるように、靖国通りから田安門へと続く田安門橋という橋があります。その田安門橋にも見応えのある桜が植えられており、花見客を楽しませてくれます。
田安門へ向かって左側が牛ヶ淵、右側が千鳥ヶ淵となっています。
田安門橋から見た牛ヶ淵
田安門橋から見た千鳥ヶ淵
田安門
田安門橋を渡ったその先には、国の重要文化財にも指定されている「田安門」があり、田安門を抜けたその先にはロックの聖地とも言われる日本武道館があります。
靖国神社の桜
千鳥ヶ淵から靖国通りを挟んで向こう側には、通りの名前にもなっている靖国神社があり、千鳥ヶ淵に行くなら立ち寄りたい観光スポットです。靖国神社にも約500本の桜があり、桜咲く季節には千代田区が主催する桜祭りの会場となります。
まとめ
上にも書いた通り、千鳥ヶ淵周辺には日本武道館や靖国神社、千鳥ケ淵戦没者墓苑などのスポットが歩いていける距離に点在しています。また桜祭りの季節にはライトアップがあり(夜もボートに乗れます)、デートスポットとしても人気の高い場所です。
老若男女が楽しめる場所だと思いますので、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょう?
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