光が丘公園は野鳥の宝庫!都内有数のバードウォッチングスポットを360度写真付きで紹介

光が丘公園の概要

光が丘公園は東京都練馬区と板橋区にまたがる都立公園です。敷地面積は60ヘクタール以上あり、練馬区内では最大の公園となっております。

太平洋戦争時には陸軍の『成増飛行場』が作られたり、戦後は米軍の管理下となりグラントハイツ(米軍の家族住宅)として利用されたりと、数奇な運命を持つ場所ですが、返還後は光が丘団地や商業施設に隣接する形で広大な公園が作られました。

園内にはイチョウ並木や背の高いヒマラヤスギなどたくさんの木々が植樹され、緑がとても豊かです。桜もソメイヨシノ、大島桜、ヤマザクラなどが合わせて約1,000本も植樹されていて花見スポットとしても人気があります。

また、

  • 野球場
  • テニスコート
  • 弓道場
  • 陸上競技場
  • 少年サッカー場
  • ゲートボール場

などのスポーツ施設に加え、

  • デイキャンプ場
  • バーベキュー広場
  • バードサンクチュアリー
  • ちびっ子広場

など、アウトドアや自然観察が楽しめる施設も充実していて、週末にはたくさんの方が訪れるレジャースポットとなっています。

光が丘公園は野鳥観察も人気!

各種スポーツやバーベキューなどのアウトドアが楽しめる光が丘公園ですが、都内有数のバードウォッチングスポットとしても人気の高い公園です。冒頭で書いた通り広い園内にはたくさんの木々が植樹されている他、池などの水辺もあり野鳥が集まりやすい環境が整っています。

園内のいたるところがバードウォッチングのポイントとなっていて、一年を通して様々な野鳥に出会うことができます。

バードウォッチングの定番となっているカワセミも生息している他、見ごたえのあるオオタカも生息しています。

都内にあってアクセスもしやすいうえ、見られる野鳥が豊富なのが光が丘公園の魅力のひとつとなっています。

バードサンクチュアリ

光が丘公園には野鳥の生息域を保全するために人の立ち入りを制限した『バードサンクチュアリ』が設けられています。光が丘公園でたくさんの野鳥を観察できるのは、このバードサンクチュアリの存在が大きく影響していると言ってよいでしょう。

バードサンクチュアリは環境保全だけでなく、野鳥観察を通じてたくさんの人が自然を体験できる施設としても機能しています。バードサンクチュアリ内への立ち入りは禁止されていますが、観察舎が設けられていてバードサンクチュアリ内を観察することが可能です。

光が丘公園のバードサンクチュアリは、芝生広場の南側にあり、基本は土日祝日の『9時~16時半』が開園時間となっています。(平日の開園は不定期となっていますので、平日に利用したい方は公式サイトの情報をチェックしましょう)

観察舎には野鳥観察用の望遠鏡が備わっているほか、開園時間内は詳しいスタッフが常駐していて、野鳥に関する質問などが行なえます。そのため、光が丘公園は初めてバードウォッチングに挑戦する初心者さんにもお勧めなバードウォッチングスポットです。

また、光が丘公園では講師による解説付きで『バードサンクチュアリ自然観察会』などのイベントが定期的に開催されていますので、まずは観察会に参加するのもお勧めです。(興味がある方は、公式サイトの行事案内のページをチェックしてください)

光が丘公園で見られる野鳥

留鳥(一年を通して出会える鳥)

留鳥とは繁殖や子育て、越冬などを一定の場所で行う鳥です。渡り鳥のような季節に応じて生息する場所を変える鳥ではありませんので、季節にかかわらず出会える鳥です。ただし、小さい鳥は木の葉っぱが散って枝だけになっている方が見つけやすいなど探しやすさは季節ごとに違いがあります。

