大原漁港の概要
大原漁港は千葉県いすみ市にある大きな漁港です。毎週日曜日には朝市が開催され、漁港関係者だけでなく地元住民からも親しまれている港です。
特に伊勢海老が有名な港で、伊勢海老の漁獲量はなんと日本一。釣りと一緒に朝市や近くの食事処で伊勢海老を堪能したい観光スポットでもあります。
場所は九十九里浜の南端付近、外房のちょうど真ん中あたりに位置しています。外房にあるため目の前には太平洋が広がっています。普段は東京湾で釣りを楽しむ都内のアングラーにとっては、その点も嬉しいポイントです。
高速を降りてから距離があるため都内からアクセスが良いとは言い難いのですが、その分穴場的な釣りスポットとなっています。釣り客が少ないわけではありませんが、車横付けで釣りができるなど釣り場としてのクオリティが高いわりにはそこまで混んでいない釣り場です。
筆者がこの釣り場に訪れたのが釣りシーズン真っ只中の8月後半。日曜日だったにも関わらず朝8時を回っても釣り座には余裕がありました。
大原漁港の釣り場
大原漁港はとにかく広くて、釣りのポイントも複数あります。中には車を横付けして釣りを楽しめるポイントもあり、ファミリーフィッシングにも最適な釣りスポットです。
大原漁港の釣りができるポイントは大きく分けて上の写真の①~③の3つとなっています。それぞれ、360度写真付きで紹介したいと思います。
①中央堤防
車横付けポイント
車を横付けで釣りができるポイントで、ファミリーフィッシングの場合はここのポイントがおすすめです。筆者家族も今回はここのポイントで釣りを楽しませてもらいました。
足元でも水深は5メートルほどあり、初心者や小さなお子さんでも釣果の上げやすいサビキ釣りもできます。
大原灯台の防波堤によって外海と遮断されてしまっていますが、アジやイワシ、ショゴなどの回遊魚も回ってきます。ウキ釣りやフカセ釣りでメジナも狙えるポイントです。
この日は暗いうちから時折水面がバシャバシャとなっていたのですが、明るくなって確認するとサヨリが大量に泳いでいました。
中央堤防先端の赤灯台
中央堤防の先端に、赤灯台の建つちょこんと海に突き出た部分があります。足場が狭いので小さなお子さんには不向きですが、ここでも釣りを楽しむことが可能です。この日はルアーマンの方がルアーを投げていました。ショゴ狙いかと思われます。
車横付けポイントの裏側
車横付けポイントの裏側です。湾内には遊漁船などが沢山停泊していて、朝になると一斉に出港していきました。船の往来が頻繁にありそうなので、このポイントでの投釣りは止めたほうが良いでしょう。
この湾内にも沢山サヨリが泳いでいました。
魚市場前
魚市場前のポイントです。海から奥まった場所のため、他のポイントに比べると魚影が濃くないのか、この日はほとんど釣り客がいませんでした。ただ、インターネットの情報をみる限りこのポイントにもアジやイワシなどが回ってくるようです。
②北側の堤防
大原漁港の北側に設けられた大きな堤防です。ここも車を横付けで釣りが楽しめそうです。
先端付近にある灯台部分は、車では入れませんが外海に近く潮通しが良いため、人気のポイントとなっています。
2020年9月現在は立ち入り禁止
ただし、残念なことに2020年9月時点では(コロナの影響だと思うのですが)関係者以外立ち入り禁止となっていました。
上の360度写真は中央堤防への入口の様子です。バリケードが設置されていて、中央堤防自体に入ることができなくなっています。
ちなみに、バリケードを乗り越えて北側堤防で釣りをしている方もいたのですが、この釣り人たちのもとに船がやってきて大音量のマイクでこっぴどく叱られていました。叱られるからというわけではありませんが、立入禁止となっている場所には絶対入らないようにしましょう。釣り人がルールやマナーを守らないと大原漁港全体が釣り禁止となってしまう可能性もあります。
