古宇利島のハートロックは恋の聖地!ティーヌ浜の絶景を360度付きで紹介

古宇利島の概要

今回紹介するハートロックがあるのは沖縄県北部、今帰仁村の「古宇利島」という離島です。離島とはいえ、沖縄本島と橋で繋がる屋我地島と更に橋で繋がっていて、車で気軽に行くことができる離島となっています。

面積は約3.17平方キロメートル、外周は7.9キロメートルで真上から見ると円形となっています。標高の高い山はなく平らな島で、サンゴ礁が隆起してできた島であることがわかります。

人口は356人(令和3年3月時点)と少なく、屋我地島と繋がる古宇利大橋が開通する2005年までは船を使わないと渡ることのできない島でした。

古宇利大橋の開通後は観光スポットとして注目を集め、古宇利島ビーチの整備など観光地化も進んでいますが、島内には古き良き沖縄の風景が色濃く残っています。

古宇利島のハートロック

ハートロックは古宇利島の北側に位置する「ティーヌ浜」というビーチにあります。アイドルグループ「嵐」主演が出演したJALのCMでロケ地となり、一躍有名になった砂浜です。

ティーヌ浜には海から突き出た2つの岩があるのですが、長い年月をかけて波が岩の根本を削りいびつな形をしています。このいびつな形の岩が見る角度によってハート型に見えることから「ハートロック」と呼ばれるようになりました。

自然が時間をかけて創り出したハート型の岩は縁結びのパワーを秘めていると言われ、カップルからも人気のデートスポットになっています。

ハートに見える位置

左側の岩

古宇利島のハートロック-左側の岩

2つの岩をそれぞれ単体で見た場合、海に向かって左側にある岩がハート型に見えます。少々不細工なハート型ではありますが、綺麗な心を持っている人が見ればハート型に見えるでしょう。

2つの岩が重なったハート

古宇利島のハートロック-2つが重なった角度

2つの岩がちょうど重なり合う角度から見ると、単体で見た際に比べてより綺麗なハート型となります。

この2つの岩が重なり合って出来上がるハートを見ると「恋が叶う」と言われていますので、足を運んだ際は重なり合う位置を必ず探してみてください。

2つの岩の間にできる逆さハート

古宇利島のハートロック-逆さのハート

2つの岩が重なるポイントから更に砂浜を右に進むと、岩と岩との間にできる隙間が「逆さのハート型」になる角度があります。干潮付近の時間帯にしか見れない貴重なハートです。

お勧めの時間帯

真っ青な海をバックにハートロックを眺めたい場合は、太陽が真上にある正午頃が海の青が映えますが、それ以上に気にしたいのが潮の満ち引きです。

ハートロックは浅瀬にある岩なので、潮の満ち引きによって見た目が刻々と変化します。ぜひ潮汐表もチェックして行く時間を決めましょう。

満潮時

ハートロック-満潮時

満潮時付近の時間帯ではハートロックの足元が海に沈んでいて、ちょうどハート型の部分だけが海に浮かんでいる様子を見ることができます。

ただし、この時間帯だと岩と岩との間にできる「逆さのハート」は見ることができません。

干潮時

ハートロック-干潮時

干潮時付近は足元の岩場も露出して、逆さのハートも見えるようになります。また、上の写真のように大潮などの干満差が大きいときの干潮時には陸とつながり、ほぼ濡れずにハートロックの足元まで行くことが可能です。

夕暮れ時

ハートロック-夕暮れ時
引用:一般社団法人 今帰仁村観光協会

砂浜の右端から見ると、西にハートロックが位置する方角となります。そのため、ハートロック越しに夕日が沈んでいく様子を眺めることができます。

夕焼け空のグラデーションの中に佇むハートロックも一見の価値があります。

ティーヌ浜は海水浴もOK

ハートロックのあるティーヌ浜は、遊泳も禁止されておらず海水浴を楽しむことができます。近くの駐車場には有料のシャワーや浮き輪や水中メガネのレンタルサービスもあります。

ただし、ハブクラゲ侵入防止ネットはなく足元は砂地だけでなく岩場も混ざったビーチとなっています。また、他のビーチに比べ波が荒いことでも知られていますので、本格的に海水浴を楽しみたい場合は島内の「古宇利ビーチ」などのほうがお勧めです。