  • アオゲラ
  • アオサギ
  • アカゲラ
  • イソシギ
  • ウグイス
  • エナガ
  • オオタカ
  • オナガ
  • ガビチョウ
  • カルガモ
  • カワセミ
  • カワラバト
  • カワラヒワ
  • キジバト
  • キセキレイ
  • ゴイサギ
  • コゲラ
  • コサギ
  • シジュウカラ
  • スズメ
  • ダイサギ
  • ツミ
  • ハクセキレイ
  • ハシブトガラス
  • ハシボソガラス
  • バン
  • ヒヨドリ
  • ムクドリ
  • メジロ
  • モズ
  • ヤマガラ

アオサギ

水辺を歩くアオサギ

アオサギは体長が90センチ以上にもなる、日本で見られるサギの仲間では最大の鳥です。体が大きく見ごたえがあることからバードウォッチングではとても人気の野鳥となっています。

成鳥は足や首がスラリと長く、頭には黒い冠羽があります。背(翼)部分は灰色ですが、それがくすんだ青色に見えるのがアオサギという名前の由来と言われています。(諸説あります)

アオサギは浅い水辺で魚や両生類などの捕まえて食べていますが、時に小鳥を捕食することもあります。また、他の鳥から獲物を横取りすることでも知られています。

エナガ

木の枝にとまるエナガ

エナガは柄杓の柄のような長い尾羽が特徴的な小さな鳥です。全長は尾羽を含めると13~14センチほどあり、また胴体の部分も羽が丸く膨らんでいるため実際より大きく見えますが、実際はとても小さい鳥で体重は8グラムほどしかありません。

スズメの体重が24グラムほどなので、スズメの半分以下の体重です。日本で一番小さい『キクイタダキ』の5グラムに次いで、日本で二番目に小さい鳥となっています。

漂鳥

漂鳥とは日本国内で季節に応じて生息場所を変える鳥です。それに対し、移動する距離が長く日本と国外とを行き来する鳥は渡り鳥と呼ばれています。

漂鳥は暖かい季節には北の地域や標高の高い場所に生息し、寒い季節になると南の地域や低地に移動して越冬します。

光が丘公園では基本、晩秋から冬、春の初頭にかけて出会える可能性が高い鳥たちです。

  • アオジ
  • オオバン
  • オシドリ
  • カイツブリ
  • クロジ
  • シメ
  • ノスリ
  • ハイタカ
  • ビンズイ
  • マガモ
  • ルリビタキ

アオジ

枝の上のアオジ

アオジは体長16センチほどで、スズメよりやや大きな小鳥です。

翼は茶褐色で模様などもスズメに似ているためよく間違えられますが、胸から腹にかけて緑がかった薄い黄色の羽毛が特徴。アオジの『アオ』は緑色も含めた古い意味での青が由来と言われています。

夏に北海道や本州北部で繁殖を行い、冬になると積雪の殆どない地域へと移動して冬を越します。中にはロシアや中国から越冬するために日本に飛来する種のアオジもいます。

オシドリ

オシドリのツガイ

オシドリはオスの体長45センチ前後、メスが40センチほどでオスのほうが若干体の大きな水鳥です。体の大きさだけでなく、オスは少し派手な色彩となっているのに対し、メスは地味な色合いの鳥となっています。

「オシドリ夫婦」という言葉の由来にもなっていて、ツガイで行動していることが多く、その仲睦まじい姿からバードウォッチングの対象としても人気の高い野鳥です。

暖かい季節に北海道などの北の地域で繁殖を行い、冬場は本州以南に移動して越冬する漂鳥ですが、海外から渡ってくる冬鳥のオシドリもいるようです。

夏鳥

夏鳥とは、暖かい春~夏の季節に日本国内に飛来し繁殖活動を行い、秋には日本を離れ国外で越冬する渡り鳥たちのことです。

  • オオヨシキリ
  • オオルリ
  • キビタキ
  • コマドリ
  • ササゴイ
  • センダイムシクイ

オオルリ

枝にとまっているオオルリ

オオルリは体長約16センチほどの野鳥です。メスは背中側が茶褐色で腹が白と地味なのに対し、オスはその名の通り背中側が濃い青(瑠璃色)に腹が白ととても美しい色を持っています。

