東京のサブカルチャースポット中野ブロードウェイ
中野駅から北に240メートル続く「サンモール商店街」を抜けたところにあるのが、一風変わったショッピングセンター「中野ブロードウェイ」。
ショッピングセンターと書きましたが、地下3階、地上10階建てのショッピングセンター&マンション(集合住宅)の複合施設で、オープン当初は歌手やタレントなどの有名人も住んでおり、今で言うところの六本木ヒルズのようなビルでした。
元都知事の青島幸男や、歌手の沢田研二などが住んでいたそうです。
地下1階から地上4階までは商業施設、5階以上は居住施設。屋上には住人専用の庭園が設けられており、なんとプールまで付いています。
そんなセレブ感満載だった中野ブロードウェイも、時代の流れとともにすっかり様変わりし、今ではオタク文化・サブカルの聖地として名を馳せ、国内のみならず海外からの観光客もたくさん訪れる場所となっています。
1階こそパッと見ではただの古いショピングセンターのようにも見えるのですが、2階3階へと足を進めると、中古のマンガやフィギュア、カードゲーム、レトロな玩具などが所狭しとショーケースに並んでおり、そこはまるで異次元空間。サブカル好きな人にとってはワクワクが止まらない場所、サブカルにあまり興味がない人でもどこか懐かしく感じ、子供心を思い出せる場所として、連日沢山の人で賑わっています。
中野ブロードウェイ2Fの「まんだらけ活動写真館」。活動写真館とは、簡単にいうと映画のポスターです。なんともレトロなポスターがたくさん展示されており、見ているだけでも飽きません。向かい側は「ハビコロ玩具 カードショップ 買賊王」。トレーディングカードが店内にギッシリ。
サブカルの聖地中野ブロードウェイを作り上げたのは「まんだらけ」
開業当初は華々しいスタートを切りますが、バブル崩壊や老朽化と共に、入居するテナント数も激減。昼間でもシャッターの下りた店が並び、閑古鳥が鳴く状態に陥った時期もあったようです。
その状況に、逆に勝機を見出したのが「まんだらけ」。元々は中野ブロードウェイで2坪のスペースから開業した古漫画専門店です。
他のテナントが閉店する中、増床を繰り返し、取り扱う商品も古漫画だけではなく、セル画や作者のサイン、レトロなオモチャやポスターなど、サブカルに特化したニッチでディープな物を取り揃え、人気を博していきます。
このまんだらけの成功をきっかけに、他にもオタク文化・サブカルに特化した店舗が集まるようになり、いつの間にかブロードウェイはサブカルチャーの聖地と呼ばれるまでに変貌していったのです。
まんだらけ本店
不思議なオブジェが看板となっている「まんだらけ 本店」。一般書店ではもう販売されていないようなマンガ本も取り揃えています。
まんだらけがあったからブロードウェイにオタクが集まったのか?中野という街に元々オタクが多かったからまんだらけが成功したのか?それは定かではありませんが、現在のサブカルチャーの聖地という形で再びスポットを浴びることができたのも、まんだらけのおかげと言っても過言ではなく、今後もこのまんだらけを中心に、オタク文化・サブカルの聖地として発展していくことでしょう。
まんだらけ スペシャル館
中野ブロードウェイ2Fの「まんだらけ スペシャル館」。超合金やアクションフィギアなど、レトロ感たっぷりの玩具で溢れかえっていて、昭和の時代に思いを馳せることができます。
まんだらけ 変や
中野ブロードウェイの中でもなんとなくよりディープな4Fにある「まんだらけ 変や」。何故か鳥居になっている入口を抜けると、ブリキのおもちゃや戦前のグッズなどが並んでいます。
地元住民の生活の場でもある不思議空間
地下には鮮魚店や八百屋さん、ドラッグストアやスーパーの西友などもあり、また、4階には病院や歯医者などもあり、地域住民の生活の場としても機能しています。地元住民の何気ない日常生活と、オタク文化・サブカルの匂いに惹きつけられて国内外から訪れる酔狂が交差する不思議な空間です。
地下の八百屋さん
地下1階にある八百屋さん。地下は食品街となっており、他にも鮮魚店や精肉店などが入居しています。
1階は一見すると普通のショッピングセンター
1階のメイン通りは靴屋さん服屋などが入っていて、一見普通のショッピングセンターに見えます。
黒猫メイド魔法カフェとドラッグストアと、占いの館
アキバだけじゃなく、中野にもメイド喫茶があります。30分1,000円でビール等が飲み放題。どうやらお酒を飲むところらしいです。
中野ブロードウェイ入口の360度写真
サンモール側の入口
中野駅から続くサンモール商店街から直線上に続くブロードウェイへの入口。サンモール商店街がアーケードのため、連続した商店街のように感じます。
早稲田通り側の入口
駐車場へは、早稲田通り側の入口横から入っていくことができます。また、右側には100円ショップのダイソーがあります。1階~3階まで全て100円ショップとなっていて、規模の大きい100円ショップです。また最近ブロードウェイの地下にも店舗を広げており、かなり充実した品揃えとなっています。
この早稲田通り側の入口には「CO-OP BROADWAY CENTER」の文字が。通称「中野ブロードウェイ」の正式名称は「コープ ブロードウェイ センター」が正式名称だそうです。
中野ブロードウェイには駐輪場もあります
中野ブロードウェイの側面に沿った裏通りは駐輪場になっています。地元住民の方はここに自転車を停めて中野ブロードウェイやサンモールなどでお買い物をしているようです。駐輪場の料金は「2時間無料。その後3時間毎に100円」となっています。
中野ブロードウェイの基本情報
- 住所:東京都中野区中野5-52-15
- アクセス:JR中央・総武線/東京メトロ東西線中野駅
- 駐車場:あり 30分 300円(24時間営業)
- 営業時間/定休日:店舗によって異なる
- 公式サイト https://nakano-broadway.com/
コメント