大磯港の釣り場は駐車場やトイレもあってファミリーフィッシングに最適!360度写真レポート

大磯港の概要

大磯港は神奈川県大磯町にある、昭和48年み完成した港です。相模湾に面した港で、商業港と漁港との2つの顔を持った相模湾では最大の地方港湾となっています。

港内には富士山の見える大磯港遊歩道があったり、ボートハウスてるがさきというプール施設も併設されていたりと、地元の方の憩いの場としても機能しています。大磯町も国土交通省の「みなとオアシス」推進事業に参画しており、大磯港を拠点とした地域住民どうしの交流や観光促進などに力を入れています。

朝市などのイベントも人気

毎月第3日曜日には大磯港内で「大磯市」や「さかなの朝市」が開催され、中でも7月~9月の大磯市は開催時間が17時~20時半のナイトバザールとなっていて人気のイベントとなっています。たくさんの出店などが出店し、まるでお祭りのようなイベントです。

また、普段は8時半に開放される西防波堤遊歩道が、元旦は初日の出を拝めるようにと6時半に開放されるイベントもあるなど、観光スポットとしても人気の高い港となっています。

大磯港の釣り場

大磯港-全体像

大磯港-全体像

大磯港には「西堤防」「中央堤防」「東堤防」などの堤防や港内の船着き場など釣りポイントが複数あります。また港の両サイドは照ヶ崎海岸と北浜海岸が広がっていて、サーフからの釣りを楽しむことも可能です。

その規模やアクセスのしやすさなどから相模湾の中でも1位2位を争う人気の釣りスポットとなっています。

ただし、一部立ち入り禁止エリアがあったり、ルアー禁止やコマセ禁止の区域があったりとルールが設けられています。近年釣り禁止となってしまう漁港や公園が増えています。大磯港も釣り禁止となってしまわないようルールやマナーは必ず守って釣りを楽しみましょう。

①西防波堤

大磯港の南西側にある西岸壁から外海へと伸びる堤防です。西岸壁には遊歩道が併設されていて、遊歩道の先に釣り場となる堤防があります。

釣りが許可されている堤防部分は全長200メートル弱あり、幅も8メートルほどと広くなっています。また、堤防には柵が設けられていて比較的安全に釣りが楽しめますので子連れのファミリーフィッシングにも最適です。

大磯港の釣りポイントの中では最も外海に近いポイントとなっていて、特に先端近くは人気の高い場所となっています。外海に近いポイントではカゴ釣りでソウダガツオやイナダなどの青物が狙えます。

また先端付近まで行かなくてもアジやイワシなどが回ってきますので、初心者でも比較的釣果があげやすい他、クロダイの実績が高いことでも有名なポイントとなっています。

西防波堤のルール

魚影の濃さや足場の良さから釣り人に人気の高い西防波堤ですが、釣りに関するルールや制限が設けられています。

時間

堤防付け根にゲートが設けられていて、入れる時間帯が決まっています。

  • 2月~4月と9月:8時30分~17時
  • 5月~8月:8時30分~18時
  • 10月~1月:8時30分~16時

季節によって異なりますが、上記時間以外は立入禁止となります。

外海側のテトラ帯は釣り禁止

西防波堤の外海側はテトラ帯となっていますが、テトラ帯での釣りは禁止となっています。そのため、内海のみでの釣りとなります。

ルアー・コマセ禁止

西防波堤では残念ながらルアーやコマセが禁止されています。

また、その他にも投げ釣りが禁止など細かいルールがあります。詳しくは大磯町が定めているルール(PDF)を確認しましょう。

②中央堤防

駐車場やトイレからも近いうえ、足場も良いのでファミリーフィッシングにもおすすめのポイントです。

中央の堤防の南側側面は「中央岸壁」、東側は「東岸壁」と呼ばれています。また、付け根部分にあたる第二駐車場前の岸壁でも釣りをすることができます。

中央岸壁は外海に行くほど水深が深くなり、東岸壁は足元でも結構水深があります。ただ、足場から海面までの距離(高さ)があり、また柵などはありませんので小さなお子さんが一緒だと少し怖いかもしれません。ライフジャケットは必須の釣り場です。

タイミングによってはアジやイワシなどが回ってきますので、初心者におすすめのサビキ釣りで数釣りも楽しめるポイントです。

駐車場前の釣りポイントは柵が設けられていますので、小さなお子さんが一緒でも比較的安して釣りが楽しめます。ただし、一番奥まっている場所であり水深も比較的浅くなっているので魚影の濃さでは他ポイントに劣ってしまうかもしれません。

混雑具合

筆者も今回はこの中央堤防に釣り座を構えて釣りを楽しみました。釣りハイシーズンとなる10月の土曜日に夜釣りを楽しんだのですが、夜中はそこまで釣り人は多くなく、比較的広めに釣り座を使えましたし、アタリを探るために少しポイントを変えるなどもやりやすい環境でした。

ただ、日が昇る少し前から徐々に釣り人が増え、駐車場の営業開始となる5時前には釣座が埋まってしまうほどの混雑でした。釣りハイシーズンとなる10月は日の出前から釣座の確保が必要です。