③大原灯台のある堤防
大原漁港の南側を起点に北側へ伸びる堤防です。付け根付近は足場も広く、小さなお子さんのいるファミリーフィッシングにも向いています。
堤防の付け根付近
船を陸に上げるためにかけあがりになっています。広くはありませんが、駐車スペースもあります。
この日、大原灯台のある堤防には2組くらいのファミリーのみで、ほとんど釣り客がいない様子でした。のびのびと釣りができそうです。
中央付近には一段下がった場所がありました。ここでも釣りがしやすそうです。
中央付近
更に進むと、途中で堤防が二手に分かれます。先端に向かって左側はかなり細い堤防となっていて、海に落ちてしまいそうです。まだ薄暗い朝マヅメに、この細い堤防で釣りをしている方がいらっしゃましたが、筆者は恐く真似できません。
先端に向かって右側の堤防は広いのですが、テトラが積まれていて釣りをする場合はテトラの上からやることになります。左右いずれもファミリーフィッシングには不向きな場所です。
左右の堤防のに挟まれた部分です。こちらにもテトラが敷かれています。潮の流れもほとんどなく、魚の姿は確認できませんでした。
大原灯台
堤防の先端、大原灯台が建っているポイントです。こちらもテトラが入っているのでファミリーフィッシングには不向きです。
トイレ
トイレは魚市場の近くにあります。大原漁港自体が広いので、ポイントによっては距離があるので、事前に済ませておくと良いでしょう。
大原漁港で釣れる魚
春
- イワシ
- メジナ
- カサゴ
- メバル
- アオリイカ
- シーバス
- クロダイ
- キビレ
夏
- イワシ
- アジ
- サバ
- ショゴ
- メジナ
- シーバス
- クロダイ
- イシダイ
- イシモチ
- キス
- ハゼ
- アナゴ
秋
- イワシ
- アジ
- サバ
- ショゴ
- サヨリ
- メジナ
- シーバス
- クロダイ
- アオリイカ
- キス
- ハゼ
- メバル
- イシモチ
- アナゴ
- アイナメ
冬
- ヒラメ
- メバル
- カサゴ
- メジナ
- イシモチ
- アイナメ
筆者の釣果
2020年8月末
この日は夜が明けきる前に現地に到着し、朝マヅメを含む4時間ほどの釣行でした。回遊魚狙いのサビキ釣りと底物狙いのブッコミ釣りを行い、
- イワシ約50匹
- 小さなタイ2匹
- ハゼ1匹
という釣果でした。
サヨリが沢山泳いでいたのですが、サビキにはあまり反応せず釣ることができませんでした。サヨリ狙いの仕掛けを持っていれば、もう少し釣果を伸ばせたかもしれません。
大原港へのアクセス
大原港の場所
大原港の住所は「千葉県いすみ市大原11574」です。
電車
JR外房線「大原駅」から徒歩20分です。駅からも歩いていける距離なので、電車釣行も可能です。
車
都内からだとアクアラインとを使うのが早くて良いでしょう。アクアラインから圏央道に入り「市原鶴舞IC」を降ります。その後国道297号線を進み「船子交差点」を左折して国道465号線を進むと大原漁港に着きます。
「市原鶴舞IC」の高速道路を降りたあと、下道で更に1時間ほどかかるのが運転手にとっては辛いところです。ヘアピンカーブのある山道を走りますので、特に夜間の走行は注意が必要です。
住所は「千葉県いすみ市大原11574」です。
大原漁港近くの釣具店
ヤックスドラッグ内 アタック5 大原店
- 住所:千葉県いすみ市若山46-1
- 営業時間:24時間営業
- 休み:年中無休
- 公式サイト
ドラッグストアですが、釣具や釣り餌を販売しています。ドラッグストア併設ですが釣具屋さんとしての規模も大きく、豊富な品ぞろえで他の釣具屋さんに見劣りしません。冷凍のアミコマセやオキアミ、活餌のアオイソメなども販売しています。24時間営業なので夜釣りや朝早くの釣行にも便利です。
