山下公園の概要
山下公園は神奈川県横浜市にある公園です。昭和5年(1930年)に開園した長い歴史を持つ公園で、地元住民だけでなく県外の人からも親しまれています。
関東大震災で発生した瓦礫(がれき)を使い海を埋め立てて作られた公園で、目の前には東京湾が広がっています。また横浜ベイブリッジやみなとみらいのビル群などを一望できる場所に位置していて、写真の撮影スポットとしても知られています。
昼夜を問わず景観が素晴らしいことから、現在では東京近郊のデートスポットして人気を博しており、公園の利用者数は年間約566万人にものぼります。
園内には
- 童謡「赤い靴」に登場する女の子の像
- 在日インド人協会から寄贈された「インド水塔」
- 姉妹都市アメリカサンディエゴ市から寄贈された「水の守護神」
など、歌碑や記念碑が多くある他、「未来のバラ園」など釣り以外の見どころは盛り沢山です。
山下公園の釣り場
横浜デートの定番スポットとなっているため釣りはできないと思われがちですが、意外にも釣りは禁止されておらず誰でも無料で釣りを楽しむことができます。釣りのイメージがあまり無いのでキャパに対して釣り客の数は少なく、釣り場としては穴場なスポットと言えるでしょう。
山下公園の釣り場となる護岸は全長約550メートルもあり、キャパは比較的大きい釣り場となっています。足場は良く、また全面柵が設けられていますので小さなお子さんのいるファミリーフィッシングにも最適です。
園内にはもちろんトイレもありファミリーフィッシングの釣り場としての環境が揃っているのですが、観光客やデート中のカップルが多いのが難点です。釣座の後ろにはカップル用のベンチが並べられていますので、観光客やカップルからの視線を受けての釣行となります。
なお、釣り客以外の人もたくさんいるということは、それだけ周りに気を配って迷惑をかけないよう釣りを楽しむ必要があります。たった一人のマナー違反が釣り人全体の行動として捉えられてしまい、釣り禁止となってしまうこともありますのでルールやマナーは徹底して守りましょう。
山下公園の釣りポイント
インド水塔よりのポイント
山下公園の西側(海に向かって左側)の釣りポイントです。アイナメやアジの他、カレイやキスなどのポイントとして知られています。
西側のテラス
山下公園の護岸には、テラスのように一部海に突き出した場所が2箇所あります。こちらは西側のテラスです。メバルが釣れるポイントとして知られています。
中央付近
護岸の中央付近です。水深はあまりありませんが、シーバスやクロダイが狙いやすいポイントです。
東側のテラス
護岸の東寄りにあるテラス状の釣りポイントです。右手には国の重要文化財にもなっている「氷川丸」が見えます。比較的水深がありますので足元のサビキでアジを狙うならこのポイントがおすすめです。
水深と海底の状況
山下公園の釣り場の水深は全体的に浅く、初心者におすすめのサビキ釣りは少々不向きです。ただ、youtubeでサビキ釣りでも釣果をあげているユーチューバーがいましたので、できないことはなさそうです。アジなどが回遊しているシーズンであればサビキ釣りにも挑戦すると良いでしょう。
氷川丸が停泊している東側の護岸のほうが水深がありそうなので、サビキ釣りを試したい場合は東側に釣り座を構えると良いでしょう。
海底は基本砂地または砂泥地ですが、ところどころ根が点在しています。水深が浅い分、根がかりも発生しやすいので注意しましょう。
夜釣りや朝マヅメがおすすめ
山下公園は24時間開放されていますので、夜釣りも可能です。観光客やデート中のカップルが多い公園なので、人が少ない時間帯を狙って夜釣りや朝マヅメ釣行がおすすめの時間帯です。
北風には弱い釣り場
山下公園の釣り場は北向きとなっているため、強い北風が吹く日は釣りがしづらくなってしまいます。風予報もチェックした上ででかけましょう。
トイレ
山下公園内の西側の端と中央口付近に2つ公衆トイレがあります。どのポイントからもすぐにトイレに行けるので安心です。
山下公園で釣れる魚
春
- シーバス
- クロダイ
- ウミタナゴ
- メバル
- アイナメ
- アナゴ
夏
- イワシ
- サッパ
- キス
- メゴチ
- メジナ
- ハゼ
- サヨリ
- シーバス
- クロダイ
秋
- イワシ
- アジ
- コノシロ
- サッパ
- 小鯖
- キス
- メゴチ
- メジナ
- ハゼ
- サヨリ
- シーバス
- クロダイ
冬
- カレイ
- メバル
- カサゴ
- ウミタナゴ
- ギンポ
- アイナメ
山下公園へのアクセス
山下公園の場所(地図)
電車
最寄り駅は、みなとみらい線の「元町・中華街駅」で、駅から公園までは徒歩5分圏内です。また、JR根岸線の「石川町駅」「関内」も利用可能(徒歩15分ほど)で、電車釣行も可能な釣りスポットです。