③東防波堤

大磯港の北側から東へと伸びる防波堤です。南へと折れ曲がった先端部分は残念ながら立入禁止となっています。

釣り場となる防波堤の幅は7メートルほどあり足場も良いのですが、柵などはありません。お子さんと一緒のファミリーフィッシングの際は海に落ちてしまわないよう十分注意しましょう。

港内側は波も穏やかでヘチ釣りや足元でのサビキ釣りもやりやすいでしょう。夏から秋にかけてはアジやイワシなども入ってきますので、釣り初心者の場合まずはサビキ釣りからスタートするのをおすすめします。

外海側は大磯海水浴場となっていて、基本砂地のサーフが広がっています。キスやヒラメなどを狙うのに適したポイントです。ただし、サーファーも多いポイントとなりますのでトラブルにならないよう気をつけましょう。

④港内の船着き場

中央堤防と東堤防との間に船着き場あり、そのポイントでも釣りが行なえます。ただし、船が係留してありますので関係者の邪魔にならないよう十分に注意しなくてはなりません。早朝は漁師さんが作業をしていますので釣りは控えましょう。

陸側には船をあげるためにスロープとなっていて、水深はあまりありません。ブッコミやミャク釣りでハゼを狙うと良いでしょう。サビキ釣りではメッキやアジが釣れるようです。

また、海が荒れている日でも防波堤に囲まれた船着き場は穏やかな海となっています。荒れた海からクロダイなどが避難してくることもありますので、外海が荒れている日は積極的にクロダイを狙ってみると釣果が期待できます。

トイレ

第一駐車場に公衆トイレが備わっています。駐車場の営業時間外でも歩いて入ることができますので、夜釣りの際も利用可能です。上で紹介した中央堤防がトイレからは一番近い釣りポイントとなっています。

大磯港で釣れる魚

  • シーバス
  • クロダイ
  • ヒラメ
  • メバル
  • カサゴ
  • アオリイカ

  • イワシ
  • アジ
  • サバ
  • イシモチ
  • キス
  • カマス
  • タコ
  • シーバス
  • クロダイ
  • ワカシ
  • メッキ
  • ハゼ

  • イワシ
  • アジ
  • サバ
  • コノシロ
  • イシモチ
  • キス
  • カマス
  • タコ
  • シーバス
  • クロダイ
  • イナダ
  • メッキ
  • アオリイカ

  • ヒラメ
  • カレイ
  • カサゴ
  • メバル
  • ウミタナゴ

筆者家族の釣果

2019年10月

中央堤防の中央岸壁および東岸壁で夜通し釣りを楽しみました。最初は電気ウキでタチウオを狙っていたのですが全くアタリがなくイソメを餌にぶっこみ釣りをしたところサイズの良いイシモチを10匹ほど釣ることができました。

夜中は周りでもイシモチがポツポツ釣れている様子でしたが、他の魚種が釣れているのは見かけませんでした。

朝マヅメの時間帯は少しだけイワシの回遊があり、周りのサビキ釣り客がイワシを釣っていましたが、大きな群れではなく入れ食いとまでは言い難い雰囲気でした。

みんなの釣果情報

大磯港へのアクセス

大磯港の場所(地図)

電車

最寄り駅はJR東海道線の「大磯駅」で、駅から大磯港までは徒歩15分ほどです。東京駅から東海道本線に乗れば乗換なしで行くことができ、電車釣行にも適した釣りスポットです。

車・駐車場

東京方面からだと東名高速を使って1時間以上と結構距離があります。東名高速で厚木ICまで行き、小田原厚木道路に乗り換えて最寄りの「大磯IC」でおります。大磯ICからみなとまでは車で約15分ほどです。

なお、大磯港には規模の大きな駐車場が2つも備わっています。収容台数は第一駐車場114台、第二駐車場239台です。

第一第二いずれも車の出し入れができる開場時間が決まっていますので、注意が必要です。どちらも時間と料金は同じで以下となります。

  • 駐車場の開場時間
    4月~9月:4時~22時
    10月~3月:5時~22時
  • 駐車場の料金
    1時間:310円
    1日の上限:1,040円

なお、開場時間外は車の出し入れができなくなるだけで、22時前に入庫しておけば駐車場にそのまま車を駐めて夜釣りを楽しむことが可能です。

大磯港近くの釣具屋

すずき釣具店

大磯港から徒歩3分の場所にある釣具屋さんです。個人商店ですが軒先には「餌の自動販売機」があり、営業時間外でもアオイソメなどの活餌を購入することが可能です。

  • 住所:神奈川県中郡大磯町大磯1373
  • 電話番号:0463-61-1302
  • 営業時間
    月~金:6時30分~20時
    土日祝日:5時~20時
  • 公式サイト

