アマミチューの墓は琉球開闢の神が眠る聖地!浜比嘉島のパワースポットを360度写真付きで紹介

アマミチューの墓

アマミチューの墓は、沖縄県うるま市の浜比嘉島にある神様のお墓です。琉球を創ったと伝えられる女神アマミチュー(アマミキヨ)とその夫である男性神シルミチュー(シネリキヨ)が祀られたお墓と伝えられていて、島では聖地として崇められています。

正確には浜比嘉島の北側にある「アマンジ」と呼ばれる小島の洞窟に作られたお墓です。アマンジは浜から20数メートルほどしか離れておらず、現在はコンクリートでできた道で繋がれていて浜比嘉島から歩いて渡ることができます。(以前は潮が引いた時にしか渡れませんでした)

アマミチューの墓があるアマンジ

アマミチューの墓があるアマンジ

沖縄のお墓と言えば「破風墓」や「亀甲墓」が有名ですが、亀甲墓などが作られるようなったのは16世紀頃で、それよりも前の時代は洞窟や崖のくぼみなどを積石で塞いでお墓が作られていました。

アマミチューの墓も同様に、アマンジにある洞窟を石積みで囲んで作られた古い形式のお墓となっています。なお、現在はコンクリートで補強が施されています。

年頭拝みの際にはノロ(女性の祭司)による五穀豊穣や無病息災などを祈る祭祀が行われるなど現在でも信仰の対象となっている他、うるま市の指定文化財にもなっていて観光スポットとしても注目を集めています。

琉球開闢の神話と浜比嘉島

沖縄には琉球開闢に関する伝説がいくつかありますが、その中でも最も一般的に語られるものは「ニライカナイという神々の暮らす世界から、現在の久高島の地に女神が降り立ち琉球という世界を作り始めた」という神話です。そして、その神話に登場する女神が「アマミチュー(アマミキヨ)」です。

また、アマミチュー(アマミキヨ)はその夫であるシルミチュー(シネリキヨ)と暮らし、始めて子を授かったとされる場所が浜比嘉島と言われています。そのため、浜比嘉島は沖縄の人にとって久高島に次ぐ「神の島」として知られています。

浜比嘉島の島内にはアマミチューの墓の他にも、アマミチューとシルミチューが暮らしていたとされる洞窟(鍾乳洞)の「シルミチュー霊場」を始め、30を超える拝所が点在しています。

アマミチューの墓は神聖なパワースポット

島の人にとって信仰の対象となっているアマミチューの墓ですが、特に立ち入りが制限されているわけではなく、誰でも無料で参拝することが可能です。

琉球を創った神が暮らしていたということから浜比嘉島全体がパワースポットとして知られていますが、その中でも今回紹介してるアマミチューの墓は特に人気の高いスポットとなっています。

豊穣や無病息災、子宝や安産など幅広いご利益があると言われていて、最近では県外からの観光客も増えてきています。

アマミチューの墓へのアクセス

アマミチューの墓がある「浜比嘉島」は離島ではありますが、沖縄本島から車で気軽に行くことができる離島となっています。本島の勝連半島(与勝半島)と海中道路で繋がっている平安座島と、更に浜比嘉大橋で結ばれています。

那覇空港からシルミチュー霊場までは、高速道路を利用して1時間20分ほどの距離です。那覇市街から距離があるため他の観光スポットに比べると穴場な場所となっています。

最寄りのインターチェンジは「沖縄北IC」で、ICを下りた後は県道36号線、33号線、37号線を経由して海中道路まで進みます。海中道路で平安座島に入った後、平安座島の南から伸びる浜比嘉大橋を渡れば浜比嘉島に到着です。

駐車場

アマンジのすぐ近くに比嘉漁港があり、漁港の駐車スペースを利用することができます。舗装されていない砂利の駐車場ですが、広さは十分にあり駐車スペースに困ることは無いでしょう。

駐車スペースからアマミチューの墓のあるアマンジまでは徒歩2分ほどと近く、案内板もありますので迷わず行くことが可能です。

バス

浜比嘉島へは路線バスを利用して行くことも可能です。那覇バスターミナルからの場合は、

  1. 「那覇バスターミナル」から27番・52番・80番の屋慶名バスターミナル行きに乗り「JAおきなわ与那城支店前」下車
  2. 「JAおきなわ与那城支店前」にて平安座総合開発のバスに乗り換え、「比嘉港湾前」で下車
  3. 「比嘉港湾前」からシルミチュー霊場までは徒歩2分

となります。

なお、②の平安座総合開発のバスは1日6~7往復と便数が少ないため、時間に余裕がない場合はタクシーを利用すると良いでしょう。「JAおきなわ与那城支店前」からシルミチュー霊場まではタクシーで10~15分ほどの距離です。

アマミチューの墓に関する皆のツイート

アマミチューの墓近くのその他観光スポット

シルミチュー霊場

アマミチューの墓から南へ車で5分、徒歩でも20分ほどの場所にある浜比嘉島のもう一つの聖地です。

琉球開闢の祖神アマミチュー(アマミキヨ)とシルミチュー(シネリキヨ)が暮らしていたと言われている洞窟(鍾乳洞)で、アマミチューの墓と同じく地元の方にとって信仰の対象となっています。

洞窟にはフェンスが設置されていて普段は入ることができませんが、入口に拝所が設けられていて誰でも参拝することができます。

シルミチュー霊場については、以下の記事で詳しく紹介していますので合わせてご覧ください。
シルミチュー霊場は沖縄の聖地!琉球を創った神が住んでいたと伝えられるパワースポットを360度写真付きで紹介

ムルク浜

アマミチューの墓から南へ車で2~3分、徒歩でも10分以内の場所にある天然のビーチです。天然のビーチですが「ホテル浜比嘉リゾート」が管理していて、シャワーやトイレの設備だけでなく、バナナボートやマリンジェットなどのアクティビティも充実しています。

なお、駐車料金(500円)を払えば、ホテルの宿泊客以外でも利用することが可能です。

離島にある天然のビーチというだけあって透明度が非常に高く、シュノーケリングのスポットとしても人気が高いビーチとなっています。

ムルク浜については、以下の記事で詳しく紹介していますので合わせてご覧ください。
ムルク浜は透明度抜群の天然ビーチ!浜比嘉島の穴場スポットを360度写真付きで紹介

果報バンタ

浜比嘉島と同じ「与勝諸島」の一つである「宮城島」にある絶景スポットです。宮城島も橋で繋がっていますので本島から車で行くことができる離島の一つとなっていて、アマミチューの墓からは車で15分ほどで行くことができます。

高さ約70メートルの断崖絶壁から真っ青な海を見渡すことができ、ビーチから眺める海とは一味違う沖縄の海を眺望できる絶景スポットとなっています。

また、果報バンタは「ぬちまーす観光製塩ファクトリー」という塩工場が隣接していて、工場見学など他の観光も同時に楽しむことが可能です。

果報バンタの詳細については、以下の記事でご確認ください。
果報バンタ(かふうばんた)-沖縄の絶景スポットを360度写真付きで紹介

最後に

アマミチューの墓は近年パワースポットとして人気を集め、訪れる観光客も増えつつありますが、地元の方にとっては聖地であり祈りを捧げる場所であることには変わりありません。

失礼の無いよう敬虔な気持ちを忘れず、祈りを捧げている方がいれば邪魔しないよう十分に配慮し観光を楽しみましょう。

また、訪れた際はぜひ手を合わせ、沖縄に流れる悠久の刻に思いを馳せてみてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました