猿島の概要
猿島は神奈川県横須賀市にある、東京湾に浮かぶ無人島です。外周は約1.6 kmしかありませんが、東京湾には猿島以外に自然島が無いため、東京湾最大の自然島となっています。
江戸時代末期から日本沿岸を守るために要塞が築かれた島で、現在でも島内には要塞跡が残り、国の史跡に指定されています。
また、要塞跡を観光できる他にも
- 海水浴
- バーベキュー
- 磯遊び
- 釣り
などのアウトドアを楽しめる場所が揃っていて、レジャースポットとしても人気があります。
横須賀市の三笠ターミナルからフェリーで約10分ほどで渡ることができ、都内からでも1時間と少しで無人島に行けることから毎年沢山の観光客やレジャー客が訪れており、令和元年には約22万人もの観光客が訪れています。
猿島の釣り場
猿島の釣り場は
- 砂鉄の浜
- オイモノ鼻
の2箇所です。砂鉄の浜はサーフ、オイモノ鼻は磯場と環境の異なる釣り場となっていて、それぞれ狙いやすい魚種も違い初心者からベテランまで幅広い層が楽しめる釣りスポットとなっています。
なお、この2箇所以外は釣り禁止だったり、そもそも立入禁止だったりと制限がありますので、猿島で釣りをする場合は『砂鉄の浜』か『オイモイ鼻』のいずれかのみで釣りを楽しんください。
ファミリーフィッシングの場合は足場も良い『砂鉄の浜』がお勧めです。浜に隣接する管理棟にはトイレも備わっていますし、バーベキュー場にもなっているのでバーベキューをしながら釣りを楽しむこともできます。
1.砂鉄の浜
猿島の南側にある、夏場は海水浴場やバーベキュー場になる砂浜です。フェリーの発着場となる桟橋からも近いのが魅力のひとつです。
海底は砂地となっていて、砂地を好むシロギスやカレイなどが狙えます。遠浅の海となっていますので、ある程度遠投できたほうが有利ですが、ちょい投げのぶっこみ釣りでも釣果は期待できます。
なお、シロギスは群れる習性がありますのでまずは広範囲を探り、アタリが出たらそのポイントを重点的に攻めると釣果アップに繋がります。投げた後はただ待つだけでなく、仕掛けが海底を這うようにゆっくりとサビいてくるとアタリが取りやすくてお勧めです。
シロギスの他には、ルアーでシーバスやマゴチ、ヒラメなどのフィッシュイーターも狙えます。こちらも遠投できたほうが有利です。
なお、釣れたシロギスを泳がせてマゴチやヒラメを狙うのも良いでしょう。ルアーよりもゲーム性は落ちますが、泳がせ釣りであれば初心者でも比較的簡単に始めることができますのでお勧めです。
2.オイモノ鼻
猿島の北東側、海浜展望台付近にある磯場の釣りポイントです。
磯場となっていますので砂鉄の浜に比べると足場は悪いのですが、釣り場まで降りる階段があるなどハードな磯場ではありません。ただし、岩場からの釣りとなりますので滑りづらい靴でエントリーしましょう。
磯周辺ではクロダイやメジナなどが狙える他、カサゴやメバルなどの根魚の魚影も濃くなっています。また、穴釣りも人気で、カサゴやギンポなどを狙うことが可能です。穴釣りようにブラクリなどの仕掛けも用意していくことをお勧めします。
潮通しは良いポイントとなっていて、ある程度遠投して深場を攻めることができればイナダなどの青物も狙えます。カゴ釣りやジギングで狙うと良いでしょう。ジギングではシーバスも同時に狙うことができます。
釣具のレンタルサービス
猿島には釣具のレンタルサービスもあり、手ぶらで行って釣りを楽しむことも可能です。観光やバーベキュー、海水浴をメインに、オマケに釣りも楽しみたい方はレンタルサービスを利用すると良いでしょう。
釣具のレンタルは、砂鉄の浜の隣接する管理棟にてレンタルショップがあります。釣具レンタルの料金は
- ロッド
- リール
- 仕掛け
