新木場公園の概要
新木場公園は江東区新木場にある釣りが許可されている都立公園です。公園の場所は、あけぼの運河の南端、運河が東京湾に流れ込むポイントに位置しています。
広さは約7,600平方メートルでそこまで広くはありませんが、バーベキュー場も併設されていて、釣りとバーベキューの両方を楽しむことができます。
なお、バーベキュー場は有料で完全予約制となっていますが、釣り場は場所さえ空いていれば誰でも無料で釣りを楽しむことができます。また、無料で入れるエリアには芝生の広場などがあり、釣り以外にも海を眺めながらピクニックを楽しむことも可能です。
また、園内には桜(ソメイヨシノ)も植樹されていて、春には花見&バーベキューを同時に楽しめるスポットとしても人気の高い公園です。
新木場公園の釣り場
新木場公園は北側と西側が運河に面していて、そのいずれも釣りが可能なエリアとなっています。(以前は北側のみで西側では釣りが禁止されていたようですが、現在はどちらも釣りが許可されています)
釣座・足場
北側西側ともに整備された足場で、広さも十分にあります。また、全面柵が設けられていて、小さなお子さんが落ちてしまう心配はありません。ただし、海面までの高さがあるため、シーバスやクロダイなど大物を狙う場合はタモが必須となります。
ところどころベンチが設けられている他、L字型の釣り場の角には屋根付きの休憩スポットもあります。小さなお子さんがいるファミリーフィッシングの場合は、この角に釣座を構えると良さそうです。筆者が訪れた日も親子がそこで釣りを楽しんでいました。
水深と水質
水深は全体的に浅く、1~2メートルほどとなっています。水質は正直キレイとは言い難く、撮影した日は雨の後ということもあってか何も見えないほど茶色く濁っていました。東京湾の奥の奥という場所柄、潮通しはあまり良くなさそうです。
また、海底はゴミが多いのか根がかりも多い釣り場なので余分に仕掛けを持っていくことをお勧めします。
禁止事項と釣法
新木場公園では投釣りが禁止されています。また水深が浅いため足元でのサビキ釣りも不向きです。入れ食いで数釣りは期待できそうにない釣り場です。
シーバスを狙ってルアーをちょい投げしたり、クロダイを狙ってヘチ釣り、ハゼ狙いでちょい投げ(ぶっ込み)などをしている方が多いようです。
トイレ
公園入口付近にトイレがあります。広い公園ではないので釣座からも近く、小さなお子さんがいるファミリーフィッシングでも安心です。また、トイレの側には喫煙所も用意されていました。
新木場公園で釣れる魚
- シーバス
- クロダイ
- ハゼ
- メバル
- ボラ
- カレイ
若洲海浜公園の釣り場などに比べると、潮通しは悪くて魚種はあまり豊富ではありません。アジやカレイの釣果情報もありますが、極稀な釣果だと思われます。新木場公園では「シーバス」「クロダイ」「ハゼ」あたりが狙って釣れる魚ではないでしょうか。
筆者のような釣り初心者家族の場合は、ハゼでも釣れれば子供たちが喜びますので、まずはハゼ狙いからスタートするのが良いかと思います。
新木場公園へのアクセス
新木場公園の場所
新木場公園の住所は「東京都江東区新木場2丁目1」です
電車
最寄り駅はJR京葉線・東京メトロ有楽町線・りんかい線の複数の路線が乗り入れている「新木場駅」から徒歩10分程度です。
都内の釣りが許可されている公園や、バーベキューのできる公園はたいてい駅からかなり離れていて車が無いと行きづらい場所にあるのですが、この新木場公園は車がなくても電車だけで行きやすい場所にあります。
車・駐車場
電車釣行に便利な場所と書きましたが、新木場公園には専用の駐車場が無いため車釣行には少々不便です。とはいえ、路駐などはせず近隣のコインパーキングを利用しましょう。
近場のコインパーキングは
- PEN 江東区新木場1丁目(住所:東京都江東区新木場1-4-3)
- 三井のリパーク 新木場駅前駐車場(住所:東京都江東区新木場1-18-6)
- タイムズ 新木場駅前(住所:東京都江東区新木場1-3)
などがあります。
新木場公園のバーベキュー場
新木場公園では東側半分がバーベキュー専用広場となっていて、バーベキューを予約した人だけが入れるエリアとなっています。バーベキュー場と釣り可能なエリアは別となっているため、残念ながら同時に両方を楽しむことはできません。
なお、バーベキューの道具を持ち込むことも可能ですが、全てをレンタルして手ぶらでバーベキューを楽しめるプランも用意されています。電車でも行きやすい場所なので、バーベキュー初心者さんがバーベキューデビューのに良さそうなスポットです。
料金プランについては新木場アウトドアセンターのHPをご確認ください。
新木場公園の参考になる動画
東京湾奥 釣り場探検隊さんの動画
車で新木場公園までのルートを撮影してくれています。車で新木場公園へ行く場合は事前に動画を見ておくと迷わず安心かと思います。ただ、残念なことに新木場公園の釣り場自体はリニューアル工事中で遠目に撮影している動画となっています。