夏場に日本に訪れ繁殖活動を行い、冬になると東南アジアなどに移動して越冬し、また暖かい季節に日本に戻ってくる夏鳥です。

とても目立つ色をしていますが、木の高い場所にとまっていることが多く見つけるのが難しいと言われています。ゆっくりと「ピリーリー、ポィヒーリー、ピールリ、ピールリ、ジィ、ジィ」と美しい特徴的なさえずりをしますので、声を頼りに探してみると良いでしょう。

冬鳥

冬鳥は秋から冬にかけて日本国内に訪れ越冬する渡り鳥です。春には日本を離れて北へ移動し、繁殖や子育てを行い、また寒い季節に日本に戻ってきます。

  • アカハラ
  • アトリ
  • オカヨシガモ
  • オナガガモ
  • クサシギ
  • コイカル
  • コガモ
  • ジョウビタキ
  • シロハラ
  • ツグミ
  • ヒドリガモ

アカハラ

木の枝にとまるアカハラ

アカハラは成長だと全長24センチほどになる比較的大きな野鳥です。胸からお腹辺りまでオレンジ色の羽毛に覆われているのが名前の由来となっています。

明るく開けた場所で地上に降りてミミズや昆虫などを捕食します。

真夏の繁殖期には標高の高い場所で繁殖を行うため、光が丘公園でアカハラは冬鳥となります。

オナガガモ

水面を泳ぐオナガガモのオス

オナガガモはその名の通り尾羽根が長いのが特徴的なカモです。ただし、尾羽根が長いのはオスのみで、メスはオスに比べて尾は短めとなっています。また、体長もオスは75センチほどまで成長するのに対し、メスは55センチほどと体格差もあります。

また、柄もメスは地味な色合いなのに比べ、オスは顔(頭部)が茶褐色ですが首から胸にかけて白い羽毛を持ち、派手ではありませんがユニークな模様を持つ水鳥となっています。

なお、夏場は局地に近いツンドラ地帯で繁殖を行い、冬に日本の本州以南で越冬する冬鳥です。

光が丘公園へのアクセス

光が丘公園の場所(地図)

電車

最寄り駅は都営地下鉄大江戸線の『光が丘駅』で、駅から公園までは徒歩8分ほどです。また、東武東上線の『成増駅』や東京メトロ副都心線・東京メトロ有楽町線の『地下鉄成増駅』も利用可能で、ともに駅から公園までは徒歩15分ほどとなっています。

駐車場

光が丘公園には24時間営業の有料駐車場が備わっています。料金は

  • 最初の1時間400円
  • 以降30分ごと:200円
  • 入庫後12時間最大:1,600円(繰り返し適用)

です。

収容台数は251台と規模の大きな駐車場ですが、花見やバーベキュー、紅葉のシーズンなどは混雑が予想されますので早めのお出かけがお勧めです。

光が丘公園の野鳥に関するみんなのツイート

東京都内のその他バードウォッチングスポット

光が丘公園のある東京には、まだまだたくさんのバードウォッチングスポットがあります。大都会であるにも関わらず、野鳥が生息できる自然が残された場所も点在していて、観察できる野鳥も意外に豊富です。

以下の記事では、東京都内にあるバードウォッチングスポットを厳選して紹介しています。

東京都内の野鳥観察スポット21選!バードウォッチングに最適な公園などを360度写真付きで紹介します

都内なのでアクセスの便は良く、また基本は公園など遊歩道が整備された歩きやすい場所となっていますので、バードウォッチング初心者でも気軽に野鳥観察を楽しめる環境ばかりです。

東京都内で野鳥観察をする場合は、ぜひご参考ください。

光が丘公園の基本情報

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