片瀬漁港の概要
片瀬漁港は神奈川県藤沢市にある漁港です。観光地して人気の高い「江ノ島」が目の前にある他、徒歩5分圏内に「新江ノ島水族館」や「片瀬東浜海水浴場」「片瀬西浜海水浴場」があり、観光・レジャースポットに囲まれた漁港となっています。
以前はとれたての鮮魚を一般客も購入できる朝市や直売所があり、片瀬漁港自体も観光スポットとして人気を博していました。しかし、近年不漁が続いた影響で2020年2月下旬に朝市・直売所ともに終了となってしまいました。(今後は月1~2回の朝市開催を検討されているようです。詳しくは「江の島片瀬漁業協同組合のブログ」をご確認ください)
漁港の両サイドには海に突き出た堤防があり、そのうち1本の防波堤に「海釣りゾーン」が設けられていて釣りを楽しむことができます。また、漁港の東側にある境川の河口も人気の釣りスポットとなっています。
アクセスもしやすく、観光も一緒に楽しめることから週末にはたくさんの家族連れで賑わう釣りスポットです。
片瀬漁港の釣り場
片瀬漁港の釣りができるポイントは
- 白灯台堤防にある海釣りゾーン
- 東遊歩道
- 境川の河口(赤灯台堤防の対岸)
の3箇所に大きく分かれます。なお、片瀬漁港内にある「赤灯台の堤防」は立ち入ることはできても釣り禁止エリアとなっていますので、ご注意ください。
1.白灯台堤防にある海釣りゾーン
片瀬漁港の北西側にある堤防です。西プロムナードという名前が付いています。
堤防の全長は300メートル以上ありますが、まず堤防内側は立入禁止区域となっています。また、外海側も堤防付け根から200メートルほどは足元に石が積まれているエリアや堤防先端も釣りが禁止されています。
釣りが許可されているのは、石積みが途切れた箇所から堤防先端の手前までの低い柵が設置されているエリアのみです。
釣り場としてのキャパは小さく、競争率が高いので釣りのハイシーズン中は早めに釣り座を確保する必要があります。
夏から秋にかけてのシーズンはサビキ釣りでアジやイワシ、サバなどの回遊魚が狙えます。朝マヅメや夕マヅメの時合のタイミングでは入れ食いとなることもあり、小さなお子さんでも比較的釣果を出しやすいのでお勧めです。
ちょい投げのぶっこみ釣りでは夏場はシロギス、冬場はカレイが狙えます。また、夏場は産卵期を迎えた舌平目が浅瀬によってくるため釣果が期待できます。アオイソメなどを餌に狙ってみると良いでしょう。
秋のハイシーズンには青物の回遊も稀にあるようなので、サビキ釣りで釣れたアジなどを生き餌に泳がせ釣りも有効です。泳がせ釣りではヒラメやシーバスなどの釣果も期待できますので、ぜひ挑戦してみましょう。
石積みのあるエリア
堤防の途中にある石積みエリアです。釣りをしている人を見かけるかと思いますが、実際は釣り禁止エリアとなっていますので、こちらでの釣りは控えましょう。
堤防の先端
以前は釣りができたようですが、現在は釣り禁止エリアとなっています。こちらでも釣りは控えましょう。
2.東遊歩道
片瀬漁港の南東側にある海沿いの遊歩道です。外側の護岸が境川の河口に位置していて、人気の釣りポイントとなっています。
なお、遊歩道の内側から外海へと続く「赤灯台の堤防」は釣り禁止エリアとなっていますのでご注意ください。
河口にあたるため魚影は濃く、狙える魚種も豊富なポイントです。サビキ釣りでアジやイワシ、サバなどはもちろん、汽水域を好むシーバスの好ポイントとしても知られています。
シロギスや舌平目などの底物を狙う場合は、河口よりではなく外海側(江ノ島より)に釣座を構えるほうが根がかり少なくお勧めです。
3.境川の河口(赤灯台堤防の対岸)
境川の河口を挟んで赤灯台の対岸側にある小さな堤防です。全長は50~60メートルと短い堤防となっていてキャパは小さく、釣座確保の競争率は高めです。
海底は実質砂地となっていて、シロギスや舌平目などの底物を狙うと良いでしょう。また、河口ということもあってシーバス狙いのアングラーにも人気のポイントとなっています。
トイレ
片瀬漁港の駐車場そば(藤沢市観光センターの近く)に公衆トイレがあります。また、藤沢市観光センターにもトイレがあります。
片瀬漁港で釣れる魚
春
- シロギス
- 舌平目
- イワシ
- シーバス
- カサゴ
- ホシササノハベラ
夏
- シロギス
- イワシ
- アジ
- コノシロ
- サッパ
- メジナ
- 小鯖
- ショゴ
- ヒイラギ
- カワハギ
- ベラ
- シーバス
秋
- 舌平目
- シロギス
- イワシ
- アジ
- コノシロ
- サッパ
- メジナ
- 小鯖
- ショゴ
- メッキ
- ヒイラギ
- カワハギ
- ベラ
- シーバス
- イシダイ
冬
- 舌平目
- ヒラメ
- カレイ
- カマス
- カサゴ
- シーバス
片瀬漁港でお勧めの釣法と仕掛け
ファミリーにはサビキ釣りがお勧め
片瀬漁港はサビキ釣りでアジやイワシ、サバなどの回遊魚を狙うことができるポイントが複数あります。サビキ釣りは比較的釣果をあげやすいので、子連れファミリーや釣り初心者さんはまずはサビキ釣りからスタートするのがお勧めです。
その時に回遊してくる魚のサイズに対応できるよう、サビキ仕掛けの号数は複数用意しておくのが理想です。特に子連れファミリーの場合は、小さな魚でも釣れることが大事だと思いますので、必ず針が小さい1号針のサビキ仕掛けも持参することをお勧めします。
釣具屋さんでは1号針のサビキ仕掛けを置いていないことも多いので、事前にネットで買っておきましょう。
▶Amazonでサビキ仕掛け1号を検索
▶楽天でサビキ仕掛け1号を検索
▶yahooショッピングで検索
なお、回遊魚狙いの場合は釣れた魚が暴れて、仕掛けがぐちゃぐちゃに絡まってしまうことも多いので、仕掛けは余分に持って行くようにしましょう。
アミコマセ
サビキ釣りで使う撒き餌(アミコマセ)は、釣具屋さんで販売している冷凍のブロックになったアミコマセが一番集魚効果が高く、釣果も出しやすいです。ただし、冷凍ブロックのアミコマセは買い置きが難しかったり、解凍する手間があったりと不便な面もあります。
釣行の際に釣具屋さんに寄らずに直接釣り場に行くなど手間を省きたい場合は、パックのアミコマセを事前に買っておくと良いでしょう。ただし、パックのアミコマセを購入する際は「アミ姫」にすることを強くお勧めします。パックのアミコマセにはタイプや種類が豊富ですが、筆者の経験上ではアミ姫が集魚力や使い勝手がダントツに良いです。
ぶっこみ釣りでキスや舌平目、カレイも狙えます
片瀬漁港ではキスや舌平目、カレイなどの底物も人気のターゲットです。仕掛けはキス釣り用のぶっこみ仕掛けを用意すれば良いでしょう。
初心者の方であれば、できるだけ仕掛けの全長が短いものがトラブルが少なくお勧めです。
また、『ボウズのがれ』というセットになっている仕掛けも初心者には強い味方となっています。底だけでなく少し上のタナも同時に狙うことができます。
オモリやスナップなどがセッティングされ全て完成された状態となっていますので、ワンタッチで釣りをスタートすることが可能です。
片瀬漁港へのアクセス
片瀬漁港の場所(地図)
片瀬漁港の住所は「神奈川県藤沢市 片瀬海岸2丁目20−25」です。
電車
最寄り駅は小田急江ノ島線「片瀬江ノ島駅」で、駅から漁港までは徒歩5分と電車釣行もしやすい場所にあります。また、江ノ島電鉄の「江ノ島駅」からも徒歩12分ほどで江ノ電を利用することも可能です。
車・駐車場
漁港に併設された駐車場がありますが競争率が高いので近くの駐車場情報もおさえておくと安心です。観光スポットとなっていて駐車場も多いのですが、「江ノ電駐車センター」が片瀬漁港からも近くておすすめです。
江ノ電駐車センターの駐車場情報は、公式HPにてご確認ください。
なお、近隣一帯が観光・レジャースポットなので夏の海水浴シーズン中などは道路がかなり混雑します。混雑する時間帯を避けるか電車釣行にするのが良いでしょう。
