佐久島の釣り場はファミリーにもお勧め!気軽に行ける離島の各ポイントを360度写真付きで紹介します。

佐久島の概要

佐久島は三河湾のほぼ中央付近に浮かぶ離島で、別記事で紹介した「日間賀島」「篠島」と合わせて「三河湾三島」と呼ばれています。住所としては「愛知県西尾市一色町佐久島」に属していて、本土側の一色港から高速船の定期便が就航しています。

面積は1.81平方kmと三河湾に浮かぶ離島の中では最も大きな島ですが、人口は252人(2015年4月時点)と日間賀島や篠島に比べると住民の少ない島です。

人が住むために開拓された土地は少なく、島の80%以上は里山となっていて手つかずの自然が残っています。集落も含めどこか懐かしいゆったりとした時間が流れていて、癒やされる場所として人気の観光スポットになっています。

また、島の外周(海岸線)は約11.6kmあり、島内にはたくさんの釣り場が点在しています。釣りのみを目的として島に訪れる人も多く、本土からも気軽に行きやすい離島の釣りスポットとしても人気の高い島です。

佐久島の釣り場

佐久島-釣り場の全体像

佐久島-釣り場の全体像

佐久島の島内にはどこで釣りを楽しもうか悩むほど、釣り場がたくさんあります。足場の良い防波堤が多く、ファミリーフィッシングにも最適なポイントが多いのが魅力の一つです。

佐久島の中でも特に人気の高いポイントは

  1. 西港
  2. 大浦海水浴場
  3. 入ヶ浦港
  4. 東港
  5. 弁天さんの堤防(筒島堤防)

の5つで、西尾市の公式サイトでも紹介されているので安心して釣りが楽しめるポイントとなっています。

1.西港

佐久島-西港

その名の通り島の西側にある港で、高速船の発着場にもなっている港です。港内の護岸や複数の防波堤で釣りができます。

転落防止の柵などはありませんが、足場は良く子連れのファミリーフィッシングにも向いている釣り場となっています。ただし、万が一転落した場合に備え、ライフジャケットは着用しましょう。

一部の防波堤は投げ釣りが禁止されていますが、足元のサビキ釣りでアジやイワシ、サバなどの回遊魚が狙えます。

また、一部防波堤の足元に敷石が沈められているポイントもあり、敷石周辺ではメバルやカサゴなどの根魚が狙える他、フカセ釣りなどでクロダイも人気のターゲットです。

港の更に海底が砂地となっているポイントもあり、ぶっこみ釣りで夏はシロギス、冬はカレイも狙うことが可能です。

防波堤の外海側は一段高い構造となっているため釣りがしづらいので、防波堤の先端が空いている場合は先端付近に釣座を構えると良いでしょう。

2.大浦海水浴場

佐久島-大浦海水浴場

佐久島の大浦湾にある海水浴場です。砂浜の南端から沖へと伸びる防波堤があり、防波堤から釣りが楽しめます。

防波堤は砂浜と橋で繋がった全長約120メートルの防波堤と、更にその防波堤と橋で繋がっている全長約190メートルの弧を描く防波堤の2本があります。

いずれの防波堤も外海側には細い変則的なテトラが整然と組まれていて、隙間の多く足場はあまり良くありません。逆に内海側は敷石がきれいに敷き詰められていて比較的足場は良く、お子さんや釣り初心者でも釣りがしやすい環境となっています。

内海側は海水浴場で、海底は砂地となっています。投げ釣り(ぶっこみ釣り)でシロギスが狙える他、敷石やテトラ周辺ではメバルやカサゴなどの根魚の他、クロダイの釣果実績もあります。

なお、大浦海水浴場では例年3月中旬から6月上旬ごろの期間中、潮干狩りも楽しむことができます。干潮時は潮干狩りを楽しみ、潮が満ちてくるタイミングで釣りに切り替えるプランで両方楽しむのもお勧めです。

