三崎港の釣り場は初心者やファミリーにもオススメ!狙える魚種や人気のポイントなどを360度写真付きで紹介

三崎港の概要

三崎港は神奈川県三浦市にある大きな漁港です。三浦半島の南端に位置し、古くから遠洋漁業基地として活躍してきました。

水揚げされるマグロの量は1日に400~1,000本と全国でもトップクラス。港の周辺には新鮮なマグロを提供する食事処も多くあります。

港には『みうら・みさき 海の駅』も併設されていて、

  • 海の幸や野菜などの産直センター『うらりマルシェ』
  • 手ぶらでもバーベキューが楽しめる『うらりBBQ』
  • 水中観光船『にじいろさかな号』

など観光施設が充実していて週末などは沢山の人が訪れる観光スポットにもなっています。

また、広い港内には釣りができる護岸が複数あり、釣りスポットとしても非常に人気の高い港です。複数ある釣りポイントはいずれも足場がよく、ファミリーフィッシングにも向いている釣り場となっています。

三崎港の釣り場

三崎港-釣り場の全体像

三崎港-釣り場の全体像

三崎港の釣り場は

  1. 超低温冷蔵庫前
  2. 花暮岸壁(はなくれがんぺき)
  3. 北条湾
  4. 製氷所前
  5. 通り矢岸壁

の5つに分けられます。

それぞれ離れていて歩いて回れる距離ではありませんので、事前に情報収集をしてどこに釣座を構えたいか決めておくことをお勧めします。

なお、三崎港には釣り禁止や立入禁止のエリアが多数ある点も注意が必要です。必ず現地の看板や関係者の指示に従って、釣り禁止の場所での釣りは絶対にやめましょう。

以前は車を横付けして釣りができるポイントもありましたが、現在は明確に漁業関係者以外の車両が進入禁止となっています。全面釣り禁止となってしまわないようルールやマナーを徹底して守った上で釣りを楽しんでください。

1.超低温冷蔵庫前

三崎港の東寄りにあるポイントで、超低温魚市場冷蔵庫があるため釣り人からは『超低温冷蔵庫前』や『冷蔵庫前』などと呼ばれています。

以前は車を横付けして釣りができるポイントでしたが、現在は関係者以外の車両は進入禁止となっていますのでご注意ください。

釣座は垂直護岸で足場がよく、子連れファミリーでも釣りが楽しみやすいポイントです。釣座の北側、歩いていける距離の場所に公衆トイレもあり安心です。(トイレは朝市が開催される広場の横にあります)

コの字となっている護岸は全長400メートル以上あり、キャパの大きな釣り場と言えるでしょう。ただし、大きな船が停泊することがありますので、関係者の邪魔にならないよう十分注意してください。

狙える魚種は豊富で、サビキ釣りで定番のアジやイワシ、サバの他、イナダなどの青物の回遊も見られます。また、アオリイカやタコの釣果実績もありますので、エギングポイントとしても有望です。

他にもメジナやカワハギ、シロギスやカレイなど多種多様な魚が狙えますので、色んな仕掛けを持っていって試してみると面白いでしょう。なお、足元から水深がありますので初心者にお勧めの足元のサビキ釣りでも十分に釣果が期待できます。

なお、超低温冷蔵庫付近から外海に向かって伸びる防波堤がありますが、立入禁止となっていますので立ち入らないようにしましょう。

2.花暮岸壁(はなくれがんぺき)

花暮岸壁は三崎港の中で一番人気が高く、シーズン中は平日でも常に釣り人がたくさん入っている釣り場です。釣りができる護岸のは全長250メートルほどありキャパは小さくありませんが、シーズン中は夜明け前に全て釣座が埋まってしまうほど場所確保の競争率は高めです。

以前は釣座の背面の駐車スペースに車を停めることができ、ほぼ車を横付けしているような距離で釣りができましたが、現在は超低温冷蔵庫前と同じく一般車両の侵入が禁止されているため、コインパーキング等に車を駐めてくる必要があります。

護岸は垂直護岸で足場がよく、また護岸入り口付近に公衆トイレもあるためファミリー層にも非常に人気の高いポイントとなっています。

人気が高く、コマセを撒く人の数も多くなるため魚影が濃いのも魅力のひとつです。足元でも十分な水深があり、初心者やファミリー層にお勧めのサビキ釣りにも向いているポイントで、アジやイワシ、サバの回遊のタイミングに合えば小さなお子さんでも数釣りを楽しむことができます。