- 餌となるイソメ(12月~2月の冬季は疑似餌)
がセットになっていて、『夏季:2,000円』『冬季:2,300円』となっています。
猿島で釣れる魚
春
- カサゴ
- メバル
- アイナメ
- ギンポ
- シーバス
夏
- シロギス
- マゴチ
- ヒラメ
- ベラ
- クロダイ
- メジナ
- シーバス
秋
- シロギス
- マゴチ
- ヒラメ
- ベラ
- クロダイ
- メジナ
- シーバス
冬
- カレイ
- カサゴ
- アイナメ
- ギンポ
猿島へのアクセス
フェリー
猿島へ渡るフェリーは、横須賀市小川町にある三笠桟橋(三笠ターミナル)から出ています。三笠桟橋から猿島へは10分程度の船旅です。
フェリーの運行は夏季(3月~10月)は1日8往復、冬季(11月~2月)は7往復となっています。便の時間など詳細は、公式サイトをご確認ください。
料金は往復のフェリー代と猿島入園料を合わせて
- 大人:2,000円
- 中学生:1,750円
- 小学生:1,000円
- 小学生未満:大人一人につき一人無料。大人の人数を超える場合は超えた人数に対して小学生料金適用
となっています。
なお、横須賀市民の場合は「よこすか市民割」が適用されますので、住所の分かる身分証明書を持参しましょう。
料金の詳細についても公式サイトにて事前にご確認ください。
フェリー乗り場まで
車
フェリー乗り場となる三笠ターミナルは、横浜横須賀道路の『横須賀インターチェンジ』が最寄りのICで、ICからは車で10分とアクセスしやすい場所となっています。
なお、フェリー乗り場に専用駐車場はありませんので、近隣の有料駐車場を利用することになります。なお、以下の2つの駐車場は猿島へのフェリー利用で駐車料金の割引を受けることができます。
電車
三笠ターミナルの最寄り駅は京急線『横須賀中央駅』で、駅からターミナルまでは徒歩15分の距離です。なお、JR横須賀線の『横須賀駅』からだと、徒歩20~30分ほどとなっています。
猿島近くの釣具屋
島内のレンタルショップでイソメを購入することはできますが、仕掛けなどの販売は行っておりませんので、レンタル以外の方は事前に釣具屋さんで仕掛けや餌を購入して行きましょう。
つり具の上州屋 横須賀中央店
三笠ターミナルから車で5分、徒歩でも15分の場所にある釣具屋さんです。チェーン展開する大型の店舗で品揃えが豊富です。また、土日祝日には早朝(3時)から空いていることが多く、朝早く釣行に出かける方には重宝されます。
- 住所:神奈川県横須賀市日ノ出町2-13-20
- 電話番号:046-822-3285
- 営業時間:日によって異なるため公式サイトにてご確認ください
- 定休日:年中無休
- 公式サイト
釣具屋:タックルベリー 横須賀根岸店
三笠ターミナルから車で10~15分ほどの場所にある釣具屋さんです。チェーン展開する大型の店舗で品揃えが豊富です。中古釣具の買取や販売も行っています。
- 住所:神奈川県横須賀市根岸町5-17-21
- 電話番号:046-854-9228
- 営業時間:11時~21時
- 定休日:年中無休
- 公式サイト
猿島近くのその他釣りスポット
うみかぜ公園
うみかぜ公園は三笠ターミナルから南東に車で5分ほどの場所にある、海沿いに設けられた公園です。園内には
- 遊具広場
- 芝すべり
- 3on3バスケットコート
- スケボーエリア
- マウンテンバイクコース
- 壁打ちテニスコート
- バーベキュー広場
- 親水護岸
- 水の丘噴水(じゃぶじゃぶ池)
などの施設がある規模の大きな公園となっています。
また、園内には釣りが許可されている護岸もあり、横須賀市内でトップクラスの人気釣りスポットです。護岸からは今回紹介した猿島を望むことができます。狙える魚種も豊富で、タチウオや大サバが釣れることでも有名な釣り場となっています。