3.入ヶ浦港

佐久島-入ヶ浦港

佐久島の東側にある入り江に作られた港です。高速船の発着はありませんが、発着場となっている東港から徒歩10分弱となっています。

港内の護岸および北と南にそれぞれある防波堤で釣りができます。港内側は投げ釣りが禁止されていますので、ご注意ください。

防波堤は北側が全長約110メートル、南側は50メートル弱とどちらも小さな防波堤となっています。また、北側の防波堤は外海側がテトラ帯となっていますので、子連れファミリーの場合は内海側での釣りとなります。

水深は全体的にあまり深くなく、狙える魚はメバルやカサゴ、アイナメなどの根魚がメインとなります。また、テトラ周りではフカセ釣りなどでクロダイも人気のターゲットな他、穴釣りも有望です。
春や秋にはアオリイカの釣果もありエギングポイントとしても知られていますので、新しめなイカ墨跡を見つけたら積極的に狙ってみましょう。

4.東港

佐久島-東港

佐久島の南東側にある比較的大きく高速船の発着場にもなっている港です。

港には全長約190メートルの防波堤と、港の南側にも全長約120メートルの防波堤がありあり人気の釣りポイントとなっています。

港内側の防波堤

港内側の防波堤は、サビキ釣りやカゴ釣りでアジやサバが狙える他、ちょい投げのぶっこみ釣りで夏はシロギス、冬場はカレイも狙えます。足場は良く、ファミリーフィッシングにも向いている釣り場で、特に先端の白灯台付近が人気のポイントとなっています。

南側の防波堤

南側の防波堤は石積みとなっていますが、整えられた石積みで足場は良く、子連れファミリーや釣り初心者でも釣りはしやすい環境です。

石積み周辺ではメバルやカサゴ、アイナメなどの根魚の魚影が濃い他、クロダイも人気のターゲットです。また、アオリイカを狙ったエギングポイントとしても知られています。

5.弁天さんの堤防(筒島堤防)

佐久島-弁天さんの堤防(筒島堤防)

佐久島の南にある筒島と繋がっている、全長約140メートルほどの防波堤です。東港から徒歩10ほどの距離で、こちらもアクセスしやすい人気の釣りポイントとなっています。足場は良くファミリーフィッシングにも向いている釣り場と言えます。

佐久島側

防波堤の佐久島側のポイントは、海面からところどころ岩が顔を出していて、磯場のような環境となっています。

根がかりに注意が必要ですが、メバルやカサゴ、アイナメなどの根魚が狙える他、クロダイも狙えます。また、アオリイカの釣果もありますので、エギングやヤエンなどで狙ってみると良いでしょう。

筒島側

筒島側には海底が砂地となっているポイントもあります。ちょい投げのぶっこみ釣りでシロギスやカレイ、マゴチなどの底物を狙うのも良いでしょう。

大島釣りセンターは立入禁止

佐久島の数ある釣り場の中でも特に人気の高かった「大島の海釣りセンター」ですが、桟橋の老朽化により立ち入り自体が禁止となっています。

外海に突き出す形の桟橋で、魚影も濃いうえ狙える魚種も豊富だったポイントなだけに残念です。足場は良くファミリーフィッシングにも最適なポイントで初心者にお勧めのサビキ釣りをするにも優れているポイントでした。

現状は復旧の予定なども無いようですが、いつか改修され再オープンすることを願うばかりです。

佐久島で釣れる魚

  • メバル
  • カサゴ
  • アイナメ
  • アオリイカ
  • クロダイ

  • アジ
  • イワシ
  • サバ
  • シロギス
  • ハゼ
  • ヒラメ
  • コノシロ
  • ベラ
  • コショウダイ
  • イシダイ
  • メジナ
  • クロダイ
  • シーバス

  • アジ
  • イワシ
  • サバ
  • シロギス
  • ヒラメ
  • コノシロ
  • メジナ
  • アオリイカ
  • クロダイ
  • シーバス
  • イナダ
  • カマス
  • カワハギ
  • カマス