車・駐車場
山下公園には収容台数223台の有料駐車場が併設されています。料金は
- 平日:30分260円
- 土日祝日:30分300円
と結構いい値段ですが、24時間営業で出し入れ可能なので夜釣りの際にも駐めることが可能です。ただし、周辺にも観光スポットがたくさんあるため、土日祝日は満車になってしまうこともあります。こちらのサイトで駐車場の空き情報を確認しましょう。
山下公園近くの釣具屋
つり具の上州屋 関内店
山下公園から車で3分、徒歩でも7分程度の場所にある釣具屋さんです。全国にチェーン展開する規模の大きな釣具屋さんなので品揃えも豊富です。
- 住所:神奈川県横浜市中区日本大通り15 横浜朝日会館B1
- 電話番号:045-663-2622
- 営業時間:
月~木・土:10時~20時
金:10時~21時
日:10時~19時
※祝日や月末などの状況に応じて上記と若干異なるケースがあります。詳しくは公式HPをご確認ください - 駐車場:ナシ
- 公式HP
アークス根岸店
山下公園から車で15分ほどの場所にある釣具屋さんです。駐車場完備の大きな釣具屋さんで、朝は7時と早い時間から営業しているのが嬉しいポイントです。
- 住所:横浜市中区根岸町1-1
- 電話番号:045-624-4168
- 営業時間:
月~木・日:7時~20時
金・土:7時~21時
山下公園近くのその他釣りスポット
象の鼻パーク
象の鼻パークは山下公園の東側にある公園で、山下公園からは徒歩7分ほどで行ける距離の釣りスポットです。
園内には横浜港大さん橋の付け根から西に伸びる堤防があり、その堤防でも釣りをすることができます。堤防では初心者におすすめのサビキ釣りも可能で、夏~秋にはアジなどの回遊魚の釣果も期待できる釣りポイントです。
ただし、観光スポットでもありますので日中はたくさんの人で賑わう公園です。周りの公園利用者に迷惑をかけないよう十分注意して釣りを楽しんでください。
象の鼻パークの釣り場については、以下の記事で詳しく紹介していますので合わせてご覧ください。
▶象の鼻パークは穴場な釣り場!みなとみらいの釣りポイントを360度写真付きで紹介
赤レンガパーク
山下公園から徒歩10分ほど、象の鼻パークの更にその先にある公園です。観光スポットとして人気の高い赤レンガ倉庫のある公園で、平日でもたくさんの人で賑わっています。
山下公園と同様に、釣り人以外の公園利用者が多く釣りがしづらい雰囲気はありますが、その分釣り人は少なく、釣座の確保はしやすい釣りスポットです。
足場もよく、時期によってはアジやイワシの数釣りも楽しめますので子連れのファミリーフィッシングにも最適です。
赤レンガパークの釣り場詳細については、以下の記事でご確認ください。
▶赤レンガパークの釣りは朝マヅメがおすすめ!ポイントを360度写真付きで紹介
みなとみらいの釣りスポット
山下公園の西側に広がるみなとみらい地区には、意外にもたくさんの釣りスポットがあります。山下公園から歩いていける距離の釣りポイントも多くありますので、山下公園で釣りスタートしたけど渋い。という際は移動を検討してみると良いでしょう。
以下の記事ではみなとみらいの釣りスポットをいくつか紹介していますので、ぜひご参考ください。
▶横浜みなとみらいの釣りスポット6選。意外に穴場がたくさん!360度写真付きで紹介します
神奈川県のその他釣りスポット
山下公園のある神奈川県には、まだまだたくさんの釣りスポットがあります。海釣り用に整備された公園など、山下公園に比べてもっと釣りが楽しみやすい場所も豊富です。
また、公園だけでなく港の堤防やサーフ、磯場など釣り場環境も多種多様で色んな釣法を楽しめるのも魅力のひとつです。
以下の記事では神奈川県の釣りスポットの中でもファミリーフィッシングに向いている釣り場を中心に、お勧めな釣りスポットを厳選して紹介しています。山下公園のように穴場な釣り場も紹介していますので、神奈川県での釣行の際はチェックしてみてください。
▶神奈川県の釣り場31選!ファミリーでも楽しめるスポットを中心に360度写真付きで紹介
山下公園のまとめ
今回紹介した山下公園自体も観光やデートのスポットとして有名なうえ、周りにも「横浜マリンタワー」や「横浜港大さん橋」などの人気の観光スポットが歩いていける範囲に複数あります。
観光地である分、釣り人以外の公園利用者が多くて声をかけられることも多いのが難点ですが、それが平気な人であればポテンシャルも高く楽しめる釣りスポットだと思います。
ただし、先にも書きましたが人が多い分、周りに気を配り迷惑をかけないよう注意しながら釣りを楽しみましょう。
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