摂津峡の概要
摂津峡は大阪府高槻市を流れる淀川水系『芥川』の上流に広がる渓谷です。渓谷を含め芥川の西岸は、面積約42.65ヘクタールの『摂津峡公園』となっています。
春には約3,000本の桜が咲き誇り、夏は川遊びをする家族連れで賑わいを見せます。また秋には紅葉狩りを楽しむことができ、季節ごとに違った顔を見せてくれるレジャースポットです。
自然あふれる渓谷は夫婦岩、八畳岩などの奇岩が作る景色が約4kmに渡って続き、あまり大きくはありませんが滝なども観ることができます。
ハイキングスポットとしても人気が高く、
- 渓流の景色を楽しめる『渓谷コース』
- もみじ谷や白滝のある『中腹自然林コース』
- キャンプ場などがあるバリアフリーなコース『スカイラインハイキングコース』
- 生駒山などが望める展望台がある『階段コース 』
などのハイキングコースが整備されています。
摂津峡は野鳥観察にも最適!
摂津峡は自然が色濃く残る渓谷で、多くの生態系を育むエリアです。今では珍しい野生のホタルも生息していて、自然観察を楽しめるスポットとして人気があります。野鳥も多く暮らしていたり、夏鳥や冬鳥などの渡り鳥が飛来してきたりと野鳥観察にも最適なスポットとなっています。
冒頭にも書いた通りハイキングコースが整備されていますので、バードウォッチング初心者や年配の方でも野鳥観察がしやすい環境が整っていると言えるでしょう。
また、木々が立ち並ぶ森や林だけでなく、芥川(水辺)もあることから見られる野鳥の種類が豊富なところも探鳥地としての魅力のひとつです。
バードウォッチャーに人気のカワセミは一年を通して観察できる他、夏は『オオルリ』や『キビタキ』など色鮮やかな夏鳥も飛来してきます。
摂津峡公園の全域がバードウォッチングスポットとなっていてとても広く、一日中遊んでも飽きずに楽しむことが可能です。
摂津峡で見られる野鳥
留鳥(一年を通して出会える鳥)
留鳥とは繁殖や子育て、越冬などを一定の場所で行う鳥です。渡り鳥のような季節に応じて生息する場所を変える鳥ではありませんので、季節にかかわらず出会える鳥です。ただし、小さい鳥は木の葉っぱが散って枝だけになっている方が見つけやすいなど探しやすさは季節ごとに違いがあります。
- アオゲラ
- アカゲラ
- ウグイス
- エナガ
- カワウ
- カワセミ
- カワラヒワ
- キセキレイ
- コゲラ
- シジュウカラ
- ダイサギ
- トビ
- ヒヨドリ
- ホオジロ
- ミサゴ
- ムクドリ
- メジロ
- モズ
- ヤマガラ
- ムシクイ
エナガ
エナガは柄杓の柄のような長い尾羽が特徴的な小さな鳥です。全長は尾羽を含めると13~14センチほどあり、また胴体の部分も羽が丸く膨らんでいるため実際より大きく見えますが、実際はとても小さい鳥で体重は8グラムほどしかありません。
スズメの体重が24グラムほどなので、スズメの半分以下の体重です。日本で一番小さい『キクイタダキ』の5グラムに次いで、日本で二番目に小さい鳥となっています。
コゲラ
コゲラは日本でもっともよく見られるキツツキの仲間です。体長は15センチほどで日本に生息するキツツキの仲間では最も小さいキツツキとして知られています。
背中は焦げ茶色に白いまだら模様が特徴的で、オスのみ後頭部に赤い羽毛がありますが野外では目視できないほど小さいため、オスメスを見分けるのは難しい鳥です。
雑食性で昆虫や木の実を食べています。キツツキらしく木に穴を開けて隠れている昆虫を捕食することもあります。
留鳥ですが、葉の落ちた冬場に見つけやすい野鳥となっています。
漂鳥
漂鳥とは日本国内で季節に応じて生息場所を変える鳥です。それに対し、移動する距離が長く日本と国外とを行き来する鳥は渡り鳥と呼ばれています。