また、ちょい投げのぶっこみ釣りで夏はシロギス、冬はカレイが狙える他、秋にはショアジギングで青物がヒットすることもあります。足元の釣りで大きな真鯛を釣り上げているのを見かけたこともありますのでポテンシャルは高く、初心者からベテランまで幅広い層が楽しめる釣り場と言えるでしょう。

なお、護岸は漁船や遊漁船の係留場所となっていますので、漁業関係者の方の邪魔にならないよう、船が戻ってきた場合などは釣具を片付けて移動する必要がありますのでご注意ください。

3.北条湾

北条湾は『2.花暮岸壁(はなくれがんぺき)』と『4.製氷所前』との間にある、内陸部に窪んだ湾になっているエリアです。

外海から奥まった場所となっているため他のポイントに比べると潮通しは悪く、魚影の濃さや狙える魚種の量では劣ってしまいます。ただし、その分穴場なポイントとなっていて、のんびり釣りを楽しみたい場合や、他が混雑していて釣座の確保ができなかった場合などには重宝する釣り場です。

狙える魚種はハゼやシロギスなどの小物がメインとなりますが、狭塚川の河口に位置しているため汽水域を好むシーバスのポイントとしても知られています。また、イワシやサバなどが入ってくることも多く、タイミングによってはサビキ釣りで数釣りも楽しむことが可能です。

変わり種としてウナギも狙えるポイントとなっている他、メバルやカサゴなど根魚の魚影も濃いため、夜のメバリングも人気となっています。

北条湾にはポイントが点在していますので、一箇所で粘るというよりも軽めのタックルでランガンしながら釣りを楽しむのもお勧めです。細長い形をした北条湾は奥行き約500メートル(周囲の護岸は約1km)ほどなので、歩いて回ることも可能です。

なお、北条湾は漁船の係留場所となっていますので、漁業関係者に迷惑をかけてしまわないよう、十分注意する必要があります。時間帯によっては船の往来も多くなりますので、仕掛けを挙げて竿を放置するのは絶対にやめましょう。

4.製氷所前

北条湾と城ヶ島大橋に挟まれた場所にある護岸です。以前は製氷所があったたため釣り人からは『製氷所前』と呼ばれています。

駐車場やトイレが無いのがネックですが、足場はよく子連れファミリーでも釣りが楽しみやすい環境となっています。実際にファミリー層もよく見かける釣り場です。

足元でのサビキ釣りも可能で、アジやイワシ、サバなど回遊魚の数釣りが楽しめる他、ぶっこみ釣りで夏はハゼやシロギス、冬場はカレイなど狙える魚種も豊富です。春や秋にはアオリイカの釣果実績もあり、エギングのポイントとしても知られています。

また、ある程度投げれれば青物の釣果も期待できますので、カゴ釣りやショアジギングで狙ってみるのも良いでしょう。

人気の花暮岸壁に比べれば多少空いていることが多く、また狙える魚種は引けを取らないのでトイレが遠いのさえ我慢できればお勧めのポイントです。

5.通り矢岸壁

三崎港の東側、城ヶ島大橋よりも東にある護岸です。通り矢堤防と田中堤防という2つの堤防もあり以前は堤防釣りも可能だったのですが、現在は両堤防ともに釣り禁止となっています。

堤防は釣り禁止となっていますが、陸側の護岸で釣り糸を垂らすことが可能で今でも人気の釣りスポットとなっています。以前は護岸に車を横付けして釣りができましたが、残念ながら現在では他ポイントと同様、関係者以外の車両は進入禁止となっていますのでご注意ください。

こちらも狙える魚種は豊富で、サビキ釣りで定番のアジやイワシ、サバなどの他、フカセ釣りでクロダイやメジナも人気のターゲットです。また、ちょい投げのぶっこみで釣り夏はシロギス、冬はカレイが狙えます。

タコの釣果実績も高いポイントとなっていますので、タコエギで護岸のヘチ際を探ってみると良いでしょう。

三崎港で釣れる魚

三崎港釣果まとめ

  • メバル
  • カサゴ
  • アオリイカ
  • シーバス
  • クロダイ
  • ウミタナゴ

  • アジ
  • イワシ
  • サバ
  • ハゼ
  • シロギス
  • メゴチ
  • ベラ
  • イサキ
  • カワハギ
  • マダコ
  • シーバス
  • クロダイ
  • ウナギ