園内の護岸は24時間開放されていますので夜通し釣りをすることもできるのが魅力のひとつです。
うみかぜ公園については、以下の記事で詳しく紹介していますので合わせてご覧ください。
▶うみかぜ公園の釣り場はファミリーフィッシングに最適!横須賀随一の人気ポイントを360度写真付きで紹介
海辺つり公園
海辺つり公園は三笠ターミナルから南東に車で10分ほどの場所にある、護岸沿いに設けられた公園です。全長約500メートルほどの釣りができる護岸を有し、うみかぜ公園と同じく横須賀市内でトップクラスの人気を誇る釣りスポットとなっています。
護岸は全面柵が設置されていて、子連れファミリーでも比較的安心して釣りが楽しめる環境が揃っています。
足元から水深があり、足元でのサビキ釣りでは定番のアジやイワシ、サバなどが狙えるほか、夕マヅメから夜にかけてはタチウオ釣りも人気で、シーズンとなる夏から秋の夜は電気ウキが並んでいます。
ただし開園しているのが5時~22時までとなっていますので、夜通しの夜釣りはできませんので注意が必要です。
海辺つり公園については、以下の記事でも詳しく紹介したしますので合わせてご覧ください。
▶海辺つり公園で狙える魚やお勧めポイントを360度写真付きで紹介!ファミリーにも最適な釣り場です
大津新堤防
大津新堤防は、三笠ターミナルから南東に車で15分ほどの場所にある釣りスポットです。大津新堤防の西に続く三春町岸壁も以前は人気の釣りスポットでしたが、現在は新しい護岸を作る工事で釣りができなくなってしまいましたが、大津新堤防は現在でも釣りが楽しめます。
少々根がかりが多いポイントなのでぶっこみ釣りはお勧めできませんが、サビキ釣りでアジやサバなどの回遊魚を狙ったり、ルアーでシーバスを狙ったりすることが可能です。
また、24時間開放されていて夜釣りも楽しめます。夜釣りでは電気ウキでタチウオを狙ってみると良いでしょう。
大津新堤防については、以下の記事で詳しく紹介していますので合わせてご覧ください。
▶三春町岸壁・大津新堤防の釣り場を360度写真レポート。横須賀市街からも近い穴場スポット
その他神奈川県の釣りスポット
猿島のある神奈川県には、まだまだたくさんの人気釣りスポットがあります。釣り場の環境も車を横付けできる港の防波堤、広いサーフエリアなど様々です。
以下の記事では神奈川県内の数ある釣りスポットの中から、ファミリーフィッシングも向いている釣り場を中心に多数紹介しています。穴場な釣りスポットもありますので、神奈川県での釣行の際にはぜひ参考にしてください。
▶神奈川県の釣り場31選!ファミリーでも楽しめるスポットを中心に360度写真付きで紹介
以下の記事では、横須賀市内に絞って釣り場を紹介しています。横須賀市内での釣行の際にご参考ください。
▶横須賀市内の釣り場13選!ファミリーにもオススメなポイントや狙える魚種を360度写真付きで紹介
島のまとめ
猿島の魅力は釣りと一緒に海水浴やバーベキュー、島内の観光などが楽しめることです。もちろん釣りメインで渡るのも良いですが、フェリーの時間的に朝マヅメや夕マヅメの釣りにとって最も良い時間には竿を出せないので、他の遊びのついでにオマケで釣りも楽しむ程度がお勧めです。
島内にはレストラン『Oceans Kitchen』もあり、横須賀の食材をふんだんに使った料理も堪能することができます。
一日中遊んでも足りないくらい魅力の詰まった島なので、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
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