漂鳥は暖かい季節には北の地域や標高の高い場所に生息し、寒い季節になると南の地域や低地に移動して越冬します。
- アオジ
- ウソ
- ニュウナイスズメ
- ノスリ
- ルリビタキ
- イカル
アオジ
アオジは体長16センチほどで、スズメよりやや大きな小鳥です。
翼は茶褐色で模様などもスズメに似ているためよく間違えられますが、胸から腹にかけて緑がかった薄い黄色の羽毛が特徴。アオジの『アオ』は緑色も含めた古い意味での青が由来と言われています。
夏に北海道や本州北部で繁殖を行い、冬になると積雪の殆どない地域へと移動して冬を越します。中にはロシアや中国から越冬するために日本に飛来する種のアオジもいます。
ルリビタキ
ルリビタキは体調14センチほどの小さな野鳥です。
バードウォッチャーに人気の鳥で、中でも成長のオスは鮮やかな青い羽毛を持ち見るものを惹きつけます。幼鳥は緑褐色でメスは成長になっても緑褐色のままです。オスが立派な青色の羽毛を手に入れるまで2年以上かかります。
繁殖期以外は単独行動を行っていて、オスもメスも群れることはありません。縄張り意識が強く、その縄張りを見つけることができれば一度飛び去ってしまっても、また同じ場所に戻ってくることも多い鳥です。
夏鳥
夏鳥とは、暖かい春~夏の季節に日本国内に飛来し繁殖活動を行い、秋には日本を離れ国外で越冬する渡り鳥たちのことです。
- オオルリ
- キビタキ
- コサメビタキ
- センダイムシクイ
- ツバメ
- ノビタキ
キビタキ
キビタキは体長13~14センチほどの小さな野鳥です。メスは地味な色合いですが、オスは黒をベースとした翼に旨や頭の一部に黄色い羽毛を持ち、カラフルな姿でバードウォッチャーを楽しませてくれます。
昆虫を捕食するため雑木林を好んで住処にしていますので、雑木林を中心に探してみると良いでしょう。また、明け方にオスは縄張りを誇示するために美しい声を発します。鳴き声を頼りに探すのもコツのひとつです。
夏場に日本で繁殖を行ったキビタキは、冬の訪れとともに東南アジアへ渡り越冬し、また暖かい季節に日本に戻ってきます。
センダイムシクイ
センダイムシクイは体長が12.5センチほどのとても小さく愛らしい野鳥です。翼となる背中側は淡い緑色、腹は白い羽毛で、頭部には細長い淡色斑を持っています。
渡り鳥で、日本には繁殖のために夏に訪れる夏鳥です。冬になるとマレー半島などの東南アジアへと渡ります。
食性は昆虫などを捕食する動物食で、木の枝から木の枝へと移動して葉の裏に隠れている昆虫を探して捕食します。
メボソムシクイなどと見分けるのが難しいですが、「チヨ チヨ ヴイー」と最後に「ヴイー」と特徴的な鳴き方をしますので、その声を頼りに探すと良いでしょう。
冬鳥
冬鳥は秋から冬にかけて日本国内に訪れ越冬する渡り鳥です。春には日本を離れて北へ移動し、繁殖や子育てを行い、また寒い季節に日本に戻ってきます。
- シロハラ
- ツグミ
- マヒワ
- ミヤマホオジロ
ツグミ
ツグミは全長約24センチの野鳥です。体調はムクドリと同じくらいですが、ムクドリに比べてスマートな体型となっています。
羽の部分は茶褐色で、お腹や胸側は白と黒のまだら模様が特徴。まだら模様が濃くはっきりとしている個体がオスで、逆に薄い個体がメスです。
地面に降りて餌となる昆虫を探す際に、両足でピョンピョン跳ねるように移動する姿から古くは跳馬とも呼ばれていました。
旅鳥
旅鳥とは夏に日本より北の地域で繁殖し、冬は日本より下の地域に渡り越冬する野鳥で、渡りの途中で日本に立ち寄る渡り鳥です。
旅鳥は基本、春と秋に飛来してきますが、どちらか一方の季節だけに飛来してくるケースもあります。
摂津峡には『ムシクイ』などの旅鳥が飛来してくることがあります。
摂津峡へのアクセス