竹久釣具店
- 住所:千葉県いすみ市大原8670
- 営業時間:9時~17時30分
- 休み:毎週水曜日
つり具ランド 大原店
- 千葉県いすみ市大原1150
- 営業時間:
月~土曜日 10時~20時
日曜祝日 10時~19時 - 休み:年中無休
- 公式サイト
大原漁港近くのその他釣りスポット
勝浦漁港
勝浦漁港は大原漁港から車で30分ほど南に下った場所にある港です。以前は釣りが可能なポイントが多数ありましたが、残念なことに現在では場所や時間などに制限のある釣りスポットとなっています。
現在では港内の護岸のみ釣りが許されていて、また時間は「16時~4時」の間のみ釣りが可能です。全面釣り禁止となってしまわないように定められたルールは守って釣りを楽しみましょう。
釣り場が内海となる港内の護岸のみで、あまり大物は期待できないかもしれませんが、サビキ釣りでアジやイワシ、サバの他、フカセ釣りなどでクロダイなどが狙えます。また釣れたアジを泳がせることでイカやヒラメなども期待できます。
勝浦漁港については、以下の記事で詳しく紹介していますので合わせてご覧ください。
▶勝浦漁港の釣り場は夕マヅメのみ!千葉の人気スポットを360度写真付きで紹介します。
興津港
興津港は大原漁港から車で南に30~40分ほどの場所にある港です。港内の護岸や防波堤、サーフエリアなど異なる環境のポイントをもった釣りスポットとなっています。
興津西港と呼ばれる港の護岸は、釣座の後ろに駐車スペースやトイレがありファミリーフィッシングにも最適です。足元のサビキ釣りも可能でアジやイワシの回遊に当たれば数釣りが楽しめます。
また、外海側の防波堤では青物が狙える他、フカセ釣りでクロダイ、エギングでアオリイカなど狙える魚種も多種多様です。
興津港については、以下の記事で詳しく紹介していますので合わせてご覧ください。
▶興津港の釣り場はファミリーにもオススメ!各ポイントを360度写真付きで紹介します。
片貝漁港
片貝漁港は大原港から車で40~50分ほど北上した場所にある港です。釣りが可能なポイントが豊富で、港内の護岸や防波堤、サーフエリアや作田川の河口ポイントなどで釣りが楽しめます。
狙える魚種も豊富で、サビキ釣りでのアジやイワシはもちろん、ちょい投げのぶっこみ釣りでシロギスやイシモチ、河口付近でのシーバスなどが人気のターゲットです。
全体的に足場は良く、また港内には車横付けで釣りができる護岸があるなどファミリーフィッシングにも最適な釣りスポットです。
▶片貝漁港は釣り場が豊富!キスやイシモチ、ヒラメなどのポイントを360度写真付きで紹介
千葉県のその他釣りスポット
大原漁港のある千葉県は西に東京湾、東に太平洋と海に挟まれていてまだまだたくさんの釣りスポットがあります。大原漁港のように車横付けで釣りが楽しめる場所や、公園内の整備された護岸、柵が設置されていて子連れでも安心の防波堤など特徴も様々です。
以下の記事では千葉県の数ある釣りスポットの中から、ファミリーフィッシングにも最適な釣り場を中心に多数紹介しています。千葉県での釣行の際にはぜひ参考にしてみてください。
▶千葉の釣りスポット27選!都内からもアクセスしやすいファミリー向けのポイントを360度写真付きで紹介
大原漁港のまとめ
大原漁港のおすすめポイントはその広さにあります。東京近郊の人気の釣り場はどこに行っても混んでいて場所取りが大変ですが、ここ大原漁港であればのんびり出発しても釣り座の確保がしやすそうです。(ただし、レジャーシーズンはアクアライン渋滞があるので、その点は注意が必要です)
他の釣り場が混んで場所が確保できなかった場合は、大原漁港まで足を延ばしてみてはいかがでしょうか。
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