新木場公園の近くの釣り場
新木場公園のある江東区には、他にもたくさんの釣りスポットがあります。歩いて回るのは難しいですが、車や自転車での釣行の場合は複数のポイントを回ってみるのも良いでしょう。新木場公園近くの釣り場をいくつか紹介しますので参考にしてください。
若洲海浜公園
若洲海浜公園は新木場公園から車で10分ほどの場所にある、都内屈指の人気を誇る釣り場です。潮通しがよく、都内の釣り場の中では1位2位を争う魚影の濃さで、釣れる魚種も豊富です。全長570メートルの防波堤を中心に、人口磯など釣り場の環境も複数あります。
防波堤とキャンプ場前護岸は足場もよく柵越しの釣りとなりますので、小さなお子さんのいるファミリーフィッシングにも最適な環境となっています。釣り竿のレンタルサービスもあり手ぶらで釣りを楽しむことが可能ですので、釣り初心者家族の釣りデビューにもオススメのスポットです。
ただ、人気が高い釣り場なので場所取りが大変です。オンシーズン中は朝早くから場所取りをしないと、釣座が確保できないこともあるので注意が必要です。
若洲海浜公園の釣り場について別記事で詳しく紹介していますので、ぜひそちらもご覧ください。
▶若洲海浜公園は釣り初心者でも大漁でした!360度写真レポートします。
東雲水辺公園
東雲水辺公園はタワーマンションに囲まれた都会の真ん中にある釣りスポットです。新木場公園からはこちらも10分ほどで行くことができます。
釣り場としては全体的に水深が浅く潮通しもあまり良くはないため、狙える魚種に限りがあります。シーバスやクロダイ、ハゼがメインのターゲットとなります。釣り初心者の場合は新木場公園と同じくハゼ狙いがおすすめです。
投釣りが禁止されているのですが、足元には石が敷かれているためアンダーキャストで仕掛けを飛ばす必要があるなど、あまりオススメできる釣り場ではありません。ただ、その分釣り人は少なく、
東雲水辺公園の釣り場について、下の記事で詳しく紹介していますので合わせてご覧ください。
▶東雲水辺公園の釣り場を360度写真レポート│タワーマンションに囲まれた釣りスポット
葛西臨海公園
葛西臨海公園は観覧車や水族館などもある大規模な公園です。こちらも新木場公園から10分ほどの距離ですが、駐車場から釣り場まで更に10分弱かかってしまいます。
シーバスやハゼを中心に、季節に寄ってはマゴチやカレイ、イシモチなども狙える釣りスポットです。また、護岸ではカニ釣りができ、小さなお子さんでも簡単にカニを獲る事ができます。
釣りだけでなく、海岸で磯遊びをしたり水族館を楽しんだりと様々なレジャーを楽しむことができるスポットです。
葛西臨海公園の釣り場について、以下の記事で詳しく紹介していますので合わせてご覧下さい。
▶葛西臨海公園の釣り場を360度写真レポート│初心者家族ものんびり釣りが楽しめる!
豊洲ぐるり公園
豊洲ぐるり公園は、新木場公園から車で12~13分の場所にある大きな公園です。豊洲市場をぐるりと囲む形で全長約2kmほどの護岸があり、釣りを楽しむことができます。
また新木場公園と同じくバーベキュー場も併設されているので釣りとバーベキューの両方を楽しむことも可能です。
新木場公園に比べると潮通しがよく、春~秋にかけては狙える魚種も豊富です。シーズン中は足元でのサビキ釣りでもアジやイワシなどの回遊魚が狙えるので、初心者でも釣果が期待しやすい釣り場です。
ただし、人気なので新木場公園よりは確実に混んでいます。特に駐車場は公園の大きさの割に収容台数が少なく、駐車場待ちで車の行列ができていることも多々あるので注意が必要です。
豊洲ぐるり公園の詳細については以下の記事をご覧下さい。
▶豊洲ぐるり公園の釣り場はファミリーにも最適!釣れる魚種や各ポイント、釣り禁止エリアなどを360度写真付きで紹介
東京都内の釣りスポット
今回紹介した釣り場以外にも、東京都内には釣りスポットが多数あります。
魚影は濃いが混雑してしまう釣り場、逆に魚影は劣るけど釣り人が少なく穴場な場所など、それぞれメリットデメリットがありますので、どういった環境で釣りがしたいかによって選ぶと良いでしょう。
筆者がお勧めする都内の釣りスポットを以下の記事にまとめてありますので、ぜひ参考にしてください。
▶東京都内の釣りスポット30選!初心者にもオススメな釣り場を360度写真レポート
新木場公園のまとめ
正直、近くにある若洲海浜公園のほうが魚影は濃く釣果も出しやすいかと思いますが、新木場公園は若洲海浜公園に比べて圧倒的に人が少ない穴場ポイントというメリットもあります。若洲海浜公園は場所取りが大変ですが、新木場公園であればハイシーズンでも釣り座が埋まってしまうことはなさそうです。
ちなみに、今回の360写真を撮影したのが8月(夏休み)の土曜日ですが、釣り人は全員で3名しかおらずガラガラな状況でした。
他の釣り場に行ったけど混雑で釣座が確保できなかった際の第2候補として覚えておくと良いでしょう。
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