摂津峡の場所(地図)
電車・バス
摂津峡の徒歩圏内に電車の駅がありませんので、バスも利用することになります。バスは、JR高槻駅から出ている市営バスを利用しましょう。
目的地が摂津峡上流または下流によって乗るバスが異なります。
上流(上の口)へ向かう場合は、JR高槻駅北口の1番乗り場から出ている『54 上の口』または『53 原大橋』のバスに乗車します。
下流(下の口)に向かう場合は、JR高槻駅北口の2番乗り場から出ている『50 循環 下の口』や『51 循環 塚脇 』などで行くことが可能です。
車・駐車場
新名神高速道路と名神高速道路のジャンクション・インターチェンジの『高槻IC』から、摂津峡の駐車場まで車で10分ほどとアクセスしやすい場所にあります。
駐車場は『摂津峡公園 下の口』に有料駐車場があり、駐車料金は普通車で『1日1,000円』です。
摂津峡の野鳥に関するみんなのツイート
本日は摂津峡にて野鳥観察。
初めての冬の摂津峡は落ち葉が綺麗でした。
ジョビちゃんを今まで一番良く撮影出来ました♪
#ジョウビタキ pic.twitter.com/Uw1oA94DBE— カエル神所長(ひより。) (@hiyori0609) December 15, 2020
先日、摂津峡・芥川へ野鳥観察に行って来ました!摂津峡ではキレンジャクをじっくり観察。芥川ではカモ類、イソシギやタシギ、カワセミなど多くの鳥たちに会うことが出来ました。 pic.twitter.com/u3grm4izHT
— 大阪公立大学 里環境の会OMU(さとかん) (@satokanomu) February 17, 2018
高槻野鳥の会 摂津峡探鳥会に参加しました。
コジュケイが突然出てくれました。 pic.twitter.com/pSjvVwSDtt— ブルちゃん (@hagitanitakawat) April 22, 2017
摂津峡公園芥川のキセキレイ。#摂津峡公園 #芥川 #高槻 #公園散歩 #ハイキング #渓流 #キセキレイ #野鳥 #バードウオッチング pic.twitter.com/vGrA9o7liu
— HIDE607 (@hi_figaro) November 1, 2019
#エナガ#ヤマガラ#野鳥#摂津峡
一緒に移動していました。 pic.twitter.com/WVJTYCtng4— Gallery Fake (@GalleryFake4) August 18, 2018
大阪府内のその他バードウォッチングスポット
摂津峡のある大阪府には、魅力的なバードウォッチングスポットがまだまだたくさんあります。
西日本最大の都市として名高い大阪ですが、郊外はもちろん市街地にも緑が豊富な公園があるなど、意外にも野鳥観察に最適なスポットが豊富です。雑木林だけでなく池や湿地帯を有した公園も多く、見られる野鳥の種類も豊富なスポットが多く点在しています。
また、大阪は公共の交通機関が発達しているため、気軽にアクセスできるバードウォッチングスポットが多いのも特徴のひとつです。
以下の記事では、大阪府内にあるたくさんの探鳥地の中から初心者でも野鳥観察が楽しみやすい場所を厳選して紹介しています。
大阪でバードウォッチングをする際にはぜひ参考にしてください。
▶大阪府内の野鳥観察スポット11選!初心者でもバードウォッチングが楽しみやすい公園を中心に360写真付きで紹介
摂津峡の基本情報
- 住所:大阪府高槻市大字原地内ほか
- 電話番号:072-675-0081(公益社団法人 高槻市観光協会)
- 料金:無料
- トイレ:あり
- 駐車場:あり(有料)
- 公式サイト
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