シルミチュー霊場は沖縄の聖地!琉球を創った神が住んでいたと伝えられるパワースポットを360度写真付きで紹介

シルミチュー霊場の概要

シルミチュー霊場は、沖縄県うるま市の離島「浜比嘉島」にある聖地です。浜比嘉島南部、比嘉という地区の森の中にある洞窟(鍾乳洞)で、琉球開闢の祖神アマミチュー(アマミキヨ)とシルミチュー(シネリキヨ)が暮らしていたと伝えられています。

普段は洞窟の入り口にはフェンスが設置されていて中に入ることはできませんが、入り口に設けられた拝所(うがんじゅ)で手を合わせることができます。

また、現在でも年頭拝みの際には、比嘉地区のノロ(女性の祭司)が海から拾った小石を洞窟内に安置された壺に入れて拝むという行事が行われています。

なお、シルミチューの語源は諸説ありますが「生まれる」という意味の「シディーン」と、「人」という意味の「チュ」が合わさってできた合成語という説が有力です。(他には「白い人」という意味からできた名前という説もあります)

琉球開闢の伝説が残る浜比嘉島

沖縄には琉球開闢に関する伝説がいくつかありますが、最も有名なものがニライカナイと呼ばれる神々が暮らす世界からアマミチュー(アマミキヨ)という神が久高島に降り立ち、琉球という世界を作り始めたという神話です。そのため、久高島は沖縄の人にとって「神の島」として崇められています。

また、このアマミチュー(アマミキヨ)という神が夫のシルミチュー(シネリキヨ)と子を授かって暮らしたと言い伝えられているのが、今回紹介している浜比嘉島のシルミチュー霊場です。

浜比嘉島にはシルミチュー霊場以外にも、アマミチューの墓やその他30を超える拝所が島に点在していて、沖縄の人にとっては久高島に次ぐ「神の島」として知られています。

シルミチュー霊場は子宝に恵まれるパワースポット

シルミチュー霊場へと続く階段

シルミチュー霊場の入り口。鳥居をくぐり108段の階段を登ると霊場となっている洞窟があります。鬱蒼とした木々の中にありますが整備された階段で、両端には手すりも設置されています。

古くから神聖な場所として信仰の対象となっているシルミチュー霊場は、沖縄の人や沖縄通の観光客からはパワースポットとして人気の高い場所となっています。

無病息災や五穀豊穣など様々なご利益があると言われていますが、アマミチューとシルミチューが始めて子を授かったという神話から「子宝に恵まれる」というご利益が特に有名で、子供が欲しい方や安産祈願をする方が多く訪れます。

シルミチューへのアクセス

シルミチュー霊場のある浜比嘉島は太平洋上に浮かぶ離島ですが、本島の勝連半島(与勝半島)と海中道路で繋がった平安座島と更に橋で繋がっていて、本島から車で行くことができる離島となっています。

車でのアクセス

那覇空港からシルミチュー霊場までは、高速道路を利用しても1時間20分ほどかかってしまう距離です。那覇市街や観光地として人気の高い本島西海岸側から距離があるため、訪れる観光客は比較的少なく、観光地としては穴場なスポットとなっています。

最寄りのインターチェンジは「沖縄北IC」で、ICを下りた後は県道36号線、33号線、37号線を経由して海中道路まで進みます。海中道路で平安座島に入った後、平安座島の南から伸びる浜比嘉大橋を渡れば浜比嘉島に到着です。

ICを下りてからも少々距離がありますが、ドライブスポットとして人気の海中道路を経由するなど、沖縄ならではの景色を楽しみながら向かうことが可能なスポットとなっています。

駐車場

霊場の入口近くにシルミチュー公園があり、その公園の駐車場が無料で利用可能です。なお、シルミチュー霊場自体も特に料金は発生せず無料で参拝することができます。

バスを利用する場合

浜比嘉島へは路線バスを利用して行くことも可能です。那覇バスターミナルからの場合は、

  1. 「那覇バスターミナル」から27番・52番・80番の屋慶名バスターミナル行きに乗り「JAおきなわ与那城支店前」下車
  2. 「JAおきなわ与那城支店前」にて平安座総合開発のバスに乗り換え、「比嘉港湾前」で下車
  3. 「比嘉港湾前」からシルミチュー霊場までは徒歩20分

となります。

なお、②の平安座総合開発のバスは1日6~7往復と便数が少ないため、時間節約のために「JAおきなわ与那城支店前」からはタクシーを利用するのもお勧めです。「JAおきなわ与那城支店前」からシルミチュー霊場まではタクシーで15~20分ほどの距離となっています。

シルミチュー霊場の口コミ

シルミチュー霊場近くのその他観光スポット

アマミチューの墓(アマンジ)

浜比嘉島の北東にアマンジと呼ばれる岩の小島があり、その小島には琉球開闢の祖神アマミチュー(アマミキヨ)とシルミチュー(シネリキヨ)のお墓が祀られています。

アマンジという小島は、以前は干潮時にしか渡ることができない場所でしたが、現在はコンクリートでできた道で浜比嘉島と繋がっていて歩いて渡ることが可能です。

シルミチュー霊場と同じく神聖な場所として崇められいて、観光客からはパワースポットとして知られています。シルミチュー霊場から車で5分ほどの距離なので、ぜひ合わせて参拝したい場所の一つです。

アマミチューの墓(アマンジ)については、以下の記事で詳しく紹介していますので合わせてご覧ください。
アマミチューの墓は琉球開闢の神が眠る聖地!浜比嘉島のパワースポットを360度写真付きで紹介

兼久ビーチ

シルミチュー霊場のすぐ近くにある天然のビーチです。管理されていない自然のままのビーチとなっていて、透明度が高くシュノーケリングスポットとして知られています。

なお、天然のビーチのためシャワーなどの施設はありませんが、その分海水浴客はかなり少なく、浜比嘉島の中では一番穴場なビーチとなっています。

また、浜には巨石が点在していて独特の景観となっており、浜を散策するだけでも十分に楽しめる海岸です。駐車場はシルミチュー霊場と同じくシルミチュー公園となり、歩いて行けますのでシルミチュー霊場を参拝した後は、浜を散策してみることをお勧めします。

兼久ビーチについては、以下の記事で詳しく紹介していますので合わせてご覧ください。
兼久ビーチは超穴場なシュノーケリングスポット!浜比嘉島の透明度抜群の海を360度写真付きで紹介

海中道路

沖縄本島の勝連半島から「平安座島」へと繋がる道路です。海中道路という名前ですが海の中(下)にあるわけではなく、遠浅な海の上に土手を築き作られた道路です。

まるで真っ青な海の上を走っていると錯覚するような道路で、ドライブコースとして人気の高いスポットとなっています。

なお、海中道路には特産品などを販売する「海の駅 あやはし館」があったり、広い駐車場に車を駐めて海辺へと下りていける場所があったりと、観光スポットとしても人気です。今回紹介したシルミチュー霊場へ行くには海中道路を経由する必要がありますので、ぜひ足を止めて海中道路を楽しむと良いでしょう。

シルミチュー霊場のまとめ

パワースポットとして人気の高いシルミチュー霊場ですが、地元の方にとっては祈りを捧げる神聖な場所です。

訪れる際は敬虔な気持ちを忘れず、地元の方が手を合わせている場合は邪魔をしてしまわないよう十分注意しましょう。

そしてぜひあなたも手を合わせて、沖縄に流れる悠久の刻に思いを馳せてみてください。

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