片瀬漁港近くの釣具屋
江ノ島 井上つりえさ店
江ノ島の島内にある釣具屋さんです。片瀬漁港から車で5分、徒歩でも15分ほどの場所にあります。貸竿もしているので、このお店を利用して手ぶらでの釣りを楽しむことも可能です。
- 住所:神奈川県 藤沢市 江の島1-6-22
- 電話番号:0466-22-6779
- 営業時間:5時~17時
- 定休日:火曜日
- 公式HP
つり具の上州屋 藤沢店
片瀬漁港から車で20分ほどの場所にある釣具屋さんです。全国にチェーン展開する大きな釣具屋さんで、品揃えも豊富です。駐車場も完備していますので、車での釣行の際に立ち寄るのに便利です。
- 住所:神奈川県藤沢市川名113
- 電話番号:0466-28-6595
- 営業時間:10時~20時
※不定期に営業時間が変わる日があります - 定休日:なし
- 公式HP
片瀬漁港近くのその他釣り場
湘南大堤防
湘南大堤防は江ノ島の東端にある大きな堤防です。片瀬漁港からは車で5~10分ほどで行ける距離です。
名前の通り大きな堤防で、幅45m、長さ100mとキャパの大きな釣りスポットです。ただし、人気が高い釣りスポットなので、夏から秋にかけてのハイシーズンはたくさんの釣り客で混雑してしまいます。
江ノ島の東端から海に突き出す形となっていて潮通しがよく様々な魚種を狙えることと、足場もよくファミリーフィッシングにも向いていることなどが人気の理由となっています。
湘南大堤防について、以下の記事で詳しく紹介していますので併せてご覧ください。
▶湘南大堤防の釣り場は色々狙える!ポイントを360度写真付きで紹介
腰越漁港
腰越漁港は片瀬漁港から東へ車で5分ほどの場所にある漁港です。もともとは小さな漁港だったのですが、改修工事が入り近年大きな港へと生まれ変わりました。
釣りができる堤防も改修工事で延長され、釣りスポットとしても少しずつ注目を集めています。
片瀬漁港や湘南大堤防に比べると魚影の濃さでは少々劣りますが、その分釣り客の数は少なく穴場的な釣りスポットです。片瀬漁港で釣座が確保できなかった場合の代替地として覚えておくと良いでしょう。
腰越漁港の詳細については、以下の記事でご確認ください。
▶腰越漁港の釣り場はファミリーにも最適な穴場スポット!360度写真付きで紹介
湘南エリアのその他釣りスポット
片瀬漁港のある湘南エリアには、その他にもたくさんの釣りスポットがあります。以下の記事では湘南エリアでお勧めの釣りスポットを複数紹介していますので、湘南での釣行の際にはぜひご参考ください。
▶湘南の釣りスポット11選!漁港やサーフなどを360度写真付きで紹介します。
神奈川県のその他釣りスポット
片瀬漁港のある神奈川県は東京都内からでもアクセスしやすい人気の釣りスポットがまだまだたくさんあります。片瀬漁港のように観光地に近く、釣りと観光の両方を楽しめるスポットも多いのが特徴です。
以下の記事では神奈川県内の数ある釣りスポットの中から、足場もよくファミリーフィッシングにも向いている場所を中心にお勧めの釣り場を紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。
▶神奈川県の釣り場31選!ファミリーでも楽しめるスポットを中心に360度写真付きで紹介
片瀬漁港のまとめ
観光地のど真ん中にある釣りスポットです。子供が釣りに飽きてしまってもすぐに観光に切り替えられるのも、ファミリーフィッシングのスポットとして嬉しいポイントの一つです。
なお、釣り場となる堤防は観光客も訪れるスポットです。ルールやマナーを守らないと釣り禁止となってしまう可能性も大いにありますので、釣りをする際は周りに迷惑をかけないよう気を配り楽しみましょう。
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