みとめや釣具店

こちらも大磯港から徒歩5分ほどと歩いていける距離にある釣具屋さんです。小さな店舗で駐車場はありません。

  • 住所:神奈川県中郡大磯町大磯1074
  • 電話番号:0463-61-1301

タックルベリー 大磯店

大磯港から車で5分ほどの場所にある釣具屋さんです。全国にチェーン展開する大型の釣具店です。釣り具の買取や中古販売も行っています。

  • 住所:神奈川県中郡大磯町高麗1-4-8
  • 0463-60-1577
  • 営業時間:11時~21時
  • 定休日:年末年始
  • 公式HP

大磯港近くのその他釣り場

梅沢海岸

梅沢海岸は大磯港から西へ車で15分ほどの場所にある海岸です。投げ釣り発祥の地と言われている二宮にあり、サーフ釣りの人気スポットとなっています。

梅沢海岸の特徴として無料の駐車スペースがあるのと、サーフィンおよび遊泳が禁止なっているので気兼ねなくのびのびとサーフ釣りができるという部分があげられます。また、駐車スペース近くの海岸には堤防もあり、堤防釣りが楽しめるのも魅力の一つです。

サーフ釣りでターゲットとなるヒラメやマゴチのフラットフィッシュの他、堤防からはソウダガツオやイナダなどの青物も狙うことが可能です。

梅沢海岸について以下の記事で詳しく紹介していますので、併せてご覧ください。
梅沢海岸の釣り場はサーフだけじゃない!おすすめポイントを360度写真付きで紹介

酒匂海岸

酒匂海岸は大磯港から西に、車で20分ほどの場所にある広い海岸です。西湘サーフでは珍しく無料の駐車場が備わっていて、人気のサーフフィッシングポイントとなっています。

シロギスの魚影が濃いことで知られていて、夏のハイシーズンにはファミリーでも数釣りが楽しめるでしょう。また、夏から秋にかけてはイナダやショゴなどの青物の回遊もあり、朝マヅメや夕マヅメはショアジギングをする釣り人がたくさん訪れます。

かなりキャパの大きな釣り場なので釣座の確保はしやすいのですが、青物の釣果情報が出始めると朝マヅメを狙う釣り人で駐車場が埋まってしまうこともあり注意が必要です。

酒匂海岸の詳細については、以下の記事でご確認ください。
酒匂海岸の釣り場はシロギスから青物まで狙える!駐車場無料の人気サーフポイントを360度写真付きで紹介

平塚海岸

平塚海岸は大磯港の東側にある海岸線です。全長4km以上に渡って砂地の海岸線が続く広大な釣り場となっています。

シロギスの魚影が濃い他、イシモチやヒラメ、マゴチなどの釣果実績の多い釣りスポットです。

沖合にテトラの堤防があったり、根が点在している場所があったりと少し環境の異なる釣りポイントが存在しています。

平塚海岸の詳細については、以下の記事をご確認ください。
平塚海岸はシロギス釣りの名所!広大なサーフ釣りのポイントを360度写真付きで紹介

平塚新港

平塚新港は大磯港から車で20分ほどの場所にある港です。相模川の河口に位置してい、港内の堤防だけでなく河口付近でも釣りが楽しめます。

相模川の河口付近はシーバスの好ポイントとして知られている他、クロダイやヒラメ、マゴチなども狙うことが可能です。

なお、港内は「8時30分~17時」のみ立ち入ることができ、時間外は一般の方の立ち入りが制限されています。朝マヅメや夜釣りはできませんので注意が必要です。港の堤防は足場も良く、ファミリーフィッシングにも最適な釣りスポットとなっています。

平塚新港の詳細については、以下の記事をご確認ください。
平塚新港と相模川河口の釣り場│色々狙えるファミリーフィッシングスポットを360度写真付きで紹介!

湘南エリアのその他釣りスポット

以下の記事では湘南の釣りスポットを多数紹介しています。大磯港と同じファミリーフィッシングに最適な港や堤防もまだまだたくさんあります。湘南エリアでの釣行の際にはぜひ参考にしてみてください。
湘南の釣りスポット11選!漁港やサーフなどを360度写真付きで紹介します。

神奈川県のその他釣りスポット

大磯港のある神奈川県には、大磯港のような港以外にもたくさんの人気釣りスポットがあります。釣り用に整備された公園などファミリーフィッシング向けの釣り場から、磯やサーフ(砂浜)などベテラン向けの場所など釣り場環境も様々です。

東京湾奥や三浦半島、相模湾など地理的にも幅広く、その分狙える魚種も豊富なのが嬉しいポイントです。

以下の記事では神奈川県の人気釣りスポットの中からお勧めの釣り場を厳選して紹介しています。ぜひ合わせてご覧ください。
神奈川県の釣り場31選!ファミリーでも楽しめるスポットを中心に360度写真付きで紹介

大磯港のまとめ

冒頭にも書いた通り大磯港は観光スポットとしても人気が高く、大磯港周辺には地元でとれた鮮魚を提供する食事処も多数あります。中でも大磯漁協直営の「めしや 大磯港」は人気の食事処で、行列ができることもしばしば。大磯港で釣りを楽しんだ後はぜひ立ち寄りたい食事処です。

都内からは少々遠いのがネックですが、狙える魚種は豊富で釣りポイントも多数ありますので何度も訪れたくなる釣りスポットです。

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