古宇利島は恋の島

ハートロックのある古宇利島は、まるでアダムとイヴのような伝説があることをご存知でしょうか。昔は「恋島(くいじま)」と呼ばれていて、古宇利島の名前の由来は、「くいじま」が少しずつ変化して「こうりじま」となったという説もある恋の島です。

古宇利島に残る伝説は、以下です。

むかし空から男女二人の子供(ウミナイ・ウミキイ姉弟)が降ってきて、この古宇利島で暮らし始めました。食べ物は毎日空から餅が降ってきてそれを食べて暮らしていたそうです。

はじめのうちは何の疑いもなく毎日餅を食べていましたが、ある日「もしかしたら餅が降ってこなくなってしまうかもしれない」と不安に思った二人は、餅を全て食べるのではなく少しずつ残して蓄えるようにしました。

しかし、不思議なことに蓄えを始めた時から餅は降ってこなくなってしまったのです。そこで、二人は海で漁をしながら暮らすようになり、労働と生活の苦しみを知ります。

また、海で漁をするなかで「ジュゴン」の交尾を見かけて男女の違いを意識するようになります。これまでは裸で暮らしていた二人ですが、男女の違いを知ってクバの葉で体の一部を隠すようになりました。

そしていつしかこの二人にも子供ができ、子孫が増えて沖縄人(琉球人)の祖になった。

という伝説です。まさに沖縄版アダムとイヴのようなお話です。

なお、この沖縄版アダムとイヴが暮らしていた浜は、ハートロックのあるティーヌ浜ではなく古宇利島の南部にあるチグヌ浜です。ハートロックに訪れる際は、チグヌ浜もチェックしてみましょう。

古宇利島のハートロックへのアクセス

古宇利島のハートロックがあるティーヌ浜までは、那覇空港から高速道路を使って1時間30分ほどの距離となっています。

古宇利島に渡るには屋我地島を経由する必要がありますが、屋我地島には「屋我地大橋」を渡るルートと「ワルミ大橋」を渡る2つのルートがあります。少し遠回りになりますが、ワルミ大橋も絶景スポットとして人気がありますので、ワルミ大橋ルートもお勧めです。

駐車場

ハートロックのあるティーヌ浜近くには複数の駐車場があり、それぞれ値段やティーヌ浜までの距離が違います。

元祖ハートロック駐車場

ティーヌ浜に一番近い駐車場ですが、料金が「1時間300円/1日500円」と比較的高めです。住所は「沖縄県国頭郡今帰仁村古宇利2371」です。

渡海原駐車場

駐車料金が一番安く、一日駐めても「100円」という料金設定です。住所は「沖縄県国頭郡今帰仁村古宇利2525」

googlemapで「ハートロック無料駐車場」と出てきますが、以前は料金箱があって料金自由(無料でもOK)だったようですが、現在は100円となっています。

なお、渡海原駐車場にはビーチサンダルの無料貸し出しのサービスや、コインシャワーが備わっています。

駐車場ちゅら

渡海原駐車場の向かい側にある駐車場です。料金は1日200円となっています。トイレや有料のシャワーなどが備わっていますので、泳ぎたい方にお勧めです。

ハートのエンジェル絶景駐車場

写真撮影ができる手作り感満載のハートエンジェルのオブジェのある駐車場です。住所は「沖縄県国頭郡今帰仁村古宇利2371」料金は1日300円となっています。

おまけ(トケイ浜の無料駐車場)

ティーヌ浜近くにはトケイ浜という海水浴もできる小さなビーチがあり、そのビーチには無料の駐車場が備わっています。ハートロックまで少し歩きますが、トケイ浜で海水浴を楽しみ、ついでにハートロックまで少し足を伸ばしてみるという利用方法も可能です。

古宇利島のハートロックに関する口コミ

最後に

ハートロックのあるティーヌ浜には、少し険しい小道を降りていくことになりますので、歩きやすい靴を履いていきましょう。また、干潮時にハートロック近くまで行きたい場合は、怪我をしないようにビーチサンダルではなくマリンシューズなどを履いていくのが望ましいです。

沖縄の砂浜の砂はサラサラと細かい砂で、容赦なく靴の中に入ってきますので砂浜に降りていく用の靴を別に持ってくるのがベストです。砂浜からハートロックを眺めるだけであればビーチサンダルでも良いかと思いますので、別途用意しておきましょう。

最後に、古宇利島で暮らしている人がいることを忘れず、民家や畑などの私有地には入らないようにし、地域住民の方の迷惑となってしまう行為はしないよう配慮しながら観光を楽しんでください。

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