  • カレイ
  • メバル
  • カサゴ
  • アイナメ
  • クロダイ

佐久島へのアクセス

一色港から高速船の定期便が就航していて、佐久島の西港または東港へと20分~30分ほどで渡ることができます。

高速船の運賃は片道

  • 大人(中学生以上):830円
  • 子供(小学生):420円
  • 未就学児は大人1名につき1名無料

とリーズナブルな料金です。なお、一色港には専用の無料駐車場が備わっています。

高速船の時刻表については「佐久島の公式サイト」にてご確認ください。

また、高速船が就航している一色港も釣りスポットとして人気です。一色港の釣り場については、以下の記事でご確認ください。
一色漁港の釣り場は車横付けできてファミリーにも最適!各ポイントを360度写真付きで紹介

佐久島の釣具屋

残念ながら佐久島には釣具屋さんがありません。仕掛けや釣餌は島に渡る前に購入しておきましょう。

三河湾三島のその他釣りスポット

日間賀島

日間賀島は佐久島の南西、約2.5km離れた場所にある離島です。島の外周は約5.5kmと小さな島ですが、島内には4つの港がありそれぞれ釣りができる防波堤や護岸を持っています。

島は三河湾の入り口に位置し潮当たりが良く魚影が濃いのが特徴です。また、足場の良く子連れのファミリーフィッシングに向いたポイントも多いのも魅力の一つとなっています。

日間賀島へのアクセス方法は高速船を使って渡るのが一般的です。高速船は「河和港」「師崎港」「伊良湖港」の3つの港から定期便が就航しています。高速船を使うと10分~30分で渡ることができ、佐久間島と同様気軽に行くことのできる離島です。

また、高速船以外には海上タクシーを利用して渡る方法もあります。最終便を逃した場合などに便利です。

日間賀島の釣り場については、以下の記事でも詳しく紹介していますので合わせてご覧ください。
日間賀島は釣り場が豊富!ファミリーからベテランまで楽しめる各ポイントを360度写真付きで紹介

篠島

篠島は佐久島の南西、約5kmほど離れた場所にある離島です。島の面積は0.94平方kmと佐久島に比べると小さな島ですが、「キラキラ展望台」や「篠島海水浴場(サンサンビーチ)」など観光スポットやレジャースポットが多数ある離島となっています。

また、島内には愛知県で唯一の海上釣堀「釣り天国」があり、釣りスポットとしても人気の高い島です。有料の海上釣堀以外にも、島内には釣りができる護岸や砂浜、磯場などが多数あります。

海上釣堀をはじめ、足場の良いファミリーフィッシング向けの釣り場も多く、家族で観光と釣りを一緒に楽しめるスポットとなっています。

篠島へのアクセス方法は、日間賀島と同じく「河和港」「師崎港」「伊良湖港」の3つの港から定期便が就航しています。日間賀島とも高速船で繋がっているため、行き来することも可能です。

篠島の釣り場詳細については、以下の記事でご確認ください。
篠島は釣り場に恵まれた島!ファミリーにもお勧めな各ポイントを360度写真付きで紹介

愛知県内のその他釣りスポット

佐久島を含む三河湾三島以外にも、愛知県内にはたくさんの人気釣りスポットがあります。釣りのために整備された施設や車を横付けして釣りが楽しめる護岸など、ファミリーフィッシングに向いた釣り場も豊富です。

以下の記事では愛知県の数ある釣りスポットの中からファミリーフィッシングに最適な釣り場を厳選して多数紹介しています。愛知県での釣行の際にはぜひチェックしてみてください。
愛知県の釣りスポット22選!ファミリーや初心者にもオススメなポイントを360度写真付きで紹介します

佐久島のまとめ

佐久島は釣りスポットとしてだけでなく、アートの島としても知られていて島の至るところにアート作品が展示されていて観光客を楽しませてくれます。

また、島内には6世紀後半から7世紀に作られたと言われる「古墳」が46基ほど現存していて見どころ満載の島となっています。

島には民宿や旅館も複数ありますので、泊まりで釣りと観光の両方を楽しむプランもお勧めです。都会の喧騒から離れてのんびりと釣りや観光を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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