  • アジ
  • イワシ
  • サバ
  • メジナ
  • カマス
  • シロギス
  • アオリイカ
  • ショゴ
  • ワカシ・イナダ
  • カワハギ
  • シーバス
  • クロダイ
  • ベラ
  • メゴチ
  • サヨリ

  • カレイ
  • メバル
  • カサゴ
  • ヤリイカ・ケンサキイカ
  • アイナメ

注意する魚

三崎港で釣れたハオコゼ

三崎港で釣れたハオコゼ

三崎港ではよくサビキ釣りで『アイゴ』が釣れたり、ぶっこみで釣り『ハオコゼ』が釣れたりします。両方ともにヒレに毒を持っていますので、釣れた場合は素手で触らないよう十分注意しましょう。

三崎港へのアクセス

横浜横須賀道路の『衣笠インターチェンジ』から車で約30分の道のりです。三浦半島の南端にあるため東京都内からだと1時間30分ほどと少し距離があります。

駐車場

三崎港周辺には複数の有料駐車場がありますので、どこに釣座を構えたいかで選ぶと良いでしょう。なお、小さなコインパーキングは埋まっていることも多いので、収容台数が多い駐車場を2つ紹介したいと思います。

三崎5丁目(新港)駐車場

  • 収容台数:120台
  • 料金
    最初の1時間:220円
    以降30分ごと:110円
    12時間最大料金:640円(以降1時間ごと220円)
  • 営業時間:24時間

うらり駐車場

  • 収容台数:120台
  • 料金
    最初の1時間:220円
    以降30分ごと:110円
    最大料金(平日月~金):当日24時間まで500円
    最大料金(土日祝日):当日24時まで700円
  • 営業時間:24時間
  • うらりで買い物をすると割引あり

電車

三崎港近くには電車の駅がないため、電車釣行には不向きな釣りスポットです。最寄り駅は京浜急行電鉄久里浜線『三崎口駅』で、駅から三崎港まではタクシーで15分ほどの距離となっています。

三崎港近くの釣具屋・コンビニ

釣具店たけしちゃん

三崎港から車で25~30分ほどの場所にある釣具屋さんです。東京方面からの場合は通り道沿いにあり、また向かいがコンビニとなっていますので立ち寄るのに便利な場所にあります。

  • 住所:神奈川県三浦市初声町2764-3
  • 電話番号:046-888-8554

コンビニ:ファミリーマート 三浦三崎店

三崎港の最寄りのコンビニで、且つ釣り餌を置いているお店となっています。24時間営業なので夜釣りの際の餌の買い足しなどに重宝します。

  • 住所:神奈川県三浦市三崎5-2-1
  • 電話番号:046-880-0186

神奈川県のその他釣りスポット

三崎港のある神奈川県には、まだまだ沢山の釣りスポットがあります。三崎港のような港だけでなく、公園の護岸やサーフエリアなど環境も様々です。都内からアクセスしやすい場所や、アクセスはしづらいけど釣り人が少なく穴場な釣り場などスポットごとの魅力があります。

以下の記事では神奈川県内の数ある釣りスポットの中から、ファミリーフィッシングにも向いている釣り場を中心に多数紹介しています。神奈川県内での釣行の際にぜひご参考ください。
神奈川県の釣り場31選!ファミリーでも楽しめるスポットを中心に360度写真付きで紹介

三崎港のまとめ

三崎港は東京都内からだと距離がありますが、釣りポイントが豊富にあり、また魚影も濃いことを加味すると遠征するだけの価値がある釣りスポットです。

釣りだけじゃなく、朝市を覗いたり食事処で新鮮な海の幸を堪能したりと観光も同時に楽しめる魅力もあります。なお、三崎港の市場では冷凍マグロのセリの様子を無料で見学することもできます。

釣り場としては初心者や子連れファミリーでも釣果をあげやすいスポットだと思いますので、釣りデビューの場としてもお勧めです。ぜひ家族ででかけてみてはいかがでしょうか。

最後に、近年釣り人のマナー違反によって釣りが禁止される港や防波堤などが増えています。三崎港も例外ではなく釣り禁止となってしまった防波堤などがあります。

これ以上貴重な釣り場が失われてしまわないよう、

  • ゴミは持ち帰る
  • 餌で汚したら掃除をする
  • 迷惑駐車は行わない
  • 立入禁止の場所には入らない
  • 釣り禁止の場所で釣りはしない
  • 漁業関係者の邪魔にならないようにする

など、釣り人としての当たり前のルールやマナーを必ず守って釣りを楽しみましょう。

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